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事業所取材企画、木沢記念病院訪問!

 

岐阜県の魅力ある事業所を紹介するガイドブック作成企画の取材。今回は、岐阜県美濃加茂市にある社会医療法人厚生会「木沢記念病院」に伺いました。木沢記念病院は1952年に開設以来、地域の方の要望に応え、安全で質の高い医療を提供するために、最先端の技術を積極的に取り入れられてきました。さらに、全国に4箇所しかない自動車事故による脳挫傷に起因した意識障がいを専門に治療する医療機関「中部療護センター」を運営しています。また、事業所内保育所やくるみんマーク取得など、働きやすい環境作りに積極的に取り組まれています。

今回の取材のインタビュアーを務めるのは、医療現場で相談職を目指す3名。社会福祉学部4年の岩本雄気さん、上田紗希さん、堀友理香さんです。

 

本学のOBOGである、経営支援部で活躍されている入社7年目の小川雅朝さんと、中部療護センターでメディカルソーシャルワーカー(以下MSW)をされている入社6年目の岩島志穂美さんのお二人から、入社してから現在までのお仕事の内容を伺いながら自己紹介。そして、人事部の廣瀬聡部長から、病院とセンターの概要を伺いました。

同じ美浜キャンパスで学んでいた先輩を前にして少し緊張したインタビュアーでしたが、岩島さんが、インタビュアーと同じゼミの出身ということがわかり、恩師の話で盛り上がります。

次は、職場の見学。病院内の各病棟と、療護センターを案内していただきました。岐阜県内で初めて外国人患者受入れ医療機関拠点病院に認定されたこともあって、案内表示は多言語表記、関係施設のパンフレットも多言語で充実しています。それぞれの場所で質問しながら熱心にメモするインタビュアー。将来の仕事への熱意がその姿から感じられます。

  

見学を終えて、先輩方へのインタビュー本番。施設見学で感じたことや法人の特徴、お二人の仕事の内容などを、じっくりと伺いました。

――病棟がたくさんあったのですが、それぞれ担当のMSWがいらっしゃるのですか?

現在MSWは法人全体で10名おり、1人が2病棟を担当しています。時代の流れや、さまざまな患者様のニーズに対応するために、年々増員してきました。特に退院の支援では、入院の早い段階から専門職のチームで患者様とそのご家族に関わり、より良い支援が行える体制をとっています。

――MSWとしての採用は行っていないと伺ったのですが?

以前は、事務職採用とMSWの採用を分けて行っていたのですが、現在は、一般の事務職員と同様にMSWも事務職として採用しています。そのため、入社後は最初から相談職に就くのではなく、まずは医療事務の仕事を経験してもらっています。事務職を通じて、医療現場の流れを知り、地域の連携先や社会資源を理解することができるなど、相談職を担う上で必要な基礎能力が身につきます。こうした方が、MSWとして患者様への力にもなっています。

――岩島さん、実際にMSWに就く前に事務職を経験してみていかがでしたか?

事務職でのベースがあったから、今のMSWの仕事をこなせています。事務職での最初の1ヶ月は、自分が何を目指してここにきたのかを見失いかけました。しかし、医療事務の仕事の役割の大切さに気づいてからは、その場所でのやりがいも感じ頑張ることができました。MSWの仕事は、地域で生活したい方の希望を実現すること。例えば、訪問看護を必要とする患者様がいたら、どこの事業所が担当してくれるのかなど、患者様が住む地域のことを知っていないと務まりません。私は、2年事務を務めましたが、この経験は大きいですね。

 

――療護センターでのMSWの役割は?

3年間かけて、患者様とご家族の退院支援を考えていきます。交通事故での入院のため、ご本人とお話できることは少なく、ご家族との話し合いが多くなります。ご家族の本当の気持ちを聴けるには半年はかかります。安心して話してもらえる環境と関係を築いて、しっかりと傾聴し、気持ちの整理を手伝います。退院後の支援は、支援者側がこうした方がいいという提案だと、患者様のためではなく、支援者が支援しやすい内容になってしまうので、患者様とご家族の意向を尊重することは忘れないようにしています。

――どのようにスキルアップされていますか?

岐阜県のソーシャルワーカー協会が主催する勉強会や、関係する学会に参加して学んでいます。療護センターの全国会議も開かれているので、そこで他のセンターの支援状況など、情報を共有することも学びになっています。また、恩師のゼミでは大学院で行われているケーススタディーに卒業生も参加できるので、学べる場所はたくさんあります。

 

――働いていて感じる職場の魅力はありますか?

職員同士の垣根が低いことです。うち職場では、年齢や職種、役職などの立場に関係なく、意見交換が活発に行われていて、接点も多いです。入社してすぐに仕事で疑問があって、誰に聞いていいかもわからない時、誰に聞いても答えてくれたのはありがたかったです。理事長からも、医師が全ての権限を持つのではなく、それぞれの専門職が、それぞれの立場で専門職としての役割を果たし、多職種で患者様に関わっていこうという方針が出されており、それが実践されています。

――地域とのつながりを深めるために何か取り組まれていることはありますか?

