飛騨高山でお客様ファーストを実現する2社を訪問
2017年7月8日[土]に、COC+参加大学共通プログラムの高山市企業見学会が行われました。
今回見学した先は2社。
1社目は、The日本を体感するおもてなし旅館、株式会社本陣平野屋。
まずは客室に別れ、宿泊のお客様と同じようにそのおもてなしを体験。それぞれの仲居さんにファンができるほどの「おもてなし」は、心が通じ暖かく感じます。
「旅館を知っていますか?」という若女将の問いかけから始まった企業説明では、旅館でどのような人が、どのような役割を持って連携して働いているのかをわかりやすく説明いただきました。
お客様が笑顔になることで、高山が笑顔になる。それをエンドレスに続けていきたいという想いのもと、働く一人一人が、自分にとってのおもてなし、平野屋らしいおもてなしを考え、朝食の一品をどうしたらもっと暖かく提供できるかまでこだわり、全員で話し合い実現されています。
2社目は、書籍やテレビで話題のベストオブご当地スーパー、株式会社ファミリーストアさとう。
飛騨地域の美味しいものを遠くでも食べたいという声に応えるために始めたネットスーパーでは、一部商品が3ヶ月待ちになるほどの人気ぶり。それは、お客様の要望を聞き、他人の利益をまず考えるという原点から始まっています。
「すぐやる。相談する。全員でやる。」というスピリットは、立場や年齢、役職関係なく、全員で雪かきをするという雪深い高山の地域性からつながったもの。また、この気候から生まれた食文化に応え続けることで、地域独自性の高い商品ラインナップが実現されてきました。
地域の生産者が直接店頭に商品を持って陳列にくる方針を変えず、生産者との関係性を大切にされ、一緒にお店をつくられている姿勢。これは売上ベスト10のうち、9品が地元の手作りのお惣菜であることからも、地域になくてはならない存在に感じます。
お客様に向き合う姿勢。今回の企業見学会では、業種は違えども、このテーマをどう考え実現し続けていくかを学ぶことができたのではないでしょうか。
〜参加学生の声〜
・地元の人のために、企業をあげて努力しているところや、何が足りなくて今後何をすべきなのかがそれぞれ違い、勉強になりました。今回学んだことを活かして相手のために自分に何ができるのかを考えていきたいです。
・地方企業のあり方や存在意義について社会・地域貢献という軸から考えることができた。
・企業の魅力を「体感」することができ、楽しんで勉強できました。地元、その土地を愛することで得られることがたくさんあると感じます。
・一人一人が高い志を持って働かれており、現状に満足せず、成長しようと日々努力されていることに気づきました。
・実際に見学しなければわからないことや、働く方の生の声を聞くことができ、とても貴重な体験になりました。