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【Uターン先輩紹介】和光会グループ三好さん、松野さん

正解がない仕事。だから変化が多くやりがいがある。

岐阜県高山市出身の三好裕美さん[21年目]と岐南町出身の松野麻衣さん[11年目]。お二人とも同じ社会福祉学部での学びを経て、現在は和光会グループで連携を取りながら働かれています。岐阜出身、同窓生だけではなく、子育てをする母親同士としても繋がり、支え合いがあるお二人にお話を伺いました。
━━現在はどんな仕事をされていますか?
三好さん|主任介護支援専門員として、施設や病院から在宅へ移られる方のコーディネートをしています。他の支援スタッフと連携をし、話し合いを重ねて、利用者の方がどうすれば安心して帰れるか、そのためにどんな支援が必要かを考えています。
松野さん|私は、老人保健施設で介護の現場に5年間携わっていました。現在は、同じ施設で支援相談員として、入所者や通所利用者の方、またそのご家族の相談を受けています。三好さんのようなケアマネジャーや、病院のスタッフと連携・調整して在宅復帰に向けたお手伝いをしています。
━━職場ではどのような役割を担っていらっしゃいますか?
松野さん|情報を共有して、関係するみなさんをつなぐ役割です。例えば、新しく利用される方の情報を病院に足を運んで確認し、受け入れる現場のスタッフと共有をします。いかに情報を共有できるかが在宅復帰に向けた目標設定には大切になってくるため、そこを意識して考えています。
三好さん|そのおかげで、松野さんは地域の医療関係者との繋がりが強いですね。私は、現職の前は介護予防などの地域活動を行ってきたので、地域との連携が得意です。私たちは、お互いに得意分野を生かし、不足部分を補いあって連携しています。
  
━━地域のお話が出ましたが、この地域の魅力はどのように感じていらっしゃいますか?
三好さん|まずは住んでいる方の温かさです。地域を回る際は自転車でうかがっていたのですが、今もその地域を自転車で移動していると「元気しとるかー」と地元の方が声をかけてくれます。自分を覚えてくれている方、自分を知ってくれている方が地域にいてくださることは、働く上で大きな支えになっています。
松野さん|同じ話題や同じ方言で気兼ねなく話ができるところは、暮らしやすく、働きやすいと感じます。また、地域の魅力というよりは職場の魅力になるのですが、職場は産休・育休取得率がほぼ100%で、子育てをしながら働ける環境があることは大きな魅力ですね。
三好さん|そこは私も同じです。でも、職場だけではない魅力だとも感じます。柳ヶ瀬地区では子どもたちが楽しめるイベントがたくさん行われており、地域全体で子どもを育てていこうという風土は、この地域の魅力ではないでしょうか。
━━どうして岐阜で働こうと思われたのですか?
松野さん|最初から岐阜で働くことしか考えていませんでした。自分が一番よく知っている生まれ育った地域で働きたいという思いをずっと持っていたので。家族のそばから離れて暮らすことも考えていなかったですね。
三好さん|私は、岐阜の福祉をよくしていきたいと想いがあるからです。
━━働くやりがいは何ですか?
三好さん|支援で関わった方が元気になっていく姿、できないことができていく姿を見ると、やっていてよかったと感じます。この仕事は看取りをすることも多く、辛さもあります。でも、最近はヘルパーさんや看護師さんなど多職種で連携し、ご本人やご家族の希望に沿って、ご自宅での看取りを行えたときは、よかったと思えるようになってきました。
松野さん|課題がたくさんあって「絶対に自宅には帰れない」と思っているご利用者ほど、大変ではあるけれど、帰れた時の喜びは大きいですね。その方が入所から在宅に移って、元気に生活していらっしゃる姿を見ると、やりがいを感じます。辛いことも多いですが、その姿に助けられますね。
三好さん|辛いことがあっても辛いで終わらせないことです。苦情を直接きつい言い方で受けたり、厳しい意見を言われたりすることも多いですが、どれだけ相手に真摯に向きあって関わっていくかで、信頼してもらえて関係も変わってきますね。
松野さん|ご家族の気持ちもわかるし、現場での経験があるので、現場で働くスタッフの気持ちもよく分かります。施設を良くしていこうと現場の士気も高めながら、みんなでどうすればいいかを考えていくことも私は楽しいです。支援の仕事は正解がないし、毎日毎日変化があって学びも多いですから。
  
