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岐阜の地域情報を掲載

事業所取材企画、社会福祉法人新生会訪問!


岐阜県の魅力ある事業所を紹介するガイドブックの取材。今回は、岐阜県は揖斐郡池田町に本部がある社会福祉法人新生会が岐阜駅前のシティータワー43で運営している「サンビレッジ岐阜シティタワー・訪問看護ステーション」へ伺いました。シティータワー43では、2007年に、「赤ちゃんから高齢者までが最期まで安心して暮らせる街づくり」をスローガンにサンサンタウンを開設。新生会が運営する訪問看護ステーションや住宅型有料老人ホーム、多世代交流施設の他に、別法人が運営する診療所や保育所、歯科医院、薬局などが連携して一つの「街」をつくっています。
本日の取材インタビュアーを務めるのは、看護学部3年の西村春奈さんです。訪問看護ステーションでは、看護師兼管理者として活躍されている川瀬由起子さんに出迎えていただき、早速、施設の概要説明を伺いました。

サンサンタウンでは、赤ちゃんから高齢者まで、地域の人が行き交って交流ができるようにタウンの真ん中に広場があるなど開放的な雰囲気で作られているとのこと。また、住んでいる方それぞれが楽しみや役割を持って自立できる仕掛けが様々なところにあると川瀬さんから伺いました。
続けて、施設内の見学に進みます。3階のサンサンタウン内は通路の周りに診療所や歯科、薬局、保育園、喫茶コーナーなどがあり、まるで商店街のような様子。各施設の機能や役割を伺いながら、現場を順番に回ります。6〜14階のサービス付き高齢者向け住宅では、水感知センサーで住居者の方の安否が確認できるなど、皆が安心して暮らせるように、連携して支援・ケアできる環境を見ることができました。

見学後は、改めて川瀬さんにお話を伺いました。
――サンサンタウンならではの良さはどのようなことですか?
自分たちの法人だけではなく、他の事業所と一緒に仕事ができることです。同じ法人内だけだと、馴れ合いから停滞してしまう可能性もありますが、他との連携によって、よりよくやっていけていると感じます。「安心して暮らせる街をつくる」という同じ目標に向かって、お互いに認め合い、刺激し、高め合っています。
企業の方と一緒に仕事をすることも良いですね。商業のことや、広報の仕方なども勉強になりました。対個人だけでなく、対社会に向けて仕事をするという意味で、法人としても成長できたと感じています。
――(川瀬さんが感じる)新生会の職場の魅力はどのようなことですか?
皆が利用者を中心として働いているところです。全員が地域住民のことを考え、相手の立場になって仕事をしているので、働きやすい。これが、利益や、他の職員のために働くとなると、やりにくくてしょうがないです。また、他の拠点もそうですが、それぞれが「地域のために」という意識が強いです。
また、制度がなくても、利用者に必要であれば新しいことに挑戦しています。制度のために仕事をするのではなく、利用者のために行っていたことが制度として後から付いてきます。この姿勢も法人の魅力です。

――この仕事で、難しい、大変と感じることはどんなことですか?
何かを決めなければならないときに、「絶対にこっちを選んだ方がいいのに」という選択肢を相手が選んで頂けない時です。自分の価値観の押し付けになってはいけないことはわかっているのですが、相手が別の選択をしたり、選択すらしてくれないときは難しいと感じます。でも、うまくいかないことがあるからこそ、うまく行ったときの達成感は大きいです。
――仕事はどうやって進めているのですか?
利用者さんであっても、あくまで他人です。他人の人生なので一人で抱え込むのは負担が大きいし、危険。そのため、必ずチームで対応しています。看護師同士もチームであり、連携している診療所の先生や、生活相談員などもチームです。みんなで集まっていつも作戦会議をしています。
――仕事のやりがいを教えてください。
看護師の仕事は、人間相手の仕事です。他の人の人生の大切な時間のなかで、その方の生活や考え方、価値観に関われることは、貴重な経験であり、やりがいに感じます。利用者さんと一緒に考え、一緒に選び、時には失敗しながら、悲しみも喜びも、驚きも共有できる仕事です。全く同じ人はいらっしゃらないので、毎回が新鮮ですね。

――印象に残っているエピソードはありますか?
ある一人暮らしの女性との出会いです。末期の癌を患っている方でした。その方はお一人で入居されていたのですが、最期の1週間、一人で居るのは寂しいから、住宅型有料老人ホームで生活したいと自らおっしゃったのです。自分の人生の最期まで自分で過ごし方を選んでいける力強さを目の当たりにした時、私もそう生きたいと思いました。
この施設では、女性の6割がお一人で生活されています。でも、みなさん自分がどうしたいかを自己決定されていらっしゃいます。これは、先ほどの女性が最期まで自己決定された姿を見て、他の方もここで最期まで安心して暮らせると感じていただけたのだと思います。
私たちも、このタワーで自己決定できる街づくりがやっていけると確信できました。
――最後に学生へのメッセージをお願いします。
看護師もそうですが、人と関わる仕事をするなら、その人の背景や、価値観、その家族、関わる地域の方まで見ると、その人の全体が見えてきます。私は、以前病院で勤務していた時に、寝たきりで無反応な患者さんのケアを行ったことがあります。ある日そのご家族から、「あの看護師さんにケアして欲しくない」と言われ、とてもショックでした。でも、振り返って考えてみると、機械的に作業をしているだけになっていた自分に気づきました。人に関わっているのに、相手を人として関わっていなかった自分が怖かったです。この経験があるからこそ今の自分がいます。目の前の「人」の人生まで見て関わることができるように視野を広く持って欲しいです。そうすることで、自分の人生も豊かになりますよ。
取材を終えて、インタビュアーの西村さんからは、「これまで学んできた訪問看護のイメージは、自宅に伺ってケアするというイメージだったが、取材をして、個別性や地域のつながりが重要であり、他のスタッフや施設と連携しながら利用者の人生をみていく仕事なのだと感じた」と感想がありました。
サンサンタウンの皆様、忙しいなか、お時間をかけて丁寧に対応していただき、ありがとうございました。
 
