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地域づくりを考えるワークショップ開催!

地域づくりを体験的に考える

2018年8月8日に「地域づくりを考えるワークショップ」を開催しました。今回の企画は、岐阜県笠松町にある、社会福祉法人笠松町社会福祉協議会と共催で、日本福祉大学社会福祉学部と子ども発達学部の学生計16名が参加。社会福祉協議会の仕事を通じて地域づくりについて考えました。
ワークショップは、笠松町内にある地域サロンからスタート。笠松町では、地域の方が企業やお寺、公共施設などと協働して、多数のサロンを運営されています。今日は、その中の一つ、笠松保育園の中で開かれている「かさほサロン」へ伺いました。
  
最初に笠松町社会福祉協議会の森会長から歓迎の言葉をいただき、早速、地域の方との交流です。集まられた方とお話をしたり、一緒に子どもたちと遊んだりと、保育園で開催されているサロンならではの体験をすることができました。
サロンの目的として、地域の方が集まり、顔を合わせて話すことで、つながりができ、課題の発見や孤立の予防、見守りの役割が挙げられます。その大切さを現場で学びました。
      
見学後は、笠松町内の散策です。事前学習で、笠松町の現状を統計情報から調べてきた学生たち。その情報をもとに、町内を歩きながら、自分たちの目でその現状を確認していきます。町内の細い道や、商店街、他のサロンが行われているお寺などを見て回りました。
  
お昼の休憩を挟み、午後からは公民館でグループワークです。今回の企画、準備、運営を行なっていただいている笠松町社会福祉協議会の児玉事務局長、荒木センター長、生活支援コーディネータの栗本さん、青山さんからあらためて自己紹介をしていただき、ワークに入ります。児玉事務局長、荒木センター長、青山さんは、日本福祉大学の卒業生でもあります。
  
まずは、午前中に見学してきたサロンや笠松町の情報の整理です。栗本さんから社会福祉協議会が関わってきたサロンの説明を伺い、荒木センター長に事前学習の解説と共有をしていただきながら、笠松町という地域と社会福祉協議会の役割の理解を深めます。
続いて、いよいよ、今回のワークショップの中心課題。地域づくりを考えるワークに入ります。困りごとを抱えた地域の方に対して、自分たちが社会福祉協議会の職員としてどんな働きかけができるかを考えました。事例は、地域で認知症を患い、孤立しかけている方のへの対応です。まずは、その方がどんな状況なのか、どんな気持ちなのか、何を望んでいるのかをグループで話し合いました。それをもとに、後半は支援を考えます。
    
今回は、テーマが「地域づくり」であるため、考える支援は、困りごとを抱えた本人だけではなく、その周囲に対してどうしていくかに焦点を当てました。学生たちは、地域にある社会資源や人物の情報をもとに、その資源をどう活用するかと、新たにどんな資源があれば、支援ができるか、意見を出し合います。
 
各グループの発表では、地域の人や資源同士をつなげる働きかけや、今まで行なっていなかった場所、考えつかなかった場所でのサロンの開設など、今日1日の学びと、柔軟な発想力を生かした意見が多く出されました。
  
発表の後は、荒木センター長と栗本さんから、今回の事例について、実際に社会福祉協議会で行なった支援についてお話を伺いました。できないことの支援ではなく、できることの応援をしていくことで、地域が変わっていく。その過程を事例を通じて学ぶことができました。
最後に、笠松町の歴史を映像で振り返ります。「地域の支援に関わるには、地域の歴史を知り、地域の想いを知る。そして、その地域を愛することで初めて行える」という荒木センター長の言葉を、学生たちは真剣に聞き入っていました。
  
ワークショップを終えて、疲れた表情の中にも、たくさんのことを学んだ学生たちの姿を見ることができました。帰りに、職員の皆さんが普段働いている職場を見学して、本日は終了。
笠松町社会福祉協議会の皆様には、企画の段階から大変おせわになりました。また、かさほサロンの方、地域住民の皆様、本日は、ありがとうございました。
〜参加学生の学び、感想〜
・社会資源は、どのようなものが必要かということだけでなく、どうやってアプローチして、つなげていくかが大切だと学んだ。
・サロンの取り組みを見ても、形もやり方も多様で、考え方や方法は一つではないと気づけた。
・主体的に動けば、街や暮らしや社会は変えられると感じた。
・自分が住んでいる地域についても、しっかり調べてみようと思った。
・地域の方と直接コミュニケーションを取ってからワークをしたことで、学びが深まった。

事業所取材企画、JAめぐみの訪問!


