半田市の新スポット

本学の半田キャンパス がある愛知県半田市は、古くから海運業、醸造業などで栄え、「蔵のまち」としても知られています。
そして昨年、半田赤レンガ建物、ミツカンミュージアム、旧中埜半六邸と、新しいスポットが次々オープンしました。休日を利用して訪ねてまいりましたので、ご紹介いたします。

半田赤レンガ建物は、明治31年にカブトビールの製造工場として誕生しました。
関東でも馴染みのある横浜赤レンガ倉庫や日本橋(装飾部)を設計した、明治建築界の三巨匠の一人、妻木頼黄の設計による建物です。
100年以上の時を経て、耐震補強などの整備が行われ、ちょうど1年前の2015年7月、リニューアルオープンしました。
本学の学生がつくる「日本福祉大学半田赤レンガ建物保存活用委員会(COA)」も、建物を紹介するホームページの刷新や、記念イベントに協力しています。

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館内では、赤レンガ建物の構造や当時のビールづくりの工程など、様々な展示がされ、歴史に触れることができます。実際にアーチ型耐火床や5重の壁などを見ることができ、当時の建築の技術と美しさに驚かされました。
館内のカフェでは、復刻したカブトビールや地元の食材を使った美味しいおつまみが楽しめるそう。また、レンタルスペースもあり、この日も様々なイベントや展示が行われ、沢山の来場者で賑わっていました。

JR半田駅から少し歩いたところに、半田運河があります。
運河沿いには黒板囲いの醸造蔵が建ち並び、江戸の面影を残していました。海が近く、潮風から壁を守るため、コールタールで塗られているために、黒色をしているのだそうです。写真右側の黒い建物は、昨年リニューアルオープンしたミツカンミュージアムです。
この日は大変暑い日だったのですが、運河を渡る風がとても心地良く、爽やかでした。

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運河の近くには、江戸から明治にかけて繁栄した豪商の邸宅もあり、市民の交流の場や観光の休憩所として昨年オープンした旧中埜半六邸では、庭園の見学も可能です。
この他、半田市には、「ごんぎつね」や「手袋を買いに」の作者として知られる新美南吉記念館など、沢山の見どころがあります。
機会がありましたら、是非尋ねられてみてはいかがでしょうか♪

 

オープンキャンパス2016 @美浜キャンパス

7月17日(日)、日本福祉大学 美浜キャンパスにて、オープンキャンパスが開催されました!
3連休の中日でしたが、1,000名を超える高校生、保護者の方にご来場いただき、大変盛況な一日となりました。
東京サテライトのスタッフも支援に行ってまいりましたので、一部ですが当日の様子をご紹介いたします。

この日は梅雨明け直前でしたが、雨も無く、大勢の方がご来場されました。
暑い中ご参加くださいました皆様ありがとうございました。

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各学部による様々な学び体験のプログラムが行われました。
こちらの写真は、子ども発達学部と社会福祉学部の学び体験の様子です。高校生の皆さんは、模擬講義や学部体験企画など、熱心に参加されていました。
3枚目の写真は、保育専修の先生方によるケロぴょん音楽隊。クラシック音楽をベースにした、おとなも子どもも楽しめるミニコンサートが行われました。かえるの着ぐるみに身を包み、「キリン♪」「ツミキリン♪」「パンツミキリン~♪」と、しりとりならぬ「あたまとり」の言葉遊びで歌い繋いでいく歌など、一度聴いたら忘れられなくなるとても楽しい音の世界。
保育の現場で実施したら、きっと子どもたちが大喜びすることでしょう。

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スポーツ科学部(設置認可申請中)の授業を一足先に体験できる模擬講義も行われ、こちらも大変盛況でした。
スポーツ科学部棟は現在建築中。
そして生協の前には「おいでよ!スポーツ科学部」の顔出しパネルが。是非お顔を出して一緒にお写真を♪📷

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生協「食菜」では、学食体験!
オープンキャンパスメニューが用意され、味噌カツセットなど愛知県ならではのメニューも。
サテライトスタッフはインドカレーセットをいただきました。カレーもナンもとても美味!また食べたい!

