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【東海】ふくしフィールドワーク実践~いきいき暮らせるまちを育む地域デザイン~

2月26日(月)から28日(水)にかけて、東海キャンパスでは、全学教育センター開講科目の「ふくしフィールドワーク実践(東海)」(担当:吉村輝彦国際福祉開発学部教授)が開講されました。テーマは東海市をフィールドとした「いきいき暮らせるまちを育む地域デザイン」について学びました。
この科目では、知多半島における課題解決に求められる多職種・多分野連携のあり方、その中での地域の各主体の役割などを生ぶことを目的に、学生は地域での体験学習を重視して、地域を創造していく力を身につけていきます。この期間、国際福祉開発学部、経済学部、社会福祉開発学部の学生が参加をしました。

はじめに、吉村教授は、講義の進め方を説明しました。東海市の中心市街地は、ハード面の整備が完了した一方で、そこを訪れる人や利用する人の視点に立った時に、まだまだ潜在的なニーズを取り込めていないのが現状が課題とし、「居場所のデザイン」をイメージし、「SPACE(空間)をPLACE(場所)とする、プレイスメイキングについて考案していきます。続いて、東海市大田川駅前周辺のフィールドワークで①複数人が交流できる場所②おひとり様空間デザイン、2種類の居場所を徹底的にリサーチをすること、リサーチの結果から現状把握し、どんなものが必要なのかを考えます。
一日目は太田川駅前周辺でフィールドワークを中心に実施しました。①複数人が交流できる場所②おひとり様空間デザインを調査し、「どこで、誰が、いつ、どんなことをしているのか」など視点を持ち、実態を記していきます。

2日目は主に一日目で実態を調査したものを、紙面に落とし込みをしていく作業から取り掛かりまりした。市民にインタビューし、多角的な視点も取り入れながら、現状把握するために、グループワークで活発な意見交換が行われ、課題を共有していきます。さらに、1日目に行けなかった場所や現状を再確認するために、再度フィールドワークを実施しました。

3日目には、具体的な太田川駅周辺の利活用について、日常性・波及性・継続性の視点に基づいた利活用についてアイデア出しを行いました。吉村教授は、アイデアが詰まったときの考え方として、書籍や雑誌などにヒントがあるとし、学生は、アイデア出しの手法についても学んでいきます。

アイデアを1人5つ考え、さらに意見交換を進めていきます。太田川駅周辺の利活用について、個人の視点でプレゼンテーションして行き、具体的に紙面に落とし込む作業を実施しました。

今回の講義を通して、学生たちは、実際にまちを観察して、多様な視点から課題を捉えて、目的に向けて合意を形成しながら、アイデアをまとめる実践を行った。講義のふりかえりでは、どんな情報を「input」するかによって、アイデアを「output」が違ってくることを学び、いいアイデアを創造するためには、多様な視点と多様な価値観を受容することが必要であることを学びました。
このアイデアを形にできればと、吉村ゼミでは早速3月7日(水)と3月14日(水)の二日間、太田川駅西広場で新たな展開が計画されています。改めて、この模様を報告します。

