「地域とCSV」ワークショップ〜三方よしと地域の中小企業〜

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6月3日(水)、18:00〜日本福祉大学東海キャンパスにて、第1回「地域とCSV」ワークショップが開催されました。今回は、本学COC(知の拠点)事業の中の市民研究員制度で、市民研究員として地域の課題にとりくんでいる東海商工会議所の森洋司事務局長と日本福祉大学知多半島総合研究所の千頭先生、曲田先生、鈴木先生と、学生、職員併せて、8名が参加して、地域の企業とCSVをテーマに研究会を開催しました。
CSV(Creating Shared Value)とは、「共通価値の創造」と訳されるもので、企業がもっている経営資源を活用を社会課題の解決に活かすことで、「持続的な企業価値」の創造を行っていく経営戦略の一つとされています。
まず、鈴木健司経済学部准教授から、「ソーシャル・ビジネス、コミュニティ・ビジネス、CSR、CSVの概念整理」のテーマで研究報告が行われました。
その後、東海商工会議所の森洋司事務局長から「商工会議所におけるCSV経営 初めの一歩」というテーマで報告がありました。
近江商人の「三方よし」に代表されるように、昔から日本の企業は、CSVに取り組んでいたのではないか。その問題意識のもと、地域の中小企業の存在意義を「CSV」の概念を用いて浮き彫りにすることができないか。今回の研究会では、そのような議論の方向性が見いだされました。
参加した鈴木愛理さん(国際福祉開発学部4年)は、「これまでグローバル企業のCSVにばかり注目してきたが、今日のお話を聴いて、もっと地域に根差したCSVにも注目していきたい」と、卒業論文の作成に向けて刺激をもらっていたようです。