「思考の整理学」外山滋比古
2011年3月1日
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教育開発室 職員 藤井愛子
外山 滋比古 筑摩書房 1986-04-24
「東大・京大で一番読まれた本」という文庫本の帯に惹かれ、思わず購入した本です。
著者はお茶の水女子大学文学部の名誉教授 外山滋比古氏です。
この方は英文学の先生で、エッセイストとしても活躍されています。
書名からはカタそうな本・・・という印象を受けますが、読んでみると意外にも面白く、あっという間に読めてしまいます。
大学の先生が執筆したこともあり、学習や論文を書くのに役立つ知識が得られます。
私は大学を卒業した後でこの本を読んだのですが、学生時代に読んでいたら良かった…と後悔しました。
本の中では、考えをまとめるための様々なテクニックや良いアイデアを生むためのヒントが紹介されています。
たとえば・・・・
*何か考えが浮かんだら、思考の整理のためにそれを寝させること
*仕事は朝にするのがベストである
*話を聞いている最中はメモはとるな
*ものを考えるときはあまり緊張せず、心をゆったり自由にさせること
*論文等を書くために知識を蓄積しようとするとき、関連書籍を集めるだけ集めるまでは読み始めないこと
などなど、早速実践してみたくなってしまうものが数多くありました。
これまで自分がやってきたことはかなり間違っていたのだ…と、自分の行動を省みて色々と思い知らされました。
学生さんに(もちろん社会人の方にも)ぜひ読んでもらいたいです。
さて、本の中では「すてる」という項があります。
ここで言われていることは、不必要な情報や書籍はすてるべきだとのことなのですが、昨年末に自宅で不要な本を処分するため書物の整理をしていた際、この文庫を捨てることはできませんでした。この本は、私の手元に置いておきたい一冊なのです。
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