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こちらは指定アパート紹介所です。
全国各地から学生が集まる日本福祉大学では、2人に1人が下宿生。一人暮らしのサポートも充実しています。美浜キャンパス周辺、武豊地区や内海地区では大学で指定アパートの紹介を受けることができます。

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災害ボランティアセンターの活動報告の展示も行われました。
美浜町での減災カレッジ、武豊町での防災福祉教育、そして、4月に発生した熊本地震の支援プロジェクトなど、活動は多岐に渡るとのこと。

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ここで、埼玉県出身の、子ども発達学部 心理臨床学科 1年生の木村桂菜さん(筑波大学附属坂戸出身)とお会いでき、活動についてご説明いただきました。首都圏出身の在校生も頑張っています!

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また、この日は、部活動をしている生徒のためのサークルオープンキャンパスも同時開催されました。グラウンドや体育館等の会場では、各部・サークルによって様々なプログラムが行われ、見学はもちろん、練習への参加が可能な部も。
こちらは、昨年完成したばかりの人工芝グラウンドでのラグビー部の様子です。暑い中、真新しく広いグラウンドを、ボールを追って所狭しと駆け抜けていました。

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以上、ご紹介した様子はオープンキャンパスの一部ですが、参加された高校生の皆さんにとって、大学での学び、部活動、生活等、様々な面を体感できる、盛り沢山の一日にしていただけたのではないかと思います。

当日の詳しい様子は、本学ホームページの開催レポートでもご覧いただけます。Instagramでもオープンキャンパス参加者による当日の写真を公開していますので、是非ご覧ください。

7月17日の開催レポート☞ http://www.n-fukushi.ac.jp/ad/event/opencampus/16/160717/index.html

 

また、8月、10月にも、各キャンパスでオープンキャンパスの開催が予定されています。
事前申し込み不要、入退場自由です。当日は全学部の説明会を実施します。是非お気軽にご参加ください!
企画詳細は本学ホームページでご確認ください。

開催日 開催地
8月21日(日) 美浜キャンパス
8月28日(日) 半田・東海キャンパス
10月9日(日) 美浜キャンパス
10月23日(日) 半田・東海キャンパス

オープンキャンパス情報はこちら☞ http://www.n-fukushi.ac.jp/ad/event/opencampus/index.html

 

H.C.R.見学+東京就活スタディーツアーの締め切り迫る

学部の3年生を対象に、国際福祉機器展(H.C.R.)の見学を兼ねた、東京就活スタディツアー2016が今年も開催されます。
今年で12回目を迎える東京就活スタディツアーは、10月14日(金)と15日(土)の1泊2日で開催。
H.C.R.見学で企業の取り組みの実際の姿を知り、東京在住の若手卒業生のみなさんとのワークショップで、今後の就活に必要な能力を身につけます。
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今年は、卒業生のみなさんとともに、「働く」ということの意味を考え、実際に仕事をするとどのような能力が求められるのか、どのようなことを考えて仕事をしていく必要があるのかを理解し、今後の就活で自分の持つ力をどのようにアピールしていくのかを学びます。
また、H.C.R.出展企業を調査してその調査結果を発表してもらうことで、企業研究のポイントを理解できるようにします。
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就活スタディツアー終了後も、参加者には就活情報を適宜提供し、エントリーシートや履歴書の添削も実施します。
これまで参加した先輩たちも、この就活スタディツアーを通じて就活に対して真剣に向き合うようになり、第一希望の企業や法人に内定を獲得した人が多数いることがこのツアーの特長。
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参加申し込みの締め切りは、8月1日(月)。
東京サテライトまで、まずは参加希望のメールを送ってください。
申し込み先のアドレスは、次の通りです。
nfu-tokyo@ml.n-fukushi.ac.jp
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多くの3年生のみなさんのご参加をお待ちしていますが、就活に実際に取り組むのは3年生のみなさん一人一人です。
この就活スタディツアーに参加しさえすれば就活がうまくいくわけではありません。
このツアーに参加して主体的に学び、今後積極的に就活に取り組もうとしているみなさんのご参加をお待ちします。

