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日本福祉大学中央福祉専門学校 言語聴覚士科には、社会人経験をもつ多くの学生が通ってきます。自分の新たな可能性を信じ、仕事をやめて2年間、勉強をする生活に切り替えるのは少し勇気のいる事です。勉強についていけるか、経済的に大丈夫か、本当に就職できるのかなど、様々な不安にどう対処をしたのかをご紹介していきます。
社会人の方必見です!今回は、社会人向けシリーズpart3「算段」と題して、無収入となる現状にどう対処したのかをお送りします。

名古屋文化学園医療福祉専門学校(事業継承元)の卒業生で、
転職を決意し、38歳で言語聴覚士を目指したAさんにうかがいました。

●学費や在学中の生活費の心配はありませんでしたか?
2年もの間、収入がなくなるかと思うと、いろいろと躊躇しますよ。
お金をかけたはいいが、本当に就職できるのか、
子どものために貯金をしたほうがいいのではないか、
今ある貯金をきりくずのは得策といえるのか、など、本当に色々と悩みました。

●そういった不安に、どう対処したのですか?
学費は貯金から捻出できる計算でしたので、
本当に就職できるかが、一番の不安材料でしたが、
学校説明会に何度か参加して、就職への不安は払拭できましたし、
社会人を経験した在学生の方に話を聞けたのがよかったです。
今の世の中、お金が余っている人は、そうはいないんですよね。
皆さん、いろいろな工夫をしていたので、
自分は恵まれたほうなのだと、勇気をもらいました。
生活費は妻も働いていたので、何とかなりましたし。
ただし、家賃の負担が大きかったので、在学中の2年間は、
近隣に住んでいた妻の実家にお世話になることになりました。

●2年間、無収入で過ごしたのですか?
家計の足しにしたかったし、欲しい本もありましたから、
1年生の間は、アルバイトをしていました。
それまでの勤務先で、塾講師のアルバイトをさせてもらえたので、
他の学生よりは、効率の良いアルバイトだったと思います。

必要経費の試算を何度もし、2年間のお金の流れのシミュレーションもしたというAさん。奥様や、奥様のご実家の理解を得るために、オープンキャンパスで得た情報をもって、説明にも出向いたそうです。一番身近な家族や親族、前の勤め先の理解と協力を得られたことで、追い詰められることなく2年間を乗り切ったとのことでした。肩身の狭さを感じることもあったようですが、何事をもやる気にかえるたくましさは、さすがに社会人経験者。定期試験では再試験料を払いたくないからと、必死で頑張ったそうです。
この3回で、社会人向けシリーズは終了です。進学をご検討中の社会人の方々のご参考になれば幸いです。
機会がありましたら、社会人向けシリーズpart4として、
年齢差のあるクラスメートとの学校生活について、「垣根」と題してお送りできればと思います。

 日本福祉大学中央福祉専門学校 言語聴覚士科には、社会人経験をもつ多くの学生が通ってきます。自分の新たな可能性を信じ、仕事をやめて2年間、勉強をする生活に切り替えるのは少し勇気のいる事です。勉強についていけるか、経済的に大丈夫か、本当に就職できるのかなど、様々な不安にどう対処をしたのかをご紹介していきます。

社会人の方必見!今回は、社会人向けシリーズpart2「布石」と題して、久方ぶりの入学試験にどう立ち向かったのかをお送りします。

 

名古屋文化学園医療福祉専門学校(事業継承元)の卒業生で、

転職を決意し、38歳で言語聴覚士を目指したAさんにうかがいました。

 

 

●久しぶりの入学試験に不安はありませんでしたか?

 

ペーパーテストから離れて随分と経つので、現役大学生の人たちに比べると、

不利なのではないか、という不安がありました。

入学試験の情報が欲しくて、オープンキャンパスに参加したところ、

小論文の問題が、思っていたよりも書きやすそうな内容でしたので、

気持ちが楽になった覚えがあります。

 

●入学試験の準備として何をしましたか?

 

私は社会人入試枠で受験したので、面接、小論文、一般教養を受けました。

(※現在の社会人入試は、一般教養の代わりに、適正検査が実施されています)

 一番不安だったのは一般教養ですね。

塾講師をしていましたので、国語や数学には不安はありませんでしたが、

苦手な歴史や政治機構の問題がでるのか気になりました。

範囲が広いので、どんな準備をしたらいいか戸惑いましたが、

国家試験Ⅱ種の問題集を立ち読みして、傾向だけは確認しました。

 

あとは、小論文の準備として、パソコンでなく鉛筆で作文を書く練習を。

といっても、しっかり準備をする時間は、とれなかったのが正直なところです。

 

                                       

 ●準備の成果はいかがでした?

 

一般教養試験の印象として、国語の比重が高かったように思いました。

選択式なので、わからない問題は、カンで回答できますし、

苦戦した感じはなかったですね。

小論文は、漢字の度忘れが意外に多く、少し焦りました。

日ごろパソコンばかりなので、手で書く練習は役立ったと思います。

 

 

傾向を掴むために早めの受験を心がけたというAさん。忙しい生活の中で準備をすすめるのは大変なため、1回目で絶対に受かろうとは考えず、複数回受験も視野に入れていたそうです。「次がある!」と気持ちにゆとりが持てたこと、そして「少しでも出来ることはした」という布石が自信となり、合格につながったとのこと。作戦勝ちだとおっしゃっていました。早め早めの行動が、合格の鍵のようです。

 

次回の社会人向けシリーズは、無収入となる現状に、どう対処したのか。part3「算段」をお送りします。

 日本福祉大学中央福祉専門学校 言語聴覚士科には、社会人経験をもつ多くの学生が通ってきます。自分の新たな可能性を信じ、仕事をやめて2年間、勉強をする生活に切り替えるのは少し勇気のいる事です。勉強についていけるか、経済的に大丈夫か、本当に就職できるのかなど、様々な不安にどう対処をしたのかをご紹介していきます。

社会人の方必見です!

 

名古屋文化学園医療福祉専門学校(事業継承元)の卒業生で、

転職を決意し、38歳で言語聴覚士を目指したAさんにうかがいました。

 

●言語聴覚士をめざそうと思ったきっかけは?

 

それまで進学塾の講師として勤務していました。

現実的な話として、自分には妻子があり、

夜遅い塾講師の仕事を、今後もずっと続けていくことが

子どもにとってよいのかどうか・・・と

悩んでいたことが、転職を考え始めた要因です。

 

 そんな中、生徒の中に難聴の子がいたことが「コミュニケーション」

ということを考えるきっかけになって、言語聴覚士に興味を抱きました。

  

 

●転職にあたって最も不安だったことは何ですか?

転職を考え始めたとき、30代も半ばを過ぎていましたから、

就職先があるかどうかが問題でした。

 

けれども、「言語聴覚士」という仕事を調べていくうちに、

「まだまだ人手不足」という現状や、年齢が高くても求人がたくさんあり、

比較的恵まれた条件で就職が可能だと知ったたことが、決断につながりました。

 

やはり、就職先が本当にあるのかどうかが、最も気になるところのようですね。理学療法士や作業療法士とともに、リハビリテーションの3本柱と言われる言語聴覚士。国家資格となって13年が経過したものの、日本全国で1万8千人程度しかおらず、十分な数が確保されているとは言いがたいのが現状です。「売り手市場」の職種であることが「決断」の決め手になっているようです。

 

 

次回の社会人向けシリーズは、久方ぶりの入学試験に、どう立ち向かったのか、part2「布石」をお送りします。