健康フェスティバルや、生涯学習センターで市民向けの講座を開催しています。健康フェスティバルは、地域の方が1,000人ほど来場されるイベントで、無料の健康チェックや、保健指導、身近な医療情報の提供など、来場いただいた地域の方に大変好評です。24時間365日、断らない対応を行っている病院が地域にあることを、統計データをもとに地域の方に知っていただくと、安心した顔が見られ、私たちも嬉しく感じます。

 

――最後に、私たち学生へメッセージをお願いします。

何事も経験するということを大切にして欲しいです。今日のように、実際に病院に行ってみなければ感じられないことが多いです。今やっている経験は、将来必ず役に立つので。また、一生懸命は大切ですが、頑張りすぎないことも伝えたいです。1年目から自分の力が発揮できるのは難しいです。焦らずに先を見て、仕事に取り組んで欲しいです。仕事は楽しいですよ。

取材終了後、インタビュアーの3人からは、インターネットなどの情報だけではわからなかった病院の魅力や雰囲気を肌で感じることができた。自分が働くことについて、あらためて考えるきっかけになったと感想をもらいました。

貴重なお話をたくさんいただいた廣瀬部長、小川さん、岩島さん、ありがとうございました。事業所の取材は今後も続きます。関心がある方は、gifuinfo@ml.n-fukushi.ac.jp星野まで連絡をお待ちしています。

事業所取材企画、大垣市社会福祉事業団訪問!

岐阜県の魅力ある事業所を紹介するガイドブック作成企画の取材。今回は、岐阜県大垣市にある社会福祉法人大垣市社会福祉事業団に伺いました。大垣市社会福祉事業団は平成2年に大垣市にある福祉施設の管理運営を目的に設立。公益性の強い社会福祉の専門機関として大垣市の社会福祉事業の推進を図り、現在では自主事業で特別養護老人ホームの運営や、地域包括支援センターの経営もされています。また、働く方の相談を受けるジョブサポーターの配置や、岐阜県が実施する「子育てエクセレント企業」にも認定されているなど、働きやすい環境作りに積極的に取り組まれている法人です。

今回取材のインタビュアーを務めるのは、社会福祉学部4年の山下悠さんと、同じく社会福祉学部2年の杉岡真帆さんです。

最初に事務局の臼井課長から事業団が成り立った経緯や背景を伺うとともに、本日インタビュアーの2人が取材に来たことに対して、1歩踏み出して現場へ足を運ぶ大切さをお話しいただきました。

 

事業団では、事務職専門の職員は原則おらず、臼井課長、含め全員が福祉の現場を経験してから事務方の仕事をされているとのこと。現場を知っているからこその強みや仕事の楽しさを体感されている臼井課長からのエールは、インタビュアーにとって心強い言葉となりました。

次は、施設見学。同敷地内にあるデイサービス、養護老人ホーム、ケアハウス、老人福祉センター、救護施設と一度に複数の施設を周り、情報を整理するために質問しながら必死にメモをとるインタビュアーの2人。一つ一つ説明いただきながら見て行くことで、それぞれの施設の違いを体感することができました。

 

 

見学を終えて、インタビュー本番。今回は、入社23年目、育休産休制度を3年取得し、子育てをしながら働き続けている相談員の長澤美里花さんにも参加していただき、お話を伺いました。

――育休制度が3年も取得できるのはどうしてですか?

以前は、法律と水準と同様の1年でした。しかし、職員さんの状況や時代にニーズに合わせて、3年間取得できるようにしていきました。この地域では先を見据えて他よりも早く3年取得に変更しています。

――長澤さんにお伺いしますが、実際に3年休んで復帰していかがですか?

3年経つと利用者さんが変わっていて、施設の雰囲気が以前とは違っているように感じました。また、法改正や制度の変更もあるので、新しく覚えなおすこともありました。私は、復帰半年後に相談員として、新人職員と一緒にデイサービスに配属されました。同じように、覚える事や、わからない事がありましたが、周囲に指示を出す立場でもあり、求められる事も多く、大変なこともありましたが、子育てに関しては、周りの理解がある職場なので働きやすいです。子どもが急に熱を出しても、周りの協力があって休みやすいです。

――今のお仕事(相談員)のやりがいはどのようなことですか?

利用者さんから言われるありがとうは、嬉しいですね。相談員としてのプレッシャーはありますが、現場で長く働いて来た年数と経験があることで、対応できることも多く、ありがとうにつながっていると感じます。

 

――お仕事をされる上で、大切にされていることはありますか?

「サービスをしてあげる」にならないことです。私たちの仕事は利用者さん主体で、相手が求めることをただやってあげるのではなく、ご自身で出来る事は行って頂きながら、出来ない所をお手伝いさせて頂くということだと思っています。そのため、全員に同じ支援ではいけないですね。支援したことで、これまでできていたことができなくなってしまってはいけません。

――職員さんから見た職場の雰囲気はいかがですか?

職員も利用者もいろんな人がいるため、良い部分も悪い部分ももちろんあります。ここでは、職員同士で、職場に足りていない部分を良くしていこうという雰囲気があります。職員の話を聞いてくれるジョブサポーターさんもいるので、安心して働けます。

――ジョブサポーターの方は、具体的に何をされているのですか?

月1回各施設を訪問して、守秘義務の上で、悩みや困りごとを聞いてくれます。上司に相談しにくいことも、個別に安心して話せる場所があることは助かります。解決を求めることもあれば、吐き出すことでスッキリして気持ちが楽になることもあります。

――他に、こちらの職場の強みはありますか?

