Monthly Archives: 7月 2016

【コミュニティ・ラウンジ】第2回 東海ハングアウト を開催しました!

地域と大学、若者と大人‐違いを超えて、参加者がざっくばらんに話をする場である東海ハングアウト。

「たまり場」を意味するタイトルは、集まった人たちが一緒の時間を共有することで、普段は話さないようなことを語り合える…そんな場にしたいという想いが込められています。
第2回となった7月20日は、経済学部で「芸術創造」を担当している坂倉 守先生が「身近な異文化」をテーマに話題提供。ご自身の活動である町並みを活用したアートイベント「常滑フィールドトリップ」(http://www.tokoname-fieldtrip.jp/)で出版される冊子「とこなめ物語」での取り組みを通して考えました。

坂倉先生が愛知淑徳大学のゼミで取り組んでいる「とこなめ物語」

坂倉先生が愛知淑徳大学のゼミで取り組んでいる「とこなめ物語」


さすがメディアプロデュース学部メディア表現コース!ビジュアルがステキです♪

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「身近な異文化に気づく」ということ
地域ににぎわいを創ろうと、観光で街を盛り上げることが取りざたされているけれど、分かりやすくコーティングされた観光イメージの皮をめくってみると、そこには地元の人々の地域に根ざした生き方があり、文化がある。虚飾に彩られた観光イメージの奥に一歩足を踏み入れると、その町に長く暮らして来た無名の人々の姿や語る言葉を通して、人が生きて来たなかに静かに輝くものが見えてくる。そこには、メディア社会に生きる私たち現代人にとって、地域社会という「異文化」が広がっていることに気づかされる。
話題提供をする坂倉先生

話題提供をする坂倉先生


 
そんな坂倉先生の問いかけに応えるように、愛知淑徳大学4年生のキヨさんが自身の「身近な異文化」との出会いを語りました。常滑で生まれ育ったキヨさんは、虫供養や万歳など、子どもの頃から地域の伝統行事に参加していました。子どもの頃は「伝承しろ」と言われても、その意義が分からず大嫌いなイベントだったそうです。
卒業制作で自分の生まれ育った地域のことを題材に取り上げ、祖父に話を聞いたり資料を調べたりすることを通して地域の歴史風土や風習の成り立ちについて知り、これまで気づくこと無くずっと触れ合ってきた“地域文化”に、まるで初めて出会ったかのような衝撃をうけます。これまで受け継がれてきた文化が、そのストーリーやつながりを含んで伝承された時、初めて“自分たちの文化”になる…それまで「誰かの文化」だったものが、「自分の文化」になった時の衝撃がまさに異文化体験だったというお話は、とても刺激的でした。
「とこなめ物語」作成に関わった愛知淑徳大学の学生も話題提供に加わってくれました★

「とこなめ物語」作成に関わった愛知淑徳大学の学生も話題提供に加わってくれました★


この興味深い話題提供を受けて、参加した11名がグループに分かれてざっくばらんに語りました。表象的なものから内面的なものまで、まとめきれないぐらい様々な意見が出てきました。
まち(地域)の生と死について話しました

まち(地域)の生と死について話しました


喧々諤々と意見を出し合いました

喧々諤々と意見を出し合いました


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たくさんのメモができました♪


特に印象に残ったのは、キャンパス間の文化的差異についての意見が出たことです。4年生の参加者は、2年間過ごした美浜キャンパスと昨年度オープンした東海キャンパスの文化の違いをとりあげました。自然があり、付属高校があり、人数が多い分ダイバーシティ(多様性)も見えやすく、美浜という地域のフィールドがあった美浜キャンパスと、真新しく完全バリアフリーで地域とのつながりもまだ浅い東海キャンパス。新しく形成されつつある環境の中で、どのように「ふくし」を学ぶ文化を創っていくのか…
「身近な異文化」というテーマをきっかけに、色々なことを考えた東海ハングアウトでした。
メンバーで記念撮影!はい、チーズ♪

メンバーで記念撮影!はい、チーズ♪


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国際福祉開発学部部
経済学部

【国際福祉開発学部】基礎演習Ⅰ合同報告会の成果をプレゼンテーション

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7月20日(水)の「基礎演習Ⅰ」の授業内で、1年生による合同報告会が開催されました。影戸クラス、張クラス、吉村クラスの3クラス合同で行われ、グループごとに決めたテーマについてプレゼンテーションが行われていました。多彩な報告テーマは、韓国の格差問題についてや日本福祉大学の生活協同組合について、太田川駅の昔と今について等、グループの話し合いの中で決められたれたそうです。
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学生の報告は、調べてきた内容もさることながらどの報告もグループごとに創意工夫がなされていて、伝えるという視点がしっかりあり、聴いていてとても楽しかったです。
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影戸誠教授は、「今回みなさんは、大きなチャレンジをした。それは、プレゼンテーションの中で集めた情報を集めて纏めて、自分たちなりの意味を構成したこと。」と学生のこれまでの取り組みに意味づけを行われていました。
張淑梅教授は、「ふりかえってみて、(プレゼンテーションの中に)ユーモア、サプライズがあったかどうか。このことを組み込むとプレゼンテーション力をさらに高くできる。積極的にチームに参加をしてコミュニ手ケーション能力を磨いていってほしい。」とエールを送っていました。
吉村輝彦教授は、「『知ること』からさらに発展させていくことが大学での学び。これから注目してほしいのは、東海市、知多半島、海外、コミュニティも含めてそうだが、『地域』という視点。せっかく東海キャンパスで4年間過ごすのであれば、東海市について学びを深めてほしい。」と、成果報告を総括されていました。
※国際福祉開発学部の基礎演習Ⅰは、「ふくしコミュニティプログラム」実施科目となっています。

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国際福祉開発学部