岐阜県の魅力ある事業所を紹介するガイドブック作成企画の取材。今回は、岐阜県関市に本店を置くJAめぐみの広見支店に伺いました。平成15年に中濃地域の5組合が合併。北は郡上市から、南の可児市までを網羅し、岐阜県の中心地域を支えています。「めぐみの」の名称は、恵み豊かな美濃地方という意味だけではなく、新鮮なイメージの「芽ぐむ」、そして、地域で暮らす方に「自然の恵み」を届けるという想いも込められています。
本日の取材インタビュアーを務めるのは、経済学部3年の成木桃花さん。今回は、今年の4月に入社したばかりの本学OG若林咲良さんと、人事部の後藤文彦さんにJAめぐみののお話を伺うことからスタートです。
  
JAめぐみのでは、農作物の販売や営農の指導など、農業に関する事業だけではなく、貯金や融資などの信用事業、年金・終身・自動車などの共済事業、さらには、介護や葬祭まで生活に関する幅広い事業を展開されています。そのすべては、組合員さんの生産と生活を守るという理念から始まっているとのこと。後藤さんからは、様々な事業があることで多くの仕事を体験できる職場だと、働く魅力も伺いました。
続けて、各部署の見学に出発。各部署を回りながら、そこで行ってる事業についてお話を伺いました。現場を歩いてみることで、事業の幅広さを自分の目で見て感じることができます。直売所では、地域の生産者の方が、自分たちで毎朝農作物を並べに来られます。そのラベルには、生産者のお名前が記載されており、来訪者は生産者の名前を見て、安心でおいしものを購入されていくのだそうです。
  
最後に、改めて後藤さんと若林さんへインタビューを行いました。
――どうしてJAへの就職を決められたのですか?
若林さん|地元で働きたかったことが理由です。先輩が他のJAに就職したことがきっかけでJAの仕事に興味を持ちました。大学で愛知に出ていたので、岐阜に戻って地域密着の仕事をできることが魅力でしたね。最後の決め手は、後藤さんの好印象もあります。企業展など、何度もJAのブースに足を運び、「また来たの?もう話すことないよ。」って言いながら、優しく対応してくれました。
――今はどんなお仕事をされていますか?
若林さん|私は、渉外(営業)をしています。組合員さんのご自宅などを訪問して貯金をしてもらったり、共済を一緒に考えています。女性で1年目から渉外は珍しいそうですが、元気を買われました。私は、直接、組合員さんと関わる時間が長いから楽しいです。
――渉外だと、残業が多い印象があるのですが?
若林さん|もちろん残業になることもありますが、フレックス制度があるので多くはありません。組合員さんとの予定に合わせて、遅い時間に約束がある日は出勤時間を遅くするなどの調整をしています。
後藤さん|働き方の改善に取り組んでいるので、全体で出退勤の時間をしっかり管理しています。そのため、残業は少なくなってきています。
  
――女性目線で働きやすいと感じることはありますか?
若林さん|産休育休を取られている方が多いと聞いています。
後藤さん|女性が多い職場なので、昔から産休育休をとって復職するのが当たり前といった風土があります。結婚出産で辞めるという概念がない感じです。復帰後も勤務時間の調整をして働くことができるので、長く働き続けている方が多い職場です。
――組合員さんとの対応で心がけていることはありますか?
若林さん|まずは話をちゃんと聞くことです。いきなり本題ではなく、最近の様子を伺ったりして、話しやすい関係を作ることを心がけています。話しが盛り上がり過ぎて、なかなか返してもらえないこともあります。他には、専門的なことでわからない場合は、間違った情報を伝えてはいけないので先輩と一緒に再訪問しています。
――仕事のやりがいはどんなことですか?
後藤さん|組合員さんに頼られることです。「後藤さんだからお願いするね!」と言われると嬉しいですね。お金を扱う部門だと、定期的に支店の異動があるのですが、別の支店に行っても頼ってくれることはありがたいです。他には、地域の方と一緒に活動することが多い仕事でもあるので、地域との繋がりが深まることもやりがいです。
――地域活動で心に残っていることはありますか?
後藤さん|支店感謝デーの開催ですね。各支店でいろいろなイベントを行うのですが、その一つに、東北からサンマを仕入れて地域の方に食べていただく取り組みを5年前から行っています。これは、東日本大震災の際に、宮城県女川町へ視察に伺ったことからつながりができ、そこで、女川町の特産品のサンマを買って、復興支援をしようと始めました。昨年はめぐみの全体で1万6千匹のサンマを仕入れて、地域の方も一緒に美味しくいただきました。
  