介護だけでなく、障がい児支援や自立支援など様々な分野の現場があることです。入社してもらう時に希望を伺い、できる限りその希望からスタートしますが、経験とともに異動があり、他の分野を経験することで多くのことを学ぶことができます。そうやって長く続けていくことで、法人内外での人脈ができ、つながりが深まっていきます。そのため、ここでは勤続年数が長い方が多いことも特徴です。

 

――最後に、私たち学生へメッセージをお願いします。

最初にもお伝えしましたが、これから自分が働いて行く職場を選ぶにあたって、必ず現場に足を運んで自分の目でその場所を見て欲しいです。アポイントを取るための電話など緊張すると思いますが、勇気を持って行動すれば、得られることは絶対にあります。そして、自分で「ここで働く」と決めたなら、その職場をもっと良くしていこうと自分で主体的に考えて欲しい。職場や周りの人が悪いと考えてしまうと、辛いだけで何も変わりません。自分から改善していく姿勢、自分から職場に馴染む努力をして働くと楽しいです。

取材終了後、インタビュアーの2人からは、職場や仕事の良い部分だけではなく、現実的な大変さを知れたことで、より自分が働く姿を描けるようになったとの声がありました。

貴重なお話をたくさんいただいた臼井課長、長澤さん、ありがとうございました。事業所の取材は今後も続きます。関心がある方は、gifuinfo@ml.n-fukushi.ac.jp星野まで連絡をお待ちしています。

 

事業所取材企画、児童養護施設麦の穂学園訪問!

岐阜県の魅力ある事業所を紹介するガイドブック作成企画の取材。今回は、岐阜県中津川市にある児童養護施設「麦の穂学園」に伺いました。昭和33年、故藤井篤太郎氏から建築物の寄付を受けたことに始まり、施設の増築、改修を経て現在の定員は50名。子ども家庭支援センター麦の穂や乳幼児ホームかがやきも新設され、乳幼児から児童まで支援できる体制をとり、東濃地区の児童福祉地域センターとして機能されています。

今回取材のインタビュアーを務めるのは、社会福祉学部3年の原奏恵さんと、子ども発達学部3年伊藤つかささん。麦の穂学園の横川聖園長から園の方針を伺いながら、施設を案内していただきました。取材日は春休みということもあり、子どもたちが元気に遊ぶ姿が見られました。

一粒の麦は地に落ちて多くの実をつける。自分が成長することでより多くのことを世の中に与えるという想いが込められた「麦の穂」学園。その特徴は、乳児院、養護施設、家庭支援センターの3つが併設されていることです。乳児期から関わることで、子どもたちが施設での生活の中で、自分が大切にされてきたことを振り返ることができることは、子ども達の成長に大きく影響を与える。だから乳幼児期には特に手をかけて接するようにしているとの方針を伺いました。

また、3施設の職員が一緒に研修を受け、情報共有の場を定期的に設けることで、法人全体として様々な視点から子どもたちやその家族に関わっていけることもメリットになっているとのことです。

敷地内全体と、乳幼児ホームかがやきを見学した後は、改めて横川園長へインタビューを行いました。

――生活のルールはどのように決められていますか?

子どもと大人と一緒に話し合って決めています。子どもたちは、小学校、中学校、高校と自治会があり、長期休み中の過ごし方などを主に話し合っています。また、子どもたちからの要望があれば、その都度部会を開いています。例えば、以前は、高校生のお弁当は子どもたちが当番制で詰めていたのですが、話し合いの結果、現在は各自で詰めて持っていくルールになっています。

――子どもたちの意見はどれくらい取り入れていますか?

やりたいことがあれば、職員も一緒になって自由にやっています。先月だと、バレンタインデーのチョコレートを作りたいという声があったので、一緒に作っていました。私たちの仕事は、子どもたちの生活の場を支えています。そのため、様々な行事を通じて、同じ体験をし、子どもの感情を大人が一緒に感じることを大切にしています。また、子どもの「やりたい」を応援し、それを形にすることで、子どもたちが自信を持つことができます。

――情報共有はどのようにされていますか?

全ての職員が参加して顔を合わせて行なっています。特に、炊事係の職員の情報は大きいです。子どもの生活の変化は、朝ごはんを食べない、お弁当を詰めに来ないなど、まず食に現れます。その様子を共有することで、いち早く子どものサポートが行えています。私自身も、朝はできる限り一緒に食べるようにしています。

――子どもたちと関わる時にどのようなことを大切にされていますか?

本気で関わることです。入り込みすぎると客観性がなくなってしまう危険もありますが、それでも、子どもたちに、「ここで過ごして良かった」と本当に思ってもらえるために、真剣に本気で関わります。だから、卒園の時は、旅立つ嬉しさはありますが、寂しさもあり、複雑な想いになります。

――家庭支援センターはどのような役割を担っていますか?

様々な人や機関の間に入り調整を行います。最近は国の方針もあり、里親さんとの関わりが増えています。支援センターが施設と里親さんの間に立つことで、里親さんが施設に直接言いにくいことも支援センターになら話せることも多いのです。間に入りクッションの役割を果たすことで、誰かが傷つくことを避けることができます。

――施設としての役割はどのようなことですか?