通信教育部3・4年生と卒業生との懇談、交流会を開催

日本福祉大学神奈川県地域同窓会では、毎年、通信教育部学生と卒業生を交えた「懇談・交流会」を開催しています。
日常学習の悩みや疑問、実習への心構えや必要な準備、将来の進路などについて、毎年様々な経験交流が行われています。
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今年の「懇談・交流会」は、8月28日(日)に横浜市の上大岡にある「ウィリング横浜」で開催予定。
福祉経営学部の雨森孝悦教授の学習講演会、通信教育部教職員や実習指導講師、卒業生との交流等が行われます。

当日の企画の詳細、申し込み方法は下記のURLをご参照ください。
http://nfudousou.auy.jp/news/2962

神奈川県在住の通信教育部3・4年生のみなさんのご参加をお待ちしてます。

真っ暗な世界の中から見えるもの

「暗闇研修」

最近見たテレビ番組で【暗闇研修】というものが取り上げられていました。名前だけを聞くと、怪しげですが、今人気の企業研修で、500社以上の企業が既にこの研修を取り入れ、17万人以上の人がこの研修の体験をしているそうです。

ダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)というこの不思議な研修は、東京サテライトが以前に事務所を構えていた日本青年館のすぐ近くにその研修会場があります。
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参加者は、完全に光を遮断した真っ暗闇の空間の中にグループを組んで入り、「暗闇のエキスパートである視覚障害者の方のアテンド」によって、声と五感を頼りにしながら様々なシーンを体験をし、チームでミッションを遂行していくもので、この【暗闇研修】で目指すのは、視覚以外の感覚の可能性と心地よさへの気づき、コミュニケーション能力の向上と、チームワーク強化だそうです。なんと、人間の脳は情報処理の8割以上を視覚に頼っているのだとか。


少し話が飛躍しますが、このような不自由さを伴う【疑似体験】は、私たちの日常生活の中でも、重いエプロンやおもりを身に着けて、お年寄りや妊婦さんの不自由さや危険を体感するプログラムとして、福祉イベント会場や母親学級等でも取り入れられています。

先日、東京サテライトに、聴覚障害の通信教育の生徒さんが相談にいらっしゃいました。私は当然手話はできませんので、全てが筆談でした。1時間以上、コピー用紙10枚近くにも上る筆談でのコミュニケーション法は、私にとっては【初めての体験】でした。自分なりに、手振り・身振りも交えながら「会話」をしたつもりです。彼女が笑顔で「ありがとう」と帰った後、不思議な充足感を覚えました。【疑似体験】は、人の意識や行動も変えてくれると思います。

教育現場でのこのような【疑似体験】の授業をたくさん取り入れて、暗闇の世界、音のない世界、何かしらの不自由さを抱えた世界を、子どもたちにもっともっと知ってほしいなと、テレビ番組を見て、母親目線で思いました。

真っ暗闇から何が見えるでしょう?・・・きっと大切なことが見えるはずです。

ホームレス問題は貧困の極限的な現れ

東京都内には2,000人を超える日本福祉大学卒業生の方が、公務員、社会福祉施設、医療機関、民間企業、地域の市民団体等で活躍をされています。
その卒業生の方々の集まりである、東京地域同窓会の講演会と総会・懇親会が、去る6月25日(日)に千代田区麹町の弘済会館会議室で開催されました。
DSC01297DSC01305講演会では、本学社会福祉学部の山田壮志郎准教授が「貧困ビジネスの現状と公的扶助の課題」と題して、約70名の参加者を前に講演を行いました。

