公開講演会「『うらやす』とともに創る明日の福祉」を開催しました

報告の順序が前後してしまいましたが、11月9日(金)には美浜町、美浜町社会福祉協議会との
共催事業「みんなの減災カレッジ」公開講演会として「『うらやす』とともに創る明日の福祉」
を美浜キャンパス文化ホールで行いました。

特別養護老人ホームうらやすは、宮城県名取市の閖上(ゆりあげ)地区にあり、東日本大震災の
大津波によって多数の利用者さんと職員の方々が犠牲になられました。私たちのボラセンが発足
して、初めて被災地に向かった「第一次萩の花プロジェクト」は、このうらやすに入らせていただき、
館内の片づけ作業、そして亡くなられた利用者の方々の「大切なものさがし」などの活動をさせて
いただきました。その縁が今回の講演会につながりました。

講師にお越しいただいた佐々木恵子施設長は、3月11日にうらやすで起きたこと、時間をかけて
取り組んだ犠牲者とご遺族の方々への対応、職員の皆さんが懸命に働く姿などについて詳しく
話してくださいました。
施設長として利用者さんとご遺族・ご家族の皆さんの想いに誠実に応えつつ、その仕事に尽くす
職員さんを思いやり、いたわる姿勢にも感銘を受けた講演でした。

司会の原田正樹先生から「福祉を志す学生にひとこと」と聞かれた佐々木施設長は「人と人が
向き合う仕事に、たった一つの答えや方法があるのではなく、様々な考え方と行動で応えていく
引き出しを柔軟に備えてください」という言葉を残されました。
講演の後にはボラセンスタッフとの交流・懇談会にも参加いただきました。

この週末は学内外で充実した活動に恵まれ、本当に大切なことを教わる機会になりました。