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【半田 健康科学部】ふくしコミュニティプログラム 地域の理解を深める

2018年6月6日、13日、20日の3日間にわたり、半田キャンパス健康科学部リハビリテーション学科の「ふくしコミュニティプログラム」が行われました。
日本福祉大学では、すべての学部の学生が1年生科目において地域と関わる学び「ふくしコミュニティプログラム」を展開しており、地域のフィールド学習を行っています。
健康科学部リハビリテーション学科の講義内容では、知多半島内の地域活動を紹介し、学生自らが我が事として地域問題を考え、問題に対し行動できるよう「わたしが住む『地域と人』を ①調べる ②知る ③関わる ④深める ⑤まとめる」という5つのステップで、3回にわたり学びを深めていきました。

2回目の講義は、半田市社会福祉協議会の松本涼子さんに講義して頂き、キャンパスのある半田市についてクローズアップして地域について学び、地域連携コーディネータからは先輩学生の地域活動の実例などを紹介いただきました。

3回目の講義では、小学生が地域をより良くするアイデアを出すコンテストの映像を見た後、ワールドカフェなどの手法を用いて「自分たちが地域でできること」についてを出し合い、それをみんなの前で口に出して発表してみるというワークショップを行いました。


発表を通して地域活動に興味を持つ学生も出てきました。
その興味を一つでも行動に移し、地域活動を行うことで、実りある学生生活を送ってもらいたいと思います。

【知多 社会福祉学部】春季セミナーフィールドワーク「ともに生きる地域社会」を学ぶ

5月14日(月)、松山ゼミは知多市を訪れ、地域支え合センター「NPO法人ゆいの会」と知多市のコミュニティビジネス創業の拠点として注目される「わ~くわくラボ」を見学しました。

まずは、NPO法人ゆいの会にて、代表 下村一美さんより法人の立ち上げや新社屋ができた経緯、実施している訪問介護事業、たすけあいサービス、ふれあい活動について説明して頂きました。
施設内の見学やさおり織りの体験をさせてもらい、活動の意図を深く理解しました。
 
その後、朝倉駅周辺の懐かしい住宅地の風景をみながら、朝倉梯子獅子で知られる牟山神社の脇道を通り、「わ~くわくラボ」へ移動しました。

わ~くわくラボでは、知多市役所の企画情報課の担当者から、立ち上がりの経緯や取り組み・活動内容、今後の課題についてお話しいただきました。

 
 
 
 
 

学生たちは、事前の調べ学習で訪問先の知多市、NPO法人ゆいの会、わ~くわくラボについて、ホームページや書籍、新聞などで調べまとめてきました。
今回の春季セミナーで、地域を調べ、現場を訪れ、直接お話を聞くことで学びを深められたことと思います。

【常滑 社会福祉学部】春季セミナーフィールドワーク「窯業の今昔から住民の想い」を学ぶ

5月13日(日)、村川ゼミは常滑市を訪れ、とこなめ散歩道を住民の方たちにお話を聞かせていただきながら歩き、「みんなの縁側」を主催する渡辺美佐さんからサロン立ち上げの経緯や活動内容についてお話を伺いました。
常滑市は、日本六古窯の一つである常滑焼で栄えた地域で、約900年の歴史があり、明治から昭和にかけて作った窯やレンガの煙突など古い街並みが残っています。学生たちは事前に、その歴史ある散歩道を観光・職業・歴史・生活の4つのグループに分かれ、調べ学習を行ってきました。その際に、フィールドワークで「何を見てくるのか」を考えました。フィールドワークでは、その「何を見てくるのか」を意識し、伺ったこと、気づいた・考えたことなどを、良い点を赤、悪い点を青、興味深い点を黄色の3色の付箋を使ってメモを取っていきました。
この日は大雨でしたが、学生は地図を片手に、レンガ造りの煙突や窯、陶器の坂道「土管坂」など焼き物の町並みを歩きながら、住民の方やお店の方にお話を聞かせていただきました。

学生の質問に答えるmorrinaの杉江さん


学生の質問に答えるアトリエキューノの久野さん



1時間ほどのフィールドワーク後に、「みんなの縁側」に訪問し、主催の渡辺美佐さんにサロン立ち上げの経緯や運営についてお話を伺いました。

みんなの縁側にて話を聞いている様子を360度カメラで撮影


「みんなの縁側」は、旧道沿いのとこなめ中央商店街の酒屋を改装してつくられており、みんなの『あったらいいな』を実現する、人とまちを笑顔にする情報発信基地です。
 
お話を伺った後は、グループのテーマごとの視点から常滑市の住民の想いや課題などについて質問しました。
フィールドワーク中が大雨だったおかげで、とこなめ散歩道の道幅の狭さや坂の大変さ、滑りやすさに気づいた学生も多かったようです。調べることで分かったこと、実際に歩いてみて分かったこと、地域の人に聞いて分かったこと、これらに違いがあり、そのどれもが大切であると気づき、これからの大学生活に生かすことができれば、今回のフィールドワークは大成功だったと言えるでしょう。