 

事業所取材企画、コープぎふ訪問!


岐阜県の魅力ある事業所を紹介するガイドブック作成企画の取材。今回は、岐阜県各務原市に本部を置く生活協同組合コープぎふに伺いました。1999年に岐阜県内の3生協が合併して発足されたコープぎふ。現在は、県内に9つの支所を構え、衣食住に関する事業を中心に、介護や葬祭、生活に関するサービスなどを提供して、県内の組合員さんの暮らしを豊かにするためのサポートをされています。
今回の取材のインタビュアーを務めるのは、社会福祉学部3年の松浦百花さん、高津優奈さんのお二人です。まずは、日本福祉大学福祉経営学部の卒業生である永井さんと、人事部の佐橋さんに組合の概要を伺いました
  
コープぎふの仕事は、人に関わる仕事。職員も一組合員であり、出資も運用も全て組合員によって行われているとのこと。そのため、人と人とのつながりによって組織ができており、人の優しさや温かみを感じられる良さがあると、早速、仕事の醍醐味について語っていただけました。
次は、永井さんに案内いただき、職場の見学です。本部の1階部分の配送拠点で、商品が安全に組合員さんの手元に届くまでの流れを現場で見ながら学びました。
    
最終的に商品を組合員さんに渡す役割を担っている地域担当者の方々が、組合員さんとの関わりに時間を注げるように、現場では役割分担がしっかりとされていました。永井さんが働く事務所の様子も見学し、いよいよインタビュー本番です。
――コープぎふの特徴を教えてください?
佐橋さん|目指す姿をみんなで共有しています。仕事はマニュアルがあまりなく、目の前の組合員さんに最善を尽くすために、それぞれが何をすればいいかを考えて働いている方が多いです。
永井さん|「ぎふを食べよう」というテーマで、組合員さんと一緒に作った商品があることです。飛騨の中華そばや、明方(みょうがた)ソーセージなど、生産者やメーカーさんの協力を得て開発し、長年組合員さんに愛される商品になっています。
――コープぎふで働こうと思ったきっかけを教えてください?
永井さん|いろいろな人と関わることができると思ったからです。大学で福祉について学ぶ中で、せっかくなら福祉の学びを活かして働きたいと思いました。合同の企業説明会で、たまたまコープぎふの説明を聞く機会があり、ここなら「ふくし」を活かせそうだと思いました。
佐橋さん|私は、説明会で暖かそうな職場だと感じたことがきっかけです。選考の中で、先輩職員の横に座って、配送をする過程があります。そこで出会った先輩がとても素敵な方で、志望度が高まったことを覚えています。
  
――福祉の学びはどのように役に立ちますか?
永井さん|組合員さんとの関わりに役に立ちます。例えば、最近は高齢の方も増えているので、組合員さんと関わる方は認知症サポーターの資格をとっています。ここで福祉の知識があることで、より相手に適切な対応ができます。この仕事は、広い意味で、地域で暮らす方の「ふくし」に携わる仕事だと感じているので、学びはいくらでも活かせます。
――組合員さんとの関わりで大切にされていることはどんなことですか?
永井さん|信頼関係です。最初にお伝えした通り、コープぎふは、組合員さんのより良い暮らしを目指しています。そのためには、商品に対する要望や意見など、組合員さんたちの声が必要です。組合員さんとの信頼関係ができている職員ほど、率直な声をたくさんもらってこられるのです。その信頼関係を得るには、まずは担当者が自己開示して、その人となりを知ってもらうことを大切にしています。
――組合員さんとの関わりで、印象に残っているエピソードはありますか?
佐橋さん|配送に伺った時に表情が暗い方がいらっしゃいました。どうかされたのかと気になって声をかけると、大切にされていた犬が亡くなったお話をしてくれました、後々、その声掛けで気持ちが救われたとお手紙をいただいたことは印象に残っています。それからは、組合員さんの「いつもと違う」に気をつけるようにしています。
永井さん|私は、組合員さんの声を実現させたいと思っています。以前、北海道の名産品を扱っていました。みなさん大変楽しみにされていたのですが、購入する際の個数が多く、金額が高くなっていました。一人暮らしの方から、少ない数で買いたいと意見をいただき、販売の数を変えたらとても喜んでもらえました。自分の意見が形になる嬉しさをみなさんにも感じてもらいたいです。
  
