事業所取材、岐阜病院訪問!

岐阜県の魅力ある事業所を紹介するガイドブックの取材。今回は、岐阜県岐阜市の公益社団法人岐阜病院へ伺いました。岐阜病院は1928年の開院以来、「真心をこめた医療福祉サービスの提供」を理念に、精神科救急病棟や認知症疾患医療センター、訪問看護ステーションなど、地域が必要とする医療を提供され続けています。今年6月には、新しい病棟も稼働し、これまで以上に地域に根ざした病院として機能されています。

本日の取材インタビュアーを務めるのは、社会福祉学部3年の藤嶋菜摘さん、麓由名さん、子ども発達学部2年の大利風歌さんの3名。病院を訪問すると、精神保健福祉士として活躍されている本学の先輩、長戸奈美さん、五十嵐理子さん、田中涼太さんが暖かく出迎えてくれました。

  

まずは、病院についての説明を伺うことから取材はスタート。病院で提供されているサービスの概要や、先輩方が行われている仕事の内容などを伺いながら、同じキャンパスで過ごした者同士、美浜キャンパスの思い出にも話が膨らみます。

続けて、病院の見学に進みます。インタビュアーの要望を受け入れて、各病棟への見学の段取りをその場で行う先輩の姿に、後輩3人も尊敬の眼差し。見学は、心理室から始まり、ストレスケアユニット、地域サービス科、デイケア、救急病棟、そして認知症のセンターと病院全体を見学することができました。

見学先では、それぞれの担当の方が病棟について丁寧にわかりやすく説明をしてくださり、インタビュアーの理解も一層深まります。

  

見学後は、改めて先輩方へのインタビューです。

――ストレスケア病棟はどのようなことをされていますか?

少し休養したい方や、ゆっくりとした時間を過ごして療養したい方向けの病棟です。主治医の許可の上ですが、他の病棟よりも持ち込み物などの制限が少なく、敷居を低くして来院してもらいやすくしています。

――訪問看護ステーションではどのようなサービスをされていますか?

自宅や入所先の施設に伺い、体調や服薬の確認をしたり、生活の困りごとについてのお話を伺っています。時には、ご家族とご本人の間に入って、お互いが安心して生活をできるように相談を受けるなど、それぞれの状況に応じた対応をおこなっています。看護師、作業療法士、そして精神保健福祉士など多職種が連携し、チームとして支援をしています。

――働いている精神保健福祉士から見た職場の魅力はいかがですか?

チーム医療がおこないやすいところです。職種間での垣根が低く、各職種がそれぞれの意見を発信できるため、精神保健福祉士としても、医師や看護師との連携が取りやすいです。また、精神保健福祉士の数も多いため、お互いに専門性を高めあえる関係になっています。

  

――精神保健福祉士の役割はどのようなことですか?

患者さんの権利を守ることです。精神保健福祉士の数は多いですが、他の職種と比較すると人数が少ないです。ただ、患者さんの背景を理解できるのは私たち精神保健福祉士の役割だと思います。例えば、患者さんの身を守るために隔離室を使用する場合があります。その際に、そこに至る経緯や背景まで理解して関わるのが精神保健福祉士です。あとは、明るくいることでしょうか。私たちが暗い表情をしていては、患者さんの支援はできません。

――お仕事のやりがいを教えてください。

患者さんが笑顔を見せてくれることです。最初に病院に来られる時は、多くの方が「その方らしさ」をなくされています。その後、入院や治療を行うことで、患者さんが力を取り戻された姿を見せてくれることは嬉しいです。また、患者さんご本人のことを理解しきれなかったご家族が、話し合う中でご本人を受け入れていく場面は、やっていてよかったと思えます。

――地域とつながるために心がけていらっしゃることはありますか?

患者さんを病院だけで抱え込まないことです。患者さんを中心にして、そのご家族や、地域の他の機関の支援者と一緒に支援していくことを意識しています。また、精神疾患については、以前に比べて減ってはきたものの、まだまだ偏見があります。それを少しでもなくしていくために、地域の方向けの研修や勉強会の開催、ボランティアの受け入れをおこなっています。

  

――最後に岐阜県で働いて感じた良さを教えてください。

この地域の人でこそわかる情報、例えば、風土や土地柄を知って働くことは大きな武器です。これら地元の人ならではの良さと、自分たちが学んできたことを合わせると、より、患者さんや地域活性の力になります。方言が持つ力も大きいですよ。学んできた専門的な知識を、岐阜弁で伝えることで、この地域の方は安心して受け取ることができるのです。

取材を終えて、インタビュアーからは、「自分が大学で学んできたことを、現場で自分の目で見れたことで、働くイメージが持てるようになった」「現場を見て話を伺えたことで、患者さんの気持ちを、より想像しやすくなった」と感想がありました。

岐阜病院の皆様、忙しいなか、お時間をかけて丁寧に対応していただき、ありがとうございました。