山田准教授は、ホームレス問題は貧困の極限的な現れであること。ホームレスであるということは、雨風、暑さ寒さから自分を守る場がないということ。家がないと住民登録ができないため、地域福祉サービスも受けることができない状態であると、「ホームレス」の社会生活上の困難性を解説したうえで、ホームレスの増加と共に無料定額宿泊所が増えてきたという傾向を説明されました。
ホームレスでは生活保護が受けられないため、無料定額宿泊所に入り、居住地を確保して生活保護を受けるという利用者の切実なニーズがその背景にあること、そこにつけこんだ「貧困ビジネス」が発生していること、福祉現場の担当者もその施設に対応を丸投げしている現状あることが、無料定額宿泊所が存在する背景になっているといいます。
行き場のないお年寄りが定額宿泊所に入居している現状があり、低所得の高齢者の居住対策を考える上でも大事な課題であるとしたうえで、山田准教授は、無料定額宿泊所の存在理由を明らかにし、そこに依存しない生活保護対策を考えるべきであると提起しました。
低所得の高齢者の居住問題に警鐘を鳴らしているのが無料定額宿泊所の問題であり、これからの社会福祉の課題が表れていると山田准教授は述べ、無料定額宿泊所に依存しない体制が必要と訴えました。
そのためには、規制の強化、住宅扶助と生活扶助の切り分けと生活支援コストの確保、一般住宅への移行促進が本筋で、生活困窮者への居住政策強化が必要であると参加者に語りました。
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講演の後は、東京地域同窓会の総会。
医療機関や社会福祉施設の見学といった、現場で働く卒業生の学習の場となる企画の実施や、神奈川県地域同窓会と共催で開催する森林セラピーなどの交流企画などの実施を盛り込んだ事業計画案が承認されました。
こうした企画にもさらに多くの同窓生のみなさんの参加が期待されます。
同時に取り組まれた、熊本地震被災者への義援金協力の呼び掛けには、21,710円の募金が集まり、同窓会本部を通じて被災者支援に届けられることが報告されました。

その後行われた懇親会では、日頃の仕事の情報交換や昔の学生生活の想いで話など、久しぶりの再会や世代を超えた交流で親睦を深める一日となりました。

港区自転車シェアリングのご紹介

梅雨の晴れ間に是非🚲

東京サテライトがある東京都港区では、2014年から港区自転車シェアリングが導入されています。現在は港区だけでなく、東京都内4区(千代田区、中央区、港区、江東区)に範囲を広げて試験稼働中です。

  • 環境にやさしく
  • 渋滞や駐車場探しとは無縁で
  • 電動アシストなので坂道もへっちゃらな上
  • 4区すべてのポートで、どこでも貸出・返却が可能

という優れものであるこのシステムは、都市部の新たな移動手段として世界各国でも普及が進んでいます。東京サテライト近くの虎ノ門から新橋にかけてのエリアにも、複数のサイクルポート(☞https://www.google.com/maps/d/viewer?mid=1I-n0OxOqRooX1KPbov1eCnCTgss)が設置されており、環状2号線(通称マッカーサー通り)沿い(左写真)にも、サイクルポートがありました。(右写真)


事業の実施主体は港区なのですが、運営事務局は、NTTドコモ 系列の株式会社ドコモ・バイクシェア。
自転車とモバイルを融合させた環境に配慮したサイクルシェアリングシステムを提供しているのだそうです。

  1. モバイルから会員登録(登録時にクレジット情報登録)
  2. 利用時には、ログインしてパスコードを取得
  3. サイクルポートにある操作パネルで、取得したパスコードを入力し利用開始
  4. 支払いはクレジットで決済

携帯電話片手に、気軽に自転車レンタルできる仕組みと聞くと、ドコモ、なるほど!ですね。

港区自転車シェアリングの詳細、お申込・お問合せはこちら ☞http://docomo-cycle.jp/minato/


港区は坂が多い街ですが、お買い物グルメ史跡名所スポットでいっぱいです。
坂が多い街に合わせて、自転車も電動アシスト付が用意されています。
人にも地球にもスマートな自転車、“港区自転車シェアリング” 
で街を探訪してみませんか?私も一度利用して「虎ノ門ヒルズ」やその先まで行ってみたいなと思っています。

サイクリングに疲れたら、東京サテライトに是非お立ち寄り下さい。冷たいお飲み物をご用意して、皆さまのお越しをお待ちしています。

高校生のための「進学相談会」@首都圏

見上げてごらん~夜のほ~し~を~♪

爽やかな陽気が続いています。梅雨前の青空はとても貴重に感じます。11年ぶりに地球に大接近している火星「スーパーマーズ」 夜8時過ぎ頃、東の空にオレンジ色にひときわ輝いているので、夜空を見上げてみて下さい。6/8頃までは楽しめるそうです。

