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半田市亀崎地区で全学FD/SD事業「きょうゆうサロンフィールドスタディ」を開催

11月28日(木)に半田キャンパス近くの半田市亀崎地区にて、全学FD/SD事業として「きょうゆうサロンフィールドスタディ」を開催しました。「地域連携教育におけるフィールドスタディの学び~半田市亀崎地区における学生の地域活動を中心に~」をテーマに、教職員14名が亀崎地区を訪れ、地域と協働した学生の取組を視察し、地域連携教育を推進する上での気づきや学びを共有しました。

亀崎地区にある歴史ある町屋

亀崎まちおこしの会の石川氏(写真右)
亀崎地区は、交通の要所として古くから栄えてきました。そんな歴史と文化の蓄積を今も町並みを通して感じることができるこの町は、半田キャンパスから徒歩20分の位置に所在。本学とは、健康科学部福祉工学科建築バリアフリー専修の学生の取組を中心に相互連携を進めており、まちづくりの課題解決を通してまちづくりの担い手育成に貢献してきました。
当日は、同地区で長年まちづくりのコーディネータとして活躍するNPO法人亀崎まちおこしの会の石川正喜 氏と、本学地域連携アドバイザー兼半田市観光協会観光ディレクターの池脇啓太氏の案内でまち歩きを行い、学生の地域協働の取組である「エアコンの室外機カバープロジェクト」・「学生シェアハウス」や、「亀崎地域大学」での展示について視察しました。

“せこみち”と呼ばれる細い道にある古井戸

海に向かって続く坂道が特徴的な起伏ある地形
まち歩きでは、この地域の方言でいう「せこみち」(人が互いにすれ違えるかどうかの狭い道)を案内してもらいました。路地裏とは呼ばずに愛着を込めて「せこみち」と呼んでおり、今もなお生活道として利用されていることが、町の特徴のひとつとなっています。「せこみち」では、古井戸、鬼門地蔵、焼杉板の黒い塀、小さな階段など文化を感じさせるものを辻々に見ることができます。また、いくつもの坂道と繋がっており、道ごとにこの地域の地形を感じとることができます。

学生シェアハウスに暮す学生から話を聴きました

亀崎地域大学の経緯について説明する石川氏
まち歩きの途中で築約50年の空き家を改装した「学生シェアハウス」に立ち寄り、そこで暮す学生から日々の暮らしや地域との関わりについて話を聞きました。また、通りに面した長屋を改築した「亀崎地域大学」は、全館レンタルスペースとして運用され、1階はカフェと焼き菓子店が入店して地域の方と利用者との交流スペースになっています。その2階では、亀崎地区における日本福祉大学、椙山女学園大学、名城大学の学生の活動紹介パネルや建築模型が展示されていました。この企画に携わる池脇地域連携アドバイザーからは、学生の地域での活動を“見える化”することによって地域の理解を深め、学生がまちに関わる機運をさらに高めていきたいと企画の意図などが説明されました。

その後、NPO法人亀崎まちおこしの会が運営する「まちかどサロンかめとも」に戻り、全学教育センター佐藤大介助教のコーディネートのもと、亀崎の魅力についての気づきと、その魅力を活かした地域連携教育の取組のアイディアについて参加者全員で共有を行いました。亀崎地区の魅力について、「海や山などの地形が文化の入り口になっている」、「暮す人の染み込むような人柄」、「よそ者や新しいものを受け入れることができる独特の雰囲気」など、この地区を訪れたからこそ知り得た気づきが各参加者から語られ、これを全体で共有することができました。また、「現地のコーディネータと大学のコーディネータとの丁寧な協働があったからからこそ、地域の魅力と学生の持ち味を活かした多様な活動が行われている」など、地域連携教育を進める上での重要なポイントが振り返りを通して確認されました。
ご案内をいただいた石川氏からは、「学生は、失敗してそこから立ち上がる時が一番(人間として)伸びるので、これからも学生がたくさん失敗できる場を提供してきたい」とのメッセージをいただきました。このお言葉から、亀崎という地域の「懐の深さ」に学生たちが育まれていることを参加者全員が実感し、一日の学びを締めくくりました。

【半田】地域の方々と一緒に春扇楼末廣の縁台を制作しました

11月16日(土)に、建築バリアフリー専修の坂口大史研究室の学生5名がJR半田駅の春扇楼末廣の縁台づくりワークショップを実施しました。
地域の方々と一緒に実施したいという学生の要望もあり、誰でも参加できるオープンなワークショップとして企画しましたが、地域の方々が8名参加してくださいました。