最後に地元就職を目指す後輩へのメッセージをお願いします。
松野さん|福祉の仕事の幅はとても広いです。ただ、私もそうでしたが、この仕事を目指す方は、根本の想いとして「人と関わる仕事をしたい」という方が多いのではないでしょうか。その「人と関わりたい」という想いは大切にしてほしいです。
三好さん|地域で暮らす方の安心した生活を支える役割が「ふくし」にはあると思っています。そこに携わることができることは大きなやりがいではないでしょうか。分野は様々ですが、ぜひ福祉を学んだ方は、福祉の分野を目指してほしいです。
〜インタビュアーの感想〜
実際に現場で働くOBの方のお話をきくことができ、仕事に対するイメージが具体的になりました。また、どういったことを大切に働かれているのかや、仕事の魅力、岐阜という地域で働くという魅力を感じることができ、改めて地元で働きたいという思いが強くなりました。長く働きたいという思いがあるので、子育て環境が整っていることや理解があることなど、女性も働きやすい職場が岐阜には多いこともわかりました。地元に貢献できるように、地域を支える一員として将来活躍していきたいです。

社会福祉学部社会福祉学科 中井綾子

岐阜県は女性が働きやすい環境が整っていることを知りました。和光会様でも施設内に託児所があり、子育てをしながら仕事をすることができ、女性の方が育児と仕事を両立することができるうえに、施設職員の方の育児に対しての理解が深いことがわかりました。そのため、福祉職は身体的・精神的負担が大きく、職を離れてしまう方が多い中でも、職員同士が同じ悩みを相談できることで、負担が軽減されていってるのではないかと感じました。これからまた、岐阜県の魅力を見つけたいと思います。

社会福祉学部社会福祉学科 早坂美乃莉

 

【Uターン先輩紹介】株式会社トーカイ中森さん取材

その人にとってのありがたい存在でありたい

岐阜県本巣市出身の中森佳子さん。大学時代は福祉の学びだけではなく、吹奏楽に勤しんでいらっしゃいました。その経験から人と関わる力を身につけ、2003年に社会福祉学部を卒業後は、現職場である株式会社トーカイへ入社。シルバー事業本部に配属され、営業事務、部内経理から仕入れ、商品管理と幅広い業務を経験し、キャリアアップされてきた中森さん。家族との時間も大切にしながら、仕事と家庭の両立をされている中森さんにお話を伺いました。
━━現在はどんな仕事をされていますか?
一言で言うと営業スタッフのバックヤードの仕事です。私が所属しているシルバー事業本部は、主に、在宅の方に福祉用具のレンタル、販売を行っています。現場には営業スタッフがいるのですが、その現場が働きやすい環境を整えることが私の仕事です。そのために、情報を収集したり、他部門との調整を行ったり、最近では、未収金の管理業務なども行っています。私にとっては、営業スタッフの人たちがお客様です。
━━職場での中森さんはどんな役割ですか?
誰もが話しかけやすい存在を目指しています。現在の職場はパートで働く方も多いのですが、全員の顔と名前をすぐに覚えて、できるだけ話しかけて会話をするようにしています。プライベートな話など、ちょっとした話をすることで、仕事で困った時も相談がしやすい関係ができ、その人が仕事をしやすくなると考えています。お互いが話しやすく、働きやすい環境を作りたいですね。