――働いていて感じる職場の魅力はありますか?
永井さん|若い世代が増えてきています。働く上で、組織で守らなければならないルールはもちろんありますが、自分たちがやりたことを気負いなくできる環境があります。どの事業所もそうやって若い人が活躍して盛り上げていることは魅力です。
佐橋さん|20代は、全体で2番目に多い年代になりました。そのため、どの事業所も活気が出ています。また、女性の職員も増えています。今年から働き方改革の部門もでき、皆が働きやすい環境作りに取り組んでいます。
――最後に、これだけは伝えたいということはありますか?
コープぎふの仕事は、商品を届けることだけではないということです。そこに、人とのつながりや暮らしている方の想いがあります。最初にもお伝えしましたが、関わる人たちの優しさに支えられて、働けること。この嬉しさを伝えたいです。
取材終了後、インタビュアーの2人からは、取材をしたことで、人とのと関わりを大切にしていることが、より感じられた。実際に地域担当者の方と一緒に回ってみたい、他の現場も見てみたいと感想をもらいました。
お忙しい中、貴重なお話をたくさんいただいた永井さん、佐橋さん、コープぎふのみなさま、ありがとうございました。
 

郡上市社会福祉協議会インターンシップ


社会福祉学部3年生の小椋将喬さんが、郡上市社会福祉協議会でインターンシップを行なっています。郡上市出身で、将来は地元郡上で働きたいと言う強い想いを持っている小椋さん。インターンシップでは、事務局での地域福祉活動や、デイサービスセンター、障がい福祉サービス事業所での業務体験など、5日間で社会福祉協議会の仕事を体験しています。
インターンシップ4日目はサロン訪問です。郡上市社会福祉協議会で働く日本福祉大学卒の先輩職員さんとともに伺いました。今回訪問した場所は、郡上市和良町の東野公民館で開催されているサロン「ことぶき会」。毎週1回地域の方が集まり、体操をしながら交流されています。このサロンは、14年間続いているとのこと。郡上出身の学生の訪問を、皆さん笑顔で迎えていただきました。
 皆さんがそろうと、早速体操の開始。14年続けていらっしゃるだけあって、慣れた様子で身体を動かしていきます。80代の方が半分以上いらっしゃるとは思えないほど、皆さんお元気。この和良地域が日本一の長寿の里(2000年度における男性の平均寿命日本一)と言われるのも納得がいきます。体操の後は、お茶を飲みながら、郡上の話や大学の話で盛り上がりました。
インターンシップを通じて、良い学びをたくさん得ている様子の小椋さんでした。

事業所取材企画、JAめぐみの訪問!


岐阜県の魅力ある事業所を紹介するガイドブック作成企画の取材。今回は、岐阜県関市に本店を置くJAめぐみの広見支店に伺いました。平成15年に中濃地域の5組合が合併。北は郡上市から、南の可児市までを網羅し、岐阜県の中心地域を支えています。「めぐみの」の名称は、恵み豊かな美濃地方という意味だけではなく、新鮮なイメージの「芽ぐむ」、そして、地域で暮らす方に「自然の恵み」を届けるという想いも込められています。
本日の取材インタビュアーを務めるのは、経済学部3年の成木桃花さん。今回は、今年の4月に入社したばかりの本学OG若林咲良さんと、人事部の後藤文彦さんにJAめぐみののお話を伺うことからスタートです。
  
JAめぐみのでは、農作物の販売や営農の指導など、農業に関する事業だけではなく、貯金や融資などの信用事業、年金・終身・自動車などの共済事業、さらには、介護や葬祭まで生活に関する幅広い事業を展開されています。そのすべては、組合員さんの生産と生活を守るという理念から始まっているとのこと。後藤さんからは、様々な事業があることで多くの仕事を体験できる職場だと、働く魅力も伺いました。
続けて、各部署の見学に出発。各部署を回りながら、そこで行ってる事業についてお話を伺いました。現場を歩いてみることで、事業の幅広さを自分の目で見て感じることができます。直売所では、地域の生産者の方が、自分たちで毎朝農作物を並べに来られます。そのラベルには、生産者のお名前が記載されており、来訪者は生産者の名前を見て、安心でおいしものを購入されていくのだそうです。
  
最後に、改めて後藤さんと若林さんへインタビューを行いました。
――どうしてJAへの就職を決められたのですか?
若林さん|地元で働きたかったことが理由です。先輩が他のJAに就職したことがきっかけでJAの仕事に興味を持ちました。大学で愛知に出ていたので、岐阜に戻って地域密着の仕事をできることが魅力でしたね。最後の決め手は、後藤さんの好印象もあります。企業展など、何度もJAのブースに足を運び、「また来たの?もう話すことないよ。」って言いながら、優しく対応してくれました。
――今はどんなお仕事をされていますか?
若林さん|私は、渉外(営業)をしています。組合員さんのご自宅などを訪問して貯金をしてもらったり、共済を一緒に考えています。女性で1年目から渉外は珍しいそうですが、元気を買われました。私は、直接、組合員さんと関わる時間が長いから楽しいです。
――渉外だと、残業が多い印象があるのですが?
若林さん|もちろん残業になることもありますが、フレックス制度があるので多くはありません。組合員さんとの予定に合わせて、遅い時間に約束がある日は出勤時間を遅くするなどの調整をしています。
後藤さん|働き方の改善に取り組んでいるので、全体で出退勤の時間をしっかり管理しています。そのため、残業は少なくなってきています。
  