当日は、木材の加工・組み立て・研磨・塗装など、役割を分担しながらオリジナルデザインの縁台を制作していき、夕方には大小2つずつの縁台が完成しました。
  
今回制作した縁台は学生がデザインしたものを、地域の方々にも選んでいただき決定したもので、サイズ違いの縁台の組み合わせ方によって、あらゆるシーンで活用できるようなデザインとなっています。
 今後はこの縁台を春扇楼末廣で実施されるイベント等で利用していく他、近隣のイベントでも活用できたらと考えているようです。
春扇楼末廣はJR半田駅前の高架化もあり、再開発が予定されている地域ですが、こういった学生の活動が徐々に増えていき、まちへの感心が向上していくことを期待しています。


 

【半田】春扇楼末廣の活用提案を行いました

7月19日(金)に建築バリアフリー専修3年生の学生が取り組んできた春扇楼末廣の活用提案を行いました。生憎の天候にもかかわらず一般の方々も30名程集まり、学生の発表に耳を傾けていただきました。

今回発表を行ったのは6名。学内での選考を経て、今回の登壇となりました。1階部分をシェアスペース、2階部分をイベントスペースとして活用する場合、どんな利用が考えられるかという課題の中、パフォーマンスレストラン、地域連携拠点、大学の実践型サテライトキャンパス、託児所付き多文化共生センター、企業の研修センター、耐震コアを活かしたシェアスペースという提案がなされ、それに対して一般の方々からたくさんの質問やご意見をいただくことができました。

学生たちは、今回発表できなかった学生も含めて、リサーチ段階から高い熱量で取り組みを進めてきました。
JR半田駅前では、これから数年かけて鉄道高架事業やそれに伴う再整備事業が進んで行きます。これからプランニングが進んで行く中で、今回の学生たちの取り組みや発表が、そういったプランニングのいい契機となって、活発な議論がなされることを希望します。

なお、春扇楼末廣のご好意により、8月10日(土)の夕方から夜にかけて、末廣を開放しながら今回の学生たちの作ったパネルや模型を自由に見ていただく機会をいただきました。

当日は近くの半田運河でキャナルナイトというイベントも開催されていますので、キャナルナイトのついでに学生たちの発表内容もご覧いただくことができます。
またたくさんの人にご覧いただければ幸いです。

【東海】東海市立三ツ池小学校で福祉実践教室に参加しました。

6月29日(土)に開催された福祉実践教室は、東海市と東海市社会福祉協議会が中心となって運営されており、協力として、本学の知(地)フィールドである「オレンジフェスティバル実行委員会」5名のほか、三ツ池小学校区の地域支えあい活動団体、民生委員の方なども参加しました。
この日、社会福祉学部1年の井上紀和さん、経済学部2年の鈴木里奈さん、看護学部4年の近藤雅俊さんの3名の学生が参加しました。

事前に東海市社会福祉協議会、オレンジフェスティバル実行委員会の皆様と打ち合わせをし、役割分担や当日の実施内容について確認しました。この日は、認知症サポーター養成講座として、本学の学生は、寸劇に挑戦したり、認知症啓発の紙芝居の披露を行いました。学部やキャンパスが異なっているため、十分な学生同士の調整は難しかったようですが、子どもたちに認知症紙芝居の読み聞かせの経験のある看護学部の近藤さんがリーダーシップを発揮し、無事、任務を終えました。その後、行方不明高齢者捜索模擬訓練では、路上での児童の見守りも行いました。

今回、この事業は、行政・地域団体・大学と協働し、初めて市内の小学校で実施されたとのことで、参加した地域の方々は、今後の展開に期待をしている様子でした。

【経済学部】~長野県辰野町での「地域おこし協力隊」活動を振り返り~

日本福祉大学と辰野町は、相互の交流・連携により、地域社会の担い手を継続して育むことを目的として、平成19年に交流連携協定を締結しました。本学では、経済学部・国際福祉開発学部生を対象とした開講科目「地域研究プロジェクト(2年次開講科目)」で、長野県辰野町をフィールドに地域活性化に向けた支援を行ってきました。
経済学部3年の角谷達則さんは、このプログラムを履修し、1~2年時に辰野町で活動してきました。2年次の終盤に辰野町へ貢献したいという思いが強くなり、辰野町が募集する「地域おこし協力隊」に応募しました。そして、平成30年4月に長野県辰野町の「地域おこし協力隊」として赴任することになり、平成31年3月に1年間の任期を全うしました。
今回は、隊員としての任期を終え、東海キャンパスで大学生活を送っている角谷さんにお話を伺いました。