専門家としての支援を行うことです。例えば、病気や怪我で入院した際は、医師や看護師などの専門職が連携して患者を支えます。ここも同じで、様々な要因で心が傷つき、社会的に苦しい状況の子どもや家族を、社会福祉士や保育士、心理士などの専門家が支えていく場所です。

――この仕事の醍醐味はどのようなことですか?

子どもを通じて自分が磨かれることです。子どもたちは、関わる相手によって「表す自分」が異なります。そのため、私たちがそれぞれの子どもにとって、どのような存在でいるのかをいつも振り返らされます。子どもたちはたくさんの可能性を持っているため、私たちも一緒に多くの経験ができます。また、この仕事は、結果がすぐに見える仕事ではありません。そのため、自分の仕事のやり方に「これでいいのだろうか」と不安を抱えやすくなります。それでも子どもたちに関わり続けていくために、職員がチームとなってお互いに認め合いながら子どもたちを支えています。

お忙しいなか、取材にご協力いただいた麦の穂学園の皆様、ありがとうございました。

事業所の取材は今後も続きます。関心がある方は、gifuinfo@ml.n-fukushi.ac.jp星野まで連絡をお待ちしています。

平成29年度岐阜大学地域協学センターシンポジウムで学生が報告!

ぎふCOC+事業推進コンソーシアム関係者の前で、プレゼンテーションを行う日本福祉大学の原奏恵さん

平成30年3月23日(金)、岐阜大学地域協学センター主催の「『地域活性化の中核拠点』を目指して」というテーマで開催されたシンポジウムで、これまでの取組みの成果が報告されました。
その中で、参加大学の学生活動報告が行われ、本学から岐阜県中津川市出身の社会福祉学部の原奏恵さんが、「私がCOC+の活動で得た財産」というテーマで報告を行いました。

原さんは、他大学の学生とともに参加した合宿型研修「サマースクール」や「多職種連携現場体験会」などの活動を通して、他大学の学生や教員・地域で活躍する専門職の方との交流の中からたくさんの学びを得ることができたことを報告しました。
卒業後、Uターン就職を考えている原さんに対して、中津川市役所の職員の方が「是非、戻ってきて」と声をかけてくださいました。

日本福祉大学のCOC+の取り組みは、学生の学ぼうとする力、学んでいく力を大切にしています。今後も様々な取り組みが予定されていますので、ぜひご参加ください。

第2回多職種連携現場体験会開催!

多職種連携の最前線で学ぶ

平成30年3月27日、地方独立行政法人岐阜県総合医療センターと共催で、第2回多職種連携現場体験会を開催し、3学部22名の学生が一堂に会して学びを共にしました。

昨年夏に実施し、参加した学生の皆さんから大変好評であった現場での多職種連携体験会。前回は半日で実施しましたが、参加したみなさんから「もっと学びたい!」「時間が足りない!」とご意見いただき、今回は時間を丸一日に拡大して行いました。

まずは、今回のテーマである「重症心身障がい児と家族の支援」に関わる重症心身障がい児施設「すこやか」と、病院の取り組みについての基礎講座を受講後、現場の見学へ向かいました。

現場見学は、ヘリポートからスタート。岐阜県唯一の子ども病院である岐阜県総合医療センターには、県内だけでなく県外からドクターヘリで搬送されることもあるとのこと。

 

次に、午後の研修にもつながるNICUとすこやかの現場を見学しました。多職種が連携している現場を自分の目で見ることで、より連携の大切さを感じることができました。すこやかでは、利用する方やご家族が少しでも過ごしやすいようにと、スタッフの皆さん手作りの制作物がたくさん飾られており、暖かい雰囲気が伝わってきます。

 

午後からは、いよいよ多職種連携の体験ワークです。社会福祉学部の山口みほ先生と健康科学部の小嶌健一先生にも参加いただきました。

今回は、カンファレンス形式で多職種連携を体験。支援の流れの中で、それぞれの職種がどう関わっていくのかを体験し考えるために、2回の模擬カンファレンスを実施し、支援の流れについて学びました。

 

事例は、重症心身障がい児とその家族をどう支えていくか。実際に働いている専門職向けの研修で用いられた事例だけあって、大変難易度の高い課題。最初はどうしていいかわからない学生たちも、これまで学んできたことを出し合いながら、それぞれの立場でどのような支援ができるか、どう連携できるかを考えていきます。

  

すこやかで働く保育士さん、看護師さん、児童発達支援管理責任者の方に相談し、情報をもらいながら支援を考えていくことで、多職種の連携はもちろん、支援にとって大切なことについての学びも深まりました。

最後に、それぞれのグループから家族をどう支えていくか、1日の成果を発表しました。学生からは、「家族の話をまずはしっかりと聴く」「家族にきてもらうのではなく、こちらから出向いていく」「自分たちだけで抱えず、他の専門家と家族をつないでいく」などの支援方針が発表され、参加された職員の方や先生方から好評をいただきました。

     

他学部の学びを知れること、他職種の視点に触れることで、それぞれがが目指している職業の幅も広がっていったようです。

今回の体験会開催にあたり、お忙しい中、何度も打ち合わせを重ねて準備をいただいた岐阜県総合医療センターのみなさま、また、プログラムについて助言いただき、当日ファシリテートをしていただた先生方、ありがとうございました。

〜参加学生の声〜

・保育士を目指す学生とカンファレンスをすることは初めてであったが、自分にはない考え方や関わり方を持っており、職種それぞれの思いや考え方を共有することの重要さを改めて感じた。

・これまで一つの分野の専門職しか学んでこなかったが、この企画を通じて違う職種の視点から意見を聞けたことが刺激的だった。

・多職種で連携していくことによって、こんなにも人々の生活に幅を与えていけるのだと思った。まだまだ知らないことが多いため、制度等を伝えていく必要があると感じた。

・MSWだけでは解決できないこと、他の専門職との連携を学ぶことができた。また、重身障がい児の勉強をしてからのカンファレンス体験だったので、イメージしやすかった。

学内企業説明会開催!