――女性目線で働きやすいと感じることはありますか?
若林さん|産休育休を取られている方が多いと聞いています。
後藤さん|女性が多い職場なので、昔から産休育休をとって復職するのが当たり前といった風土があります。結婚出産で辞めるという概念がない感じです。復帰後も勤務時間の調整をして働くことができるので、長く働き続けている方が多い職場です。
――組合員さんとの対応で心がけていることはありますか?
若林さん|まずは話をちゃんと聞くことです。いきなり本題ではなく、最近の様子を伺ったりして、話しやすい関係を作ることを心がけています。話しが盛り上がり過ぎて、なかなか返してもらえないこともあります。他には、専門的なことでわからない場合は、間違った情報を伝えてはいけないので先輩と一緒に再訪問しています。
――仕事のやりがいはどんなことですか?
後藤さん|組合員さんに頼られることです。「後藤さんだからお願いするね!」と言われると嬉しいですね。お金を扱う部門だと、定期的に支店の異動があるのですが、別の支店に行っても頼ってくれることはありがたいです。他には、地域の方と一緒に活動することが多い仕事でもあるので、地域との繋がりが深まることもやりがいです。
――地域活動で心に残っていることはありますか?
後藤さん|支店感謝デーの開催ですね。各支店でいろいろなイベントを行うのですが、その一つに、東北からサンマを仕入れて地域の方に食べていただく取り組みを5年前から行っています。これは、東日本大震災の際に、宮城県女川町へ視察に伺ったことからつながりができ、そこで、女川町の特産品のサンマを買って、復興支援をしようと始めました。昨年はめぐみの全体で1万6千匹のサンマを仕入れて、地域の方も一緒に美味しくいただきました。
  
今回の取材では、入社して間もないOGの話を伺うことができました。インタビュアーからは、「これまでは、仕事に対して厳しい、怖いと言ったマイナスな印象しかなく、働くことに前向きになれなかったが、大変な中にも楽しさもあることがわかって、自分の進路に向き合おうと思えるようになった」と感想がありました。
忙しいなか、お時間をいただいたJAめぐみのの皆様、ありがとうございました。
事業所の取材は今後も続きます。関心がある方は、gifuinfo@ml.n-fukushi.ac.jp星野まで連絡をお待ちしています。

事業所取材企画、木沢記念病院訪問!

 

岐阜県の魅力ある事業所を紹介するガイドブック作成企画の取材。今回は、岐阜県美濃加茂市にある社会医療法人厚生会「木沢記念病院」に伺いました。木沢記念病院は1952年に開設以来、地域の方の要望に応え、安全で質の高い医療を提供するために、最先端の技術を積極的に取り入れられてきました。さらに、全国に4箇所しかない自動車事故による脳挫傷に起因した意識障がいを専門に治療する医療機関「中部療護センター」を運営しています。また、事業所内保育所やくるみんマーク取得など、働きやすい環境作りに積極的に取り組まれています。
今回の取材のインタビュアーを務めるのは、医療現場で相談職を目指す3名。社会福祉学部4年の岩本雄気さん、上田紗希さん、堀友理香さんです。
 
本学のOBOGである、経営支援部で活躍されている入社7年目の小川雅朝さんと、中部療護センターでメディカルソーシャルワーカー(以下MSW)をされている入社6年目の岩島志穂美さんのお二人から、入社してから現在までのお仕事の内容を伺いながら自己紹介。そして、人事部の廣瀬聡部長から、病院とセンターの概要を伺いました。
同じ美浜キャンパスで学んでいた先輩を前にして少し緊張したインタビュアーでしたが、岩島さんが、インタビュアーと同じゼミの出身ということがわかり、恩師の話で盛り上がります。
次は、職場の見学。病院内の各病棟と、療護センターを案内していただきました。岐阜県内で初めて外国人患者受入れ医療機関拠点病院に認定されたこともあって、案内表示は多言語表記、関係施設のパンフレットも多言語で充実しています。それぞれの場所で質問しながら熱心にメモするインタビュアー。将来の仕事への熱意がその姿から感じられます。
  