━━中森さんの仕事のやりがいはどのようなことですか?
あなたが居て良かったと言われることですね。シルバー事業本部に配属され、「シルバーのことは、中森に聞け!」と言われる存在を目指して頑張ってきたので。私の仕事のモットーが、「当たり前のことを当たり前にできる」なのですが、自分と相手の当たり前は違って、相手にとっての当たり前を、私は常にできる状態でありたいと思っています。これをすることで、周りから認められ、必要とされることは嬉しいですし、やりがいに感じます。
━━とても人との関係を大切に働かれているように感じるのですが、いつ頃からですか?
入社半年後に、労働組合の関係で年齢や経験、職種、部門が違う方々と関わることができたことは大きかったと思っています。通常の業務では関わらない方と話をすることで、自部門の仕事と他部門のつながりを知ることができました。また、社内で人脈が作れたことで、仕事で困った時やお客様の要望に対して、部を超えて対応することができました。だから、社内でも社外でも人脈づくりは大切にしています。この人と関わる力は、大学時代の吹奏楽で鍛えられたと思います。
━━地元の岐阜で働こうと思ったのはどうしてですか?
社会人になってすぐは仕事に専念したかったことが大きいですね。仕事も、生活も、土地柄も、全てが新しく始まることは当時の自分には少し不安でした。働くからにはまずは仕事のことだけ考えたかったです。だから、自分が生まれ育った、知っている土地で暮らし、働くことを選びました。

 働いてから気づいた岐阜の魅力はどんなことですか?
良い企業やメーカーがたくさんあることでしょうか。正直、働くまでは地元企業のことをほとんど知りませんでした。でも、働いてから仕事や研修などで地元の企業の方との接点ができ、こんな企業が岐阜にもあったんだと思うことが多くなりましたね。そのおかげで、自分の視野も広がったと感じています。また、岐阜は車で移動しやすく、親と同居をしている方や、同居でなくても近くで生活している方が多いと思います。その環境は、例えば女性であれば、結婚や出産、子育てをしながら働きやすく、復帰に対して周囲の理解も得やすいことは魅力だと感じています。
地元就職を目指す後輩へのメッセージをお願いします。
岐阜の企業を受けてほしいです。企業を受けるにあたり、その企業をとことん調べることをおすすめします。調べることで、企業の良さがわかり、その企業がある地域のこともわかっていきます。その上で、自分がここなら安心して働いていけると思える場所を選んで欲しいですね。また、先ほども少しお話ししましたが、私は、吹奏楽の経験を通じて、「気づく力」、「人と関わる力」など、社会に出て持っていて良かったと思える力が身につきました。大学では勉強はもちろんですが、その他の活動も経験して、社会で役に立つ力をつけていって欲しいと思います。
〜インタビュアーの感想〜

今回のインタビューを通して改めて岐阜県の魅力に気づくことができました。実際に岐阜県に帰って働いたからこそ地元に対しての気づきがあるなど、お話を聞く上で、Uターン就職のメリットは多くあると感じさせられました。特に自然が豊かで、知らないだけで多くの企業が活躍しており、働きやすい環境が整っているのは大きな魅力だと感じます。岐阜県の魅力を知るからこそ帰って働いてみるという選択肢が増えると思うため、より多くの岐阜県出身の学生にもっと岐阜県の魅力、企業を知ってもらいたいと思いました。

社会福祉学部社会福祉学科 岡田優花

 

 

高山市での長期インターンシップ進捗Part.2

本格稼働の第2週!!

こんにちは。国際福祉開発学部3年の町野紗希衣(まちのさきえ)です。私の1ヶ月半の目的は、インターンシップと平行して去年の利用団体の方へヒアリングを行うこと。今週1週間はヒアリングのアポとりを電話で行いながら、実際に利用会員の方へのヒアリングを開始しました。私はアルバイトの経験から、電話を受けることは慣れているのですが、電話をかけることには慣れておらず、電話一本一本にすごく緊張しました。今日ヒアリングをした方からは「電話ではすごくかたかったけど、会ってみると話しやすいね」と言われました。ほどよくラフな電話を心がけようと思います。(笑)
先週まちスポで開催したワールドバー「題名のない吹奏楽座談会」では、吹奏楽をやっていた人・やっている人が集まり、課題曲の話・好きな曲の話などで盛り上がりました。お昼は小さなお子様もきて遊んでいるような場で、夜になるとお酒が飲める空間があり…まちスポって幅広いです!
 
