コミュニティ支援力養成研修会2・3日目

コミュニティ支援力養成研修会2日目(3月9日)と3日目(3月10日)の概要です。
美浜少年自然の家で早起きし、大学に移動。
午前のActivity-06では、財団法人児童健全育成推進財団の阿南健太郎さんです。被災地での仮設児童館や移動児童館づくりを紹介され、学生だからできる子ども支援として、子どもだからできること探しや、地域住民ともコミュニケーションする場づくりの必要性を指摘されました。
阿南氏
昼から、地域を知るフィールドワーク体験と、炊き出しに分かれるActivityです。
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地域の方たちが応援に来てくださり、一緒に大学周辺地域を海まで歩きました。
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炊き出しは、おいしいカレーとハイゼックスが絶妙にマッチしていました。
加藤幸雄学長がコミュニティ支援養成力研修に来てくださり、ごあいさつされました。
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「レシーア南知多」にバスで移動、トロン温泉に入浴し大学にもどって、夜の部のActivityです。
高知県ボランティア・NPOセンター運営協議会の山崎水紀夫さん「大学と地域のつながりを考える」では、SWOT分析を学びました。
山下さんの再登場。「避難所設置運営の現状」のレクチャーです。
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いよいよ、日本福祉大学の体育館と武道場で宿泊です。寝るまえに、ボランティアセンターで交流会です。本学ボラセンOBの千賀ちゃん、策ちゃんも駆けつけてくれました。
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武道場
最終日、山崎さんから昨夜のSWOT分析の補足がありました。大学のブランドを地域とともにつくること、学生が自分たちのやりたいことと、地域のやりたいこととを一致させることが、つながりを持続する上で大切だと指摘がありました。
3日間の研修プログラムを学び、次のアクションに移すうえでどんな企画が考えられるか、と山本先生から提起がありました。その一つとして、「岩手の魅力伝え隊! IGN48 全国キャラバンバス」の企画書が紹介されました。そんな企画づくりを念頭に入れつつ、最後のプログラムとして、「未災地ツアー」がありました。
知多半島・美浜町の地域もやがて災害が起きることを想像し、「未災地」という認識をもってバスで美浜めぐりをしました。
「野間灯台」「食と健康の館」「美浜町役場」「河和港」、そして「えびせんべいの里」を経て、大学に戻りました。
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最後のActivity全体での3日間の振り返りです。コミュニティ支援力養成のために次なるプログラム企画をグル―プで検討され、紹介しあいました。
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山本先生、野尻先生から総括的なまとめがあり、八重樫さん、岩手県大の鈴木さん、福祉大チームの紹介があり、リーダーの樋澤さんが挨拶をしました。そして集合写真を撮って3日間の研修会が終了、解散しました。
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2年目の3.11を石巻で迎えて

第3回コミュニティ支援力養成研修会、日本福祉大学で開催中!

この日に向けてボラセンスタッフはもちろんのこと、いわてGINGA-NETの皆さんはじめ
準備を重ねてきました。ようやく、開催です!

東日本、西日本から参加者を乗せたバスが到着、長旅お疲れさまでした。

そして地元中心の参加者も電車で到着。約70人の学生らで研修会スタートです。
  
山本“キャップ”克彦先生が口火を切ってプログラムが始まり、開催地美浜町の概要を、
美浜町役場の方々から案内いただきました。行政や産業、観光情報から町を知ると
同時に、もし大規模災害がこの地域で発生したら、ということまで想定できる内容でした。

続いて「災害発生から72時間を考える」と題したレクチャーを、NPO法人さくらネット
代表理事の石井布紀子さんから受けます。阪神淡路大震災での生々しい実体験も
お話しいただき、参加者はすでに真剣に聞き入っています。
  
「当時は72時間の大切さを知らなかった。知っていればできたことがもっとあったはず」という
言葉に重みを感じると同時に、これからを担う自分たちへの励みになります。グループワークも
行い、参加者同士のつながりも築かれていきます。

