【Uターン先輩紹介】社会福祉法人いぶき福祉会森本さん取材

ひとりひとりの幸せと楽しさを支えたい

岐阜県揖斐川町出身の森本結衣さん。社会福祉学部を2016年に卒業後、社会福祉法人いぶき福祉会で生活支援員として活躍されています。いぶき福祉会では障がいを抱えた方、ご家族、職員、地域の方々を、共に働く「仲間」として皆で力を合わせて活動されています。その「仲間」の一員として頑張っている森本さんにお話を伺いました。
━━職場ではどんな仕事をしていますか?
障がいを抱えている方の生活と活動を支援する仕事です。私は通所される仲間と一緒にフェルトを用いた制作物や揖斐町の名産の揖斐茶の選別などをしています。どうしたら目の前の仲間が自分でできることが増えるか、1人で生活をしていけるかを考えて、活動を共にしています。一緒に過ごしていて見えない部分は、ご家族の方からご自宅での様子などを伺うこともあります。同じ障がいを抱えていても、人はみんな違うので、いつも目の前の方一人一人にどう接するかを考えています。
 ━━どんなことを意識して働いていますか?
みんなにやる気を出してもらうためになるべく声をかけることを心がけています。最初は「ダメ、ダメ」と否定的な声かけばかりしていました。でもそうすると、相手の力がなかなか引き出せませんでした。そこで、職員の方と話し合って肯定的に声をかけるにはどうしたらいいかを考えていき、少しずつできるようになってきた気がします。
 
━━仕事におけるやりがいは何ですか?
仲間が元気に過ごしている姿を見ることはやりがいになっています。仕事を始めた頃は、自分がこの仕事を選んだんだからしっかり働かなきゃいけないとばかり思っていて、大変なことばかりでした。でも半年ぐらい経つと楽しいと感じることが増えていった気がします。まだまだ、課題はたくさんあって、その分やることも山積みです。今は、自分がやりたいことを考える前に、まずは目の前のことをやりきろうと思っています。
━━働いて感じた地域の魅力はありますか?
地域の方々の繋がりです。働いていて、この地域の方に支えられているということを強く感じています。農業をしている方が畑を貸してくれたり、近所の方が送迎の運転手をしていただいたりと。地域の方との意見交換会も多くおこなっています。だから、私も散歩に出かけた際は、出会った方に笑顔で挨拶をすることを大切にしています。
 
━━地元就職を目指す後輩へのメッセージをお願いします。
就職は不安もあると思うますが、上手くいくことだけが全てではないので、どんなことも諦めないでほしいと思います。働くと、いろいろと自分なりに考えてやってもなかなか上手くいかないことが多いです。でも、1年目の特権を使って、なんでも聞いてしまえって思って、どんなことでも聞いて、相談して、一人で抱え込まないようにしています。また、もし施設で働くことを考えていたら学生のうちにアルバイトやボランティアで仕事に関わっておくといいと思います。私自身、その経験がとても役に立っています。
 
〜インタビュアーの感想〜
自分が何のために仕事をするのかを考えるきっかけになりました。働くことに少し不安があったけど、1年目はどんどん自分から聞いていんだと思えると、安心して働いていけそうです。大学生活でも、もっといろんな活動をしようと思いました。
社会福祉学部社会福祉学科 原奏恵