平成28年9月7日~8日にかけて、岐阜県の東濃地域を舞台にサマースクールが開催されました。
この企画は、COC+事業に参加している5大学の学生が2泊3日の合宿形式で東濃地域の人や場所とかかわりながら、地域の特性を理解し、そこから自分たちで課題を発見して、その課題に対する政策提案を発表するプログラムです。
今回は恵那市、多治見市、中津川市の3コースに分かれ初めて会う学生同士でチームを作り、たくさんの意見を交わしながら地域の未来に向けた企画提案をまとめていきました。
◆地域の仕事と暮しを考えた恵那コース
恵那コースは、食のテーマパーク「恵那銀の森」と古民家をリノベーションして地域コミュニティーを作っている「えなここ.樫家」を訪問し、まち・ひと・しごとから暮らしと地域成長を考えていきました。
銀の森コーポレーションでは、新鮮野菜を使用したランチビュッフェをいただき、園内を散策。おせちの工場見学を行いました。
えなここ.の樫家では、庭で取れた栗をいただきながら、樫家ができた経緯や過程、その想いを映像とともに伺い、建物内を自由に回りながら活用方法を考えました。
◆タイル産業から未来を考えた多治見コース
多治見コースは、多治見市全面協力のもと、オープンたばかりのモザイクタイルミュージアムや幸兵衛窯、市之倉さかづき美術館、企業の見学を通して地域の産業・観光振興計画とタイル産業の将来を考えました。
1日目の市之蔵でさかづき美術館と幸兵衛窯では、焼き物の歴史などを現場を見ながら学びました。オープンしたばかりのモザイクタイルミュージアムでは、タイル産業と観光分野の創意工夫について知ることが出来ました。
2日目は杉浦製陶株式会社を見学。熱心に説明いただく企業の方の姿勢から、産業や地域に対する熱い思いを受け取りました。
◆農業の未来を考えた中津川コース
中津川コースは、地域を代表する産業である農業をテーマに、六次産業化で成功しているはやし農場や、めぐりーん生産直売所、チコリ村を見学し、インタビューを行い『食』『農作物』の未来を考えました。
はやし農場では、元中学校の教員であった林様が退職後に栗農家として、いろんな工夫をしながら取り組む様子について見学しました。
めぐりーん生産直売所では、農家が直接販売するための仕組みを学び、株式会社サラダコスモではカイワレの製造工程を見学しました。。
◆最終発表に向けた準備
初日の見学と、2日目の見学やゲスト講師のお話しを伺い、チームでその地域の課題を設定して、解決に向けた政策提案を徹底的に考えました。
話し合いは深夜までおよび、学生たちの真剣さと熱意が伝わります。
◆最終発表会
各チームとも、発表の直前まで準備と練習を繰り返し本番に臨みました。緊張しながらも、大勢の前で発表できたことは大きな達成感につながったようです。
ゲストの方からも、提案への称賛と今後へのさらなる期待の言葉をいただくことができました。