萩の花プロジェクトE班報告

 名取市にある特別養護老人ホーム「うらやす」についてです。

 

 

 部屋のなかには、外から流されてきた車や木の枝や鉄の塊など様々なものが入っていました。

 思い出探しをするのと同時に倒れたベッドや棚の片付けをしました。泥の中からは、アルバムや通帳、財布など様々なものが出てきました。

私たちにとってはごみと思ってしまうものも、利用者さんにとっては大切なものだということをしっかり頭に入れて協力しながら、みんなで作業をできたと思います。

 休憩時間を利用して、日和山に行きました。

大正時代、見張り・見晴らし台として人工的に作られた日和山ですが、この大震災による被災者の方々の慰霊の場になっています。

 

 かつては神社も祀られ、地域の方々の心のよりどころでもあったはずのこの山。それを超える大津波がここに来たのだなと思うと本当に心が痛くなりました。

 この震災により多くのかたの命が奪われた一方で、生まれてくる命もあります。次の時代を生きる子どもたちにどのように伝えていくべきなのか、生きるための知識を共有するなどまだまだ沢山の問題があると思いました。

 

 次に、石巻市の避難所「ビッグバン」についてです。

 ビッグバンでは、初日にこいのぼりをつけさせてもらいました。子どもたちも喜んでいるようでした。

 

 

 避難所として500人もの人たちが利用しているので、様々な問題がありながらも楽しいひと時、考えさせられるひと時、人と人との関わりの大切さを実感するひと時など、沢山のことを学ばせていただきました。

 私たちは、お風呂の掃除や炊き出しのお手伝い、高齢者のかたとの交流(お茶っ子会を含む)など本当に短い間の活動しかできませんでしたが、それぞれにこの活動の意義を考えることができたのではないかと思います。

 

無事到着

萩の花プロジェクトのバスが、6日朝6時半に無事、美浜キャンパスに到着しました。全員元気に帰ってきました。
大学の近くのホテルでお風呂と朝食をとりました。加藤学長よりねぎらいのお言葉をいただき、プロジェクトの丹羽リーダー、各班のリーダーから、それぞれ振り返りの発言がありました。
*サブリーダー 遠藤(宮城県出身)より*
皆と一緒にボランティアできてほんとに良かったです!
ありがとう(^O^)
ゆっくり休んでください!
これからが本番だね。村上先生がおっしゃってたこと大切だよね~!愛知に残ってた人にもちゃんとお伝えしたいっちゃね~。
宮城いいとこだべ~~~(^o^)/  <以上、東北弁でした>
 

石巻公民館16:45出発

萩の花プロジェクト、最終日です。5月5日16:45に石巻・桃生公民館樫崎分館出発です。
桃生小学校で活動していたC班、遊楽館で活動していたB班は、桃生公民館樫崎分館に戻り、ビッグバンで活動していたA班を乗せ、仙台の「八幡みんなの家」でD・Eチームと合流し、大学に戻ります。
[C班] 午前中、昨日に引き続き地域支援チームに同行させていただき、午後より桃生小にお伺いしました!
その際、避難されている方のズボンの裾を直したものを持っていきます。
また、昨日桃生小に避難している子どもたちと一緒に、大学から持ってきた絵手紙を一緒に壁に貼る作業をしてきました。皆さんの心のこもった絵手紙、現地の方にも気持ちが伝わったかなぁーって私は思います。(遠藤)
 桃生小学校(体育館:福祉避難所)
[B班] 遊学館にて8時から朝ごはん、10時頃からお散歩をしました♪
おばあちゃんたちと笑ったり、冗談を言い合ったりお茶っ子を飲んだり楽しく活動しました。お散歩して、コイノボリの歌を歌って少しレクをやりました。今日の活動を終えて公民館に向かいます。おじいちゃん、おばあちゃんとお別れしてきました(ノ_・。)
凄く仲良くなったから、寂しいです。
たくさん良い言葉をかけて下さって何回も泣きそうになりました。とっても良かった活動でした。(中村)
 遊楽館(福祉避難所)
[A班] ビッグバンで朝食の配給、風呂掃除、10時から子どもたちを対象に、読み聞かせとレクをやらせていただきました!!
ビッグバンで活動していてメンバーそれぞれが考えさせられる場面に遭遇しました。子どもと関わっている中で、震災遊びのようなことをする子がいて、専門家によるメンタルのケアの必要性が見えてきたり、床が掃除出来ないためにダニによる肌の荒れが出ているかもしれない子もいました。
また、攻撃的な言動がある子も多くいました。
しかし、被災していない地域にも攻撃的な言動をとる子どもがいることを考えると、必ずしもその言動が被災によるものとは言い切れないとも感じました。
本当に学ぶことや考えさせられること、未熟さを思い知らされる出来事が多くありますが、またより多くのことを得られました。(安井)
 ビッグバン(石巻河北総合センター避難所)
[D・E班] 特養「うらやす」も最終日です。今日は風が強いので、車の中で休憩しました。廊下をはじめ、だいぶ綺麗になっています!
お昼休みは昨日に続き、地域の慰霊の場となっている日和山に行ってきました。14:30で活動を終えました。(竹下)
 特別養護老人ホーム「うらやす」正面

