日本福祉大学中央福祉専門学校 言語聴覚士科には、社会人経験をもつ多くの学生が通ってきます。自分の新たな可能性を信じ、仕事をやめて2年間、勉強をする生活に切り替えるのは少し勇気のいる事です。勉強についていけるか、経済的に大丈夫か、本当に就職できるのかなど、様々な不安にどう対処をしたのかをご紹介していきます。

社会人の方必見!今回は、社会人向けシリーズpart2「布石」と題して、久方ぶりの入学試験にどう立ち向かったのかをお送りします。

 

名古屋文化学園医療福祉専門学校(事業継承元)の卒業生で、

転職を決意し、38歳で言語聴覚士を目指したAさんにうかがいました。

 

 

●久しぶりの入学試験に不安はありませんでしたか?

 

ペーパーテストから離れて随分と経つので、現役大学生の人たちに比べると、

不利なのではないか、という不安がありました。

入学試験の情報が欲しくて、オープンキャンパスに参加したところ、

小論文の問題が、思っていたよりも書きやすそうな内容でしたので、

気持ちが楽になった覚えがあります。

 

●入学試験の準備として何をしましたか?

 

私は社会人入試枠で受験したので、面接、小論文、一般教養を受けました。

(※現在の社会人入試は、一般教養の代わりに、適正検査が実施されています)

 一番不安だったのは一般教養ですね。

塾講師をしていましたので、国語や数学には不安はありませんでしたが、

苦手な歴史や政治機構の問題がでるのか気になりました。

範囲が広いので、どんな準備をしたらいいか戸惑いましたが、

国家試験Ⅱ種の問題集を立ち読みして、傾向だけは確認しました。

 

あとは、小論文の準備として、パソコンでなく鉛筆で作文を書く練習を。

といっても、しっかり準備をする時間は、とれなかったのが正直なところです。

 

                                       

 ●準備の成果はいかがでした?

 

一般教養試験の印象として、国語の比重が高かったように思いました。

選択式なので、わからない問題は、カンで回答できますし、

苦戦した感じはなかったですね。

小論文は、漢字の度忘れが意外に多く、少し焦りました。

日ごろパソコンばかりなので、手で書く練習は役立ったと思います。

 

 

傾向を掴むために早めの受験を心がけたというAさん。忙しい生活の中で準備をすすめるのは大変なため、1回目で絶対に受かろうとは考えず、複数回受験も視野に入れていたそうです。「次がある!」と気持ちにゆとりが持てたこと、そして「少しでも出来ることはした」という布石が自信となり、合格につながったとのこと。作戦勝ちだとおっしゃっていました。早め早めの行動が、合格の鍵のようです。

 

次回の社会人向けシリーズは、無収入となる現状に、どう対処したのか。part3「算段」をお送りします。

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