受験生の皆さんは、いよいよ志望校を絞る時期となってきましたね。日本福祉大学も、全国各地で開催されている進学相談会で、皆さんのご質問にお応えしています。
6月以降は、首都圏での以下の進学相談会に出席を予定しています。
お近くの方はぜひご利用ください。

受験生サイトはこちら☞ http://www.n-fukushi.ac.jp/ad/index.html

日時 開催地 相談会名 開催時間 会場
6月7日 宇都宮 大学・短期大学進学相談会 <関東地区> 14:00~18:30 マロニエプラザ
6月8日 宇都宮 大学・短期大学進学相談会 <関東地区> 14:00~18:30 マロニエプラザ
6月11日 大宮 医歯薬・看護・医療・福祉・医療事務系 12:00~16:00 大宮ソニックシティ
6月18日 東京 大学フェア2016 13:00~18:00 サンシャインシティ
7月18日 東京 全国国公立・有名私大相談会 11:00~17:00 サンシャインシティ
7月31日 横浜 全国国公立・有名私大相談会 11:00~16:00 パシフィコ横浜

 

東京サテライトでは、進学に関するご相談を随時受けつけておりますので、日本福祉大学の身近な窓口として、お気軽にご相談下さい。

「スーパーマーズ」次の大接近は2018年・・・その頃大学生になっている自分の姿をイメージしながら、受験勉強頑張って下さい。東京サテライトは受験生の皆さんを応援しています!!

 

懐かしい話をしながら認知症予防

すっかり初夏の暑さとなってきた5月22日(日)、千葉県地域同窓会が千葉市のバーディホテルで開催されました。
今年の記念講演講師は、日本福祉大学健康科学部リハビリテーション学科作業療法学専攻の来島修志准教授。「認知症予防と回想法」と題して、約40名の参加者を前にお話をされました。
DSC01091DSC01089「昨日の晩御飯のメニューを覚えていますか?」という先生からの質問で講演がスタート。
メニューを覚えていないのは問題がないが、食べたことを忘れているとしたら、ちょっと認知症として心配なところがあるという、物忘れと認知症の違いについてのお話に参加者一同ちょっと安心。
続いて、病識の希薄さ、取り繕い、時間や場所や人が分からなくなる(見当識障害)といった、認知症行動の特徴について解説がされました。
認知症では、昔のことは覚えていても新しいことは覚えられない(記銘力障害)、理解・判断力低下、見当識障害、幻覚や妄想・不安・抑鬱といった精神症状や心理的行動障害が起きるとのこと。
家族にこうした症状が出たとき、けして否定しないことが大事だそうです。
また、認知症という病気があるわけではなく、認知機能の低下による様々症状が出ていることを「認知症」と称していると先生は述べます。
認知症にはいくつかの原因がありますが、その後の進行を抑えるためには初期の診断が重要であるとのこと、認知症の原因によってそれぞれ治療の方法があるとのお話がありました。
認知症の中でも最も多いアルツハイマー病は、アミロイドβというたんぱく質の「ゴミ」が脳に溜まって神経系統を破壊するすることが要因であることが分かってきており、この「ゴミ」が脳内で悪さをしないような薬が開発されようとしていること、10年以内に根本的治療ができる可能性があることもご紹介いただきました。
認知症の予防のためには、日常生活の中で脳を積極的に使うことが有効とのこと。生活習慣病予防を行うこと、日常生活で何らかの役割を持つことが大事だそうです。
愛知県では「コグニサイズ」という歩きながらしりとりや計算をする取り組みが行われ、効果がでていることを事例としてご紹介いただきました。
さらに、人間には指先や顔に多くの神経細胞が集まっており、指先を動かしたり、人と話して笑ったり頷いたりといった表情を作ることが大事であること、日記を書いたり、自分史を書いたり、昔話を誰かにすること、好きな趣味の取り組みや、自分で計画を立てて旅行に行くことも認知症予防には有効であるとのお話がありました。
お話の最後には、ご自身の出身地である富山の薬売りを例に、参加者の方と当時の様子を回想法を実践。
参加者の皆さんは、何十年ぶりかの記憶を思い起こすことで脳を活性化する取り組みを体験しました。
回想法は、過去の体験を思い起こして脳を活性化させるきっかけになるとのこと。
昔話を交わすことは、脳の活性化に大いに有効だそうです。
認知症ケアに回想法を取り入れることの有効性や、取り入れるための教材もご紹介いただき、高齢者福祉分野で働く卒業生の方々にはたいへん参考になるお話となりました。
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講演会に続いて行われた同窓会総会では、千脇会長が千葉県地域同窓会の活動方針を紹介。
千葉県内の卒業生には、医師の方や元国立天文台の所長の方など、多様な経歴を持つ方々がいるので、多くの方の声を会報に掲載して交流を図りたいとの提案がありました。
その後、新役員14名を選出。新しい体制で千葉県の同窓会活動を進めていくことが参加者全員で確認され、引き続く懇親会でもさまざまな交流が行われました。
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社会福祉の原点:「貧困」問題を考える