今回の取材では、入社して間もないOGの話を伺うことができました。インタビュアーからは、「これまでは、仕事に対して厳しい、怖いと言ったマイナスな印象しかなく、働くことに前向きになれなかったが、大変な中にも楽しさもあることがわかって、自分の進路に向き合おうと思えるようになった」と感想がありました。
忙しいなか、お時間をいただいたJAめぐみのの皆様、ありがとうございました。
事業所の取材は今後も続きます。関心がある方は、gifuinfo@ml.n-fukushi.ac.jp星野まで連絡をお待ちしています。

岐阜県福祉就職相談会開催


2018年7月26日、美浜キャンパスの岐阜キャリア相談コーナーで、岐阜県社会福祉協議会の職員様と、岐阜県福祉人材総合支援センターのキャリア支援専門員様にお越しいただき、岐阜県の福祉分野への就職相談会を開催しました。
岐阜県福祉人材総合支援センターは、岐阜県社会福祉協議会が運営し、岐阜県の福祉業界への人材定着やスキルアップ支援を行うなど、福祉人材の支援拠点として今年の4月に開所された機関です。
また、お越しいただいたお二人とも岐阜県で活躍されている日本福祉大学の卒業生です。
今回で4回目となる相談会。前回に続いて、個別相談形式での開催です。
相談に来た学生のニーズや希望に応じて、県内の福祉分野の状況や、事業所、求人情報など、最新の情報を伺うことができ、学生からも笑顔がうかがえます。
人材センターでは、登録をすると、定期的に最新の求人情報も送られてきます。
岐阜県の福祉分野で活躍したい方は、ぜひ活用してみましょう。
岐阜県社会福祉協議会のサイト

西濃企業見学会2018開催


2018年7月7日[土]に、COC+参加大学共通プログラムの企業見学会が行われました。今年度3回目の見学会は、岐阜県西濃地域に本拠地を置く2社の企業をバスで訪問。5大学から21名の学生がしました。
1社目は、関ヶ原町の機械製造メーカー、株式会社関ヶ原製作所です。創業以来、関ヶ原を拠点として、鉄道の分岐器やトンネルの掘削機など、特徴のあるニッチで高度な技術を必要とする6事業を展開。グッドカンパニー大賞の東海地区優秀企業賞も受賞されています。
「会社は社員みんなのもの」という想いの元、会社はただ仕事をする場所ではなく、人が出会い、学び、高め合う場所だとして事業をされています。その現場では、技術を高め合う「道場」があり、皆が集える食堂や企画が催されたりと、「人づくり」に対する取り組みをいたるところで感じることができました。
 
後半は、社内で活躍している社員様との座談会。今回は、設計、営業、総務の部署から5名の方とお話しすることができました。
学生からは、事業や専門的な技術の話だけではなく、大企業と中小企業の違いや、会社に入社した理由などの質問も積極的に行われており、自分たちの進路を真剣に考えている様子がうかがえました。
 
お昼休憩をはさみ、2社目は大垣市のソフトピアジャパンにあるIT企業、株式会社ソフィア総合研究所を訪問しました。ソフィア総合研究所は、地域の高度情報化へ貢献すると同時に、社員のワークライフバランスの実現に向けた取り組みを積極的にされています。岐阜県の子育てエクセレント企業にも認定され、地元のメディアにも取り上げられています。
見学会は、本日同席してもらう4名の社員様の自己紹介からスタート。今回は、入社2~4年目の若手社員様に参加いただいたこともあって、学生たちもすぐに打ち解けていました。その後は、グループに分かれて、メイン企画のプログラミング体験です。
 