平成30年3月14日〜20日に日本福祉大学の学内企業説明会が開催され、岐阜県内から14の事業所に参加いただきました。

3月1日に解禁したばかりの新4年生の就職活動。岐阜県での就職を希望している学生たちは、それぞれの教室を回りながら、事業所の説明に聞き入っていました。

岐阜県で活躍している卒業生も何人か来ていただき、学生たちも自分たちが目指す姿が明確になった様子です。

また、今回は岐阜県社会福祉協議会の山下様に、福祉人材センターへの登録と相談をご対応いただきました。学生たちのニーズを聴きながら、県内の福祉事業所の情報をたくさん提供いただいた事で、学生たちの不安げな表情が明るくなっていきました。

各キャンパスの岐阜キャリア相談コーナーでは、岐阜県内の事業所の情報がたくさん集まっています。先輩たちの就職活動を取材した内定者インタビューの記事もたくさんありますので、今後、岐阜県内への就職を考えている学生さんはぜひ活用してください。

社会福祉法人合掌苑

社会福祉法人飛騨慈光会

社会福祉法人岐阜県福祉事業団

日本赤十字社

地方独立行政法人岐阜県総合医療センター

JAめぐみの

株式会社トーカイ

株式会社美濃庄

和光会グループ

社会福祉法人岐阜県社会福祉協議会

   (敬称略)

事業所取材企画、内堀醸造株式会社訪問!

岐阜県の魅力ある事業所を紹介するガイドブック作成企画の取材。今回は、岐阜県加茂郡八百津町にある老舗お酢メーカー内堀醸造株式会社に伺いました。明治9年に八百津の地で創業。「酢造りは酒造りから」の理念通り、酢の元となる酒造りからこだわりをもち、高い生産技術と原材料から一貫した生産体制をとり、高品質の商品を造り続けられています。

今回取材のインタビュアーを務めるのは、国際福祉開発学部3年の町野紗希衣さんです。完成したばかりの新社屋で総務課長の浅川和也さん、入社2年目の渡邉雅さんに会社概要と、お酢の説明をうかがい、早速製造現場を案内していただきました。

まずはお酒作りの工程を見学。内堀醸造では、お酒の原材料となる米の精米から自社内で行われ、製麹作業にもより良い品質に向けた工夫がなされており、基本理念を大切し実現されている様子を、現場で感じることができました。

 

続けて、お酢作りの建物に入ると、周りはお酢の香りが広がります。品質管理や生産管理の現場も見学し、働いていらっしゃる方の様子を真近で見ることで、インタビュアーの町野さんも働くイメージを持つことができました。

最後に、新社屋の中も案内いただき、改めて浅川課長と渡邉さんへインタビューを行いました。

――なぜ、この地で事業を行われているのですか?

創業者の生まれの地であることも一つですが、この地で行う理由は他にもあります。それは、品質がいい酒作りに必要な、「綺麗な水」「澄んだ空気」これが揃っていることで、もう一つ大切な基盤である「微生物」にとって住みやすい環境であることです。そのため、製造工場は、ここと長野県のアルプス工場ともに、微生物にとって良好な環境を選んでいます。

――お二人が感じている御社の魅力はどんなところですか?

自分で働いている、生きている、と実感できることです。当社では、社員1人ひとりの成長が組織の成長につながると考え、個人のキャリア形成を意識した人材育成に取り組んでいます。専門的な資格の取得や技術の向上など、個人の能力を高め、社外でも活躍していける人材になってもらうことで、その人の人生が充実し、会社にとってもメリットが出てきます。そのために、社内では様々な仕事に関われるチャンスがたくさんあり、充実を感じながら仕事をすることができる環境が魅力です。

  

――渡邉さんが、ここで働こうと思われたのはどうしてですか?

ユースエールの認定も受けており、女性が働きやすい環境が整っていると思ったことが最初のきっかけです。実際に働いてみると、率直に楽しいですね。私の仕事は総務ですが、仕現場との距離が近く、年齢層も若い社員が多く活躍しているため、わからないことをその場で現場に行って、見て、理解してから仕事ができます。働いていくうちに、もっと自分から動いてみようと思えるようになりました。

――続けて渡邉さんに質問ですが、印象に残っている仕事はありますか?

商品包装の変更に携わったことです。ある商品の包装袋の見直しを任されました。最初は頼まれた仕事だったので前向きではなかったですが、業者様との打ち合わせや社内で検討を繰り返し、やっと新しい素材が決まりました。素材を変えたことで、現場の人たちから仕事がしやすくなったとお礼を言われた時は、本当にやってよかったと感じました。

 

――社長はどんな方ですか?