夜は宿舎の愛知県美浜少年自然の家へ移動。2000年10月に発生した鳥取県西部
地震で震災ボランティアを立ち上げた日野ボランティア・ネットワークの山下弘彦さん
にも、当時の状況を詳しく語っていただきました。学生ボランティアがどのように活動を
行うか、地域と人々の生活に密着した経験をベースにしたお話が響きます。
1日目はレクチャーに学ぶ内容が中心でした。翌日はそれに加えてフィールドワークや
炊き出し、避難所設営といった実践も加わって、ますます熱が入りそうです。

美浜町「みんなの減災カレッジ」(2013年2月2日)

2013年に入って初めての美浜町・社協・大学共催「みんなの減災カレッジ」が、2月2日(土)に開催されました。
テーマは、「大規模自然災害に備える ~地域と大学は、どう連携できるのか~」。講師は、岩手県立大学の山本克彦准教授、NPO法人いわてGINGA-NET代表の八重樫綾子氏です。

「本日、みなさんにお伝えしたいこと」として、3点あげられました。
その1.地震・津波によって地域はどうなるのか・・・  3.11当日、市民がビデオカメラで録画した、まちにおしよせる津波として上映されました。
その2.その時、大学生はどのように動いたのか・・・  ここで、いわてGINGA-NETプロジェクトの取り組みが、当時学生だった八重樫さんから報告され、全国から1,000人が岩手で活動する仕組みが紹介されました。

その3.なぜ大学生にこうした動きができたのか・・・  東日本大震災に先立つ2007年の新潟県中越地震・2007年中越沖地震発生に際し、岩手県大生が災害ボランティアセンター運営支援に入り、その体験を日常化すべく2008年に大学に学生ボランティアセンターを設置、そこから災害ボランティアを想定するトレーニング、ワークキャンプなど地域と大学がともにあることの大切さが語られました。
これを受けて、午後は大学(大学生)と地域がつながる8つのアイデアをグループで企画するワークショップが実施されました。
今回の減災カレッジには、大学生の参加が多く、各グループの話し合いもひときわ盛り上がることができました。
参加者から出されたアンケートの一部を紹介します。 ○大学生の力を改めて知りました。交流を深めて地域の力を上げていきたい。 ○学生のボランティアの講座であったが、地域が学生を守る。ケガをした学生、家を失った学生の支援も考えたい。 ○日福大生と各地区との両思いを話合える機会を作って下さい。 ○本当に実現させます。プロジェクト立ち上げます。 ○今後の地域の人とのつながりが楽しみになりました。地域の方の学生に対する要望が聞けてよかった。この関係を継続したい。

希望のキャンバス

1月週末ボランティアは、15日午前11時に大雪のため4時間遅れで名古屋に到着しました。
この三日間、萩の花から、あがらいんさんから、子どもたちから、開成のみなさんから、そして、1月クールの仲間から…など。
さまざまなかたちで、たくさんのことを学びました。
この学びや気づきを、愛知に帰った今日から、自分の生活に活かし、みなさんにも伝えて行きたいなと思います。
写真は、二日目の視察のときの、雄勝にある、『希望のキャンバス』です。
三日間ありがとうございました! (菱田)

共に成長!!! ~子どもたちと仲良くしよう~

萩の花、1月週末ボランティアの報告です。
今回、1月クールは、
『共に成長!!! ~子どもたちと仲良くしよう~』という目標のもと頑張ります。
1月12日(土)午前10時半に到着。1日目のかるた大会は子どもたちが少なかったので、子どもたちと仲良く遊び、明日のためにポスティングをしっかり行いました。写真は、招待状を作成したものです。

1月13日は書き初め大会と視察、書き初めの展示を行いました。
書き初め大会では、子どもたちが10名ほど集まり、それぞれ好きなものを書いてもらいました。

また、一つテーマとして、『石巻の好きなところ』も提示しました。
作品としては、『石巻、いか、出発、仙台、絆など』ありました。
とても素敵な文字で表してくれました!
今日14日から20日まで、あがらいんさんで展示します。

視察では、雄勝の方に向かい、通り道で、石巻市雄勝地区成人式があり、式を少し拝見することができました。
雄勝の被災と新しく歩み出す成人の方の姿が忘れられません。
今日1月14日は、最終日。子どもたちと午前中遊び、午後はトヤケ山に登ろうと考えていましたが、雪が降ってきたため、子どもたちと遊ぼうと思います。(菱田)

子どもたちが伝えたいこと-年末年始ボラ(「萩の花」)を振り返って

 