辰野町で「地域おこし協力隊」として活動したきっかけは?
角谷さん:人柄の温かさと景観の素晴らしさに魅了されました。すでに「地域おこし協力隊」として活躍した先輩もいるので、自身も地域おこし協力隊として貢献したいと思い応募しました。
地域おこし協力隊としての活動内容は
角谷さん:自身の趣味が「鉄道」だったことから、中央本線の辰野~塩尻駅間で、地域づくりの拠点、観光資源として発信していく活動を主に行ないました。
具体的に手掛けたことは?
角谷さん:一つ目は、川島地区にある信濃川島駅のホーム上の柵をペンキ塗りをするイベントを企画しました。このイベントは3回実施し、主に地元の高齢者やボーイスカウトの子どもたちが参加してくれました。初回はネットニュースに掲載されたこともあり、その記事を見て、長野市から参加して下さった方もいました。二つ目は、「辰野線を愛する鉄道ファンが作った沿線マップ」を制作しました。写真から文面まで、すべて自身で用意しました。マップの中にある電車の「絵」はパワーポイントのスキルで描きました。3つ目は動画撮影に挑戦しました。ぜひ制作した動画を見てほしいです。(角谷さんが制作した動画の一例はこちら。)あとは、日本酒のプロデュースにも携わりました。商品企画や味見、酒蔵に行き、製造する過程を手伝ったり、販売促進に関わってきました。

柵のペンキ塗り作業


日本酒プロデュースにも関わりました


この活動を通して学んだことは?
角谷さん:最初イベントの周知をする時に、誰に伝えたらいいのか分からず、関係者からお叱りを受けました。その経験から根回しをした上で、周知を図ることが大事だと知りました。様々な「挑戦」の中で、「大学生」だから許されたことが多かった感じがします。また、他の隊員の方から、「人が人を呼ぶ」ことを教えられ、人の輪を感じることができました。
今後の辰野町との関わりについて
角谷さん:1年でやりきれなかったことがいくつかあります。直近では日本酒販売の手伝いに行きますし、まだ駅舎の柵のペンキ塗りの作業などが終了していないので、その作業を夏休みを利用して行う予定です。
角谷さんは今後の学生生活では、キャンパス祭の実行委員会において広報を担当するそうです。まだまだ辰野町でやり残したことがあるため、学生として辰野町と関わりつつ、学生生活と両立させたいとのことです。これまでの経験を活かして更なる活躍が楽しみですね。
美浜キャンパス全学教育センターと東海キャンパスコミュニティラウンジ(Cラボ)では、これから地域で何か取り組んでみたいという学生を支援しています。お気軽にお立ち寄りください。

【半田】ふくしフィールドワーク実践「一人の暮らしを皆で支える地域包括ケア」

2月20日(水)~22日(金)の3日間、クラシティを拠点としてふくしフィールドワーク実践(半田)が開催されました。

ふくしフィールドワーク実践(半田)は地域課題解決に求められる多職種・多分野連携のあり方、その中での地域の各主体の役割などを学ぶことを目的に実施されたもので、社会福祉学部・健康科学部(情報工学)・看護学部の学生16名が「連携」して半田市での課題を検討することができました。

課題の事例検討については、半田市社会福祉協議会、半田市障がい者相談支援センター、半田市在住の杉江徳長さんの協力により実施されました。地域特性や対象者の理解をすすめる上で、半田市社会福祉協議会や半田市障がい者相談支援センターの福祉専門職の知見が、学生の学びを深めるうえで大切な存在となりました。

学生達は、杉江さんが在住する半田市のエリアのフィールドワークを行う中で、障がいがある方の「生活」がどのように成り立っているか、地域で生活をする上での課題は何か、解決するためには何が必要なのか等、当事者の方と語り合うことで講義の理解をより深めることができました。


また、今回のプログラムから、参加学生はそれぞれの学部の学びを学生同士が横断的に共有・活用することで、一人の障がいがある者の「生活」を、多職種連携を意識した課題解決に具体的に取り組み、最終日には半田市に潜在化している課題の解決方法の提案について、以下の4提案を行いました。

