【Uターン先輩紹介】株式会社ゼロワンカンパニー水野さん取材

お客様の仕事への想いやこだわりをデザインする

岐阜県恵那市出身の水野大介さん。半田キャンパス情報社会科学部で4年間学び2004年に卒業。愛知県で就職された後、縁あって地元恵那市で働くことになり13年目が経過されたとのことです。自分がやりたいと思った仕事を自身のものにするために、働きながら勉強と経験を積まれ、現在も新しい挑戦に向けて取り組まれていらっしゃる水野さんにお話を伺いました。
━━職場ではどんな仕事をしていますか?
最近はホームページなどウェブ上のデザインが多くなっていますが、紙面のデザインもあり、お客様の要望に合わせて何でも対応しています。お客様と打ち合わせをするところから、デザインを考え制作するまで、基本的には社内で全てを構築していきます。最初から最後まで、全ての工程に自分が関わることは大変ですが、お客様の要望を細かい部分まで表現できるため、自分には合っていると感じています。
━━お客様の要望はどのように引き出すのですか?
お客様がどんな想いを持って、どんなことを大切にして仕事をしているのかを必ず聴くようにしています。依頼されたものをただデザインして作るだけでは、お客様にとってなんの効果もないと思っています。それを作ることによってお客様がどうしたいのか、お客様が、お客様のお客様に何を伝えたいのかをはっきりさせることで、デザインがお客様のためになると思います。
   
━━仕事におけるやりがいは何ですか?
お客様から頂ける「ありがとう」はやりがいです。デザインの仕事は終わりがなく、良いものを目指そうとすると時間がどれだけあっても足りず大変なことが多いです。自分が作りたいものだけを作る訳ではないため、やるしかないと意地で乗り切らなければならないこともありますが、最終的にお客様にとってプラスになることができれば良かったと思います。でも、振り返って思い出されるのは、うまくいった仕事よりも、もっと出来たんじゃないかという仕事のことばかりです。
━━地元で働くことについてどう感じてますか?
楽しいです。こんなにも面白い人たちがいる地域だとは思っていませんでした。色々な方と話をしてきたことで、ものを見る視点が広がり、自分の仕事に対する姿勢が変わってきたように感じています。特に、この地域は都心部と違い、昔からこの土地で暮らす方が多く、その方達にどう伝えるかを考えてきたことで、相手に「伝わる」ということを自然に意識するようになりました。あとは、恵那山や周りの山々の景色を見ると気分転換になり、何よりホッとします。私にとって地元の景色はNo.1です。
━━地元就職を目指す後輩へのメッセージをお願いします。
何かに取り組むとき、自分が「やりたい!」と思う気持ちを絶対に大切にしてほしいです。自分のやる気がなければ、何をやってもダメではないでしょうか。そして、やりたいという気持ちを持ったら、自分がやったことがないことでも、とにかく先ずはやってみることが結局近道です。また、自分の地元以外の地域も是非見ておくと良いと思います。外の世界を見ている人は、地元を見る視点が違い、新しい風をその地域に入れることができています。地域が活性化するためには必要なことなので、たくさん経験を積んで自分の地域に戻って還元してほしいと思います。
   
〜インタビュアーの感想〜

インタビューをさせていただいて、働きたいという想いがより強くなりました。私は、働いている人というのは、私よりもずっと大人で遠い存在だと感じていました。ですが、同じ岐阜出身で同じ大学に通っていた先輩とお話し、自身が働く姿を想像できるようになりました。デザインの仕事をするきっかけや、その仕事のやりがいを知り、自分がやりたい仕事はなんなのかを見つめ直すきっかけになりました。この4年生最後の1年間で多くの知識を身につけて、働くことに繋げたいと思います。
健康科学部福祉工学科 武内 暢子