【Uターン先輩紹介】郡上市社会福祉協議会の足立さん取材

地域のニーズをしっかりと聴き、形にしていきたい

岐阜県郡上市出身の足立駿介さんは、2013年に社会福祉学部を卒業後、郡上市社会福祉協議会に入職。障がい者支援の現場を3年経験後、2016年度から事務局で障がい者支援事業所の副統括を担われています。今回は、地元郡上市のために日々頑張っている足立さんに現場でお話を伺いました。
━━地元で働こうと思ったのはどうしてですか?
家族へ恩返しをしたかったからです。大学に4年間通わせてもらっていたので、今思えば、大学に入った頃から、働くなら地元だとなんとなくは考えていたんだと思います。長男でもあるので。そこで、地元での求人を探していた時に社会福祉協議会を見つけ応募しました。
━━地元で働くのはどうですか?
地元の人たちの温かさが過ごしやすいです。郡上の人たちは都会のようにせかせかしておらず、いい意味での「ゆるさ」が魅力ですね。誰とでも仲良くなるので、どこに行っても知り合いがいる感じです。下手なことはできないですね
 
━━実際にどんな仕事をしていますか?
郡上の社会福祉協議会では地域福祉と在宅福祉の大きく二つの柱があり、私は在宅福祉に関わっています。その中で私の担当は、市内にある事業所のよりよい運営です。障がい者の事業所で働く方から意見を聞いて、どうしたらその職場が、職員にとって働きやすく、そして利用者の方々にとって居心地の良い場所になるかを考える仕事です。勉強会の企画をしたり、地域の方との調整をしたり、時には、施設のボイラーを直しにいくこともあります。
━━大学の勉強で役立っていることは?
障がいに関わることでしょうか。正直に言うと、もっとしっかりと勉強をしておけばよかったと感じています。職場に入って、仕事を始めてから、勉強しておけばよかったことが見えてきた感じですね。なので、入って1年目は先輩に聞いたり、勉強会に出たりして、かなり頑張りました。社会福祉協議会で働くことを考えている学生がいたら、幅広い分野を勉強しておくことをぜひお勧めします。
━━今の仕事のやりがいは何ですか?
現場にいたころは、利用者さんと直接お会いしていたので、利用者さんと信頼関係ができたなと思えることはやりがいでした。今は、現場からは少し離れているのですが、現場に行った際に、利用者さんが楽しく過ごしている姿を見ると頑張ろうと感じます。今の仕事に異動したころは、自分の中で、自分の仕事と、利用者さんがつながらなかったのですが、やっと、自分がやっていることの意味が分かるようになり、自分の仕事が利用者さんの姿につながっていることが実感できるようになってきました。
━━今後の目標は?
地域のニーズをもっと聴きだして、自分が動くことで、いろんなところがうまく回る歯車的な存在になっていきたいです。それによって、地域がよくなっていく実感が持てるようになれば、もっとやりがいを感じられると思います。
 
 
〜インタビュアー感想〜
今回のインタビューを通して知ることの大切さを学びました。実際に働いている方のお話を聞くことにより、社会福祉協議会が行っている様々な取り組みについて知ることができました。また、そこで働く方がどのような役割で働いているのかを知ることができたのは私にとって大きかったです。仕事内容から地元で働くことの魅力がわかり、社会福祉協議会や地元で働くということの具体的なイメージを掴むことができました。知るからこそ、考え方も変わり、やってみたいと思うことが増えるため、今後も知るということを大切にしていきたいです。
社会福祉学部 岡田 優花
 
笑顔で丁寧にインタビューに答えていただく足立さんの姿は、足立さんの仕事への向き合い方そのもののように感じました。大学時代のお話や、地域の魅力、お仕事のことなど、お話は尽きず、時間がどれだけあっても足りないほど。お忙しいなか、お時間をいただきありがとうござました。
岐阜県で活躍する卒業生の取材は今後も続きます。みなさんお楽しみに。