<学生の提案>

  1. 半田市民病院移転による駅周辺の人々の交通手段
  2. 肢体不自由児がいる家族の介護負担軽減に向けて
  3. 気管切開のある子供が通える保育園~半田市の事例を活かして~
  4. 医療ケア児が住み慣れた地域で暮らしていくためには~医療ケア児の家族が地域で暮らしていきたいと思える支援へ~

参加学生からは、本講義に参加したことで良い学びになったことの声が多く聞かれ、これから数年後に迎える就職後に向けて、より課題や目標が明確になったことと思います。

【東海】2019市民交流プラザまつりに参加しました

Cラボ東海では、毎年恒例で行われる東海市主催の「市民交流プラザまつり」に参加しました。今回も星城大学さんと共有スペースで大学の取組の紹介と舞台発表で参加しました。
今回は「地域づくりのあり方」をテーマに国際福祉開発学部の吉村輝彦教授よる講演が行われました。市民活動団体関係者、行政職員など約80名が参加しました。講演では、吉村教授が取り組んできた対話や交流の場づくりの事例紹介や「これまで」と「これから」をどのように捉えるか問題意識の提示、地域やコミュニティにおける「まちの活性化」とは何かを説いたり、これからの地域づくりについての提言などをお話いただきました。

Cラボ東海では、ブースにパネルを設置し、これまでのCOC事業の取り組みを紹介しました。
舞台発表では、経済学部1年生で構成する「サイリウムダンスサークル」が「サイリウムダンス」を披露しました。この日までに学校内や近隣公園で練習を積み重ね、東海市内でサイリウムダンスの動画を制作したり、東海市観光協会が主催する動画CMやポスターコンテスト「めっちゃいいね東海市」に応募したりして、活動を続けてきました。

開催前日の準備では、市民活動センター職員と一緒に舞台やイス設置作業を行いました。
発表当日は、本学の経済学部1年生5名と愛知学院大学と名古屋学院大学の学生3名合わせて8名が参加しました。市民活動団体が演技を披露していく中、ほぼ満席となった会場で、若者のパフォーマンスに大変盛り上がりを見せました。

参加したサイリウムダンスサークル代表 宮村隆佑さんは、「サークルとしていい思い出ができた。たくさんに方が応援をしてくださって嬉しかった」と振り返りました。このイベントの運営を担当した市民活動センターの職員の方から、「準備から撤収までお手伝いいただき、大変助かったし、パフォーマンスも学生の真剣なダンスは迫力があった」とお話いただきました。このサークルでは、5月に行われる東海市のイベントに出演するとのことです。

COC事業成果報告フォーラムを開催しました。


2019年2月26日(火)、美浜キャンパス11号館3階(コミュニティセンターホール)にて、日本福祉大学COC事業成果報告フォーラムが開催されました。
2014年度に本学が採択を受けた文部科学省「地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)」の助成期間が、今年度末をもって終了するにあたり、「ふくし・マイスター」の養成を目ざす地域連携教育、知多半島の市民・自治体・民間団体等と相互に関係を持ちながら地域課題解決を目指した研究・社会貢献の取組など、5年間にわたる地域を志向した全学的取組を振り返り、その成果を確認するために標記のフォーラムを開催した。今回のフォーラムは、これまでの活動実績について報告し、本事業で得た成果・仕組みと持続可能な地域における地(知)の拠点大学のあり方を考えることをテーマとしています。
フォーラムでは、第Ⅰ部において本学COC事業の各取組の成果につき概括を示した上で、第Ⅱ部のポスターセッションでは各取組の詳細について活発な意見交換を行った。最後の第Ⅲ部シンポジウムにおいては、地域で学んだ学生とそれを支えていただいた地域の方や行政の方に登壇いただき、取組の成果とその要因等について掘り下げるとともに、次年度以降の取組の継承・継続に向けた課題を提示し、フロアからの意見も交えて活発な議論が行われました。
はじめに児玉学長よりCOC事業に協力いただいた自治体や地域の関係者に対して感謝の言葉を伝えた上で、今年度末に約600名の『ふくし・マイスター』をはじめて輩出することを報告されました。次に、中村全学教育センター長より教育の取組の成果が報告されました。本学では、「日本福祉大学スタンダード」の「4つの力」を養う教育プログラムを全学的に進めてきたが、さらにCOC事業の「ふくし・マイスター」養成を通して「地域社会に貢献する力」の育成に取り組んできたことが共有された。具体的取組として、各学部の全1年生を対象に学部の特徴を活かした「ふくし・コミュニティプログラム」が実施され、全学教育センター科目とあわせて、今年度140科目285単位の「地域志向科目」が展開されていることが報告されました。最後に、千頭地域連携推進機構長より、研究・社会貢献の取組報告を行われました。研究では、全国的に類例のない「市民研究員制度」、教員と地域関係者の協働による「地域課題解決型研究」の成果が報告されました。取組を通して、大学の資源を活用して地域課題を解決するだけでなく、例えば市民研究員が後に、「地(知)のマイスター・地(知)のフィールド」の認定を受け大学の教育・研究に係わり続けるなど、持続可能な地域にむけた人材の循環にも繋がっていることが紹介されました。社会貢献では、地域円卓会議等への関わりによる地域課題解決へのネットワーク形成など、各Cラボを拠点とする地域連携コーディネータが地域間・地域と大学間のネットワークをつなぎ合わせることを通して、様々な教育・研究の取組の創造に寄与してきたことが紹介されました。