見学を終えて、先輩方へのインタビュー本番。施設見学で感じたことや法人の特徴、お二人の仕事の内容などを、じっくりと伺いました。
――病棟がたくさんあったのですが、それぞれ担当のMSWがいらっしゃるのですか?
現在MSWは法人全体で10名おり、1人が2病棟を担当しています。時代の流れや、さまざまな患者様のニーズに対応するために、年々増員してきました。特に退院の支援では、入院の早い段階から専門職のチームで患者様とそのご家族に関わり、より良い支援が行える体制をとっています。
――MSWとしての採用は行っていないと伺ったのですが?
以前は、事務職採用とMSWの採用を分けて行っていたのですが、現在は、一般の事務職員と同様にMSWも事務職として採用しています。そのため、入社後は最初から相談職に就くのではなく、まずは医療事務の仕事を経験してもらっています。事務職を通じて、医療現場の流れを知り、地域の連携先や社会資源を理解することができるなど、相談職を担う上で必要な基礎能力が身につきます。こうした方が、MSWとして患者様への力にもなっています。
――岩島さん、実際にMSWに就く前に事務職を経験してみていかがでしたか?
事務職でのベースがあったから、今のMSWの仕事をこなせています。事務職での最初の1ヶ月は、自分が何を目指してここにきたのかを見失いかけました。しかし、医療事務の仕事の役割の大切さに気づいてからは、その場所でのやりがいも感じ頑張ることができました。MSWの仕事は、地域で生活したい方の希望を実現すること。例えば、訪問看護を必要とする患者様がいたら、どこの事業所が担当してくれるのかなど、患者様が住む地域のことを知っていないと務まりません。私は、2年事務を務めましたが、この経験は大きいですね。
 
――療護センターでのMSWの役割は?
3年間かけて、患者様とご家族の退院支援を考えていきます。交通事故での入院のため、ご本人とお話できることは少なく、ご家族との話し合いが多くなります。ご家族の本当の気持ちを聴けるには半年はかかります。安心して話してもらえる環境と関係を築いて、しっかりと傾聴し、気持ちの整理を手伝います。退院後の支援は、支援者側がこうした方がいいという提案だと、患者様のためではなく、支援者が支援しやすい内容になってしまうので、患者様とご家族の意向を尊重することは忘れないようにしています。
――どのようにスキルアップされていますか?
岐阜県のソーシャルワーカー協会が主催する勉強会や、関係する学会に参加して学んでいます。療護センターの全国会議も開かれているので、そこで他のセンターの支援状況など、情報を共有することも学びになっています。また、恩師のゼミでは大学院で行われているケーススタディーに卒業生も参加できるので、学べる場所はたくさんあります。
 
――働いていて感じる職場の魅力はありますか?
職員同士の垣根が低いことです。うち職場では、年齢や職種、役職などの立場に関係なく、意見交換が活発に行われていて、接点も多いです。入社してすぐに仕事で疑問があって、誰に聞いていいかもわからない時、誰に聞いても答えてくれたのはありがたかったです。理事長からも、医師が全ての権限を持つのではなく、それぞれの専門職が、それぞれの立場で専門職としての役割を果たし、多職種で患者様に関わっていこうという方針が出されており、それが実践されています。
――地域とのつながりを深めるために何か取り組まれていることはありますか?
健康フェスティバルや、生涯学習センターで市民向けの講座を開催しています。健康フェスティバルは、地域の方が1,000人ほど来場されるイベントで、無料の健康チェックや、保健指導、身近な医療情報の提供など、来場いただいた地域の方に大変好評です。24時間365日、断らない対応を行っている病院が地域にあることを、統計データをもとに地域の方に知っていただくと、安心した顔が見られ、私たちも嬉しく感じます。
 
――最後に、私たち学生へメッセージをお願いします。
何事も経験するということを大切にして欲しいです。今日のように、実際に病院に行ってみなければ感じられないことが多いです。今やっている経験は、将来必ず役に立つので。また、一生懸命は大切ですが、頑張りすぎないことも伝えたいです。1年目から自分の力が発揮できるのは難しいです。焦らずに先を見て、仕事に取り組んで欲しいです。仕事は楽しいですよ。
取材終了後、インタビュアーの3人からは、インターネットなどの情報だけではわからなかった病院の魅力や雰囲気を肌で感じることができた。自分が働くことについて、あらためて考えるきっかけになったと感想をもらいました。
貴重なお話をたくさんいただいた廣瀬部長、小川さん、岩島さん、ありがとうございました。事業所の取材は今後も続きます。関心がある方は、gifuinfo@ml.n-fukushi.ac.jp星野まで連絡をお待ちしています。

事業所取材企画、大垣市社会福祉事業団訪問!

岐阜県の魅力ある事業所を紹介するガイドブック作成企画の取材。今回は、岐阜県大垣市にある社会福祉法人大垣市社会福祉事業団に伺いました。大垣市社会福祉事業団は平成2年に大垣市にある福祉施設の管理運営を目的に設立。公益性の強い社会福祉の専門機関として大垣市の社会福祉事業の推進を図り、現在では自主事業で特別養護老人ホームの運営や、地域包括支援センターの経営もされています。また、働く方の相談を受けるジョブサポーターの配置や、岐阜県が実施する「子育てエクセレント企業」にも認定されているなど、働きやすい環境作りに積極的に取り組まれている法人です。
今回取材のインタビュアーを務めるのは、社会福祉学部4年の山下悠さんと、同じく社会福祉学部2年の杉岡真帆さんです。
最初に事務局の臼井課長から事業団が成り立った経緯や背景を伺うとともに、本日インタビュアーの2人が取材に来たことに対して、1歩踏み出して現場へ足を運ぶ大切さをお話しいただきました。
 