   
みなさんとの関わりから、私は小さな目標を立てて行動することを決めました。とりあえずのステップは「意味づけをして行動すること」。私の苦手なことなので頑張ります。
まちスポのFBに毎日日報を書いているのですが、文章力のない私は毎日指摘・アドバイスをいただいています。こんなに自分のことを見てもらう、気にかけてもらえる環境は多くないと思います。まちスポスタッフの方には最後になると感謝がどれだけ大きくなるか想像できません。
また来週もヒアリングをたくさん取っていきます。まちスポFBも更新しています。(https://www.facebook.com/Machidzukurispot/)是非目を透してください!そして町野の知り合いの皆様、「いいね」を押してくださり、いつもありがとうございます。すごく嬉しいです!
 

高山市での長期インターンシップ進捗Part.1

期待と不安と出会いの第1週!

こんにちは。国際福祉開発学部3年の町野紗希衣(まちのさきえ)です。私は4月12日から岐阜県高山市にいます。なぜいるかというと、アクティブラーニング期間を使ってインターン&フィールド調査をしているからです。高山に来て約1週間が経ち、やっと気持ちも落ち着いてきました。
この1週間のことを大きく4つに分けて振り返ります。
①「まちづくりスポット飛騨高山」(以下まちスポ)でインターンシップ
代表理事と7名のスタッフとお話し、それぞれが違った魅力を持っていることに気づきました。スタッフミーティングで自身のストーリーを語る「ストーリー・オブ・セルフ」を通して、スタッフの「ストーリー」と「価値観」の共有をしながら、お互いにコーチし合うことが出来ました。次回のスタッフミーティングでは「ストーリー・オブ・アス」として、まちスポのストーリーを語り合う予定です。
この1週間でまちスポが出来た経緯や、NPO法人を運営するための経理事務のお話を聞いて、以前から理解できずに苦しんでいたお金の動きが少しはっきりしてきました。

②フィールド調査
目的は「まちスポに関わる団体や地域の人とのつながり」を調べることです。ヒアリング項目を考える上で、ただ質問するのではなく、選択肢を考えたり質問の答えをどのように自分の学びにつなげるかをスタッフと一緒に共有しました。この作業に思っていた以上に苦戦し、脳みそに汗をかきました…。昨日、急遽(?)利用団体へのヒアリングを行うこととなり、しどろもどろで終わりましたが、その人がずっと高山に住んでいる人なのか、もしくは移住してきた人なのかなど、ヒアリングするうえでの課題もたくさん見えてきました。よりよいヒアリングが出来るように頑張ります。
 
③いろんなイベントに参加
自分の住んでいる地域の人ではない人と話ができるイベントはとても貴重だと思っています。イベント運営のノウハウも盗みつつ、高山の人との交流を楽しみたいです。
④プライベート
まちスポの寮で生活しています。高山駅からもアクセスのいい場所で、周りには美味しい飲食店がたくさんあり、毎日誘惑との戦いです(笑)。日本三大美祭りの高山祭りも見に行くことができ、すごくいいタイミングで高山に来たなぁと思います。高山ではようやく桜がつぼみを膨らませてきました。知多でお花見が出来なかったので、高山で楽しみます!そして、今高山でインターンしているのは私1人ではなく、長野と神奈川からインターン生が来ています。大学のない高山に大学生が3人もいるということで今イベントを企画中です。

まちスポでもFBに毎日日報を上げています。よかったらチェックしてください!(https://www.facebook.com/Machidzukurispot/

高山での長期インターンシップ開始!


