2018年7月4日、美浜キャンパス 子ども発達学部の「総合演習Ⅰ」において、ふくしコミュニティプログラムが行われました。
日本福祉大学では、すべての学部の学生が地域と関わる学び「ふくしコミュニティプログラム」を展開しており、地域のフィールド学習を行っています。
今回は、『大学生の防災力を高めるワークショップ ー「地震」と向き合うためにー』をテーマに、日本福祉大学非常勤講師で、企業・自治体等で防災コンサルタント業務にも従事しておられる防災士の下本英津子先生をゲスト講師に迎え、合同講義を実施しました。
はじめに担当の赤石憲昭准教授から、「南海トラフ地震は、30年以内に70~80%発生する確率があると言われている。実際に起きた時に、備えがあるかないかで命にかかわることになる。今回の講義は、命を守るための大きな分かれ目となる重要なことであるから、自分の基本的な生活パターンをイメージして再確認すること。」とお話しされました。
下本英津子先生は、防災チェックシートを用いて、[大学生×自助][大学生×共助][大学生×災害弱者]という観点から、学生が自分自身の防災力の現状把握を行いました。そしてその事例や現状を解説し、学生自らの防災力を高める必要性がある。誰でも「災害弱者」になり得るからこそ、日ごろから地域で顔が見える関係性を構築しておくことが大切であることを伝えました。
講義を受けた学生の1人 野村樹さんは、「この地域で、いつか地震が起こることは知っていました。今日の講義を聞いて、改めてその可能性が高まっていることを再認識しました。帰宅したら早速、家具の固定や食糧・水の備蓄、避難場所・連絡方法など家族と確認しようと思いました。」と感想を話しました。
下本英津子先生は、「地震は必ず起こる。ただし、私たちの意志と選択によって、地震の被害の大きさを左右することはできる。今日の学びを自分の防災力を高めるきっかけにして欲しい」と話しました。