看護学部は、学生ひとりひとりが、自ら学び、考え、問う力を育み、人々に関心を抱き理解を深める感性を涵養し、個別性を考慮した看護の実戦能力を育みます。地域社会の保健・医療・福祉に対して真摯に対応し、人の心を理解し、他の専門職と連携して、自分の専門性を発揮できる看護専門職の育成を目指しています。
今回の演習では、在宅における生活援助技術を修得することを目的とし、
在宅療養生活の維持、継続のための道具と手技について理解を深め、 QOL の維持、向上を図る看護技術を学んでいきます。
事例として、「Dさん(70代女性)はリウマチで両手指が変形をして、市販の箸やスプーンで食事を食べることが難しくなってきた。それでも食事を自分で食べたいと思っています。どうするとよいかとDさんの夫(80代)から相談がありました。夫とどんなものを使用するとよいか下見してきてください。」
Dさんは、足が悪いため、遠出するときは車いす、Dさんの夫は、高齢者疑似体験から 1点選び、身体的不自由さを 条件づけて、車いす介助をしながら kurasott へ移動する。
DさんとDさん家族となり、 kurasott(くらそっと) に福祉用具・福祉機器を選択するという内容です。
実際に高齢者疑似体験グッズを身につけて、キャンパスを出発。信号や車が見え難いなど不自由さを体験しながら、kurasott(くらそっと)を目指します。
kurasott(くらそっと)では、多くの福祉用具が販売されています。実際に自助具であるスプーンや箸を触ってみたり、使ってみたり体験を行いました。株式会社エヌ・エフ・ユー第 1事業部ふくし事業化福祉用具専門相談員 永田健作さんが学生の質問に答えていきます。永田さんは自助具の「『使い方』に正解は無い」とし、「それぞれに合ったものを」と説明しました。
学生たちは、この事例のDさんに合ったものを探し、商品の値段や気が付いたことなどまとめていきます。また、学生たちは高齢者だけでなく、様々な場面を想定しながら、自助具の使い方など考えていたようです。