3月7日と14日はこの科目を履修した学生も参加

【美浜】ふくしフィールドワーク実践「ボッチャdeエクササイズ」

2018年2月25日(日)、本学美浜キャンパス体育館にて、経済学部、社会福祉学部、子ども発達学部などの学生5名が、「ボッチャdeエクササイズ」を実施し、美浜町の子どもからシニアまで約30名が参加しました。
このイベントを企画・実施した学生たちは、全学教育センター配当科目「ふくしフィールドワーク実践[美浜](担当教員:植田真帆助教)」を履修するメンバーです。この科目は、文部科学省 地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)に採択された取り組みで、知多半島の市町の地域課題の解決に向けて、学部横断的に多職種・多分野連携のあり方を学ぶことをねらいとしています。
ふくしフィールドワーク実践[美浜]では、「ふくしスポーツを核にした地域の関係づくり―異年齢間の交流を通じて―」をテーマに、学生たちが「スポーツが苦手でも楽しく、笑顔になれるレクリエーション」として、異年齢交流ができるイベントの企画をみはまスポーツクラブ「ボッチャサークル」のメンバーと一緒に考えました。
イベントを開催する前の学生たちの美浜町のイメージは、「高齢者と学生しか見かけない」「遊ぶ場所がない」「公共交通機関が少なく不便」「自然しかない」「変化がない」など全体的に子どもが少なく静かな印象を持っていました。
今回は、異年齢が参加するイベントの企画・運営で、なおかつ「ボッチャ」を初めて体験する参加者もいる中、どうしたらみんなが笑顔で楽しんで参加してくれるか、1日の流れやルール、役割分担などしっかりと準備をしこの日を迎えました。
 
そして当日は、地域の老若男女30名を超える住民が参加し、イベントがスタートしました。まずは、準備体操をし、ボッチャのボールに慣れるレクリエーション「サルカニ合戦」をして体とチームワークを温めました。
メインイベントの「ボッチャ大会」では、A、Bブロックに分かれ、各4チームの総当たりでボッチャ大会が行われました。
 
 

まずは、学生たちからボッチャのルールやボールの投げ方や特徴を実演しながら説明し、大会がスタートしました。子どもからシニアまでの混成チームで、ボールをうまく投げるコツやたくさん得点する作戦など、チームみんなで話し合い、一喜一憂しながら楽しみました。
最後は、A・B各ブロックのトップチーム同士の決勝戦を行い、みんなが声援をおくる中、Aブロックの3チームが優勝しました。

今回参加した方たちから、久しぶりの再会を喜んだり、多世代の人との交流やふれあいに笑ったり、喜んだり、胸がときめいたりと、参加者全員が笑顔で満たされる時間となりました。そして「また参加したい」との多くの声をいただきました。
イベントを企画した学生の1人で経済学部3年の森田崇介さんは、「ボッチャサークルの人たちが、地域の小学生に投げ方のコツやルールを教えている場面が多く見えて、今回の目標であったスポーツを通して異年齢間交流が実際に実現できたので満足した。こういう場面を大事にして続けていかなければいけないと思いました。」と感想を話しました。
担当教員の植田真帆助教は、「地域の人たちにご協力いただき、みんなが笑顔になれるイベントになった。学生たちは、参加者のニーズを知り、試行錯誤しながら良い準備をし、当日は自分たちも楽しんでいた。それが、今回の成功につながった。この講義を通してチームワーク力、コミュニケーション力、課題発見力を培い、将来に役立ててほしい」と話しました。
午後からは、南知多ビーチランド&南知多おもちゃ王国にて「走り方教室・かけっこボール運びグランプリ」を実施しました。
翌日2月26日(月)のふりかえり講義では、「ボッチャdeエクササイズ」と「走り方教室・かけっこボール運びグランプリ」の2つのイベントの企画・運営での改善点を話しつつも、全員が「地域の人たちとの交流の大切さを知り、ふれあうことにより温かさなどを感じた」と話しました。
そして今回、地域課題の解決に向けて、学部横断的に多職種・多分野連携のあり方を学ぶ取り組みとして、各専攻を活かした役割分担ができ、参加者に支えられイベントを成功させることができました。履修学生の1人で社会福祉学部3年の山本愛実さんは、「実際に高齢者と関わって、地域のイメージや地域住民のイメージが変わった。高齢者の可能性も感じた。ふくしスポーツを通して“福祉とは?” “大学とは?” “地域とは?”ということも考えられ、みんなと話せたことも嬉しかった」と感想を話しました。
 
