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2020年東京パラリンピックを契機に東京をよりアクセシブルな街に

去る2月25日(火)、近代建築の三大巨匠の一人と言われるフランク・ロイド・ライト氏が設計したという、重要文化財の自由学園明日館講堂(東京都豊島区)で、アクセシブルデザインシンポジウムが開催されました。
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主催のアクセシブルデザイン推進協議会は、公益財団法人日本テクノエイド協会、日本福祉用具・生活支援用具協会、公益財団法人共用品推進機構などで構成される、高齢者・障害者配慮の施策の普及・促進を目指す組織。各業界や団体が持つノウハウを活かして、高齢者や障がい者を始めとする「何らかの機能に制限のある人」でも使いやすい製品作りや街づくりを進めることで、より多くの人にとっての利便性を向上させる取り組みを進めています。
日本福祉大学も、この協議会の構成員である公益財団法人共用品推進機構の会員。高齢者や障がい者が住みやすい街づくりや利用しやすい福祉用具の開発などに、教育・研究、また地域でのボランティア活動などを通じて携わっています
アクセシブルデザインシンポ20140225a
今回のシンポジウムのテーマは、『「東京パラリンピック2020」開催に向けて、産業界が取り組めること』。
2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を契機に、東京の街や人々の暮らしのアクセシビリティ(誰でも利用可能にすること)をどう向上させるかを考えようというもの。
アクセシブルデザインシンポプログラム
ちょうど今ロシアのソチで冬季パラリンピックが開催されていますが、オリンピックとパラリンピックが同じ都市で連続して開催されることになったのは、1964年の東京オリンピックが世界でも初めてのことなのだそうです。
アクセシブルデザインパラリンピックの歴史
さらに、オリンピックとパラリンピックの2つを同一都市で2回開催するのは、東京が初めて
そういう意味では、東京で再び開催されるオリンピック・パラリンピックは、世界的にも注目されそうです。

日本パラリンピック委員会の鳥原委員長は基調講演で、東京パラリンピックの成功に向けて、障がい者スポーツの普及・拡大を進め、競技人口と社会の理解を広めていくこと、同時に競技力の向上を図り、その結果として社会の活力を向上させ、活力のある共生社会を作りたいと述べられました。
アクセシブルデザインパラリンピックの方向
元車椅子バスケットボール選手で、日本パラリンピアンズ協会副会長として、東京オリンピック・パラリンピックの招致の先頭に立たれていた根木慎志さんからは、パラリンピック競技の迫力と魅力を熱く参加者に語っていただきました。
アクセシブルデザイン基調講演
東京都オリンピック・パラリンピック準備局大会準備部の澤崎道男施設運送計画課長は、2020年大会のレガシー(遺産)として、障がい者スポーツの振興、障がい者への理解の促進、高齢者・外国人等を含む全ての人々に対する理解、東京の街のバリアフリー、ユニバーサルデザインの徹底を図りたいと述べ、2020年を待たずに今から取り組めることを始めましょうと会場に呼びかけました。
アクセシブルデザイン障がい者スポーツの方向
シンポジウム終了後に鳥原会長や根木さんとちょっとお話しさせていただきましたが、鳥原会長はロンドンパラリンピックももちろん現地に行かれていたそうで、本学卒業生の中島茜さんが出場したゴールボールで金メダルを獲得したことを「たいへん頑張ってくれました」と、その成果を祝福されていました。
根木さんからは、パラリンピックで日本福祉大学の学生たちが大変熱心に応援してくれたことに感謝のお言葉をいただき、障がい者スポーツの発展と東京パラリンピックの成功に向けてぜひ一緒に取り組んでいきましょうと仰っていただきました。

2012年のロンドンパラリンピックには、日本福祉大学からも在校生・卒業生3名が出場しています。
障がい者スポーツの普及・拡大や、パラリンピック成功に向けたボランティア育成など、日本福祉大学が、
2020年東京パラリンピックに向け、よりアクセシブルな社会を作るために貢献できることも多々あるはず。
より多くの学生の皆さんにも関わっていただき、今後の学内で取り組みが注目されます。