総括報告を行う児玉善郎学長


教育領域の成果報告:中村信次全学教育センター長


研究・社会貢献領域の成果報告:千頭聡地域連携推進機構長


 
 
 
 
 
第Ⅱ部:教育・研究・社会貢献からのポスターセッション
活動紹介パネルを前に、各担当者から学部・市民研究員・地域課題解決型研究・Cラボなど、教育・研究・社会貢献の領域にわたるそれぞれの活動が報告され、参加者間で活発な交流が図られていました。


<教育の取組>
社会福祉学部      「地域での学びを共有~春季セミナー・フィールド実践演習~」小松 理佐子 教授子ども発達学部「地域の実践者から学び、子どもを取り巻く課題を捉える」     渡辺 顕一郎 教授スポーツ科学 「導入ゼミ~美浜町の暮しの場をウォークラリー~」         山本 真史 助教健康科学部  「人と地域、文化と歴史に学び、ふくしを考える」  福田 秀志 教授、寺澤朋香・
白井 翼(4年)
経済学部                      「経済・経営を学んで地域で活躍」             曲田 浩和 教授
国際福祉開発学部         「多文化を理解し、ふくしを創造する」        吉村 輝彦 教授
看護学部       「基礎的な看護実践能力を養い、地域と人の健康を考える」   入慶田本 秀美(4年)
全学教育センター 「COCによる教育力の向上と卒業時における学生の質保証」
地域連携コーディネータ 中野 正隆
<研究の取組>
市民研究員(美浜)他市町の事例から学ぶ“美浜流ファミリー・サポート・センター事業のあり方”について」 大嵜 暁美 氏
市民研究員(半田)         『古今半田衆 半田停車場前』            赤坂 雪江 氏
市民研究員(東海   「東海市の重症心身障害児の現状と今後の取り組みについて」 後藤 文江 氏市民研究員(知多) 回想法を用いた多世代交流により、みんなが生き生きと暮らせるまちを創りだすための調査・研究」                           日比野 徳男 氏
地域課題解決研究         「歴史的資源の活かし方-知多市-」   経済学部    曲田 浩和 教授地域課題解決研究         「共感でつながるアサーション」がもたらす子育て支援への影響」
福祉経営学部 水野 節子 助教

地域課題解決研究         「地域包括ケアシステムの推進を目指した『親子ふくし教室』の取り組み」                           健康科学部 宮田 美和子 准教授
地域課題解決研究   「外国人住民に役たつやさしい日本語の生活情報の作成
国際福祉開発学部 カースティ祖父江 助教

<社会貢献の取組>
Cラボ美浜       「地域のネットワークをつくり、課題解決に」
地域連携コーディネータ 小西 優香
Cラボ半田       「人が生きる活動でエンパワメントを高める」
地域連携コーディネータ 池脇 啓太
Cラボ東海       「『楽しむ』『繋がる』『学ぶ』から地域貢献へ」
地域連携コーディネータ 村松 愛子
地(知)のマイスター&フィールド「地域にあふれる知識と経験を学生の学びへ」
企画政策課 大森 皓介
第Ⅲ部:シンポジウム(COC事業の評価)

