令和元年度第1回目の卒後研修会が10月5日に開かれました。今回から領域別研究会として開催される第一回目で、今回はさくら発達障害研究会として発達領域の症例検討を実施しました。今回は新卒者の発表は無く、既卒者、名古屋文化学園の卒業生の2例の症例発表で、発表者2名を含む12名の参加者でした。内訳は本校卒業生5名(内新卒者2名)、名古屋文化学園卒業生2名、他校卒業生4名、教員1名です。

1.「自閉症を伴う知的障害児に対する言語療法の検討」
豊田市こども発達センターのぞみ診療所    姫井 雅敏 先生
5歳でMRを伴う自閉症児の訓練内容や教材についての相談と、通園施設から地域園への変更を考えている養育者に対する助言指導に関する相談を中心として検討を行いました。参加者からは、いわゆるS-S法に基づいた訓練教材以外に、様々なアイディアが紹介され参考になったようでした。また、就園先については、養育者もはっきりとしたビジョンがあって転園を希望される場合と、養育者自身にはっきりとイメージがあるわけではなく通園のキャパシティなどの事情による場合もあるため、いずれかを明確にしたうえで、STによる巡回指導を利用する等必要な支援を入れていくことが話し合われました。

2.「音声受信未習得児の訓練内容の検討」
ことばと聴こえの支援室さくら 村上 真知子 先生
5歳でMRを伴い、コミュニケーション態度や課題遂行態度は良好で認知面は言語面よりも発達が良好なタイプである一方、言語面は概念自体が形成されにくく意味理解ができない状態が何年か続いているという、珍しい症例のご相談でした。音声模倣、身振り模倣は可能ですが理解は一切伴わず、成人語だけでなく、幼児語、身振りでもやはり概念理解が困難で、小児失語に近い臨床像ではないかと思われます。失語同様、コミュニケーションノートや絵カード交換システムなどの手段で、理解や表出の可能性はないかとの意見が出され、ぜひ試みてみて経過の報告をしていただきたいと思います。

今回参加された方々は大変熱心にディスカッションできていましたが、今後もより多くの新卒者の方にそれぞれの領域で参加していただき、自己研鑽に努めて行っていただきたいと思います。(大岡)

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