 今回の年末年始ボラでは、子どもたちの精神面での変化が表面に出てきていると感じました。

 まず、ある子どもから「どうして大きい地震が来たときにすぐ来てくれなかったの?」という言葉から始まりました。昨年12月の週末ボランティアに出発する12月7日夕方午後5時過ぎ、震度5の大きな余震と津波警報発令のため、急きょボランティアが中止されたことを子どもから改めて問われたのでした。

 その言葉の後に、私たち学生に津波の写真集2冊を持ってきて、自分が住んでいた場所や津波についてのことを話してくれようとしました。その段階で、私たちはその子の発する言葉を受け入れる覚悟ができておらず、地震や津波の話を通して、何か私たちに伝えたい、聞いて欲しいと思ったはずの気持ちを十分受けとめて聞くことができませんでした。

 たぶん、私たち自身の心のどこかで、怖くて逃げてしまったのだと思います。

 私たちに向けられた伝えたいというサインを、私たちの気持ちの準備ができていなかったせいで逃してしまいました。

 話を聞いているようで聞いていない、聞いてはいるが子どもの話してくれようとしたことに向き合うということができなかったと思います。このことで私たちの気持ちの面での準備不足を感じました。

  

 この経験は、これからボランティアに行く学生すべての人に共通する課題だと、あがらいんの長沼さんや橋本さんとお話しをしていて思いました。

 橋本さんが指摘された、「みんな違う場所で、違う形で3.11を経験している。確かに現地の人と同じ経験をしたわけではないから、現地の人から学ぶことは沢山あると思う。でもだからと言って現地の人の気持ちがわからないなどと遠慮することはない。」という言葉が、とても印象に残っています。

 

 ここに私たちの今回の課題の答えがあると思いました。

 

 現地の人が体験したことを直接体験したわけではないが、私たちも3.11を経験した1人であるという気持ちを持っても良いということ。この気持ちを持つことで部外者だという負い目を持たずに、ただ“自分の知り得なかったことを教えてもらうのだという姿勢”で子どもたちとも関わることが大切なのだと知りました。

 私自身、震災について聞くのが怖いと感じていました。それは自分が知らない経験をした子どもや大人の人に自分はどのような立場で聞くべきなのか、悲惨な経験を自分がしていないから共感できない、その人の気持ちに寄り添えた言葉を返せるかなどと考えていたからだと思います。

 現地の大人や友達に話すのではなく、あえて学生の私たちが相手に選ばれた意味を考えつつボランティア活動を通して子どもたちと関わることが必要だと思いました。

 

 子どもたちも、震災から2年がたち、その時間をかけて自分の抱えている思いや背負っているものを言葉で表現し伝えようとする段階まで来ていることが分かります。

 これから学生が子どもたちの言葉としっかり向き合えるように気持ちの準備をすることが、今後のボランティアを引き継いでいくうえで必要なことだと思いました。(リーダー・休場)

 

年末年始ボランティア報告(萩の花&冬銀河)その2

年末年始・萩の花プロジェクトの報告です。
2012年12月30日、今日は10時に石巻に到着し、視察、チラシづくり、招待状づくり、招待状配布を行いました。視察では門脇小学校や山積みになった、ガレキや車の山を見ました。現状を見た限りではまだまだ痛々しい跡がたくさんのこっていました。
今回の萩の花プロジェクトでは、事情により楽しみにしていた食事がすべて自炊となってしまっています。今日の昼ご飯はあがらいんの橋本さんの手作りパスタでした。夕食は白菜の鍋と味噌汁でした。明日からいよいよ考えてきた企画が始まって行きます。子どもたちの笑顔が見れればうれしいです。
2013年1月1日 皆様あけましておめでとうございます!! ながちゃんです。遅くなりましたが昨日の活動の定時報告をしたいと思います。昨日は午前中に午後からの企画に備えて開成団地に住んでいる子どもたちに声かけを行いました。そして、午後からは13団地集会場にて企画を行いました。2日目は準備不足が目立ちました。企画自体の準備不足だけではなく、仮設の子どもたちと向き合う心と気持ちの準備が不足していたと思います。
今日は午前中は明日の企画のためのポスティング作業を行い、午後は視察を行います。

冬銀河の報告です。
あけましておめでとうございます。
昨年は色々とお世話になりました。今年もよろしくお願いします!
昨日も私、樋澤と宮川は栗林、みぽりんさんは平田で活動しました。栗林では年末と年始を自治会長さんや地域の方と過ごすことができました。深い話をしたり、みんなで笑ったり、とても素敵な時間を過ごすことができました。
残り2日の活動になりますが、それぞれの場所で、仲間と一緒に悩み考え、地域の方と一緒に残りの時間を過ごします。
みなさんも良いお正月を!

