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【半田】COCデイ半田が開催されました

日本福祉大学では、すべての学生が地域を志向した学習を行い、所属学部の専門性を活かして、地域の課題解決にあたることができるよう「COCデイ」を実施しています。1月24日(木)は半田キャンパス101教室でCOCデイ半田が開催され、95名の学生の他、亀崎地区を中心とした多くの一般の方も参加されました。今回のCOCデイ半田では、半田キャンパスのある亀崎地区での地域連携などをテーマに取り上げ、「亀崎における地域活性化のまちづくりと地域連携」について基調講演やパネルディスカッションを行いました。

基調講演に登壇いただいた建築家の市川大輔氏は、過去と現代の都市構造や建築様式の比較、建築と人との関わりについて、これまで亀崎地区で取り組んできた空き家再生プロジェクトや亀崎公園の改修工事の経験を元にお話をされました。

パネルディスカッションでは、亀崎潮干祭保存会の加藤金郎氏、NPO法人亀崎まちおこしの会の石川正喜氏、本学バリアフリーデザイン専修4年生の白井翼氏をお招きし、亀崎潮干祭を通じて形成された強固な多世代コミュニティの話や、若い世代を育てるための様々な活動が亀崎で行われている話、それを地域全体でサポートしている話がされました。



全体の総括として登壇された本学学園事業顧問の藤本哲史氏は、元半田市役所職員という立場で半田キャンパス設立に関わっており、キャンパス内に地域の方々か生涯学習という視点で大学に集う仕組みや、知多半島総合研究所を大学内に設置しシンクタンクとして機能させることで、「大学と地域が関わっていく仕掛け」を構築してきました。
藤本氏は、「大学の機能は教育と研究機関。どうしても内向きの施設になりがちと感じる。しかし、活きた知識を集積して、現実社会への対応力を身に着けていくには地域で実践していくことが不可欠。地域は解決困難な課題を常に抱えていて、それをどう解決していくか見いだせないでいる。それが地域と大学が連携していくべき理由である。」と述べられました。

また、「地域連携を成り立たせるためには、3つの要素 ①種を蒔く人  ②種を育ててくれる人  ③種が根を張っていくべき大地があること が必要で、どの要素が欠けても実りをもたらすことはできない。現在の亀崎には、種をまく学生の活動・それを育む地域の支援・まつりという媒体を通じて縦横無尽に張り巡らされた濃密なコミュニティがあり、3つの要素が揃って今日この発表がなされた」と総括されました。
今回のCOCデイ半田の発表を通じて、今後もこの3つの要素が健全に働き、推移していけば地域連携の活動はさらに拡大して厚みが増してくると感じました。ただこの3つの要素は、学生の卒業、時代の変遷、担い手の高齢化など、様々な要因によって途切れてしまう可能性のあるものです。それぞれの立場で努力していく使命をもってあたっていかなければならず、そういった意味で大学の持つ意味合いは大きいと感じさせられた一日でした。

【半田】クラシティ活性化提案の展示を行っています

7月24日に行われたクラシティ活性化のための学生による提案のいくつかがクラシティ3Fの市民交流プラザに展示されています。
提案を行ったのは健康科学部バリアフリーデザイン専修の3年生。

クラシティの建物だけでなく、周辺地域の課題や特性を読み解きながら、それぞれの提案をパネルと模型に落とし込みました。

中にはJR半田駅をクラシティ・知多半田駅を400mもの渡り廊下で繋ぐという壮大な提案もあります。
建築を学ぶ学生のフィルターを通してこの知多半田駅周辺を見た時に、どういった点を課題を感じているのか、パネルと模型を見ていると少しずつわかってきます。
ぜひ学生たちの描くクラシティの未来を御覧ください。