会社では、人材教育に力を入れられており、学歴や性別関係なく誰もが等しく活躍できる環境があります。その研修を経て現場で活躍している社員の方から、プログラミングの基礎を、実際にPCで動かしながら体験しました。
学生たちは、初めて目にするプログラミングの画面に戸惑いながらも、実際にプログラムを動かしてみると、歓声があがるグループもありました。終了後の学生の感想では、「プログラミングを趣味にしたい」という声もあり、今日が学生にとって視野を広げる貴重な時間となったのではないでしょうか。
 
 
次回の企業見学会は、11月に中農地域を予定しています。お楽しみに。

高山企業見学会2018開催


2018年6月24日[土]に、COC+参加大学共通プログラムの企業見学会が行われました。
今回は、日本国内外から多くの観光客が訪れる高山市の企業2社をバスで訪問。岐阜大学、中部大学、名古屋学院大学、日本福祉大学の4大学から30名の学生がしました。
1社目は、JTBが選ぶサービス最優秀旅館において、日本一を受賞した株式会社本陣平野屋。
まずは、学生がお客様となり、旅館のおもてなしを体験。グループに分かれ、各客室に仲居さんがつき、接客を受けました。2年目の仲居さんが担当してくださりましたが、教育研修が行き届いており、2年目とは思えないおもてなしをしていただきました。
 
「旅館を知っていますか?」という若女将の問いかけから始まった企業説明では、旅館の一日の流れとそれぞれの持ち場の仕事・役割について、どのような連携して働いているのかをわかりやすく説明していただきました。
本陣平野屋さんは、ひとりひとりのスタッフが、お客様のことを想い、常に新しい驚きと喜びを提供できる進化する“おもてなし”の宿づくりを心がけていらっしゃいます。そして、飛騨高山から日本の観光産業を盛り上げるべく地域貢献できる会社を目指していると聞かせていただきました。
2社目は、書籍やテレビなどのメディアで取り上げられる、話題の地元密着型スーパー、株式会社ファミリーストアさとう。

「地域の人が求めるものを揃えたい」という思いで、地元企業が作る地元食材を多く取り扱っています。そんな自慢の地元食材を全国に広げるためにネット販売にも力をいれています。
常に、お客様・生産者さん・一緒に働く仲間の目線を大切に、ファミリーストアさとうの個性を磨いて進化をされています。
 
株式会社ファミリーストアさとうさんは、「すぐやる。相談する。全員でやる。」というスピリットのもと、地域に根ざし、お客様とのコミュニケーションと絆を深め、お客様の満足に向けてもう一歩踏み込んで、新たなチャレンジをしていくと聞かせていただきました。
〜参加学生の声〜
〇地元に根付いた企業の考え方、経営の仕方を学ぶことができ、地域密着型企業について見方が変わった。
〇地元に対する熱意・思い入れというものが地域を支えており、様々な形で地元に貢献できることを知ることができた。
〇自分の就職活動に関しても、企業理念や経営方針などを意識して企業選びに活用したいと思います。
〇今回訪問した企業さんの考え方は福祉にも通ずるものがあると感じました。察して行動に移すことは難しいかもしれませんが、それができてこそ福祉職が務まると思うので、今日学んだことをこの先に活かしていくために「人を観て行動」していきます。

【参加者募集】サマースクール2018in中濃


COC+参加5大学の学生50名が一堂に会して地域の課題に取り組む企画「サマースクール」が今年も開催されます。
今年で3回目となるサマースクールの舞台は岐阜県の関市、美濃市、郡上市の中濃地域。刃物や和紙などの伝統産業と文化が栄えるこの地域でその魅力をさらに発信していく提案を考えます。
一昨年、昨年と、本学からも多くの学生が参加し、たくさんの学びを得て成長を遂げています。
昨年の様子はこちら
・他大学の学生と交流したい方
・地域の課題に取り組みたい方
・この夏、挑戦してみたい方 などなど
皆さんの参加をお待ちしています。
日程  |平成30年9月4〜6日
参加費 |9,000円( 宿泊費、朝食・昼食・夕食各2回分を含む)
研修拠点|郡上ヴァカンス村ホテル
参加定員|50名
申込期限|7月31日
申し込みは、以下フォーム、もしくは、チラシ裏面の申し込み用紙、メールでも受け付けております。
詳細はチラシを参照ください。
申し込みフォーム
サマースクールチラシ