年末年始ボランティア(冬銀河&萩の花)

2012年も暮れようとしています。この年末年始に、災害ボランティアセンターでは、いわてGINGA-NET冬銀河(12月28日から2013年1月3日)に3名、宮城県・萩の花プロジェクト(12月30日から1月3日)に4名がボランティアで被災地支援に行きます。
萩の花は本日の夜出発、冬銀河は1足早くすでに現地に到着しています。
冬銀河の定時報告です。昨日8時ごろに住田町の五葉公民館に無事到着し、その後陸前高田市出身の方の案内のもと、陸前高田市を視察しました。実際にご自宅を流され、肉親を亡くされた方による案内・お話しはこれまでの視察よりも胸に突き刺さるものがありました。
写真は旧陸前高田市役所です。4階の屋上に避難した人は助かったそうですが、ここでも多くの方が命を落とされたそうです。

東浦高校で「福祉実践教室」の講師を務めてきました!

12月7日(金)、愛知県立東浦高等学校の「福祉実践教室」へ、ボラセンから4人の学生が
出向いて講師の役を務めました。「ボランティアってなんだろう?」をテーマに、活動
報告を通じて一緒に考えようと試みました。この教室は東浦町社会福祉協議会の企画で、
高校生により近い立場の大学生が実体験を語ることで、大震災の復興支援活動や地域防災・
減災への理解を深めようというねらいです。会場の体育館には、200人近い1年生全員が
集まりました。ボラセンからは4年男子と1年女子という組み合わせで、先輩または同世代の
率直な声を届けられたと思います。

全体の進行とボラセンの活動内容説明は、立ち上げから関わってきた4年生の富田君と智内君が
分担し、ムービーも取り入れて分かりやすく話を進めました。そして、この夏から活動に参加
した1年生の坂森さんと宮脇さんが、より高校生に近い目線からボランティアを通じて感じた
ことや、ボランティアそのものについての想いを語りました。「ボランティアってなんだろう?」
という問いに対して「これです、こうじゃなきゃ」という答えではなく、それぞれの気持ちを
伝えることで、聞いてくれた高校生も一人一人が考える機会になったのではないでしょうか。

坂森さんの感想
私は今回、初めて講演会で話す側として参加しました。生徒たちが真剣に話を聞く姿を見て、
震災について、またボランティアについて、時間を共有出来たことに喜びを感じました。
今後もこのような活動を続けることで、自分たちの活動の振り返りやまとめ、気持ちの整理
などを行うと共に、他の人に発表する中で被災地を想う機会を作り、震災を忘れないという
想いが被災地から私たちに、私たちから次の世代へと繋がっていくことが出来ればいいなと
感じました。本当にありがとうございました。
宮脇さんの感想
東浦高校での講演会、とても貴重な体験ができたとおもっています。
いままでは講演などを聞く側でしたが、今回は講演を行う側に立ち、話しをさせていただき
ました。私は、将来教師になるという夢があり、教師の立場って、すごいなと思わされました。
個人的にも”ボランティアってなに?”を題に、自分がいままでおもってきたボランティアに
ついて改めて考えることができました。高校生も真剣に考えてくれたと思います。
あの時間、被災地のことを皆で考えられたこと、実はそれがすでにボランティアをして
いるということだとすると、とても良い講演会になったのではないかと感じました。
時間が許せば、高校生の声を直接聞きたかったなとも思いました。

高校生に尋ねたところ、震災ボランティアの経験者はいないようでしたが、自主的に東北への
支援ボランティアに参加した先生がいらっしゃいました。ボラセンや先生の経験が、生徒たちに
いろいろな気づきや考える材料を与えられればと思った福祉実践教室でした。