「真田太平記」池波正太郎

2011年1月18日

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教育開発室 職員 鈴木慎一

 
 
 
歴史は、自分自身とつながりが全く切り離された世界で実力者が創りあげてきたものとして捉えていました。
また、試験の際に出題される人物の名前だとか西暦何年にこんなことがあったということを単純に記憶するのみで、断片的に知っている程度で留まっていました。
今回ご紹介する本は、戦国時代を強かに生き抜く姿や武将間の関係性を史実に沿って描かれた池波正太郎作の「真田太平記」(文庫本で全12巻)です。
この本の中では、真田家のもとで諜報活動をおこなう忍者が、何人も描かれております。
ここに出てくる忍者は、1日、40~50里(約160~200km)の距離を走り、気配を消して音も無く武将の枕元に現れるなど人間の能力を遥かに超えた力を持っています。
この忍者の登場が、この本をより面白く読みすすめることができる材料になっていると思います。また、上杉家、徳川家、北条家に囲まれた中で時代の流れに飲み込まれていく幸村と信之の生き様や徳川軍による上田攻めなど、かなり読み応えはあると思います。
行き帰りの電車の中や昼休みの時間で長編小説に挑戦してみてはいかがでしょう。

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