気さくで優しい人です。いつも社員と同じ目線で、同じ席で仕事をしており、自ら周りに声をかけています。できるだけ社員みんなで目標に向かってやっていこうというスタイルでおられるため、みんなが社長に悩みや迷い、意見を言える関係です。

――今後の御社のビジョンを教えてください?

新社屋ができ、研究や開発にはこれまで以上に力を入れていく方針です。創業140年ですが、今後も選ばれ続けるメーカーであるには、時代のニーズに合わせて、変化をしていく必要があります。また、組織として大きくなって来たため、個の力を高め、役割分担をして、さらに組織の力を強めていこうとしています。

今回の取材では、お二人のこれまでのキャリアについてもお話を伺えたことで、会社の理解だけではなく、社会人として働く上で大切な姿勢についても学ぶことができました。

年度末と新年度の準備で忙しいなか、学生の将来のためにとお時間をいただいた内堀醸造の皆様、ありがとうございました。

事業所の取材は今後も続きます。関心がある方は、gifuinfo@ml.n-fukushi.ac.jp星野まで連絡をお待ちしています。

事業所取材企画、株式会社美濃庄訪問!

岐阜県の魅力ある事業所を紹介するガイドブック作成企画の取材。今回は、岐阜県岐阜市にある株式会社美濃庄に伺いました。明治21年に岐阜市で布団屋として開業し130年。介護保険制度がはじまる前から介護用品のレンタルを行い、現在も地域の方が暮らしやすくなる生活環境を提供し続けています。

今回取材のインタビュワーを務めるのは、社会福祉学部3年の西脇里保さん、経済学部3年井川裕揮さんです。本学の卒業生、入社6年目の上原将司さん、7年目の堀友美さん、1年目の西村知哉さん3名へのインタビューから本日はスタート。

――どんなお仕事をされていますか?

私たち3名は営業です。営業といっても、世間の営業のイメージとはだいぶ違うと思います。利用者さんのご自宅を訪問して、その人に合った福祉用具を選んだり、実際に使ってもらってモニタリングをしてもらったりします。ケアマネージャーの方とも連携をして、利用者の方が福祉用具を通じてより暮らしやすくなるお手伝いをしています。

営業をしに訪問するというよりは、自分の祖父母の家を訪ねているかのように、暖かく迎えてくれる方が多いです。

 

――1年目の西村さん、どのくらいで仕事に慣れていきましたか?

まだ、十分に慣れたとは言えないです。4月から始めて、最初は上司や先輩と一緒に営業に行きましたが、4ヶ月ごろから独り立ちをして、1年が経ちやっと少し慣れてきたと感じます。独り立ちした頃は、うまく話せなかったので、移動の車の中などで落語を聞いて、伝え方の勉強をしていました。まだ勉強中です。

――仕事で大切にされていることはなんですか?

スピードは大切にしています。何かしらの困りごとを抱えている方のためにこの仕事があるので、少しでも早く対応することで喜んでもらえます。また、いかに納得して使ってもらうかも大切です。相手のニーズをしっかりと汲み取って、最適なモノや情報をいかにわかりやすく相手に伝えるか。相手の状態を見ながらコミュニケーションをとっています。

――仕事のやりがいはなんですか?

自分の仕事によって、利用者の方の暮らしや状態が良くなっていく姿を見ることがやりがいです。人対人の仕事なので、思うように行かないこともありますが、相手のことを考えて、苦労して、最後に「良かった」と言ってもらえることほど嬉しいことはありません。

  

――職場にはどんな魅力がありますか?

性別に関係なく働き続けられる環境が魅力です。結婚しても、出産しても、子育てをしていても、仕事が続けられる環境になってきました。自分の働き方次第で、休みの調整もできるので、平日の子どもの行事にも参加がしやすいです。

また、営業はチームでおこなっているので、上司や先輩に相談がしやすい環境です。その日の悩みはその日のうちに解決できるので、即仕事に活かしやすいです。

――御社ならではの強みはありますか?

岐阜市内では特にですが、創業からの歴史が長いため、地域からの信頼は厚いと感じています。布団屋ならではのノウハウを生かして、マットレスなど、自社にしかない商品も扱っています。さらに、新しい福祉用具の勉強会も定期的に行い、どの用具を扱っていくかを自分たちで決めることができます。利用者のニーズを直接聞いてくる営業が、自分たちで商品を選べることは、より、その方に合ったサポートを行うことができます。

――今後の展望を教えてください?

今行なっている事業はまだまだ拡大の余地があるので、伸ばして行きたいです。中小企業なので、今後何でもできる、小回りがきくことは大きな強みです。また、社長の想いを、もっと社員で共有して受け継いで行きたいです。社長がこの福祉用具事業を始めた想いは、涙なしで語れません。私たちの仕事は、人生の最期をよりよく迎えてもらうためのお手伝いでもあります。もっと多くの方のお手伝いができればと思って皆が働いています。

  

インタビューを終えて、総務部の長屋さん、尾張事業所の松原さんに本社と岐南工場の現場を案内いただきました。福祉用具の整備や洗浄など、すべて自社内で行なっているため、利用者に安心して使ってもらえる商品を、自信を持ってお届けできる体制が整っています。初めて見る福祉用具整備の現場に、二人のインタビュアーも関心が高まっていました。

 

お忙しいなか、熱心にお話いただいた美濃庄の皆様、ありがとうございました。

株式会社美濃庄様は、3月16日の学内説明会にもお越しいただきます。直接話を伺いたい方は、ぜひ美浜キャンパスまでお越しください。

事業所の取材は今後も続きます。関心がある方は、gifuinfo@ml.n-fukushi.ac.jp星野まで連絡をお待ちしています。

事業所取材企画、障がい者支援施設伊自良苑訪問!