事業団では、事務職専門の職員は原則おらず、臼井課長、含め全員が福祉の現場を経験してから事務方の仕事をされているとのこと。現場を知っているからこその強みや仕事の楽しさを体感されている臼井課長からのエールは、インタビュアーにとって心強い言葉となりました。
次は、施設見学。同敷地内にあるデイサービス、養護老人ホーム、ケアハウス、老人福祉センター、救護施設と一度に複数の施設を周り、情報を整理するために質問しながら必死にメモをとるインタビュアーの2人。一つ一つ説明いただきながら見て行くことで、それぞれの施設の違いを体感することができました。
 
 
見学を終えて、インタビュー本番。今回は、入社23年目、育休産休制度を3年取得し、子育てをしながら働き続けている相談員の長澤美里花さんにも参加していただき、お話を伺いました。
――育休制度が3年も取得できるのはどうしてですか?
以前は、法律と水準と同様の1年でした。しかし、職員さんの状況や時代にニーズに合わせて、3年間取得できるようにしていきました。この地域では先を見据えて他よりも早く3年取得に変更しています。
――長澤さんにお伺いしますが、実際に3年休んで復帰していかがですか?
3年経つと利用者さんが変わっていて、施設の雰囲気が以前とは違っているように感じました。また、法改正や制度の変更もあるので、新しく覚えなおすこともありました。私は、復帰半年後に相談員として、新人職員と一緒にデイサービスに配属されました。同じように、覚える事や、わからない事がありましたが、周囲に指示を出す立場でもあり、求められる事も多く、大変なこともありましたが、子育てに関しては、周りの理解がある職場なので働きやすいです。子どもが急に熱を出しても、周りの協力があって休みやすいです。
――今のお仕事(相談員)のやりがいはどのようなことですか?
利用者さんから言われるありがとうは、嬉しいですね。相談員としてのプレッシャーはありますが、現場で長く働いて来た年数と経験があることで、対応できることも多く、ありがとうにつながっていると感じます。
 
――お仕事をされる上で、大切にされていることはありますか?
「サービスをしてあげる」にならないことです。私たちの仕事は利用者さん主体で、相手が求めることをただやってあげるのではなく、ご自身で出来る事は行って頂きながら、出来ない所をお手伝いさせて頂くということだと思っています。そのため、全員に同じ支援ではいけないですね。支援したことで、これまでできていたことができなくなってしまってはいけません。
――職員さんから見た職場の雰囲気はいかがですか?
職員も利用者もいろんな人がいるため、良い部分も悪い部分ももちろんあります。ここでは、職員同士で、職場に足りていない部分を良くしていこうという雰囲気があります。職員の話を聞いてくれるジョブサポーターさんもいるので、安心して働けます。
――ジョブサポーターの方は、具体的に何をされているのですか?
月1回各施設を訪問して、守秘義務の上で、悩みや困りごとを聞いてくれます。上司に相談しにくいことも、個別に安心して話せる場所があることは助かります。解決を求めることもあれば、吐き出すことでスッキリして気持ちが楽になることもあります。
――他に、こちらの職場の強みはありますか?
介護だけでなく、障がい児支援や自立支援など様々な分野の現場があることです。入社してもらう時に希望を伺い、できる限りその希望からスタートしますが、経験とともに異動があり、他の分野を経験することで多くのことを学ぶことができます。そうやって長く続けていくことで、法人内外での人脈ができ、つながりが深まっていきます。そのため、ここでは勤続年数が長い方が多いことも特徴です。
 
――最後に、私たち学生へメッセージをお願いします。
最初にもお伝えしましたが、これから自分が働いて行く職場を選ぶにあたって、必ず現場に足を運んで自分の目でその場所を見て欲しいです。アポイントを取るための電話など緊張すると思いますが、勇気を持って行動すれば、得られることは絶対にあります。そして、自分で「ここで働く」と決めたなら、その職場をもっと良くしていこうと自分で主体的に考えて欲しい。職場や周りの人が悪いと考えてしまうと、辛いだけで何も変わりません。自分から改善していく姿勢、自分から職場に馴染む努力をして働くと楽しいです。
取材終了後、インタビュアーの2人からは、職場や仕事の良い部分だけではなく、現実的な大変さを知れたことで、より自分が働く姿を描けるようになったとの声がありました。
貴重なお話をたくさんいただいた臼井課長、長澤さん、ありがとうございました。事業所の取材は今後も続きます。関心がある方は、gifuinfo@ml.n-fukushi.ac.jp星野まで連絡をお待ちしています。
 

事業所取材企画、児童養護施設麦の穂学園訪問!