【社会福祉学部】春季セミナーフィールドワークで岩滑区訪問。


社会福祉学部では、入学して間もなく、春季セミナーという合宿型研修を毎年行っています。春季セミナーの中で知多半島地域のフィールドワーク(以下、FWと略す)を実施して、1年生全員が19ゼミに分かれて、地域を知り・地域を学ぶ体験を培うプログラムを実施しています。今年は、2日間の日程に分かれて19コースでフィールドワークを行いました。
2018年5月13日(日)、大濱ゼミは半田市岩滑地区を訪れ、ゴミ収集の活動や自主防災の活動を通して、住民自治について学びました。まずは、岩滑区民館で、岩滑区長の炭谷重則さんから、岩滑地区の自治の仕組みやふれあいセンターの活動、地域お助け隊の活動についてお話をいただきました。

この日は、あいにくの大雨のため、計画されていたまちあるきと自主防災の活動、ごみステーションの見学は中止となってしまいましたが、急きょ、区長さんはじめ3役の方、自主防災の会、岩滑お助け隊の隊長さんが一堂に会して、活動写真を使って事業紹介をしていただきました。岩滑区では、自治会、コミュニティ推進協議会、自主防災の会の3つの組織が有機的に連動をして、様々な活動が行われています。
はじめに区長の炭谷さんから「雨の中、岩滑区にお越しいただきありがとう」と歓迎の言葉をいただき、担当の大濱裕准教授からは「学生たちは行政専修の学生で将来公務員をめざしているが、住民と一緒になって考える職員になってほしいと思っています。今日は、岩滑区の皆さんから自治の活動によってどのように住民同士が支え合っているのか、またどうしてそれが可能なのかを学ばせてもらいたい」と挨拶がありました。
自治区では様々な活動を行っていますが、今回特にゼミで興味をもったのが「ごみステーション」の取組と「自主防災」の活動でした。岩滑区は、6つに色分けしたブロックに分かれて、自主防災の活動とごみステーションの活動が行われているそうです。ブロックは、24ある町内会がそれぞれのブロックに所属しています。さらに町内会の下には10人程度で組織されている「隣組み」が組織されています。この単位ごとに、役割と職務内容が明確に決められており、活動を通して知識や経験が引き継がれているということが、見えてきたようです。
コミュニティの基盤活動になっている「ごみステーション」について、ブロックごとの地域住民で順番を決めてもちまわりで事に当たることで、顔と顔がみえるコミュニケーションを創りだしているそうです。岩滑で生まれたゴミの輪番制の自治の仕組みは、知多半島の各自治体のモデルとなってそれぞれの地域に根づいているそうです。また、地域見守り活動として始まった「ごんの灯りプロジェクト」では、それぞれの家に灯りをつけて、それを朝晩灯りを切り替えることで、互いに意識し合いながら安否確認をしているそうです。実際に、この取り組みによって高齢の方の命が救われたケースも1件あるとお話しいただきました。学生からは、「防犯の面で、空き巣に入られたりしないのか」といった質問があったのですが、日常的な見守りは、地域全体の防犯効果も高めているそうで、空き巣などは起こっていないとのことでした。

最後のふりかえりの時間では、体験してきたことを互いに共有し合い、気づきや学んだことを地域の人に感想としてお伝えしました。最後に、全員で集まってくださった岩滑区の方々にお礼を述べて、区長さんからは、大学での生活に励ましの言葉をいただきました。雨の中、急きょ予定を変更して学生の学びのために準備してくださった岩滑区のみなさんに感謝いたします。ありがとうございました。
 
参考
岩滑区ホームページ
昨年度の岩滑区での取組み

【社会福祉学部】「総合演習」(大濱ゼミ)奥田区フィールドワーク

2018年5月10日、「総合演習」(大濱ゼミ)を履修する行政専修の1年生学生がサブゼミアワーを利用して、知多奥田駅をスタート地点にフィールドワークを行いました。この日のテーマは、「共同管理を観る」ということで、奥田の農道と旧道を抜けて、知多奥田駅の駐輪場、知多奥田の水田に利用される水のため池、山車が納められているさや、住宅地の一角にある花壇などを巡りました。