岐阜県の魅力ある事業所を紹介するガイドブック作成企画の取材。今回は、岐阜県山県市にある社会福祉法人同朋会の自閉症援助施設「伊自良苑」に伺いました。伊自良苑は、昭和62年に知的障がい者の入所施設として始まり、その後、地域や親御さんからの声に答え、平成4年に岐阜県では初めての自閉症者専門棟を増設。平成12年には、法人下では2つ目となる知的障がい者の入所施設「生活の家桜美寮」を開設すると共に伊自良苑は全館自閉症者施設へとリニューアルされ、県内の自閉症療育、生活支援の拠点としての役割を担っています。

今回取材のインタビュワーを務めるのは、社会福祉学部3年の岡田美咲さん、子ども発達学部3年野口航暉さんです。

初めに、伊自良苑の林信宏施設長から施設の概要や成り立ちについて説明を伺いました。伊自良苑では、利用者が地域の中で生活ができるように、施設で力をつけて地域のグループホームでの自立した生活までステップアップする体制ができています。そのために、生活する棟と働く棟が別れており、一般の社会と同じように、日中は働きに出かけるという流れができています。仕事面でも、生活面でも、その人が持っている強味を活かして、自立に向けた力をつけていける仕組みが整っています。

 

お話を伺った後は、伊自良苑内から施設の見学です。先ほど説明を受けた自立のステップを、順番に見ていきました。日常生活の様子や活動の内容、利用者さん個人の特性について、現場で伝えていただいたことで、学生たちの理解もさらに深まっていきます。施設内を回った後は、伊自良苑の外に出て、グループホームや大森作業棟、そして高齢・最重度の知的障がい者が利用されている「生活の家桜美寮」を訪問しました。

 

伊自良苑の理念は、「『ひと』として生きることを共に共感しつつ・・・」。現場では、職員も利用者もなく、一緒に生活し、それぞれが得意なことを理解し合い、補い合って働いている姿が随所に見られました。もちろん、最初から全てが順調に進んできたのではないとのこと。理念のもとに、全員で一緒に乗り越えてきた。一緒にやっていくことで、信頼関係ができ、全体の力がついてきたのだと、林施設長から教えていただきました。どんな困難な時でも「ひと」がいる。「ひと」だから大変さも一緒に感じられる。「ひと」だからこそ何とかやっていけるのだという言葉を、インタビュアーの2人は真剣な表情で聞き入っていました。

見学を終えて、案内いただいた林施設長、鈴村副主任、笠井副主任へあらためてインタビューをおこないました。

――職員さんはどんな方がいらっしゃいますか?

地元の方だけではなく、他の地域出身の方も働いています。また、年齢層や経歴も幅が広く、皆がこれまでの経験を活かして働いています。利用者を障がい者としてではなく、1人の「ひと」として接して相手からいろんなことを教えてもらい、一緒に喜びを感じて成長してきたという感じがあります。先ほど現場でも見てもらった通り、職員か利用者かわからないような関係の中で、人として成長している職員たちです。

 

――どんな経験が活かせますか?

どんな経験も活かせます。利用者との関わりは、生活や仕事、余暇の支援など幅が広く、多方面の知識や経験が必要となるため、多くのことが活かせる仕事です。例えば、余暇支援でおかし作りや料理を作るときに、飲食店でアルバイトをしていた経験が活きてくることもあります。また、利用者だけではなく、外部の関係者や業者さんと関わることも多いため、人との関係性は大切です。

――働く上でのやりがいは何ですか?

やりがいというか、仕事を退屈だと感じたことは1日もないです。毎日違った変化があり、同じ日はありません。その中で、こちらが思ってもいなかった成長に出会えることもあり、そのことが自分たちの成長にも繋がっています。こちら側が、「この人はこういう人だ」とレッテルを貼ってしまうと相手の人生はそこまでになってしまいます。そうではなく、可能性を信じて接していくことで、いろんなことを教えてもらえます。人としての在り方や、生き方までも考えさせられますね。まだまだ途中であり、一生日々勉強。これもやりがいです。

 

――どんな人と一緒に働きたいですか?

元気で意欲的、いい意味で楽しめる人です。自分が成長していかないと、周りも成長しません。そのため、自分を高めたい、学びたいという想いがある人と働きたいです。また、法人の理念でもある「共に」という面で、自閉症に関心があり、一緒に生活や活動をやってみたいという方がいいです。「一緒に」というところがポイントです。最後に、いい意味で楽しめるというのは、自分ができないことまでも楽しめる姿勢があるということです。仕事は日々変化があり、相手は人なのでマニュアルのような対応もありません。うまくいかないことや自分ができないということに直面することもあります。そこで落ち込むのではなく、その状況を楽しみながら、次に向けて考え行動していくことができる人を求めています。

お忙しいなか、長時間熱心にお話いただいた伊自良苑の皆様、ありがとうございました。

事業所の取材は今後も続きます。関心がある方は、gifuinfo@ml.n-fukushi.ac.jp星野まで連絡をお待ちしています。

事業所取材企画、児童養護施設合掌苑訪問!

