看護学部は、学生ひとりひとりが、自ら学び、考え、問う力を育み、人々に関心を抱き理解を深める感性を涵養し、個性別に対応できる看護の実践能力を育みます。地域社会の保健・医療・福祉に対して真摯に対応し、人の心を理解し、他の専門職と連携して、自分の専門性を発揮できる看護専門職の育成を目指しています。
今回、1年生の必修科目「基礎ゼミナールⅡ」では、身近な地域への関心を高めるために、11月13日(火)にバスツアーが企画され、「東海市の健康を知る」をテーマに、東海市の8つの事業所でフィールドワークが行われました。そのフィールドワークのひとつ、東海市役所では26名の学生が学びました。
まず企画政策課の加藤あやの氏が庁舎の概要を説明しました。資料を見ながら、課の所在と役割などお話しただきました。庁舎2階に上がり、普段は入室できない議場を見学しました。
議場見学では東海市役所の議会事務局の神田さんから、議場の施設、議会の概要、役割などについて説明を受けました。実際に議場を見て回り、議会のしくみなど理解など深めていきました。
一旦、東海市役所から屋外に出て、隣接する大池公園や温水プール、中央防災倉庫などの説明を受けました。
続いて、東海市役所庁舎内に戻り、話を聞きたい課に分かれて質問タイムを設けました。事前に学生が出した質問について、関係課が対応してくださいました。企画政策課、スポーツ課、防災危機管理課、農務課の職員の方が改めて個別の質問について答えていただきました。各課の職員の方は学生の質問に対して、データ資料等を用いながら丁寧に説明をして下さいました。また逆に学生に質問などをしたりしていました。質問に応じられなかった内容については関係課からの後日回答などで、対応して下さるようです。職員の方から聞き取った内容はグループ毎にまとめ、12月4日と11日に行われるグループ発表会で報告していきます。
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【半田 社会福祉学部】オリジナルの災害ゲームで地域の方と交流しました
11月8日(木)、社会福祉学部1年生の村川ゼミの学生たちが亀崎の駅前はうすに訪問し、地域の方と災害に関するゲームを行いました。ゲームは学生たちがこの日のために開発したもので、楽しみながら災害を学べるものを3種類作成しました。
ひとつは「避難シミュレーションゲーム」。災害の種類に関するカードと災害の発生場所に関するカードを山の中から1枚ずつ引き、手持ちのアイテムカードを使ってどう災害から逃げるかを想像しプレゼンするゲームです。手持ちのアイテムカードの中には「こんなものも防災に役立つの?」と思うものもあり、参加した地域の方々は新たな防災グッズの知識を得ることができました。また、学生にとっては発想力とプレゼン力が養われる要素が多くあり、こういった機会を増やすことで、様々なシーンでの実践力が高まりそうだと感じました。
2つ目は「水に関するゲーム」。水の基本的な知識を知ることができる問題や、災害時の水の利用に関する問題を4択形式で行い、正解者は「水1リットルシール」をゲットすることができます。ゲットした水1リットルシールの数で勝敗を競いますが、最後に学生から「人間が生きていくために必要な水の量は1日あたり1リットルです」と発表があり、災害時に何日生き延びられるかをリアルに体感することができます。地域の方々からは伊勢湾台風の思い出を教えていただき、学生にとっても新たな発見があったようでした。
3つめは「防災神経衰弱ゲーム」。防災に関するものを使って神経衰弱を行い、とった札の得点の合計点で競います。得点は災害時に必要なモノの重要度で配点が決まっていて、13種類のカードを用意しました。このゲームを開発するにあたって、このチームの社会福祉学部1年坂本楽くんは「誰でも簡単でわかりやすいゲーム」を意識したそうです。また開発する中でグループのメンバーと多くの協議を行った結果、これまでのゼミ生活では得られないほどの深いコミュニケーションをとることができたようです。
坂本くんは、今回の経験でこのゲームに対する自信をかなり得ることができました。そして「このゲームは大人数でも楽しめる仕組みにしているので、今度はもっともっと大人数で実践してみたい」と意欲を見せました。
今回、学生たちはゲーム開発の中で、防災についての調べ学習を行いながら自身の知識を深めていくことはもちろんのこと、「相手にどう説明したらスムーズに理解していただけるか」など、かなりシミュレーションしながら工夫をこらしたようです。このように相手の姿を想像しながら、いかにわかりやすく、楽しんでもらうかということを軸にゲームをブラッシュアップさせていく過程は学生にとっても非常にいい経験となりました。