学生たちは、はじめに指導教員の大濱先生から、「見えていないないものを”観る”ことがフィールドワークでは大事」とオリエンテーションを受けて、「田んぼの水はどこからきている」と質問をうけました。学生たちは、はじめのうち「雨」、「川」からと答えていましたが、先生から「高いところを見てごらん」といわれると、「ため池」とある学生が答えました。
また教員に「ため池は、だれが、どうやって管理しているのかなぁ。管理するためには、何が必要になってくるだろう」と問われ、学生たちは、一つずつ問に答える中で、私有地でなく、共有地の存在に気づき、共有地には共同管理が必要になるという理解を深めていきました。また、そのための組織や、ルール、資源、能力や経験がどのように蓄積されているか、外部との連携はどうなっているのかを考えていくことが必要だという自治の基本や条件について学んでいました。

他にも学生は、知多奥田の焼杉の壁をみながら、「なんでどの家も壁が黒いんだろう」など気づきを口にしていました。その後、学生はグループに分かれて、春の穏やかな表情を見せる奥田区のフィールドワークを行いました。
大濱ゼミは、5月13日に春季セミナーのフィールドワークで半田市の岩滑地区を訪問して、岩滑区の自治について学ぶことになっています。
ノーベル経済学賞を受賞したエリノア・オストロム教授は、共有財産の管理について、1000件以上の事例をもとに、国家権力か市場による解決ではなく、セルフガバナンス(自主統治)の可能性を示した※1が、いかに人間は利害の対立を克服して協力を実現できるか、また、人間は(第三者の強制なしに)いかに協力を実現するルールを自らが構築できるかを考えていくことは、豊かな地域づくりにとって必要なことであることを学生たちは、小さな事例をもとに感じ取っていたようでした。(中野)

※1出典:岡田章、2009年「エリノア・オストロム教授のノーベル経済学賞受賞の意義」

【美浜】スポーツ科学部春季セミナー 美浜町ウォークラリー


4月26日(木)、スポーツ科学部の春季セミナーが開催されました。この春季セミナーは、ふくしコミュニティプログラムの一環です。日本福祉大学では、すべての学部の学生が1年生科目において地域と関わる学び”ふくしコミュニティプログラム”を展開しております。
今年は、188名の新入生が24グループに分かれ、これから4年間を過ごす美浜キャンパス周辺約10kmのウォークラリーを行い、チェックポイントを巡りミッションを達成します。
当日は、真っ赤なお揃いの学部Tシャツを着て、晴天のもと元気よくスタートしました。

地元の人たちに挨拶しながら、体育館や小学校、海水浴場や美浜町の観光スポットなどを巡り、日差しが照りつける中、チームで声を掛け合い歩く姿が印象的でした。
 
  
約3時間のウォークラリーのゴールは、全コース南知多ビーチランドです。出迎えた教職員と共にグループでBBQを楽しみました。共に汗を流し、同じ釜の飯を食べたことで、ますます仲が深まったように感じました。

その後、春セミ企画として、名刺交換やゼミ発表が行われ、学部の一体感が高まったようです。
おそろいの赤いTシャツには、金澤翔子本学客員准教授による「挑」の文字が刻まれています。
2年目を迎えたスポーツ科学部の今後の挑戦が楽しみです。

【東海 国際福祉開発学部】基礎演習Ⅱ

基礎演習Ⅱでは、自分の考えをまとめて、相手にわかりやすく伝えるプレゼンテーションの技術を身に着けるために、身近な地域話題などを取り上げて、グループ学習を行ってきました。この日は3つのゼミから9グループに分かれてグループ学習の発表を実施しました。

各グループ7分の発表で、内容は日本や世界的な企業を調べたり、東海市の公園や施設、自分たちができるボランティア、日本語教育についてなどプレゼンテーションを行いました。学生たちは、ただ情報を集めるだけでなく、集めた情報をもとに意味づけを行い、自分の意志として伝える難しさを経験しました。

この授業の最後に、担当教員の一人、張 淑梅教授は「ネットの情報を鵜呑みにするのではなく、現地に行って調べることが大切」と語りました。

【美浜 社会福祉学部】佐藤・村川ゼミ合同発表会

12月14日(木)社会福祉学部1年生の佐藤・村川ゼミ『総合演習』の合同発表会が行われました。

社会福祉学部の導入教育として、1年生の『総合演習』では、「①主体的に勉強に取り組む姿勢を身につける」「②勉強の方法論を学ぶ」「③学ぶことの楽しさを知る」ことをテーマに進められており、社会福祉学部では18ゼミが実践と研究を進めています。
合同発表会では、この1年間の地域でのフィールドワークや様々なアクティビティを通して学んだ報告を発表しました。

学生は、「地域理解や「人に言葉で説明することの難しさ」、「人による解釈の違い」などを体験し、活動を通して「主体性計画性」「協調性」「行動力」「コミュニケーション力」「チームワーク力の重要性」を学び、この1年での大きな成長を感じていました。