平成29年4月12日、国際福祉開発学部の町野紗希衣さんが高山市内の特定非営利活動法人まちづくりスポットにて1ヶ月を超えるフィールドワーク&インターンシップを開始しました。
昨年のワーキングホリデーin飛騨高山に参加してから、様々な活動に積極的に取り組んでいる町野さん。
今回は現在の活動のきっかけとなった飛騨高山を新しい挑戦のフィールドとし、地域のつながりを見てみたいという想いから、NPO法人の活動調査を行います。
 
そしてもう一つのミッションは、期間中に自分がやりたいことを見つけ、企画を考え、地域の方と一緒に形にすること。どんな企画を考えて実施するかが楽しみです。
 
町野さんの日々の活動は、まちづくりスポットのFacebookにアップされますので、応援のコメントを書き込んでいきましょう!
まちスポ飛騨高山Facebookページ
 
町野さんコメント
参加する前日は不安が大きかったですが、高山に来て、初日の夜に早速、地域の方と語り、新しい出会いがあり、楽しんでやっていけると感じました。頑張ります!
 

【お知らせ】COC+通信Vol.12発行

齋藤副学長のメッセージと今年度の予定を掲載!

毎月1回発行しているCOC+広報誌「COC+通信」の最新号Vol.12を発行しました。
Vol.12では、齋藤副学長のメッセージや今年度のCOC+事業の予定、
県人会の活動等を紹介!
お時間があるときに、是非ご覧ください。
COC+VOl.12を読む

岐阜県人会新入生顔合わせ会を開催!

新しい仲間が加入!!

本日は、岐阜県人会新入生顔合わせ会が行われました。
予想よりも多くの学生さんが教室に来てくれ、予定していた席が足りなくなるほど。
参加が初めて出会ったことから、どんな感じになるのか心配でしたが、県人会メンバーがその場でプラカードを持って新入生を誘導しに行ってくれたり、県人会の活動を語ってくれたりといい感じの雰囲気ができているように感じます。
 
会が終了後も、新入生同士、連絡先を交換するグループも。あまりにも仲が良さそうに話していたため、以前からの知り合いかと思いきや、今日初めて顔を合わせたのだとか。
さすがの岐阜県人!
今年は、学園祭への出店や、地域の活動にも積極的に参加していく計画です!
皆さんで岐阜を盛り上げ、岐阜で楽しんでいきましょう!

【Uターン先輩紹介】JAにしみの井上さん取材

地域に自分の役割がある。だからここで働く。

岐阜県養老町出身の井上翔太さん。2015年に子ども発達学部を卒業後、生まれ育った地域で働きたいという強い想いのもと、西美濃農業協同組合(JAにしみの)へ入社。地域のお祭りへの参加や、中学校での卓球のコーチを務めるなど、本業以外でも地域を盛り上げることに力を注いでいる井上さんにお話を伺いました。
━━現在はどんな仕事をされていますか?
主に保険の営業を担当しています。JAの仕事は地域の方が生まれてから生涯を終えるまで関わります。その中でも保険は生命保険や損害保険、自動車保険など7分野あり、幅広くここで暮らす方の生活の助けになると感じています。現在は外回りが多く、一軒一軒ご自宅を訪問してじっくりとお話を伺うことを大切にしています。
━━保険の仕事を始めた頃はいかがでしたか?
最初はお客様と何を話していいか全くわかりませんでした。入社直後は、農業に関わる仕事だったのですが、1年で担当が代わり保険を扱うことになりました。とりあえず、1週間で自動車分野だけを徹底的に勉強して商品知識をつけて、後は現場に出て覚えていった感じです。1年が経って、やっとどんな保険でもお客様の状況に応じて提案できるようになったと感じています。
  