岐阜県の魅力ある事業所を紹介するガイドブック作成企画の取材がスタートしました。今回は、岐阜県郡上市にある社会福祉法人合掌苑に伺いました。昭和25年に当時の住職岡本幹翁氏が北辰寺の建物を利用して里親登録したことから始まり、「私は仕合せです」を創立からの合言葉にして、現在まで地域と共に歩んでこられています。

今回取材のインタビュワーを務めるのは、社会福祉学部3年の戸谷葵さんと松山詩歩さんです。

取材は、合掌苑の成澤武史(なりさわ たけし)施設長のお話から始まりました。戦争孤児支援から始まった児童養護施設。子どもたちを受け入れてくれる地域の力があったから続いてきたという成り立ちや、子どもたちや施設を取り巻く環境の変化、それとともに、施設に求められる役割の変化について伺いました。

 

自分の存在意義を感じられないでいる目の前の子どもたちに、その生い立ちや背景までを受け止めて「ここにいていい」と感じてもらうこと。そして、子どもたちの長い人生の中でも、基礎となる大切な時期に関わっているのだという意識を持って働いていると語られた成澤さんのお話に、インタビュワーの2人も、真剣に耳を傾けます。

養護施設が、より家庭に近い小規模な形に変わる流れがある中、どのような形態で子どもを見るかではなく、どういった想いをもつ職員が子どもと関わるのかを大切にしたいというお話から、本当に、「人」を尊重していらっしゃる姿勢が伝わります。

次に、現場を担当されている長棟李奈(ながむね りな)さんに案内いただき、施設内を見学に回りました。最初に子どもたちが日中集まる部屋に向かうと、初めての訪問者に少し照れながらも、大切にしているカードやぬいぐるみを笑顔で見せに来てくれました。

 

子どもたちの生活スペースや、大舎の食堂、小規模型の居住場所など、施設内全体を案内いただきながら、子どもたちの日常や、職員さんの仕事内容、動きなどを丁寧に説明いただいたことで、働くイメージを描くことができます。

施設見学の後は、成澤さんと長棟さんに施設や仕事についてインタビューに答えていただきました。

――子どもたちとの関係を作る上で大切にされていることは?

こちらからの挨拶と声かけですね。子どもたちとどんなに喧嘩をしても、毎日の挨拶と声かけは絶対します。それをせずに、こちらから距離を置いてしまうと、子どもたちとの関係は作れません。声をかけて子どもに無視をされたり、嫌なことを返されることもありますが、その反応を見ていくことがこの仕事では大切です。自分のどんな投げかけに子どもがどう反応するのか、それを一人一人見ながら接しています。

 

――卒業後、すぐに現場に入って、どうやって仕事を覚えていけばいいですか?

自分に合っていないやり方を無理やりやろうとしても、自分が辛くなってしまいます。子どもとの接し方に正解はないので、他の人のやり方を見ながら、自分なりのやり方をつくっていって欲しいです。ベテランには、ベテランの良さがあるように、新人には新人の良さがあります。職員にはそれぞれ違った良さがあり、その違いが、子どもたちにとっては、その時に頼れる相手を選べる選択肢になります。子どもたちが、いろんな自分を見せられる環境には、いろんな職員がいることが大切です。対応の失敗はあったとしても、相手も人間なので、関係の修復ができます。それを繰り返すことで絆も深まっていくので、安心して働いてください。

――どんなことが仕事に活かせますか

今の自分たちの生活の経験や、これまでの生い立ちの全てを活かすことができる仕事だと思います。例えば、一人暮らしをしていて、電化製品をどのように使ったら、どれだけ電気代がかかるかなど。この仕事は、仕事ではあるのだけど、単なる仕事ではないというか、他の仕事では味わえないやりがいを感じることができると思います。また、自分たちが何をすれば子どもたちが成長できるか、子どもたちが成長するために、自分たちがどう成長していくのか、この、「子どもたちを思う強い気持ち」が、この仕事に必要です。

 

――どんな人を求めていますか?

先ほどもお話ししましたが、子どもたちを思う気持ちを持っている人です。この施設で働いている職員は、児童指導員や家庭支援、里親支援、心理担当や栄養士など、それぞれに役割は違いますが、子どもたちのことを思う気持ちは変わりません。休みの日であっても、子どもたちのことを気にかけています。お互いに情報共有しながら全員でチームになって子どもたちを支えています。その一員になって、一緒に働きたいと思ってくれる人と、こちらも一緒に働きたいです。また、児童福祉分野は、時代とともに変わり、これからさらに新しい方向へ動き出しています。そこを一緒に創っていける、創っていきたいという人を求めています。

お忙しいなか、暖かく丁寧に対応いただいた合掌苑の皆様、ありがとうございました。

事業所の取材は今後も続きます。関心がある方は、gifuinfo@ml.n-fukushi.ac.jp星野まで連絡をどうぞ。