学生には今後も地域志向学習を通し、「日本福祉大学スタンダード*」を身につけて、地域社会で活躍する「ふくし・マイスター」として成長することを期待しています。
*日本福祉大学スタンダードとは、所属学部に関わらず本学学生として卒業時までに身に付けてほしい4つの力(伝える力、見据える力、関わる力、共感する力)を指します。

【東海 経済学部】ふくしコミュニティプログラム~まちおこし・地域活性を学ぶ~

11月21日(火)、経済学部1年生の「基礎演習Ⅰ」の授業に、地(知)のマイスターに登録しているNPO法人亀崎まちおこしの会 運営委員長 石川正喜氏とCラボ半田地域連携コーディネータ 池脇啓太氏がゲスト講師として登壇しました。
「基礎演習Ⅰ」では、経済学部1年生161人が8クラスに分かれて、前半は山崎亮 著『コミュニティデザインの時代』を輪読し、後半はゼミの中でさらにグループに分かれ、まちづくりと関連する調べ学習を行っていきます。
今回の講義は、まちづくり活動に携わっている方々の話を聞いて理解を深めるために開催されました。
1部の石川正喜氏は、「NPO法人亀崎まちおこしの会」の立ち上げ経緯や活動内容、亀崎の歴史・文化、現在の状況等について話をしてくださいました。亀崎は昔の港町の名残からミーハーな街で、新しい考えやものを受け入れやすいとのことです。
本学の半田キャンパスの学生も亀崎のまちおこしに携わっており、若い力が原動力になっているとのことです。そして、学生に対して「若い人たちのパワーが街づくりには必要。若い意見で自信をもって、失敗を恐れずどんどんと発言して欲しい」と熱いメッセージを頂きました。

2部のCラボ半田の池脇地域連携コーディネータは、「まちおこし(地域活性化)活動への学生参加の意義と課題」について話しました。学生にとってまちづくりは、どこか他人事で身近に感じにくいことを、「自分の幸せ・楽しみを集める行為が当事者になり、結果的に街が良くなること」を、Cラボ半田の学生活動の取り組み事例を入れながら説明しました。そして街づくりには、「この街に必要だな・おもしろそうだなと思ったことを実行してみる」「パブリシティがもたらすまちへの影響」を教えてくれました。
まちづくりは、多世代交流を通じてコミュニケーション力を養う良い機会でもあり、チャレンジできる場がたくさんあるところが、これから社会人になる学生にとって魅力です。たくさんの学生に関わって欲しいと伝えていました。

日本福祉大学では、すべての学部の学生が一年生科目において地域と関わる学び”ふくしコミュニティプログラム”を展開しています。
学生達は、今回の講演で学んだことを話し合い、その成果を12月19日(火)にグループごとの発表をします。この学びが、今後どのように地域に活かされていくか楽しみです。

【半田 健康科学部】とよたEcoful Townで建築と環境が共生する街づくりを学ぶ

11月4日(土)、健康科学部 福祉工学科 バリアフリーデザイン専修の学生と教員2名が、「建築デザイン入門」「環境共生入門」の授業の一環で、愛知県豊田市にある「とよたEcoful Town」を訪れ、「建築と環境が共生する街づくり」の視点で施設の見学を行いました。
日本福祉大学では、すべての学部の学生が1年生科目において地域と関わる学び”ふくしコミュニティプログラム”を展開しており、この施設見学は、その取組のひとつとして行われました。

豊田市は、「ミライのフツーを目指そう」をテーマに、無理なく、無駄なく、快適に続けられる低炭素社会の実現に向けて、「市民」「地域」「企業」が力を合わせ、環境都市としてのさまざまな取り組みを展開しています。
そうした取り組みをわかりやすく伝えるための拠点として誕生したのが「とよたEcoful Town」です。

パビリオンでは技術と自然の関係について展示を行っており、自然環境や生物などからヒントを得て開発された製品についての説明などを受け、学生たちは身近なことの観察や身近な疑問を深く追求することの大切さについて興味深く聞き入っていました。

秋晴れの施設見学で、学生たちは仲間や教員との時間を楽しげに過ごしていました。次回の授業では振り返り学習を行い、現場を見学し感じたことを専門知識の活用に生かせるよう、学びを深めます。
2018年度よりバリアフリーデザイン専修は、「建築バリアフリー専修」へ名称変更します。
建築の専門知識に加え、ユニバーサルデザインや安全・安心、自然環境についての理解を深めます。高齢者から妊産婦や子ども、そして障害者まで、誰もが楽しく健康に暮らせる建築や環境の視点、自然環境との共生の視点を持った、これからの時代が求める生活環境の専門家をめざしていきます。