東濃企業見学会2018開催


2018年6月16日[土]に、COC+参加大学共通プログラムの企業見学会が行われました。今回は、岐阜県東濃地域に本拠地を置く2社の企業をバスで訪問。岐阜大学、中部大学、日本福祉大学の3大学から27名の学生がしました。
1社目は、中津川市の食品製造会社、株式会社サラダコスモ。もやしやスプラウトなどの発芽野菜の生産を中心に事業を展開されています。母親が子を思う気持ちと同じように安全な野菜つくりを目指し、無農薬にこだわった天然のミネラルだけを使用した栽培を行っています。まずは、その現場、「中津川サラダ農園」を見学しました。
無農薬栽培のため衛生管理は徹底されており、そこにいる社員の皆が、その意識を持って働かれている様子を見ることができました。

続いて、教育型・観光生産施設「岐阜中津川ちこり村」へ移動します。土曜日ともあって、施設内は大勢のお客様でにぎわっていました。ヨーロッパでは日常的に食されている野菜「ちこり」をいただきながら、若手社員の方から、会社のこれまでの沿革や、事業概要、今後の展望をうかがいました。野菜を通じて、人々の健康を支える仕事をしているというお話に、学生たちも真剣に耳を傾けていました。

休憩を挟んで、次に訪問したのは、土岐市に本社工場を置く高砂工業株式会社。熱処理技術とその設備は、国内で最大級。東京ドーム30個以上という広大な土地で、国内産業を支えています。
はじめに、社員の方から会社の説明を伺いました。BtoBの企業であるため、日常生活で目にすることはあまりないかもしれませんが、車やスマートフォン、食品や薬まで、私たちの生活に必要なものを作るには、熱処理の技術が必要不可欠です。その生産設備を、メーカーなどの顧客の要望に合わせて作られている企業です。

開発から、生産、アフターフォローまで全ての工程を自社で行うことで、顧客からの信頼は高く、100年企業を目指して社員一丸となって頑張っておられます。
工場見学では、各設備を生産する現場や、商談に使用するショールームなどを回りました。本社事務所は部門ごとの壁がなく、経営者の方たちも同じワンフロアーで働かれています。また、敷地内には川魚の飼育も行っており、年に1回皆さんで食べるパーティーを行うなど、風通しの良さを感じました。

 
 
最後は、入社5年目と3年目の若手社員お二方との座談会。お二人が入社した経緯や、現在の仕事内容、働く職場の環境など、学生からの質問にざっくばらんに答えていただきました。
企業見学会は、今後も予定されています。関心がある方はぜひご参加ください。
 
<申し込み受付中>
2018年7月7日 西濃地区企業見学会
詳しくはこちらのチラシをご覧ください。
企業見学会チラシ

事業所取材企画、木沢記念病院訪問!

 

岐阜県の魅力ある事業所を紹介するガイドブック作成企画の取材。今回は、岐阜県美濃加茂市にある社会医療法人厚生会「木沢記念病院」に伺いました。木沢記念病院は1952年に開設以来、地域の方の要望に応え、安全で質の高い医療を提供するために、最先端の技術を積極的に取り入れられてきました。さらに、全国に4箇所しかない自動車事故による脳挫傷に起因した意識障がいを専門に治療する医療機関「中部療護センター」を運営しています。また、事業所内保育所やくるみんマーク取得など、働きやすい環境作りに積極的に取り組まれています。
今回の取材のインタビュアーを務めるのは、医療現場で相談職を目指す3名。社会福祉学部4年の岩本雄気さん、上田紗希さん、堀友理香さんです。
 
本学のOBOGである、経営支援部で活躍されている入社7年目の小川雅朝さんと、中部療護センターでメディカルソーシャルワーカー(以下MSW)をされている入社6年目の岩島志穂美さんのお二人から、入社してから現在までのお仕事の内容を伺いながら自己紹介。そして、人事部の廣瀬聡部長から、病院とセンターの概要を伺いました。
同じ美浜キャンパスで学んでいた先輩を前にして少し緊張したインタビュアーでしたが、岩島さんが、インタビュアーと同じゼミの出身ということがわかり、恩師の話で盛り上がります。
次は、職場の見学。病院内の各病棟と、療護センターを案内していただきました。岐阜県内で初めて外国人患者受入れ医療機関拠点病院に認定されたこともあって、案内表示は多言語表記、関係施設のパンフレットも多言語で充実しています。それぞれの場所で質問しながら熱心にメモするインタビュアー。将来の仕事への熱意がその姿から感じられます。
  
