社会保障・税一体改革の光と陰

10月5日東京都内で日本福祉大学学園創立60周年記念事業の一つとして、通信教育部の公開スクーリングが行われました
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この日は、訓覇法子教授の「社会福祉政策国際比較」というスクーリング科目の中の一部を一般公開。
午前中は通信教育部学生を対象にした訓覇教授の講義が行われ、社会福祉と社会保障についての認識を再度深めました。

訓覇法子教授の講義

訓覇法子教授の講義

午後からは、東京大学名誉教授で地方財政審議会会長も務められる、神野直彦先生によるご講演。
このご講演のテーマが、タイトルにある 「社会保障・税一体改革の光と陰」

講演される神野直彦東京大学名誉教授

講演される神野直彦東京大学名誉教授

消費税が来年の春から8%に引き上げられることが発表されましたが、その引き上げ分は全額社会保障の財源にするということが安倍首相の約束です。

その考えが、「社会保障・税一体改革」。

「助け合い的な考えの社会保障と税をどう一体的に改革していくのか。」
「現代は「危機」的な転換期を迎えており、政治システム(国・政府・民主主義社会)、経済システム(市場)、社会システム(コミュニティのような生活の場)という我々が住む3つの場を結びつけた統合的な改革(3つの関係の調整のし直し)が必要になっている。」

という課題について、その背景となる自然環境破壊、人的環境破壊の現状を踏まえて、「質」の経済に社会を転換していくことの必要性と、そのための基本戦略を解説していただきました。

その基本戦略とは、
第一に、人を育て、誰でも、いつでも、どこでも、ただで、「やり直しの利く教育」を推進すること、知識の交換が自由に行われるような、人間能力向上の戦略
第二に、環境保全と医療の発展による生命活動保障の戦略
第三に、人間的能力を向上させることと、人が助け合って社会に参加していく社会資本を+させた知識資本の構築。それに共同体的人間関係を構築する社会資本を培養する社会資本培養の戦略

この3つが重要であるというお話を、豊富な知識とユーモアを交えて展開していただきました。

「目先のものしか見ないとその先には闇しかない」というお考えに基づく、先生の社会改革に対する見方について、参加した約130名の方々は、頷きながら、時に笑い声を交えながら、熱心に耳を傾けていらっしゃいました。