2016年度に入り、関東地方の地域同窓会のトップを切って、5月14日(土)に神奈川県地域同窓会が横浜市のウィリング上大岡で開催されました。
今年は参加者確保に苦労されたと会長さんは仰っていましたが、メイン企画である本学山田准教授の講演には75名の卒業生・在校生の方が参加し、会場はほぼ満席となる盛況ぶりでした。
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名古屋でホームレスの支援活動を長く続けている山田壮志郎准教授は、「広がる貧困-生活困窮者の支援を通じて福祉の原点を考える-」と題して講演。
その地域に住居があって、住んでいなければ、保育や教育など地域福祉のサービスも受けられないという現実があることから、人間の社会的存在は、住居があることが基盤になっているということから、お話が始まりました。
社会福祉の原点は貧困問題とのこと。バブル期は貧困が見えにくくなった時期もありましたが、今また貧困問題が広がっている現状があるとのこと。
相対的貧困率は1990年代後半から上昇中だそうです。
生活保護受給者も合わせて上昇し、これも2008年のリーマンショック後に急増しており、非正規雇用の増大がその背景にあると山田准教授は指摘します。
現在のホームレスの人には、精神疾患と知的障がいを持つ人が6割を超えており、ホームレスになる人の半数は非正規職からホームレスになったもの。
高齢や不況によって仕事に就けなくなり、ホームレスになるケースがあること、不安定な雇用と不安定な住居が結びつくとホームレスになりやすい情況を解説していただきました。
さらに、仕事と住居の喪失に加えて、人や社会との関係性の喪失もホームレスの問題としてあるとのこと。
湯浅誠氏は、「貧困とは”溜め”の喪失」と述べておられますが、金銭的な「溜め」だけでなく、人間関係や精神的な「溜め」も生きていくためには重要な要素だと山田准教授は語ります。
ホームレスや生活保護を受給している人は、社会的関係性に困難を抱えている人も多いことから、釧路市が実施している「中間的就労」を含めた支援ような、「顔の見える関係」づくりが偏見を取り除いていくことが有効な例と紹介されました。
地域の中で居場所と役割を作ることが大事であり、居場所があるということは、貧困の問題を考える上で共通に大切なこと、アウトリーチの手法を使って働くためや生活するための、共通の基盤を作っていくことが、貧困問題解決には重要であることをお話しいただきました。
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前後して開催された地域同窓会では、2016年度の活動方針を承認。
今年も8月に通信教育部学生の交流会を開催していただくことなど、県内の在校生支援の取り組みを行っていくことなどが確認されました。
同時に取り組まれた熊本地震に対する義援金の訴えには、27,473円が集まり、確認された活動方針を実践する活動も取り組まれました。

その後の懇親会には、卒業して50年以上を迎える大先輩から、現在、通信教育部や通学課程の学部で学ぶ現役の学生まで幅広い年代層が参加。
現役の学部4年生が県内で就職を希望していることが紹介されると、たくさんの先輩たちから「ぜひわが施設へ」とお誘いの声。
最後まで温かい関係性を保ち続ける会となりました。