11/20大学祭・福島大学丹波先生の講演会
11月20日(日)大学祭2日目に、本学卒業生でもある福島大学准教授の丹波史紀先生をお招きして、「いま、福島から伝えたいこと -福島大学の取り組みと福祉大への期待」と題し、講演会を開催しました。
大学祭では、「東日本大震災、福島原発」をテーマに図書館文化企画が開催されており、本講演会はこの企画の一環として、災害ボランティアセンター・付属図書館共催により実現したものです。
講演では、大震災被害の特徴である、幾重にも被害が重なる「複合災害」の詳細な実情が報告されました。
福島原発による全県的被害の拡大、とくに「ふるさと」を奪われる広域避難の現状が紹介され、被災地支援だけでなく、日本各地に避難している福島県民支援の重要性を指摘されました。
被災地福島県における現状の課題として、①民間借り上げアパートへの補助支給に伴う新たな孤立化、②家族の離散状況やコミュニティ形成をどうはかるか、ならびに県外避難者の孤立、③様々な支援チームの連携、調整、④仮設住宅団地における自治機能の形成、の4点をあげられました。
子どもたちが現実をしっかりと受け止め、しなやかに対応していることに大人も学びつつ、子どもたちの未来に向けて取り組んでいくよう訴えられました。
終了後、災害ボランティアセンターで丹波先生との懇談会がもたれ、これから福島大学ボランティアセンターとの交流をめざしていこう、ということになりました。