最後に学生たちは、今後の目標として、東海キャンパスのある東海市や出身地元での地域活動に参加し地域と交流したいと意気込みを語りました。これからのみんなの活躍を応援します!————————————————————————
Cラボでは知多半島の地域創生に資する取組で、学びの機会となる情報を学内外に紹介しています。Cラボ美浜・半田・東海の地域連携コーディネータまでご相談ください。
連絡先:info@ml.n-fukushi.ac.jp

【半田】PakaPaka主催フリーマーケットを行いました

今日はクラシティでNPO法人PakaPakaさんが主催するフリーマーケットが開催され、「地域マネジメント実践」を履修する社会福祉学部1年生の16名が運営に協力しました。
学生リーダーを務めたのは、社会福祉学科子ども専修1年の後藤美玲さん。プロジェクト全体の動きを把握しながら、PakaPakaさんとのやり取りを行ったり、他の学生への情報共有などを行いました。

今日のフリーマーケットでは、絵本を立てて陳列するのではなく、平積みにすることで、表紙をしっかりを見ていただく工夫や、プラレールなどのおもちゃは実際に組み立てて展示しながら販売することで、より購買意欲を刺激する工夫をしました。

また、販売スペース以外では、お越しいただいたお母さんにゆっくりとお買い物を楽しんでいただくための託児コーナーを用意したり、ベビーカーを置くスペースを設けたりするなど、学生なりのアイデアで場の作り込みを行うことができました。

ただ学生なりの反省点もあるらしく、リーダーの後藤さんは「次回こういった機会があれば、今日よりさらに改善できるようにしたい」と意欲を見せていました。
今回の地域マネジメント実践では、NPO法人の活動を通じて地域の課題を知ることができ、今までの学校生活では得られない貴重な体験ができました。
今回参加した学生のみなさんには、これをきっかけにさらに実践的な学びを積み上げて行ってほしいと思います。

【社会福祉専門演習Ⅰ】子どもを対象とした地域福祉の拠点づくり

社会福祉学部の野尻紀恵ゼミの学生は、昨年の秋からNPO法人チャレンジドの場所を借りて、子どもを対象とした地域福祉の拠点づくり『子どもの夜の居場所づくり ふぁみりー基地』の活動をスタートさせました。

活動を始めるにあたり、奥田区の区長さんや近隣の挨拶まわりをし、美浜町内に広報活動をしました。はじめたばかりの頃は、何週間もの間、子どもたちがなかなか来てくれなかったのですが、しばらくすると、子ども達も徐々に集まり始めて、毎週の様に元気な声が聞こえてくるように活動が地域に定着してきました。小学校には、行かない子がここにはいるというので、小学校の校長先生も興味深く見守ってくださっています。
1月からは子ども達が定着してきたことと併せて、集まる子どもたちに大学の中で活動することで学生が図書館で学習する姿や、サークル活動に汗を流す姿を見ることで何か刺激になればと新たに拠点をCラボ美浜に置くことを決めました。Cラボ美浜は、地域の方も使える大学と地域をつなぐ拠点です。

節分の行事にちなんでボランティアの方といっしょに恵方巻づくりをしたり、その翌週には暗い大学のキャンパスで豆まきもしたりしました。



子ども達は、ゼミ生と一週間のうち数時間の間しかゼミの学生とは関わっていられないけど、一緒に時を過ごし、経験を共にすることで、何か繋がりを感じてくれていたようです。「ありがとう!きてくれて。」「また、いっしょに遊ぼうね。」それは、子ども達の笑顔が証明してくれているようでした。この時間が、子どもたちの成長にとって大切な時になることを願っています。

【半田】3Dプリンターで自助具をつくる工作教室を開催しました

半田キャンパスの健康情報専修の3年生がクラシティのCラボ半田で3Dプリンターを使った自助具の工作教室を行いました。

自助具とは、身体の不自由な人が日常の生活動作をより便利に、より容易にできるように工夫さた道具のことです。
今回の工作教室は、自助具を必要としている人やその身近にいる方などが、気軽にその人に合ったものを作ることができるよう、3Dプリンタ(デジタルファブリケーション)に親しんでもらおうと企画されたもので、学生も含め21名の方が参加してくださいました。

