社会福祉学部・地域福祉コースの新2年生が、3月25日・26日に「地域福祉バスツアー」に出かけました。2年生のゼミ活動を前に、実際に市民活動(NPO)の現場を見学し、地域の現状を把握するとともに、地域で学習することの楽しさや目的を学ぶことをねらいとしています。
原田正樹教授から「これから皆さんは2つの団体を見学するが、その団体がなぜその活動をはじめたのか、どんな問題意識を持っているのかを聞いてきてほしい」と事前に説明を受けた学生たちは、バスに乗り込み知多半島内のNPO団体を訪問しました。
障害者の生活支援をしている事業所、地域に住む人たちが作った子どもからお年寄りまでが集える居場所、古い建物を活かして作ったデイサービス、学童保育など、学生たちは様々な現場を訪れました。最初は遠慮がちにしていた学生たちも、時間がたつにつれ自分から職員の方に質問をしたり、NPOが経営している喫茶店でコーヒーやお菓子を注文してみたりと積極的に。逆にNPOの方から「皆さんはどうして、日本福祉大学で勉強したいと思ったのですか?」と聞いていただくといった交流もありました。
学生たちは「NPOというと非営利だから、サービスの提供に限界があると思っていたが、むしろ自分の願い・思いを発信し、よりよくしていくために動いていくことができると感じた」「お年寄りだけ、障害者の人だけ、子どもだけではなく、その家族や地域を含めて考えていくことが必要と分かった」などの感想を見学先の方に述べていました。
学生たちはこの経験をもとに、2年生の1年間をかけて、「自分は地域のために何ができるか」を考え、実際に地域の人達と一緒に実践していく「サービスラーニング」と呼ばれる学習を進めていきます。