「被災者の話を全力で聞いてほしい」

萩の花第3クールの1週間という活動も、終わってしまいました。
現地、石巻で実際の被災状況を見て、聞いて、感じてきましたが、なかなか一言で表現することができません。
活動初日、あるスタッフさんから言われた言葉は、「短期の活動であるなら、何かを変えようとかしてあげようとか考えなくていいし、そんなことは難しい。今は、利用者さんのお話を全力で聞いてほしい。そして、情報として伝えてほしい。」ということでした。実際、ボランティアをし、現地の人が話してくれた深いお話を自分だけに心を拓いてくれた…と喜び半分、または抱え込んで帰られる人は少なくないとのこと。。それでは、次の支援に繋がらないと、スタッフさんがおっしゃっていました。

愛知から、短期間の活動に参加し、右も左もわかっていない自分に何ができるのか…と不安でしかなかった時間も、スタッフさんの的確な助言でやるべきことを明確にして活動できたと思います。支援はずっと繋げていくことに意味がある、と感じました。
他に感じたことは、必ずある居場所の大切さです。絶対になくならない居場所、安心して過ごせる人との繋がりがある場所…それらを「全ての人々」に作っていく支援も必要だと感じました。
自分自身の振り返りをただただ述べてしまいましたが、萩の花プロジェクトに参加し、多くの人々に出会って感じたことを他の人々に伝えこれからに繋げていかなければ、と思います。ありがとうございました。(O)

「復興って何なのでしょうか」

3月23日は、昨日行われた、「あがらいんのお昼ご飯(食事会)」の参加者名簿を作りました。
食事会では配膳のお手伝いや参加者とお話をしました。
私は食事会とは、皆で同じ時間に一斉に食事をするのものだと思っていました。
実際は好きな時間にお越し頂き、思い思いに食事を召し上がっていました。
仮設で知り合った2~5人程のグループが多かったです。
食事会と言っても、出会いの場や、その出会いをどのように繋げていくのか…趣旨や目的が多岐に渡っていると思いました。
また、住民の皆さんは勿論、建設業の方や社協の方、支援員の方などもみえていました。
開成団地は周りに食事をする場が無いことからも、レストランみたいな感じもしました。
実際に見て感じることで、人々の集える場の必要性が増すといいますか…視野が広がったように思います。
5日間、様々な経験をさせて頂きました。たくさん悩んで考えました。
そしてたくさんの出会い、笑顔もありました。
震災から1年が経ち、周囲の見方やボランティア数の減少が危惧されています。
復興って何なのでしょうか。抽象的な言葉ですし、1人ひとり復興の考えが異なるのは確かです。やるべきことはたくさんあります。被災地に行くことが全てではありません。私に出来ることをこれからも、取り組んでいきたいです。
石巻の皆様、CLCの皆様、共同生活を共にしたボランティアの皆様、本当にありがとうございました。(U)
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画像1枚目
食事会の会場準備!

2枚目
今回のメインは肉じゃが。
惣菜販売はきんぴらごぼう。
私のじゃがいも・ごぼう達との戦いの答えです*

 
 
 
 
 
3枚目
毎週木曜日が食事会です。
来週分のポスターを作らせて頂き、仮設の掲示板に貼りました。

また岩手に来るぞーっ!

3月25日の夜9時過ぎに五葉基地を出発し、26日朝10時ごろ名古屋に着きました。
今日は基地の撤収作業を行いました。
撤収作業は各活動チームごとに分かれて、トイレ掃除や体育館掃除、グランド整備などを行いました。
人数が40名ほどと多かったのであっという間に作業は終了しました。
これまでの活動で岩手県立大の学生が行ってくれていた撤収作業を私たちもさせてもらえる事で、仮設住宅での活動以外の部分の大切な事にも気づかされる事ができたと思います。
私たちが活動に前年出来るのも、こうした影で支えてくれる人の存在があるからなのだと、実感した瞬間でした。


思いのほか作業が早く進んだので、午後は釜石のシープラザにお土産を買いに行きました。
それぞれ、かもめの玉子や浜千鳥や釜石ラスクを買ったりと、その土地でお買い物をしてお金を落とすこともできました。
またこれまでの温泉とは別の、夏にお世話になっていた温泉にも行くことができました。
ここは大船渡の温泉で、私が夏に活動したのも大船渡だったので何だか懐かしく、あの時お世話になっていた方々のお顔を思い出しました。
今回は釜石での活動でしたが、また大船渡で活動したいという気持ちも強く感じることが出来ました。
岩手に来てまたさらに学ぶことが多く、とても充実した毎日を送ることができました。
改めて、継続した支援をしていく必要を感じたと同時に、継続していくことでこれまでの先入観が時として邪魔をしてしまうこともあるのでは無いか…など様々なことを考える事が出来ました。
全国から集まった同じ気持ちを持った学生と出会い、ともに活動出来るこのプロジェクトに参加する事ができて幸せでした。
ここだけでは、学んだことや感じたこと全てを書く事はできません。
この経験を愛知に持ち帰り、これからの活動につなげていきたいです。
今回出会った方全てに感謝です!
また岩手に来るぞー!!