工作教室でつくるものは、ストローホルダーです。
デザインテンプレートの中から、自分が気に入ったデザインを選び、それを3Dプリンター用のデータ形式に変換したのちに、出力を行うという体験を行い、1時間程度でストローホルダーを完成させることができました。
 
振り返りでは、今回の参加者の中から現場で困っている意見や作成したデザインのストローホルダーの使い勝手について貴重なご意見をいただくことができました。
現場では、「これがあったら、本人が自分でできるのに」と思ったり、「こんなことで困っているけど、どうしたらいいかわからない」といったことが、実際に多くあるようですが、それらを形にするためのアイデア出しであったり、3Dプリンターを操作してデザインすることについては、まだまだ何段かハードルがあるのが実状です。
こういったハードルを学生が間に入ることで補完したり、そういうことができる人材をこういった工作教室を通じて育てていくことで、誰でも生活をよりよくすることができる社会になっていきそうです。
この3Dプリンターを利用した工作教室は今後も開催される予定となっています。

【美浜】第6回地域研究プロジェクト報告会(社会福祉学部)

1月25日(木)、美浜キャンパスにて社会福祉学部の地域研究プロジェクトの4つプロジェクトの報告会が開催されました。
「地域研究プロジェクト」は、地域貢献をテーマに、「あんしん」「にぎわい」「つたえる」の3つの要素をコンセプトとしています。
指導教員がプロジェクトを開設し、自治体や地域関係者と協働しながら様々な地域貢献活動を行います。地域の社会課題の解決を地域関係者と協働して取り組む中で、主体性や、問題解決力やチームで働く力など社会人基礎力を身につけることを目的にした教育プログラムです。

報告会では、①多職種協働プロジェクト②子ども・若者 応援プロジェクト③認知症啓発プロジェクト④健康プロジェクトに所属する社会福祉学部2年生が1年間の活動した内容を振り返り、その成果について報告しました。
〇多職種協働プロジェクト(担当教員:藤井博之 社会福祉学部教授)
「多職種連携学習で福祉と医療の壁を超える」をテーマに、フィールドワークやIPE(多職種連携教育)への企画参加を通し、実際に目で見て、考え、触れることで視野が広げられること、違う視点・考えを持っている人との交流をすることの面白さなど、実践・体験に基づいた報告がされました。
〇子ども・若者応援プロジェクト(担当教員:新美晃代社会福祉学部非常勤講師)
「関係性の貧困」に対する福祉的なアプローチとして「地域住民による子ども応援の場づくり」を目標に半田市内の「まちづくりステーションカガシヤ」での子どもの居場所づくりの活動を通して、子どもたちへの関わりや地域に根付いた活動について報告されました。
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〇認知症啓発プロジェクト(担当教員:斎藤雅茂社会福祉学部准教授)
認知症の人とその家族に関する地域社会への啓蒙・啓発を大きなテーマとして、カルタ班、絵本班(子ども向け啓発ツール)、カレンダー班(介護家族向けストレス発散ツール)、コミュニケーションゲーム班、RPG班(若者向け啓蒙ツール)の全5班による活動報告がされました。
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〇健康プロジェクト(担当教員:山本和恵スポーツ科学部助教)
「運動を通しての高齢者と障害者の健康サポート」をテーマに、脳トレーニングレクリエーションを用いて半田市の障害者スポーツ大会と美浜町のはつらつ教室の企画から実施、運動サポートをした活動について報告がされました。
関連リンク
学生たちは、活動を通して自分たちの取り組みの振り返りをする中で、新たな気づきを得て、地域や社会の課題をとらえる視点や続けていく大切さを学ぶことができたようです。