━━職場での井上さんの役割は?
色々な場面でつなぎ役だと感じます。農協と地域、お客様と職場、上司と後輩と、全ての間に入ってつなげていると言った感じでしょうか。お客様から伺った情報で私の担当ではない部分は、その担当者と情報共有をしたりと。また、地域貢献活動として、例えばある田畑で鳥獣対策の柵を作るという情報が入れば、職員みんなで手伝いにいきます。そこで、地域の方と一緒に作業をしながら、仲良くなり、地域を盛り上げていこうとしています。
━━とても地域が好きなように感じますが、どうして岐阜で働こうと?
この地域に自分の役割があったことです。大学時代は知多半島で生活していたので、暮らしやすい知多もいいと思っていたのですが、いざ就職を考える時期になり、あらためて考えてみた結果、生まれ育った地元がいいと思いました。昔から、実家のある地域のお祭りで笛を吹いていたことや、長男であることなど、この場所には、私の役割があるように感じます。その中でもJAの仕事は地域密着型で、その地域で暮らす個人に関わる仕事だったため、ここを生涯の自分の職場に選びました。
━━働いて感じた地域の魅力はありますか?
みなさんおおらかで優しいです。職場にもよく野菜を差し入れに持ってきていただけますし。そして、お元気で、それぞれが地域で役割を持って自立しながらもつながって生活しているように感じます。よく集まって、よく話をしていて、私も自分が知らなかった地元の良さをたくさん教えてもらい、びっくりすることが多いです。地域の方とお話をしてきて、見える景色が変わってきました。
 
━━そのような地域で働くやりがいは何ですか?
今は保険の契約が取れることです。契約が取れるといっても、押し売りをするのではなく、お客様に必要な商品を提案して、そして、その保険がお客様の生活の役にたった時に本当にやっていてよかったと感じます。この担当になって間もない頃、自分のことを優先に考えて保険を提案し、契約はできたものの結果的にお客様のためにならなかったことがありました。それからは、お客様を悲しませることだけはしないと心に決めました。この経験があったからこそ、今の自分があると思います。
地元就職を目指す後輩へのメッセージをお願いします。
まずは、自分が働きたいと思っている地元のことを知ることが大切だと思います。地元に何があって、何が魅力なのか。そして、自分が就く職場、仕事で、地元に何ができるのかを考えて欲しいです。そのことを考えて仕事を選んだことで、私は、今の仕事が自分に大変合っており楽しく働けています。

〜インタビュアーの感想〜
今回のインタビューを通して、地域のつながりを強く感じました。また、岐阜県が本当に大好きだからこそできる仕事だとも思います。地域の方の目線で事業を進める姿や、地域の方がどうしたら笑顔で暮らせるのかという観点を重視していてこのような場所で働けたら幸せだと強く感じました。仕事内容を伺っている時は、幅広い分野で覚えることが多いという印象的を受けましたが、その中でも地域との関わりの深さ、地域貢献など、過ごしやすいまちづくりを支えていると感じ、仕事内容よりも人との関わりを大切にしていると感じます。私自身、地元を今以上に知り、地元愛を深めたいです。

