【卒業生取材】日本赤十字社岐阜県支部を訪問

自らかける一声、差し出す手。それが信頼と貢献につながる。

岐阜県揖斐川町出身の竹中祐紀(たけなかゆうき)さん[2009年卒]と各務原市出身の小島実記(こじまみき)さん[2016年卒]。美浜キャンパス社会福祉学部で学び、現在は日本赤十字社岐阜県支部の岐阜赤十字病院で働かれています。同じ職場で働き、お互いの仕事でもつながりがあるお二人にお話を伺いました。今回のインタビュアーは、経済学部3年生の美濃島咲菜さんです。

━━現在はどんな仕事をされていますか?

小島さん|管財課に異動してもうすぐ1年です。今は主に、医薬品の発注や、物品の購入、在庫管理を担当しています。毎日、病院内の様々な部署から購入の依頼があり、必要な期日までに届けられるように仕入先の業者さんと調整をしています。付箋から、高額な医療機器まで扱うので、本当に幅が広いですね。

竹中さん|私は経営管理課というところで、会計の業務をしています。病院全体の収支や予算の管理をしているので、大きな額のお金を扱っています。ここに来るまでは、血液センターや高山赤十字病院など、他の職場も経験してきているので、その経験が今の仕事にもつながっています。

 

━━職場ではどのような役割を担っていらっしゃいますか?

竹中さん|大きな視点でいうと、病院の決算に関わっているので責任が重大です。正しく収支の報告をしていかないと、日本赤十字社全体の信用問題に関わってしまいます。また、職場では中堅になってきているので、上司と後輩の橋渡しも私の役割です。

小島さん|私は、業者さんと現場のつなぎ役です。医薬品は、患者さんの治療に使用されます。必要な時に、必要な品が現場に届かないと、現場が困るだけではなく、患者さんの命に関わります。患者さんのために、しっかりと確認して、間違いがないように現場に届けることが私の使命ですね。

━━とても重要な責任を持ってお仕事されているのですね。最初からこなせていけましたか?

小島さん|そうではないです。最初は薬品の知識など全くない状態で、職場で飛び交う言葉の意味が全然わかりませんでした。でも、目の前に仕事はあるので、ひたすらやりながら覚えていきました。もうすぐ1年経ちますが、医薬品の知識は増えてきています。

━━他にも働いたことで身についたことはありますか?

小島さん|相手に合わせたコミュニケーションの取り方ですね。病院で働くようになって、事務所の職員だけでなく、医師や看護師、業者の方、患者さんなど、本当にたくさんの方と関わっています。特に患者さんは、不安や緊張がある方もいらっしゃるので、相手が話しやすい環境を作るために、接し方を変えられるようになりました。

竹中さん|私も、相手との信頼関係を築く対応力は身につきました。初対面の方に信頼してもらうには、まず、相手の懐に入れてもらうこと。そのために、表情や、話を聴く姿勢、聴き方は、以前よりできるようになっていると感じます。

 

━━少し話は変わりますが、お二人は、なぜ岐阜で働こうと思われたのですか?

竹中さん|岐阜が好き。第一にそれが理由ですね。就職活動をしている時から、生まれ育った環境で生活し、この岐阜県に貢献できればと考えていました。また、説明会などで、岐阜の方とお話ししていると、自分が働くイメージが持ちやすかったです。働いてやっていけると感じましたね。

小島さん|私も地元が好きということは同じです。暮らしやすいですしね。大学時代は知多半島で一人暮らしをして、知多半島の行政機関でインターンシップもしました。その時に出会った方が、自分の地元のことを語られているのを聞いて、私も、本当に心から好きな岐阜の話をしていたいと感じ、岐阜で働くことを決めました。

竹中さん|働けば働くほど、岐阜の魅力は見えてきます。人のつながりが暖かく、地域の交流イベントがたくさん残っています。私たちの事業は地域貢献を大切にしているので、地域の交流があることで、成り立つことも多いです。

小島さん|献血も、イベントがあり人が集まるからできています。他にも、病院の受付に地域の方がボランティアで関わってくれているのですが、快くお手伝いしてくれる方が多く嬉しいですね。

人との交流が本当に多いのですね。それがお二人のやりがいにもなっているのですか?

小島さん|そうですね。患者さんに言われる「ありがとう」は嬉しいです。やってきてよかったと感じますね。

竹中さん|交流でいうと、この職場は職員同士の交流も盛んです。仕事が終わって、一緒にご飯を食べに行くことや、職員旅行もあります。職場では話せないことも、仕事以外の場所では話せるし、お互いに分かり合えて、それが次の仕事の原動力にもなっています。

 

他には、どんなことが原動力になっていますか?

竹中さん|日本赤十字社の事業は幅が広く、いろいろな仕事に携われます。そのため、知らないことがたくさん。「もっと勉強したい!知りたい!」という気持ちは、原動力になっています。

小島さん|上司や同僚と声を掛け合って、お互いに切磋琢磨して交流していることが、私の原動力です。そうやって、仕事を覚えて、自分が担当した仕事が形になって、現場で誰かの役に立っていることがわかると、とても嬉しくやりがいを感じます。

最後に地元就職を目指す後輩へのメッセージをお願いします。

小島さん|ぜひ、岐阜に戻ってきてください!岐阜県の情報を得るには、岐阜県の人とつながることがいいと思います。例えば、合同説明会は、岐阜県で開催されている会の方が、情報があります。また、周りに自分がどうしたいか、どこで働きたいかを伝えておくと、その情報が入ってきますよ。

竹中さん|大学で学んだ「ふくし」の精神は、社会でとても生きてきます。まず相手の話を聴いてみようという姿勢など、大学で学ばなければ、自分にはなかったかもしれません。それを大切にして、大学生活を楽しんでほしいです。それと、誰かから言われた言葉を大切にしてください。私は、入社して間もないころ、上司から「竹中。一個人が無責任な行動を取ると、日本赤十字社全体の信頼に関わるんだぞ。」と言われ、仕事の責任を意識するようになりました。この言葉が、今の私の根本になっています。

〜インタビュアーの感想〜

日本赤十字社については、献血や世界で活躍しているイメージが強かったです。しかし、今回のインタビューで、地元で働き地域に貢献できる仕事でもあるとわかりました。患者さんと接したり交流イベントに参加したりするなど地元の暖かさに触れながら仕事ができることにとても魅力を感じます。私も長年育ってきた地元に貢献できるような仕事に就きたいと思いました。今後就活するにあたって、どんな仕事かイメージするだけではなく、積極的に情報を収集していきます。

経済学部経済学科 美濃島咲菜