まず、半田市亀崎での建築を通した多世代交流の取組、東海市での認知症啓発イベントを通した学生のまちづくりへの参加の取組、学生の活動を支える東海市の行政の取組の3事例が、各シンポジストより紹介された。その後、コーディネータの原田学長補佐とのやりとりの中で、大学の地域の連携の枠組や成果に結びついた要因について掘り下げが行われた。学生が地域の日常に入り込んでいく状況が上手く作られてきたこと、地域連携コーディネータが地域と大学・学生の間に入って的確に機能してきたこと、行政と大学の間で多面的な協働関係が築かれてきたことなど、その要因は多岐に亘っている。その後、フロアにいた美浜町、知多市、武豊町の行政関係者より、「COC事業は、大学という財産が地域にあることを再認識させてくれた」、「さまざまな分野で地域課題解決に協力をしてもらっている」、「地域包括協定を結ぶことをきっかけとして実質的な連携をしていきたい」等のコメントをいただきました。
コメンテーターの千頭地域連携推進機構長からは、学生を市民として社会に送り出す教育機関として、断片的な関わりでなく、“自分の経験をつなげられる”学生を育む継続的な支援に取り組んでいくことが課題として提示された。中村全学教育センター長からは、地域との連携した経験を学習として、そこから得られた気づきや学びを蓄積することが課題として提示されました。
最後に、シンポジスト1人ひとりから「学業を専門でやれるのは学生のみ。敷居なく地域に飛び込んできてほしい。」「学生の特権を理解して、地域に受け入れてもらえるように挑戦してほしい。」「“(地域と)大学とのつながり”を改めて実感できた。大学の取り組みの中にもっと地域を巻き込む取り組みを継続してほしい。」「様々な人との出会いの中で自分のやりたいことは何なのかを見つけてそれを口に出していくことで自分の目的が何なのかが明らかになる。」「今後もまちの中のシンクタンクとして期待している。」など、振り返りが行われた。本学COC事業の5年間に亘る取組が、地域と大学・学生の接点や交流をそれ以前よりも大きく拡大・深化させたこと、地域の協力・参画のもとに学生たちの学びが豊かに広がってきたことなどが明確に示されるともに、これらの取組の継承・継続に対する地域の期待の大きさを確認することができた。閉会の挨拶においては、福田副学長より参加者への感謝とともに、市民研究員制度や地域課題解決型研究の助成制度がリニューアルされることも伝えられ、本事業の取組と成果が今後も継承されていくことが示され幕が閉じられました。
 

日本福祉大学COC事業最終成果報告フォーラムを開催します


日本福祉大学では、2014( 平成26 )年度より文部科学省「地(知)の拠点整備事業(COC事業)」の採択を受け、知多半島内の自治体や民間団体等と相互に関係を持ちながら地域課題の解決に取り組んで参りました。
今回のCOC事業成果報告フォーラムでは、この5年間の活動実績について報告し、本事業で得た成果・仕組みと持続可能な地域における地(知)の拠点大学のあり方を考えることを目的に開催いたします。多くの方のご参加をお待ちしております。
【開催概要】
日時:2019年2月26日(火)13:30~16:30(受付開始:13:00)
会場:日本福祉大学美浜キャンパス 11号館3階(コミュニティセンターホール)
愛知県知多郡美浜町奥田(名鉄知多新線「知多奥田」駅徒歩すぐ)
参加費:無料
参加対象:地域住民の方、行政・社協・NPO・企業の方、学校関係者・学生の皆さん
ご参加申込みフォーム

【半田】半田運河のほとりでまちなかピクニックを展開しました

国際福祉開発学部の吉村教授が取り組んでいる「まちなかピクニック」は、まちにある様々な空間や場所を使いこなし、誰もが滞在して心地いい場作りを行っている取り組みで、主に太田川駅の西側の広場を中心に活動を行っています。
今日は半田運河にある蔵のまち公園で行われたHOTORI brunchとコラボレーションして、芝生の上にハンモックを設置しました。

半田運河で行われているHOTORI brunchは、半田運河のほとりで朝昼ごはんを楽しむイベントで、公共空間の新しい使い方の提案を行うという目的が、吉村教授のまちなかピクニック事業と親和性が高いことから、今回のコラボレーションが生まれました。
今日はちいさなお子さん連れの来場者が多く、お子さんを中心に多くの方にハンモックを楽しんでいただくことができました。
普段何気なく通り過ぎてしまうような空間でも、活かし方次第で、コミュニケーションの場になったり、居心地のいい空間になるようです。
このような実験的な取り組みを重ねながら、多くの人が空間を使いこなすことを考えるきっかけになればと思います。