国際福祉開発学部国際福祉開発学科 若林咲良

【Uターン先輩紹介】岐阜県立希望が丘こども医療福祉センター鷲見さん取材

まずは目の前の相手によりそいたい。それがはじまり。

岐阜県郡上市出身の鷲見真祐加さん。大学時代はソフトボールで汗を流し、チームの中心的存在として活躍されていました。2015年に社会福祉学部を卒業後は、岐阜県の福祉職員として、県の障害児の拠点病院であり、福祉施設でもある「岐阜県立希望が丘こども医療福祉センター」に入職。今年3年目を迎える鷲見さんにお話をうかがいました。
━━現在はどんな仕事をされていますか?
岐阜県内で働いている療育関係者を支える仕事をしています。地域で働く保育士の方など、現場で障がい児の療育に関わっている方々の支援技術アップを目的に、研修の企画や運営、療育に関する情報の伝達、共有を行います。また、センターにいる医療やリハビリのスタッフと現場を訪問し、子どもたちにどんな支援が必要かを現場の方と一緒に考えていきます。
━━入職直後はどのような感じでしたか?
最初はわからないことばかりでした。福祉や障がいについては、大学の授業で学んだ知識だけだったので、この仕事を始めてから覚えたことの方が多いです。1年目は、センター
の先生方と現場に出て、子どもたちの様子や、先生方が子どもに接する姿を見ながら、アドバイスをいただき、自分の肌で感じて学んでいきました。2年目になってやっと自分の意見が言えるようになってきたと思います。
━━職場での役割は?
様々な人たちのつなぎ役だと感じています。私が情報を発信することで、現場で直接支援をしている方がつながり、より良い支援ができていくと思います。私が直接支援をするわけではないのですが、県の職員として働くことで、全ての県民の方のために地域を作っているのだと思い働いています。そもそも、私が岐阜県で働こうと思った理由が、今まで、自分を応援してくれた地域の人のために、今度は自分が応援する側に回りたいと思ったことだったので、今の仕事は嬉しいですね。
  
━━仕事におけるやりがいは何ですか?
現場で子どもの変化を知ると頑張ろうと思えます。最初は全く集団に入れなかった子どもが、周りが本人の特性を考え、本人が過ごしやすい環境を整えることで、集団に入れるようになっていく姿を見るとやっていて良かったと。周りが対応に困っている子どもがいても、一番困っているのは、その子自身。だから、いつでも子どもを中心にして、そこから始まっていくことをみんなで考えていきたいです。
━━働いて感じた地域の魅力はありますか?
一生懸命な方が多いなと感じます。困っている子をなんとか楽しんで保育園に通ってもらおうとみんなが考えています。だから、もっと深く理解したいという想いを持っている方が多く、研修会を開くと、遠方から何回も来てくださる方もいらっしゃいます。各地域で様々な取り組みもたくさん行われています。
━━今後のビジョンを聴かせてください?
相手を第一に考えられる職員でありたいと思っています。どんなこともそこから始まると思っているので。また、異動は自分の希望が100%通るとは限りませんが、できればどこに異動しても子どもと関わる仕事がいいなとは思っています。でも、県職員であれば、本当に広く県民に関われるので、どこかでは子どもに繋がっているとは思います。
  
地元就職を目指す後輩へのメッセージをお願いします。
企業でもどこでも、どんな分野でも、日本福祉大学で学ぶ「ふくし」の視点は、社会では活かせる強みになります。例えば、自然に相手の立場に立つことができることなど。だから、学んだことに自信を持ってそれぞれの分野で活かして欲しいです。また、現場で知ることは本当に多いです。だから、実習の経験は何にも代えられないと今振り返ると思います。色々な経験をしておくことが大切だと思います。
 

〜インタビュアーの感想〜
お話を伺い、今まで具体的ではなかった県福祉職の仕事のイメージを掴むことができました。また、仕事の内容だけでなく、「今度は自分が応援する側になりたい」や「子ども一番の目線」など、岐阜で働く決め手になった思いや仕事への思いを聞かせていただくことができました。今回のインタビューを通して、自分がなぜ岐阜でこの仕事を目指すのかを改めて考えることができたと思います。

社会福祉学部社会福祉学科 田中清二朗

岐阜県優良企業合同説明会開催!


平成29年3月27日[月]に岐阜市文化センターで、岐阜県内の有料企業99社が集まる合同企業説明会が開催されました。
昨年よりも会場が広く参加企業も増えたことで、普段では出会えない企業を知り、じっくりと話を聞ける時間になっていました。
働きやすい環境作りを進め、社内にプールやフィットネス設備がある歴史ある高技術メーカー、社員の育成に多額の投資を始めた部品メーカーなどなど、岐阜県内にこのような企業があることを知っているでしょうか。
地元企業との出会いは、地元から。
今後も、岐阜県の各地域で開催される情報があれば随時発信いたします。
地元就職を考えている方は、積極的に足を運びましょう!