岐阜県の魅力ある事業所を紹介するガイドブック作成企画の取材。今回は、岐阜県中津川市にある児童養護施設「麦の穂学園」に伺いました。昭和33年、故藤井篤太郎氏から建築物の寄付を受けたことに始まり、施設の増築、改修を経て現在の定員は50名。子ども家庭支援センター麦の穂や乳幼児ホームかがやきも新設され、乳幼児から児童まで支援できる体制をとり、東濃地区の児童福祉地域センターとして機能されています。
今回取材のインタビュアーを務めるのは、社会福祉学部3年の原奏恵さんと、子ども発達学部3年伊藤つかささん。麦の穂学園の横川聖園長から園の方針を伺いながら、施設を案内していただきました。取材日は春休みということもあり、子どもたちが元気に遊ぶ姿が見られました。

一粒の麦は地に落ちて多くの実をつける。自分が成長することでより多くのことを世の中に与えるという想いが込められた「麦の穂」学園。その特徴は、乳児院、養護施設、家庭支援センターの3つが併設されていることです。乳児期から関わることで、子どもたちが施設での生活の中で、自分が大切にされてきたことを振り返ることができることは、子ども達の成長に大きく影響を与える。だから乳幼児期には特に手をかけて接するようにしているとの方針を伺いました。
また、3施設の職員が一緒に研修を受け、情報共有の場を定期的に設けることで、法人全体として様々な視点から子どもたちやその家族に関わっていけることもメリットになっているとのことです。

敷地内全体と、乳幼児ホームかがやきを見学した後は、改めて横川園長へインタビューを行いました。
――生活のルールはどのように決められていますか?
子どもと大人と一緒に話し合って決めています。子どもたちは、小学校、中学校、高校と自治会があり、長期休み中の過ごし方などを主に話し合っています。また、子どもたちからの要望があれば、その都度部会を開いています。例えば、以前は、高校生のお弁当は子どもたちが当番制で詰めていたのですが、話し合いの結果、現在は各自で詰めて持っていくルールになっています。
――子どもたちの意見はどれくらい取り入れていますか?
やりたいことがあれば、職員も一緒になって自由にやっています。先月だと、バレンタインデーのチョコレートを作りたいという声があったので、一緒に作っていました。私たちの仕事は、子どもたちの生活の場を支えています。そのため、様々な行事を通じて、同じ体験をし、子どもの感情を大人が一緒に感じることを大切にしています。また、子どもの「やりたい」を応援し、それを形にすることで、子どもたちが自信を持つことができます。
――情報共有はどのようにされていますか?
全ての職員が参加して顔を合わせて行なっています。特に、炊事係の職員の情報は大きいです。子どもの生活の変化は、朝ごはんを食べない、お弁当を詰めに来ないなど、まず食に現れます。その様子を共有することで、いち早く子どものサポートが行えています。私自身も、朝はできる限り一緒に食べるようにしています。

――子どもたちと関わる時にどのようなことを大切にされていますか?
本気で関わることです。入り込みすぎると客観性がなくなってしまう危険もありますが、それでも、子どもたちに、「ここで過ごして良かった」と本当に思ってもらえるために、真剣に本気で関わります。だから、卒園の時は、旅立つ嬉しさはありますが、寂しさもあり、複雑な想いになります。
――家庭支援センターはどのような役割を担っていますか?
様々な人や機関の間に入り調整を行います。最近は国の方針もあり、里親さんとの関わりが増えています。支援センターが施設と里親さんの間に立つことで、里親さんが施設に直接言いにくいことも支援センターになら話せることも多いのです。間に入りクッションの役割を果たすことで、誰かが傷つくことを避けることができます。
――施設としての役割はどのようなことですか?
専門家としての支援を行うことです。例えば、病気や怪我で入院した際は、医師や看護師などの専門職が連携して患者を支えます。ここも同じで、様々な要因で心が傷つき、社会的に苦しい状況の子どもや家族を、社会福祉士や保育士、心理士などの専門家が支えていく場所です。

――この仕事の醍醐味はどのようなことですか?
子どもを通じて自分が磨かれることです。子どもたちは、関わる相手によって「表す自分」が異なります。そのため、私たちがそれぞれの子どもにとって、どのような存在でいるのかをいつも振り返らされます。子どもたちはたくさんの可能性を持っているため、私たちも一緒に多くの経験ができます。また、この仕事は、結果がすぐに見える仕事ではありません。そのため、自分の仕事のやり方に「これでいいのだろうか」と不安を抱えやすくなります。それでも子どもたちに関わり続けていくために、職員がチームとなってお互いに認め合いながら子どもたちを支えています。
お忙しいなか、取材にご協力いただいた麦の穂学園の皆様、ありがとうございました。
事業所の取材は今後も続きます。関心がある方は、gifuinfo@ml.n-fukushi.ac.jp星野まで連絡をお待ちしています。

平成29年度岐阜大学地域協学センターシンポジウムで学生が報告!


平成30年3月23日(金)、岐阜大学地域協学センター主催の「『地域活性化の中核拠点』を目指して」というテーマで開催されたシンポジウムで、これまでの取組みの成果が報告されました。
その中で、参加大学の学生活動報告が行われ、本学から岐阜県中津川市出身の社会福祉学部の原奏恵さんが、「私がCOC+の活動で得た財産」というテーマで報告を行いました。
原さんは、他大学の学生とともに参加した合宿型研修「サマースクール」や「多職種連携現場体験会」などの活動を通して、他大学の学生や教員・地域で活躍する専門職の方との交流の中からたくさんの学びを得ることができたことを報告しました。
卒業後、Uターン就職を考えている原さんに対して、中津川市役所の職員の方が「是非、戻ってきて」と声をかけてくださいました。
日本福祉大学のCOC+の取り組みは、学生の学ぼうとする力、学んでいく力を大切にしています。今後も様々な取り組みが予定されていますので、ぜひご参加ください。

第2回多職種連携現場体験会開催!