【美浜】COCDAY~発達障害児支援の取組と課題~

2018年1月26日(金)、美浜キャンパスにて、「ふつうの・くらしの・しあわせ」をみつめるイチニチCOCDAYが開催されました。
「COCDAY」は、地域で課題解決に取り組む方を講師に迎え、学生が日々学ぶキャンパスの所在地域の現状や課題への理解を深めるとともに、地域の方にも参加していただいてます。
美浜キャンパスでは、子ども発達学部と全学教育センターが共催「発達障害児支援の取組と課題」をテーマに開催し、「知多半島のふくし」(担当:全学教育センター 佐藤大介助教)の受講学生、地域住民の方、学校関係者含め120名を超える方が参加しました。
今回はまずミニレクチャーとして、本学スポーツ科学部の江口昇勇教授より「学校・施設における発達障害児への対応」として、スクールカウンセラーや施設のスーパーバイザーとして関わってきた経験から発達障害児への対応について基礎的な学習を行いました。

その後「知多地域における発達障害児支援の取り組みと課題」と題し、子ども発達学部渡辺顕一郎教授をコーディネータに、療育機関、医療機関、相談機関、学校に関わりのあるシンポジストに登壇して頂き、それぞれにおける取り組みや課題について話題提供をしていただきました。
左から
コーディネータ:子ども発達学部 渡辺顕一郎教授
児童発達支援事業における就学前の療育:NPO法人PakaPaka 理事長 土肥克也氏
医師の立場から見る就学前の発達障害児:社会福祉学部 牧真吉教授
学齢期の発達障害児に対する相談支援:NPO法人ゆめじろう 相談支援専門員 管理者 坂本ちひろ氏
小・中学校における発達障害児への特別支援教育:子ども発達学部 伊藤修毅准教授
パネルディスカッションでは、それぞれの立場から、現状の取り組みや課題や今後の展望についてお話しいただきました。2004年に発達障害者支援者法が制定され社会資源は増えているが、それらの情報を得て、使い、役立てていくことが大切である。そして、地域と連携し、それぞれの強みを出しあい、弱みを補いあいながら、家庭や子どもたちを支えていくことが必要である。そのために本学として何ができるのか、連携のあり方を模索していき、教育の質の向上と大学の地域貢献に取り組んでいくことが必要であるとの認識が確認されました。

【COCDAY半田】〜半田市の歴史・学びに活かす~

2018年1月25日(木)、半田キャンパスにて、COCDAY半田が開催されました。この取り組みは、日本福祉大学が目指す「ふくし(ふつうのくらしのしあわせ)」の価値を共有し、その実現にむけて学生と地域関係者が共に学習の場として、3つのキャンパスの特色を生かしたテーマで実施しています。

今回のテーマは、「半田市の歴史・学びに活かす」です。日本福祉大学の2017年度市民研究員の赤坂雪江さんを講師に招き、「たのしい妄想で育っていくふるさと~半田を作るカケラ探し」というタイトルで、はじめに半田市の半田の成り立ちをお話しいただき、その後、ご自身がまちあるきを通して過去の半田の歴史を浮かび上がらせ、まちの魅力を再発見する方法について学びました。健康科学部の学生や地域関係者を含め約65名が参加をしました。

たとえば、「源兵衛橋」という橋は、向こう岸にわたることが困難だった住民をみかねた船大工の源兵衛さんががつくったという話。そのことに感謝をした住民が、その橋を「源兵衛橋」として、現在まで伝わって呼ばれているという話をしてくださいました。
このように、半田に住む当時の人の郷土への愛情によって、その土地や建造物ができているということを知っていると、「何気ない景色がキラキラしてくる」とメッセージを伝えてくださいました。
印象的だったのは、「文字はうそをつくけど、ものはうそをつかない」という言葉でした。
考古学を専攻されていた赤坂さんは、まちを歩き、地形の変化や、電柱に掲げられている標識に注目し、その情報と古い資料を照らし合わせ、当時の様子を想像し浮かび上がらせていくアプローチをとっていました。現在の何気ない景色が、どうして今あるのか。そのことに思いを馳せると、私たちが歴史や文化を重ねていくことの尊さに気づくことができると話をしてくださいました。