【半田】オリジナルの椅子を制作しました

健康科学部バリアフリーデザイン専修の村井裕樹准教授のゼミ生4名が、オリジナルの椅子制作を行いました。

今回学生たちが制作した椅子のテーマは「つつむ」。全身を包み込むようなフォルムにし、くつろぎと快適性を重視したデザインにしました。
制作にあたっては、常滑で木工家具の制作を行っているTOALHANTの谷本さんにアドバイスをいただきながら、プロジェクトを進めてきましたが、初めて1/1スケールを作るものが、かなり難易度の高い「椅子」ということで、頭の中で考えていることと実際にできることのギャップを感じながら、それでも粘り強く頑張ってきました。
発表会の中で学生からは木工における専門的な言葉がいくつも飛び出し、これまでの学生たちの本気具合が感じられました。
また谷本さんからは、「肘掛けの椅子だと、誰が見てもわかる点がいい。また細かい点はいろいろあるが、試行錯誤したことが作品から伝わっているので、とてもいい経験になったと思う。」と講評をいただきました。
実は、今回のプロジェクトは冬から始まっていたもので春までに終わる予定をしていましたが、スケジュールの遅延や就職活動期間を挟んでしまったことにより、結局半年以上の長期プロジェクトになってしまいました。
途中、学生からは椅子の難易度の高さに直面し「制作するものをスツールに変更したい」と谷本さんに申し入れましたが、「やりきることが大事」と、そのままの椅子を制作することになりました。
今回のプロジェクトでは谷本さんから多くのことを学びました。それは家具作りのことだけでなく、社会人として仕事に向かう真摯な姿勢や、チームで共同して一つのものを作り上げていくことなど。これから社会にでる学生にとって、大切なことばかりです。
本気になって椅子づくりに向き合ったこの経験を春からの社会人生活でも存分に活かしてほしいと思います。

【半田】第2回 親子ふくし教室を開催しました

福祉工学科の宮田美和子准教授が開催する
親子ふくし教室が半田キャンパスの福祉テクノロジーセンターで開催されました。

親子ふくし教室は、ワークショップを通じて
子どもにも、親にも福祉について考えてもらい、
家庭内で福祉のことが話題になるような
環境づくりを目的として実施しているものです。
第2回目となる今回は、一般社団法人日本陶芸療法士協会の
都築さんをお呼びして、陶芸体験を行いながら
陶芸が脳に与える効果や、それを利用した療法を学びました。
日本の伝統工芸である陶芸を通じて
楽しみながら創作活動を行うことは、
脳の前頭前野の活発化に効果があり、
医療や福祉の分野でもリハビリ効果や
ストレス発散効果が期待できるようで、
いただいた資料から、成形時や微調整時の
活発な脳の活動の様子を知ることができました。

陶芸体験では、かわいいシーサー作りを行いました。
子どもだけではなく、大人も本気になって
制作に没頭している姿が印象的でした。
きっと脳の活動もかなり活発になってますね。
また、今回の親子ふくし教室では、
座学として焼き物の歴史や陶芸療法についても
学ぶことができました。
この親子ふくし教室は今秋にもあと3回
開催される予定となっているようです。
こういった活動を通じて
親子の会話に自然と福祉のことが
話題にあがるように時代になっていけばいいですね。

【半田】中学1年生向けに「大学を知る授業」を行いました

先月31日と今月の7日で亀崎中学校の1年生向けに大学を知る授業を行いました。
これは毎年、亀崎中学校が総合学習として行っているもので、「地元の誇れるものを追求しよう」という趣旨で行われています。
初回は中学校に訪問し、建築バリア専修の坂口先生と地域連携コーディネータから大学の紹介と亀崎での地域活動の紹介を、大学4年生の五十里一志くんが行いました。

どの中学生も真剣に耳を傾けながら紙いっぱいにメモを取っている姿が印象的でした。

 
6月7日(木)は普段大学生がよく活動を行っている「駅前はうす」で、建築を体感できるワークショップ「マシュマロ・チャレンジ」に中学生が挑戦しました。
パスタを使ってタワーを作り、どれだけ高く積み上げられるかをチームで競うものです。