多職種連携の最前線で学ぶ

平成30年3月27日、地方独立行政法人岐阜県総合医療センターと共催で、第2回多職種連携現場体験会を開催し、3学部22名の学生が一堂に会して学びを共にしました。
昨年夏に実施し、参加した学生の皆さんから大変好評であった現場での多職種連携体験会。前回は半日で実施しましたが、参加したみなさんから「もっと学びたい!」「時間が足りない!」とご意見いただき、今回は時間を丸一日に拡大して行いました。
まずは、今回のテーマである「重症心身障がい児と家族の支援」に関わる重症心身障がい児施設「すこやか」と、病院の取り組みについての基礎講座を受講後、現場の見学へ向かいました。
現場見学は、ヘリポートからスタート。岐阜県唯一の子ども病院である岐阜県総合医療センターには、県内だけでなく県外からドクターヘリで搬送されることもあるとのこと。
 
次に、午後の研修にもつながるNICUとすこやかの現場を見学しました。多職種が連携している現場を自分の目で見ることで、より連携の大切さを感じることができました。すこやかでは、利用する方やご家族が少しでも過ごしやすいようにと、スタッフの皆さん手作りの制作物がたくさん飾られており、暖かい雰囲気が伝わってきます。
 
午後からは、いよいよ多職種連携の体験ワークです。社会福祉学部の山口みほ先生と健康科学部の小嶌健一先生にも参加いただきました。
今回は、カンファレンス形式で多職種連携を体験。支援の流れの中で、それぞれの職種がどう関わっていくのかを体験し考えるために、2回の模擬カンファレンスを実施し、支援の流れについて学びました。
 
事例は、重症心身障がい児とその家族をどう支えていくか。実際に働いている専門職向けの研修で用いられた事例だけあって、大変難易度の高い課題。最初はどうしていいかわからない学生たちも、これまで学んできたことを出し合いながら、それぞれの立場でどのような支援ができるか、どう連携できるかを考えていきます。
  
すこやかで働く保育士さん、看護師さん、児童発達支援管理責任者の方に相談し、情報をもらいながら支援を考えていくことで、多職種の連携はもちろん、支援にとって大切なことについての学びも深まりました。
最後に、それぞれのグループから家族をどう支えていくか、1日の成果を発表しました。学生からは、「家族の話をまずはしっかりと聴く」「家族にきてもらうのではなく、こちらから出向いていく」「自分たちだけで抱えず、他の専門家と家族をつないでいく」などの支援方針が発表され、参加された職員の方や先生方から好評をいただきました。
     
他学部の学びを知れること、他職種の視点に触れることで、それぞれがが目指している職業の幅も広がっていったようです。
今回の体験会開催にあたり、お忙しい中、何度も打ち合わせを重ねて準備をいただいた岐阜県総合医療センターのみなさま、また、プログラムについて助言いただき、当日ファシリテートをしていただた先生方、ありがとうございました。
〜参加学生の声〜
・保育士を目指す学生とカンファレンスをすることは初めてであったが、自分にはない考え方や関わり方を持っており、職種それぞれの思いや考え方を共有することの重要さを改めて感じた。
・これまで一つの分野の専門職しか学んでこなかったが、この企画を通じて違う職種の視点から意見を聞けたことが刺激的だった。
・多職種で連携していくことによって、こんなにも人々の生活に幅を与えていけるのだと思った。まだまだ知らないことが多いため、制度等を伝えていく必要があると感じた。
・MSWだけでは解決できないこと、他の専門職との連携を学ぶことができた。また、重身障がい児の勉強をしてからのカンファレンス体験だったので、イメージしやすかった。

学内企業説明会開催!


平成30年3月14日〜20日に日本福祉大学の学内企業説明会が開催され、岐阜県内から14の事業所に参加いただきました。
3月1日に解禁したばかりの新4年生の就職活動。岐阜県での就職を希望している学生たちは、それぞれの教室を回りながら、事業所の説明に聞き入っていました。
岐阜県で活躍している卒業生も何人か来ていただき、学生たちも自分たちが目指す姿が明確になった様子です。
また、今回は岐阜県社会福祉協議会の山下様に、福祉人材センターへの登録と相談をご対応いただきました。学生たちのニーズを聴きながら、県内の福祉事業所の情報をたくさん提供いただいた事で、学生たちの不安げな表情が明るくなっていきました。
各キャンパスの岐阜キャリア相談コーナーでは、岐阜県内の事業所の情報がたくさん集まっています。先輩たちの就職活動を取材した内定者インタビューの記事もたくさんありますので、今後、岐阜県内への就職を考えている学生さんはぜひ活用してください。

社会福祉法人合掌苑


社会福祉法人飛騨慈光会


社会福祉法人岐阜県福祉事業団


日本赤十字社


地方独立行政法人岐阜県総合医療センター


JAめぐみの


株式会社トーカイ


株式会社美濃庄


和光会グループ


社会福祉法人岐阜県社会福祉協議会

   (敬称略)