平成30年2月28日に、COC+参加大学共通プログラム「福祉の事業所見学会」が開催されました。
今回見学した先は、2事業所。
最初に訪れたのは、歴史ある岐阜市川原町の街並みで、現代に必要な「本物の福祉」に取り組まれている法人、社会福祉法人髙佳会の生活密着型高齢者福祉拠点「粋いき・金華の元気館」です。
まずは施設内の見学からスタート。屋上に上がり、金華山と長良川を目の前にした景色は岐阜を感じます。
1階に移動し、デイサービスにいらっしゃった利用者の方達と交流をしました。みなさん、とてもいい笑顔でで迎えていただき、施設の雰囲気の良さが伝わってきます。
施設見学のあとは、髙田良彦理事長から、これまでの日本社会の課題や背景をもとに、法人の沿革や理念についてお話を伺いました。
目の前の人が大切にしている「もの」「こと」「考え方」を把握して大切にする関わり。これが、法人の大切にしている想いだと語られる髙田理事長からは、「本物の福祉」に通じる想いの強さを感じました。
次に訪問したのは、障がいがある方一人ひとりが社会の中で役割を持ち、地域と共に様々な活動をされている社会福祉法人いぶき福祉会の第二いぶきです。
地域に障がい者の居場所がなかった時代。24時間365日、この地域で障がいのある方が活き活きと生活できる場所を作っていこうと始まった法人の流れを森洋三施設長から伺いました。
いぶき福祉会では、職員も利用者も一緒に仕事をする「なかま」と呼び合っています。参加した学生も今日はなかまの一員に入れてもらい、一緒に働きました。
世界で一つしかない染物をストーリーと共に伝える「百々染」では、染料の調達を。地元の食材を利用したジャム「りすのほっぺ」の部屋では、ジャム作りを。他にも、紙すきやお菓子の袋つめなど、一つ一つのブランドが育てられてきた現場を体験しました。
どんな障がいがあっても、働いて、社会で役割を果たして欲しい。仕事の価値を高めて、なかまに誇りを持って欲しいという法人の想い。仕事を通じて人と地域と社会が繋がっていく様子を目にすることができました。
〜参加学生の声〜
- 施設内の職員だけでなく、他分野の職業と連携することが大切だと学びました。
- 利用者を大切にすることは、その意思や価値観を尊重することだと学びました。
- 一人一人に合わせた仕事の割り振りや接し方が行われていてすごいと感じました。
- 仕事と地域をつなぐ手段は一つでなはないとわかりました。
- 仕事の楽しみは自分で作れると思いました。
- 自分が楽しいと思って接すると、誰でも気持ちは伝わると感じました。
今年度の見学会は今回で終了。次年度も岐阜県内各地域の優良企業を訪問する企画が開催されますので、ぜひご参加ください。