はじめは思い思いのやり方でパスタを積み上げて行き、チームで振り返りを実施。その後、坂口先生や大学生あらアドバイスをもらいました。
先生からのアドバイスは3つ。
1.事前に計画を立てること
2.チームで役割分担を行うこと
3.三角形を作ることを意識しながら組み立てることで、丈夫な構造物ができる
アドバイスを受けた中学生たちは先生からのアドバイスをもとに、もう一度パスタタワーに挑戦しました。


 
今回のマシュマロ・チャレンジで学生リーダーを務めたのは渡辺雅人くん。亀崎こども建築塾などに携わっている学生ですが、リーダーを務めるのは初めてということで、「全体を把握しながら臨機応変に動く難しさを改めて知った」ということを語ってくれました。

 
亀崎中学校と同じ地区にある半田キャンパス。その存在を知ってもらいながら、大学生にとっても貴重な経験ができた、そんな2日間でした

【半田】情報工学専修1年生の新入生セミナーを開催しました

今年度から半田キャンパスの「健康情報専修」は「情報工学専修」に名称変更となり情報系の科目が大幅に強化されますが、その情報工学専修の新入生44名が新入生セミナーで半田のまちを巡りました。
新入生セミナーでは、キャンパスのある半田のまちを知ることを目的とし、半田赤レンガ建物で赤煉瓦倶楽部半田の馬場理事長・宮原理事から半田赤レンガ建物の保存活動の取組みや、先人たちのカブトビールの挑戦の歴史を教えていただきました。


その後、紺屋海道を通ってクラシティまで移動し、半田市市民協働課の千綿さんから半田市が先駆的に行っている情報システム「マイレポ半田」の概要を説明いただいたり、日本福祉大学Cラボ半田の池脇コーディネータからこれまで行われてきた先輩学生の地域活動についての紹介がありました。


今回情報工学専修に入学した学生たちには半田市のまちのことをよく知り、大学での学びを地域の中で実践しながら自らの学びを深めていってほしいと思います。
その後学生たちははんだまちづくりひろばで行われたステンドグラスの除幕式に参加しました。今回寄贈されたステンドグラスは15年前に当時の本学の学生が行った「ART FESTA2003」というイベントの中で、一般市民とともに協働で作り上げたステンドグラスです。
このステンドグラスは、赤レンガ建物の耐震工事開始まで5階の窓に飾られていましたが、工事に伴い取り外されていたものを、今回半田市に寄贈しはんだまちづくりひろばに設置させていただきました。

除幕式にあたっては、当時製作を指導いただいた平岡ステンドグラスの平岡和広さんから作品の製作に込められた思いや、学生と行った取組みについてのお話しを紹介いただき、学生たちは、昔から伝統的に続く日本福祉大学の地域連携の取組みを知るきっかけとなりました。

【半田】3Dプリンターで自助具をつくる工作教室を開催しました

半田キャンパスの健康情報専修の3年生がクラシティのCラボ半田で3Dプリンターを使った自助具の工作教室を行いました。

自助具とは、身体の不自由な人が日常の生活動作をより便利に、より容易にできるように工夫さた道具のことです。
今回の工作教室は、自助具を必要としている人やその身近にいる方などが、気軽にその人に合ったものを作ることができるよう、3Dプリンタ(デジタルファブリケーション)に親しんでもらおうと企画されたもので、学生も含め21名の方が参加してくださいました。

工作教室でつくるものは、ストローホルダーです。
デザインテンプレートの中から、自分が気に入ったデザインを選び、それを3Dプリンター用のデータ形式に変換したのちに、出力を行うという体験を行い、1時間程度でストローホルダーを完成させることができました。
 
振り返りでは、今回の参加者の中から現場で困っている意見や作成したデザインのストローホルダーの使い勝手について貴重なご意見をいただくことができました。
現場では、「これがあったら、本人が自分でできるのに」と思ったり、「こんなことで困っているけど、どうしたらいいかわからない」といったことが、実際に多くあるようですが、それらを形にするためのアイデア出しであったり、3Dプリンターを操作してデザインすることについては、まだまだ何段かハードルがあるのが実状です。
こういったハードルを学生が間に入ることで補完したり、そういうことができる人材をこういった工作教室を通じて育てていくことで、誰でも生活をよりよくすることができる社会になっていきそうです。
この3Dプリンターを利用した工作教室は今後も開催される予定となっています。

