和太鼓部楽鼓 東北被災地交流演奏2016 その8
8月17日午後、清心苑での演奏を終えた和太鼓部楽鼓のメンバーは、牡鹿半島十八成浜へ移動。
十八成浜は東日本大震災で津波の被害を受けただけでなく、地盤も沈下。台風による高波が土嚢をこえて道路まできていました。
5年前の石巻訪問の時からお世話になっている、十八成浜の阿部邦子さんからお話しを聞ききました。
会場は十八成浜の仮設住宅から高台に移った公営住宅の集会所。
邦子さんは、清心苑での楽鼓の演奏も聞きにきて下さり、演奏の感想からお話しが始まりました。
お話しは、震災の時の話から、これまでの事、そして、これからの事と広がっていきます。
楽鼓のメンバーは、邦子さんの言葉を真剣に受け止めました。
「震災を風化させない、というのは、みなさんのための言葉。被災地の方の言葉ではない」
「震災で、薬を取りに行っては絶対ダメ。4日間でなんとかなる。取りに行った人がみんな亡くなった。
ただ、ワンセットだけ、身に着けていれば、なおさらいい。名前を覚えていなくても、なんとかなる」
「津波って名前がいけない。あれは、コンクリートのかたまり」
「被災者に、がんばれ、とは言わないで。これ以上、何を頑張ればいいの。それは思考停止の言葉。
簡単に、がんばって、と口にしてしまうのは、思考が停止している証拠。もっと想像力をはたらかせて」
最後は、みんなで記念写真。
また、来年。
また、ここへ来る。
来年の全国大会は、宮城大会。
Posted: 8月 17th, 2016 under 52和太鼓部~楽鼓~.