また、「Mentimeter(メンチメーター)」という、リアルタイムに投票やコメントができるアプリケーションを用いて、コーディネータの渡辺崇史(健康科学部福祉工学科)教授による対話形式の授業が繰り広げられ、講師の赤坂さんと学生のQ&Aは大いに盛り上がりました。

 
その後、健康科学部にある情報や建築、介護専攻など専門を生かして、これからどのように半田の歴史をつなげていけるのかというワークショップが行われました。

最後に、「皆さんの地元でも、是非何気ない景色に目を向けてください。」とメッセージをいただきました。
 

【東海】第2回こども先生授業開催!

日本福祉大学 学生ボランティア団体 しんぽsium(しんぽじうむ)は、人の心を動かす力、影響を与える力をサークルスローガンとして、様々な取り組みをしています。今回、 しんぽsium による「こども先生授業」が1月20日(土)に東海キャンパスにて行われ、約35名が参加しました。
この「こども先生授業」は、子ども達に自分の考えや思いを伝える力を養ってもらおうと、昨年度に引き続き開催され、今回は、3人の中学生が「先生役」となり大人顔負けの授業を実施しました。

当日のこども先生授業は、
UN SDGs (国連の持続可能な開発目標)について、
国連大使としてニューヨークに行って世界の現状を学んだ話や、ドラえもんの秘密道具のQ&A、ロープワークの実用編などジャンルも多様な内容で行いました。授業に参加した学生や地域の方は、「こども先生」に感心しきりな様子でした。

最後に、日本福祉大学学生ボランティア団体 しんぽsium創始者である卒業生の高橋康祐さんが「島」についてプレゼンテーションを行いました。

卒業生の高橋康佑さんも参加


しんぽsiumの代表、経済学部2年生の宮原涼輔さんは、「昨年に引き続き、参加してくれたこどもたちの成長が見れて嬉しかった。」と語りました。

来年もぜひ参加してくださいね。


なお、この模様は、知多メディアスネットワーク(株)の番組「メディアスエリアニュース」オンデマンド配信で閲覧することができます。
URLはこちらから↓
http://www.medias-ch.com/movie_detail.php?page=6270

【半田】ふくしフィールドワーク実践 ~地域包括ケア編~

1月13日(土)にクラシティの市民活動ルームでふくしフィールドワーク実践~包括ケア編~(担当:藤井博之社会福祉学部教授)が開催されました。
この科目は、地域課題の解決に求められる多職種・他分野連携の実践を通して、分野の異なる専門的な知識やスキルを課題解決に活かすことができる人材を育成することを目的にしており、半田市におけるテーマは、「1人の暮らしをみんなで支える『地域包括ケア』について学ぶ」です。社会福祉学部・子ども発達学部・看護学部と様々な学生が混成で参加しています。
 
学生たちはソーシャルワーカー、看護師などの立場から混成チームをつくり、半田市社会福祉協議会にご協力いただきながら、対象者をアセスメントし、「病気、あるいは障害をもつ方の支援プラン」を策定を行っていきます。
13日の受講学生は6名。今回は、まず員・職員を含めてチームビルディングのためのアイスブレイクを行った後、多職種が横断的に支援を行うことの大切さについて半田市社会福祉協議会の職員の方からご説明を受けました。

 
学生たちはまず2月後半から始まる実際の事業所訪問に向けて、メンバー間で情報共有を行いながら事業所へアポイントメントを取ります。
 
地域社会の中での実践的なフィールドワークによって、多職種と協働できる人材を育てるこの「ふくしフィールドワーク実践」。地域包括ケアの重要性が叫ばれている現在において、将来的に一緒に働くであろう専門職同士が学生の頃から互いを認め合い、一緒に学習する意義は非常に大きいはずです。