【地域志向科目】「地域社会と共生」~太田川駅周辺を歩き、 まちづくりの現状と発展について考えました~

経済学部の学生たちが、太田川駅周辺エリアを歩き、まちづくりの現状と今後の発展について考える取り組みが5月13日(水)に行われ、1年生およそ150人が参加しました。

◆まち歩きの目的を説明する遠藤准教授

 この取り組みは、同学部開講科目「地域社会と共生(担当教員:遠藤秀紀 経済学部准教授)」を履修している1年生を対象に行われました。「地域社会と共生」は、地域社会の持つ強みと課題を知り、「将来、地域社会とどう向き合うか」を主体的に考える力を養うことを狙いとしています。そして、「日本福祉大学経済学部でどのような専門的知識を学ぶことが必要か」を各受講生が具体化することを学習目標としています。4月22日(水)に行われた同科目では東海市の担当者をゲストに招き、市の総合計画や平成22年に採択された東海市都市宣言の内容が説明されました。今回のフィールドワークは、「その実現に向けたまちづくり・空間の創出が太田川駅東西の再開発地区でどのように進んでいるか」を学生自身の目で確かめることで、「数年後(1年生が卒業する頃)、同地区がどのような形に発展することを期待するか」を、一人一人がレポートにまとめる目的で実施されました。
まず遠藤准教授から実施する上での注意点やフィールドワークで取り組む課題(太田川駅周辺を歩きながら、該当エリア内で指定された風景を探し撮影する)が提示され、複数のグループに分かれてまち歩きがスタートしました。撮影の対象となる風景のなかには、日常の中で見かけるものだけでなく、マンホールや灯籠、建物の上から撮影されたものなど多岐にわたっていることもあり、学生たちは対象となる建物を指さしながら、写された写真と同じアングルを探す様子がみられました。また撮影先のなかには、この4月にソラト太田川内に開設された「Cラボ東海」やどんでん広場の東側にある山車蔵などもあり、ご協力いただいた担当者から山車の歴史やCラボの役割などが学生たちに説明されました。

◆まち歩き先には4月に開設されたCラボ東海(写真右下)や山車蔵(写真左下)などがあり、
学生たちは担当者から説明を受けました

 まち歩きに参加した経済学部1年の花園透矢さんと白木実祐さんは、「何気なく歩いていた駅周辺地域には、これまでに気付くことが無かった場所が名所がたくさんあり、住みやすい印象を受けた。まだまだ知らない場所が多くありそうなので、もっとまち歩きをしてみたい」と感想を述べました。また遠藤准教授は、「まちを意識して歩くことで、新たな発見が多くあっただろう。地域社会のなかで自らがどのような形で貢献していくのか、そもそも地域がどのようにして成り立っているのかを知るきっかけにしてほしい」と語りました。次回の講義では、まち歩きを通じて、学生たちが考えた太田川駅周辺地域の近未来の実現に向けた必要な要素について、ディスカッションが行われる予定です。

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