国際福祉開発学部では、英語やICTの活用も含めた「多文化コミュニケーション力」と、多様な意見を取りまとめて前に進める、「ファシリテーション力」を備え、世界の人々が抱える問題の解決に向けて行動できる人を育てます。
今回の「観光英語」の授業では、東海市大田町にある宝池山常蓮寺を訪問しました。この日は柴田康仁住職が案内をしてくださいました。まず、山門の説明、お寺の概要や歴史などお話をいただきました。常蓮寺は、浄土宗のお寺で、明応2年(1493)の創建と伝えられています。この時代は室町時代の末で、応仁の乱が京都で起こり、全国で一揆が起こった不安な時代に、取空慶公上人(しゅくうけいこうしょうにん)というお坊さんがここに来られて、お堂を建てられたのが常蓮時の始まりという事です。
本堂に入る前、「塗香」と言われる、身体に塗る香で身を清めました。続いて、本堂でさらに詳しく「仏教の始まり」や東海市の民話「如意来さん」にまつわるお話など丁寧に説明をいただきました。また日本文化として代表的な「畳」について、「畳」のへりを踏まないことや、座布団についても、前後があることなどマナーについてお話をしていだだきました。最後に仏教の教えから、「周りの人々を大切にして欲しい、『当たり前』と『在り難い』をどう気づかせていただけるかが、人生の分岐点となる」と説きました。ご住職は、参加した学生から「どうしたら住職になれるのか」など質問に応じていました。学生は終了時間ギリギリまで住職のお話を感慨深く聞き入っていました。参加したネパールからの留学生は「日本の仏教の話が聞けてよかった、ネパールはお釈迦様の生誕地で、仏教発祥の地と言われているので、今回の訪問は嬉しく感じた」と感想を述べました。