5月4日の活動報告

チャリティ・フリーマーケット成功裡に終える


被災地で活動している「萩の花プロジェクト」と並行し、連休中の5月3~4日に、半田市赤レンガで開催された日本福祉大学国際福祉開発学部生グループ「All 4 One」主催(日本福祉大学災害ボランティアセンター共催)による、東日本大震災支援チャリティ・フリーマーケットが成功裡に終わりました。
初日は約2,500人、本日4日は赤レンガがハイキングコースとなっていたこともあり、倍以上のご来客をお迎えすることができました。
多くの方々が本フリーマーケットの趣旨をご理解くださった暖かなご支援に、深く感謝申しあげます。
2日間の売上げは、全額日本赤十字社に義援金として寄付させていただきます。

5月3日の活動報告

今日も、AB班は名取市の「うらやす」で清掃・整理活動に入りました。
津波がもたらした大量の土砂の除去も進み、館内に散乱する備品の運び出しもはかどりました。介護ベッドや引き出し類など、利用者の方々が使っていたものを運ぶ際には、いろいろな感情が去来します。
活動初日の画像ですが、大切な品々も回収されました
作業の合間に、うらやすの4階屋上に上がらせていただき、周辺の被災地を一望しました。一望という言葉は、美しい景色に対して使うべきかと思います。この光景に、切なさ・やりきれなさを感じるばかりでした。

津波の猛威を痛感しました

津波の猛威を痛感しました


一方、石巻エリアで活動するCDE班は、それぞれ避難所での支援を継続しています。こちらは人と向き合うことが多く、被災された方々の様子に気を配りながら、お話し相手や遊び相手も務めました。お年寄りやお子さん、この震災から受けたものも様々で、学生も丁寧に接することに努めています。河北インターから近い避難所「ビッグバン」では、早朝からの朝食準備作業などもあります。活動開始から3日目となり、疲れも出てくる頃なので、メンバーがお互いの様子にも目を配り、後半の活動に向けて折り返しました。

石巻ビッグバン


石巻の状況です!
避難所ビッグバンでは多くの人たちがストレスを感じています。 特に子どもの中には夜泣きをする子や乱暴な子もいます。
子どもだけでなくお年寄りまで様々な人がいます。
だからこそ、人との関わりを大切にすることを、これからくるメンバーには意識しておいてほしいです!
来れば分かると思いますが、辛い場面に出くわすこともあると思います!!
僕らも辛い気持ちはあると思いますが、もっと辛い人はたくさんいます!!
だからこそ、人との関わりや笑顔を大切にして、明日からも元気でいきましょう!
 
写真のとおり、本日、岡ゼミや災害ボランティアセンターの皆さんが作成した絵手紙を、避難所に掲示させていただきました!
被災地のこども達や高齢者みなさんが大変喜んでいました♪

5月2日の石巻エリア活動報告

本日、石巻エリアには3~4名で構成される3班が入り、それぞれ活動しました。その概要を報告します。

 

班・・・<桃生小学校>

 桃生小学校には、様々な地区から避難されている方々が多く、そのなかで本日より5日まで活動させていただきます。初日の今日は、炊き出しの手伝いや配食の準備を行いました。ハローワークからの求人票が入るなど、日々状況は変化する中での活動になりますが、しっかりと動きたいと思います。

  

D班・・・<遊楽館>

 遊楽館は、主に要介助のお年寄りが避難しているコンサートホールです。今日の午後から活動開始!!サロンに来ているお年寄りと雑談したり、ベッドにいる方の所へ話に行ったり。他にも時間が来たら一緒に歌を歌ったり、体操したりと楽しく過ごさせていただきました。夕飯の補助や後片付け、お掃除などもさせていただき、とても有意義な一日でした。

 

 

 

E班・・・<ビッグバン>

 ビッグバンは3階建ての大規模な施設です。今日はまず、施設の概要、避難されている方々の状況について、説明をしていただいた後、館内の見学を行いました。ここでは、地域ごとにまとまってスペースを確保され、コミュニティの維持を図られています。美浜キャンパス・災害ボランティアセンターのみなさんから寄せられた鯉のぼりの掲揚、メッセージカードの掲示などを行いました。絵本は、明日以降、読み聞かせ活動などの中で活用できればと思っています。 

 

「うらやす」でのおおきな力


5月2日、A・B班は引き続き、特養うらやすの大切なもの探しを行いました。
それぞれ役割を決めたことで、スムーズに作業を進めることが出来ました。
男の活躍振りには感謝かんしゃですね!はいっ!
1日かけて、土砂などの片付けは終わりました。
1人ひとりが集まることで、大きな力になるのだと思いました。

思い出の品を探して


5月1日はボランティア活動初日、特養「うらやす」での片づけ作業の一日でした。
ガレキ、土砂撤去作業に従事するなかで、思い出の品を見つけられたときは、作業の甲斐がありました。
でも、その持ち主の方がどうなったのかに思いをはせると、複雑な悲しい思いにもとらわれました。
明日以降も作業を続けますが、思い出の品を見つけられることに大切な想いを抱きつつ、作業に努めていきたいと思っています。