見学を終えて、先輩方へのインタビュー本番。施設見学で感じたことや法人の特徴、お二人の仕事の内容などを、じっくりと伺いました。
――病棟がたくさんあったのですが、それぞれ担当のMSWがいらっしゃるのですか?
現在MSWは法人全体で10名おり、1人が2病棟を担当しています。時代の流れや、さまざまな患者様のニーズに対応するために、年々増員してきました。特に退院の支援では、入院の早い段階から専門職のチームで患者様とそのご家族に関わり、より良い支援が行える体制をとっています。
――MSWとしての採用は行っていないと伺ったのですが?
以前は、事務職採用とMSWの採用を分けて行っていたのですが、現在は、一般の事務職員と同様にMSWも事務職として採用しています。そのため、入社後は最初から相談職に就くのではなく、まずは医療事務の仕事を経験してもらっています。事務職を通じて、医療現場の流れを知り、地域の連携先や社会資源を理解することができるなど、相談職を担う上で必要な基礎能力が身につきます。こうした方が、MSWとして患者様への力にもなっています。
――岩島さん、実際にMSWに就く前に事務職を経験してみていかがでしたか?
事務職でのベースがあったから、今のMSWの仕事をこなせています。事務職での最初の1ヶ月は、自分が何を目指してここにきたのかを見失いかけました。しかし、医療事務の仕事の役割の大切さに気づいてからは、その場所でのやりがいも感じ頑張ることができました。MSWの仕事は、地域で生活したい方の希望を実現すること。例えば、訪問看護を必要とする患者様がいたら、どこの事業所が担当してくれるのかなど、患者様が住む地域のことを知っていないと務まりません。私は、2年事務を務めましたが、この経験は大きいですね。
 
――療護センターでのMSWの役割は?
3年間かけて、患者様とご家族の退院支援を考えていきます。交通事故での入院のため、ご本人とお話できることは少なく、ご家族との話し合いが多くなります。ご家族の本当の気持ちを聴けるには半年はかかります。安心して話してもらえる環境と関係を築いて、しっかりと傾聴し、気持ちの整理を手伝います。退院後の支援は、支援者側がこうした方がいいという提案だと、患者様のためではなく、支援者が支援しやすい内容になってしまうので、患者様とご家族の意向を尊重することは忘れないようにしています。
――どのようにスキルアップされていますか?
岐阜県のソーシャルワーカー協会が主催する勉強会や、関係する学会に参加して学んでいます。療護センターの全国会議も開かれているので、そこで他のセンターの支援状況など、情報を共有することも学びになっています。また、恩師のゼミでは大学院で行われているケーススタディーに卒業生も参加できるので、学べる場所はたくさんあります。
 
――働いていて感じる職場の魅力はありますか?
職員同士の垣根が低いことです。うち職場では、年齢や職種、役職などの立場に関係なく、意見交換が活発に行われていて、接点も多いです。入社してすぐに仕事で疑問があって、誰に聞いていいかもわからない時、誰に聞いても答えてくれたのはありがたかったです。理事長からも、医師が全ての権限を持つのではなく、それぞれの専門職が、それぞれの立場で専門職としての役割を果たし、多職種で患者様に関わっていこうという方針が出されており、それが実践されています。
――地域とのつながりを深めるために何か取り組まれていることはありますか?
健康フェスティバルや、生涯学習センターで市民向けの講座を開催しています。健康フェスティバルは、地域の方が1,000人ほど来場されるイベントで、無料の健康チェックや、保健指導、身近な医療情報の提供など、来場いただいた地域の方に大変好評です。24時間365日、断らない対応を行っている病院が地域にあることを、統計データをもとに地域の方に知っていただくと、安心した顔が見られ、私たちも嬉しく感じます。
 