【COCDAY半田】〜半田市の歴史・学びに活かす~

2018年1月25日(木)、半田キャンパスにて、COCDAY半田が開催されました。この取り組みは、日本福祉大学が目指す「ふくし(ふつうのくらしのしあわせ)」の価値を共有し、その実現にむけて学生と地域関係者が共に学習の場として、3つのキャンパスの特色を生かしたテーマで実施しています。

今回のテーマは、「半田市の歴史・学びに活かす」です。日本福祉大学の2017年度市民研究員の赤坂雪江さんを講師に招き、「たのしい妄想で育っていくふるさと~半田を作るカケラ探し」というタイトルで、はじめに半田市の半田の成り立ちをお話しいただき、その後、ご自身がまちあるきを通して過去の半田の歴史を浮かび上がらせ、まちの魅力を再発見する方法について学びました。健康科学部の学生や地域関係者を含め約65名が参加をしました。

たとえば、「源兵衛橋」という橋は、向こう岸にわたることが困難だった住民をみかねた船大工の源兵衛さんががつくったという話。そのことに感謝をした住民が、その橋を「源兵衛橋」として、現在まで伝わって呼ばれているという話をしてくださいました。
このように、半田に住む当時の人の郷土への愛情によって、その土地や建造物ができているということを知っていると、「何気ない景色がキラキラしてくる」とメッセージを伝えてくださいました。
印象的だったのは、「文字はうそをつくけど、ものはうそをつかない」という言葉でした。
考古学を専攻されていた赤坂さんは、まちを歩き、地形の変化や、電柱に掲げられている標識に注目し、その情報と古い資料を照らし合わせ、当時の様子を想像し浮かび上がらせていくアプローチをとっていました。現在の何気ない景色が、どうして今あるのか。そのことに思いを馳せると、私たちが歴史や文化を重ねていくことの尊さに気づくことができると話をしてくださいました。

また、「Mentimeter(メンチメーター)」という、リアルタイムに投票やコメントができるアプリケーションを用いて、コーディネータの渡辺崇史(健康科学部福祉工学科)教授による対話形式の授業が繰り広げられ、講師の赤坂さんと学生のQ&Aは大いに盛り上がりました。

 
その後、健康科学部にある情報や建築、介護専攻など専門を生かして、これからどのように半田の歴史をつなげていけるのかというワークショップが行われました。

最後に、「皆さんの地元でも、是非何気ない景色に目を向けてください。」とメッセージをいただきました。
 

【半田・健康科学部福祉工学科】日タイ3大学共同による「亀崎景観ワークショップ」が実施されました


日本福祉大学と椙山女学園大学、来日中のタイ スィーパトゥム大学と三大学共同で亀崎地区の景観調査に取り組みました。スィーパトゥム大学と椙山女学園大学は2015年、交換留学に関わる協定を締結しており、椙山女学園大学の村上心教授が半田市ふるさと景観賞の選考委員長を務めたことなどから今回の景観ワークショップが企画されました。
今回訪日外国人から見た町の魅力や可能性をまちづくりに生かすことが狙いで、三大学から約40人が参加しました。タイの学生は亀崎地区のシェアハウスなどに滞在し、本学生と椙山女学園大学生とともに町歩きなどを通じて現地調査を重ねました。
7月12日(水)には本学の半田キャンパスで中間発表会が行われ、学生から亀崎駅周辺を観光向けに改良することや、土産用の和菓子作りが体験できる場所の整備など、5グループごとに提案されました。
7月15日(土)クラシティ3階で最終発表会が開かれ、学生たちが調査の成果を報告しました。
日本福祉大学健康科学部福祉工学科の坂口大史助教は「地域の魅力を世界に発信することが求められている中、インバウンドの視点は重要。学生にとって国際交流の機会にもなる」と話されました。