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和太鼓部楽鼓 東北被災地交流演奏2016 その5

8月16日
仮設住宅での演奏を終えた和太鼓部楽鼓のメンバーは、山木屋地区の自治会長さんの案内のもと、現在はまだ帰宅困難地区になっている山木屋地区をバスで案内して頂きました。3月には帰宅困難地区解除になる地域ですが、地区内にはこの5年間で除染された土などが、何重にもビニール袋にくるまれたまま置かれたままの状態でした。地区内の店は、ほとんどの閉店のまま。なかには、避難した5年前のままの民家もありました。
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山木屋地区内の道路をまっすぐ進むと隣の浪江町につながりますが、ここから先は、浪江町の住民及び、許可者以外立ち入り禁止とのこと。ここまで見学して、Uターンをして仮設住宅に戻りました。
雨上がりで、偶然、柵の向こうに虹が見えました。
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仮説住宅の集会所に戻り、川俣町役場の方からお話を伺いました。
現在の川俣町の取り組みや、現状。これからのことについて、資料も交え、詳しくお話を伺いました。
「問題を解決するためには、あきらめずに、とにかく何度も足を運ぶことしかありませんでした」
「最後に必要なのは、コミュニケーションの力でした」
被災地の現状を学びに来た和太鼓部楽鼓のメンバーでしたが、和太鼓部が乗り越えないといけない課題とも重なり合うことに気づきました。
この方は、愛知県から川俣町役場に来られた方でもあったため、楽鼓メンバーからは「なぜ福島に」との質問が続きました。
「その答えに、感動しました」
「私たちがやらなければならないことが、見えた気がします」
楽鼓のメンバーからその夜のミーティングで出された感想です。
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最後に山木屋地区の自治会長さんから、お話を聞きました。
「震災の時のこと」
「震災から今日までのこと」
「これからのこと」
来年の3月に避難解除になり、仮設住宅も終わる。
あの山木屋地区の自宅に戻るか、公営住宅に移り住むかの選択が迫られる。
被災地で現地の方から聞く生の話は、やはり重く、説得力があります。
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自治会長さんは言われます。
バラバラになってしまう山木屋地区の仲間のこれからの生活。
「震災で、逃げてくるより、戻る方が難しい」と。
 
「本当にこれからが大変。試練はこれから」
 
「若い人の知恵と力が欲しい。心からそう願っている」
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自治会の集会所には、震災で、できなくなった畑仕事の寂しさを忘れるために
山木屋地区の仲間で作ってきた「つるし雛」が揺れていました。