【Uターン先輩紹介】東濃信用金庫の水野さん取材


直接顔を合わせて話ができることから信頼関係がはじまる
岐阜県土岐市出身の水野里香さんは、社会福祉学部で4年間学び、2015年に東濃信用金庫に入社してもうすぐ3年目に入ろうとしています。就業時間の3分の1は、地域に出て、お客様の企業やご自宅を訪問している渉外を担当。卒業生として、美浜や東海キャンパスに学生の支援に来校し、現在も日本福祉大生のために協力いただいています。
━━地元で働こうと思ったのはどうしてですか?
働く環境が大切だと思ったからです。就職活動を始めたころは、都会のオフィスで働くことにあこがれて企業を探していました。でも、色々な企業を見て、色々な方と話をする中で、「私はずっと仕事を続けていきたい」「長く働くなら住み慣れた場所がいい」と、自分の働く軸が地元での就職だという事に気づきました。そんな時に企業展で出会ったのが現在の職場です。
━━職場ではどんな仕事をしていますか?
ほとんどが外回りです。私は個人のお客様が多いので、一軒一軒ご自宅を訪問して、商品の販売や様々な手続きのお手伝いをしています。お金に関する仕事なので、責任感とお客様との信頼関係は特に大切です。とにかく、顔を合わせて、直接お話しをしないことには何も始まらないので、特に初めて訪問するお客様は、玄関先まで顔を出していただけることが始まりです。最初に顔を合わせた時から、玄関の扉が閉まる最後の最後まで、笑顔は絶やさずに接するようにしています。お会いしている時は、お話を聴いていることが多いですね。商品や仕事と全く関係のない話で終わることもありますが、それも信頼してもらうには大切な時間だと思います。
━━仕事におけるやりがいは何ですか?
新しいお客様とお会いして繋がれることは嬉しいですが、自分がお客様に何か出来た時にやりがいを感じています。お客様の話を伺って、その方に合った商品を考えて提案して受け入れてもらえた時は、もっと頑張ろうという気持ちになります。現在の経済状況や世の中の流れをしっかりと理解してもらい、お客様が今の時代で安心して生活をしていけるようにお手伝いすることが私の役割だと思っています。
   
━━大学の学びはどんな風に今の仕事に活かされていますか?
相手の気持ちに気づける心を持てていること、相手の気持ちを気づかう心を持てていることは、大学での学びが大きいです。講義で学んだこともそうですが、それ以上に実習で障がいを持った方や高齢の方など色々な方と接してきたことが私は良かったと感じています。そのおかげで、お客様と接するときに、お客様の気持ちになって話すという事が自然にできている気がします。
━━地元就職を目指す後輩へのメッセージをお願いします。
岐阜県はゆったりしていて自然がありいいところです。地元のつながりや、地域に話ができる人がいる安心感は、社会に出てから大きいと感じています。また、時間を無駄にせず、大切にして行動してほしいです。色々なことを、最初から自分には合わないとか、やりたくないと決めてつけて何もしないのは楽しくないです。それではプライベートも充実しないですね。勉強だけではなく、その他の活動や遊びも、時間があるならやることをお勧めします。
   
 
〜インタビュアーの感想〜

社会で働く方と仕事について色々なお話することは初めてで貴重な体験でした。まだ1年生なので就職に対してはぼんやりしたイメージしかなかったですが、お話できたことで、地元で働くことの良さや、私も色んな人と会って、話をする仕事に興味が出てきました。
経済学部経済学科 美濃島 咲菜