――最後に、私たち学生へメッセージをお願いします。
何事も経験するということを大切にして欲しいです。今日のように、実際に病院に行ってみなければ感じられないことが多いです。今やっている経験は、将来必ず役に立つので。また、一生懸命は大切ですが、頑張りすぎないことも伝えたいです。1年目から自分の力が発揮できるのは難しいです。焦らずに先を見て、仕事に取り組んで欲しいです。仕事は楽しいですよ。
取材終了後、インタビュアーの3人からは、インターネットなどの情報だけではわからなかった病院の魅力や雰囲気を肌で感じることができた。自分が働くことについて、あらためて考えるきっかけになったと感想をもらいました。
貴重なお話をたくさんいただいた廣瀬部長、小川さん、岩島さん、ありがとうございました。事業所の取材は今後も続きます。関心がある方は、gifuinfo@ml.n-fukushi.ac.jp星野まで連絡をお待ちしています。

事業所取材企画、大垣市社会福祉事業団訪問!

岐阜県の魅力ある事業所を紹介するガイドブック作成企画の取材。今回は、岐阜県大垣市にある社会福祉法人大垣市社会福祉事業団に伺いました。大垣市社会福祉事業団は平成2年に大垣市にある福祉施設の管理運営を目的に設立。公益性の強い社会福祉の専門機関として大垣市の社会福祉事業の推進を図り、現在では自主事業で特別養護老人ホームの運営や、地域包括支援センターの経営もされています。また、働く方の相談を受けるジョブサポーターの配置や、岐阜県が実施する「子育てエクセレント企業」にも認定されているなど、働きやすい環境作りに積極的に取り組まれている法人です。
今回取材のインタビュアーを務めるのは、社会福祉学部4年の山下悠さんと、同じく社会福祉学部2年の杉岡真帆さんです。
最初に事務局の臼井課長から事業団が成り立った経緯や背景を伺うとともに、本日インタビュアーの2人が取材に来たことに対して、1歩踏み出して現場へ足を運ぶ大切さをお話しいただきました。
 
事業団では、事務職専門の職員は原則おらず、臼井課長、含め全員が福祉の現場を経験してから事務方の仕事をされているとのこと。現場を知っているからこその強みや仕事の楽しさを体感されている臼井課長からのエールは、インタビュアーにとって心強い言葉となりました。
次は、施設見学。同敷地内にあるデイサービス、養護老人ホーム、ケアハウス、老人福祉センター、救護施設と一度に複数の施設を周り、情報を整理するために質問しながら必死にメモをとるインタビュアーの2人。一つ一つ説明いただきながら見て行くことで、それぞれの施設の違いを体感することができました。
 
 
見学を終えて、インタビュー本番。今回は、入社23年目、育休産休制度を3年取得し、子育てをしながら働き続けている相談員の長澤美里花さんにも参加していただき、お話を伺いました。
――育休制度が3年も取得できるのはどうしてですか?
以前は、法律と水準と同様の1年でした。しかし、職員さんの状況や時代にニーズに合わせて、3年間取得できるようにしていきました。この地域では先を見据えて他よりも早く3年取得に変更しています。
――長澤さんにお伺いしますが、実際に3年休んで復帰していかがですか?
3年経つと利用者さんが変わっていて、施設の雰囲気が以前とは違っているように感じました。また、法改正や制度の変更もあるので、新しく覚えなおすこともありました。私は、復帰半年後に相談員として、新人職員と一緒にデイサービスに配属されました。同じように、覚える事や、わからない事がありましたが、周囲に指示を出す立場でもあり、求められる事も多く、大変なこともありましたが、子育てに関しては、周りの理解がある職場なので働きやすいです。子どもが急に熱を出しても、周りの協力があって休みやすいです。
――今のお仕事(相談員)のやりがいはどのようなことですか?
利用者さんから言われるありがとうは、嬉しいですね。相談員としてのプレッシャーはありますが、現場で長く働いて来た年数と経験があることで、対応できることも多く、ありがとうにつながっていると感じます。
 
――お仕事をされる上で、大切にされていることはありますか?
「サービスをしてあげる」にならないことです。私たちの仕事は利用者さん主体で、相手が求めることをただやってあげるのではなく、ご自身で出来る事は行って頂きながら、出来ない所をお手伝いさせて頂くということだと思っています。そのため、全員に同じ支援ではいけないですね。支援したことで、これまでできていたことができなくなってしまってはいけません。
――職員さんから見た職場の雰囲気はいかがですか?
職員も利用者もいろんな人がいるため、良い部分も悪い部分ももちろんあります。ここでは、職員同士で、職場に足りていない部分を良くしていこうという雰囲気があります。職員の話を聞いてくれるジョブサポーターさんもいるので、安心して働けます。
――ジョブサポーターの方は、具体的に何をされているのですか?
月1回各施設を訪問して、守秘義務の上で、悩みや困りごとを聞いてくれます。上司に相談しにくいことも、個別に安心して話せる場所があることは助かります。解決を求めることもあれば、吐き出すことでスッキリして気持ちが楽になることもあります。
――他に、こちらの職場の強みはありますか?
介護だけでなく、障がい児支援や自立支援など様々な分野の現場があることです。入社してもらう時に希望を伺い、できる限りその希望からスタートしますが、経験とともに異動があり、他の分野を経験することで多くのことを学ぶことができます。そうやって長く続けていくことで、法人内外での人脈ができ、つながりが深まっていきます。そのため、ここでは勤続年数が長い方が多いことも特徴です。
 
――最後に、私たち学生へメッセージをお願いします。
最初にもお伝えしましたが、これから自分が働いて行く職場を選ぶにあたって、必ず現場に足を運んで自分の目でその場所を見て欲しいです。アポイントを取るための電話など緊張すると思いますが、勇気を持って行動すれば、得られることは絶対にあります。そして、自分で「ここで働く」と決めたなら、その職場をもっと良くしていこうと自分で主体的に考えて欲しい。職場や周りの人が悪いと考えてしまうと、辛いだけで何も変わりません。自分から改善していく姿勢、自分から職場に馴染む努力をして働くと楽しいです。
取材終了後、インタビュアーの2人からは、職場や仕事の良い部分だけではなく、現実的な大変さを知れたことで、より自分が働く姿を描けるようになったとの声がありました。
貴重なお話をたくさんいただいた臼井課長、長澤さん、ありがとうございました。事業所の取材は今後も続きます。関心がある方は、gifuinfo@ml.n-fukushi.ac.jp星野まで連絡をお待ちしています。
 

【参加者募集】岐阜企業見学会!


岐阜県の優良事業所をバスで見学する「企業見学会」。今年度も募集を開始します。
まずは、6月から7月に東濃、高山、西濃、それぞれ2つの企業を訪問。優良企業の現場を自分の目で見て学ぶことができる絶好の機会です。
岐阜県での就職を考えている方はもちろんですが、それ以外の方も貴重な経験ができることは間違いありません。
訪問先は、以下の通り。それぞれ申し込みに限りがありますので、お早めに申し込みください。


東濃企業見学会

開催日 |平成30年6月16日[土]
集合場所|JR岐阜駅 [北口団体バス降車場] 8:30

見学先

【株式会社サラダコスモ】
日本における植物工場の先駆敵存在。新規事業で立ち上げた教育観光型生産施設「チコリ村」は中津川市で有数の観光スポット。
【高砂工業株式会社】
セラミックスを作るための「窯」を製造する 企業。近年では金属加工処理設備にも力を入れており、ものづくりの根元を支えている。


高山企業見学会

開催日 |平成30年6月23日[土]
集合場所|JR岐阜駅 [北口団体バス降車場] 8:30

見学先

【株式会社本陣平野屋】
トリップアドバイザーのトラベラーズチョイスホテルアワードで選定された、高山を代表するおもてなし旅館。
【株式会社ファミリーストアさとう】
ベストオブご当地スーパーに選定。ネット販売にも注力し、飛騨高山の食文化を全国に発信する地元密着型スーパー。


西濃企業見学会

開催日 |平成30年7月7日[土]
集合場所|JR岐阜駅 [北口団体バス降車場] 9:00

見学先

【株式会社関ヶ原製作所】
鉄道用分岐器製造会社として創業。高い技術を生み出す人づくりを経営理念にも掲げ、最強のビジネスモデルを追求している。
【株式会社ソフィア総合研究所】
地域の情報化を積極的に推し進めたいという地元産業界の要望から設立。働きやすい職場環境作りで、岐阜県から認定を受けている。


詳細は、こちらのチラシをご覧ください。
企業見学会チラシ
申し込みは、フォームからお願いいたします。
申し込みフォーム