【美浜 子ども発達学部】ふくしコミュニティプログラム「知多半島についての理解を深める」
2018年11月7日、美浜キャンパス 子ども発達学部の「総合演習Ⅱ」において、ふくしコミュニティプログラムが行われました。
日本福祉大学では、すべての学部の学生が地域と関わる学び「ふくしコミュニティプログラム」を展開しており、地域のフィールド学習を行っています。
今回の合同講義は、愛知県美浜町観光協会事務局長の原雅弘さんにゲスト講師としてお越しいただき、『知多半島についての理解を深める』をテーマに知多半島の魅力、特にキャンパスのある美浜町の概要や歴史、観光について話していただきました。
最近美浜町は、新旧の観光地や新名物などでマスメディアに取り上げられる機会が多くなり、その事例もお話ししてくださいました。また今回は、子ども発達学部の合同講義ということもあり、将来子どもと関わる仕事を目指す学生が、地域で学ぶことのできるフィールドのご提案をいただきました。
担当の赤石憲昭准教授は、「大学入学をきっかけにこの地に来た学生も多いと思います。キャンパスのある 美浜町の魅力を知り、大学生活に彩りを添え、より豊かにしてほしい。」とお話しされました。
講義を受けた学生の1人塙博文さんは、「南知多町に住んでいて、昔からいつも見ている豊浜漁港や野間灯台がすごくきれいだった。南知多から出たくないけど、将来就職や結婚で出ることになっても好きでいようと思います。地元の魅力を再発見しました。」と感想を話しました。
【美浜 社会福祉学部】福祉大学祭“認知症予防うどん”の販売
11月3日、美浜キャンパスの福祉大学祭で、認知症啓発プロジェクトの「企画」を担当するグループが、“認知症予防うどん”を販売して、認知症啓発活動を行いました。
この取組は、社会福祉学部正課科目「フィールド実践演習」(担当:斉藤雅茂准教授)の認知症の啓発を目的に学びを深める取組の一環で行っています。
学生たちは、「企画」「絵本」「絵あわせ」「双六」と4グループに分かれ、認知症への理解を深めるとともに、当事者やその家族が抱える課題を理解し、啓蒙に向けた企画の提案や実施、そして活動の成果を地域社会に発信することを目標として活動しています。
“認知症予防うどん”とは、ほうれん草やしいたけ、かつお節などの認知症予防に良いとされている食材を使ったうどんです。学生たちは、なにが認知症予防に良いか、食材と効果について調べ、うどんを作ることを決めました。
大学祭に出店するにあたり、仕入れと販売の量や価格など、打ち合わせを何度か重ね、当日を迎えました。学生たちは、慣れない料理や販売に苦戦しながらも、1杯250円のうどん、200食完売に向けて、大きな声で呼びかけを行いました。
斉藤雅茂先生も顔を出していただき、大学祭にいらっしゃった地域の方にも認知症予防の啓発をすることができました。認知症への理解を啓発する学生たちの想いが、多くの方に届けられたと思います。
今回の企画を通じて、様々な経験ができたのではないでしょうか。
【東海】レゴ東海市魅力発信・交流プロジェクト
レゴ東海市魅力発信・交流プロジェクトは平成30年度大学連携まちづくり推進事業で採択された事業で、東海キャンパスのディズニーサークルDTCが東海秋まつりの企画「わくわく☆クルマフェスタ」の一つのアトラクションとして実施しました。
ディズニーサークルDTCは東海キャンパスから経済学部、国際福祉開発学部、看護学部と美浜キャンパスから社会福祉学部、子ども発達学部の学生で構成されていて、この日は12人の参加となりました。直近では、週に3日ほどの活動で、見本となるレゴ作品を作ったり、レゴの仕訳を行なったり事前準備を進めてきました。イベント当日は雨が吹き込み、肌寒い一日となりました。学生たちは寒さを堪えながら対応しました。参加した約60組は自由な発想でレゴで遊んでもらい、作品と一緒に写真を撮ったり、思い思いにレゴに触れ、楽しんでいました。
活動を終えて、東海市への報告業務を行っていきます。サークルの代表者の国際福祉開発学部2年の平田陽也さんは、「地域に根付いた活動ができてよかった」と振り返りました。また、サークルの今後の展望については、「『ディズニーサークル』は全国の大学で存在するが、日本福祉大学らしいディズニーサークルを意識していきたい」と語りました。
【社会福祉学部】認知症啓発プロジェクト「双六」制作
社会福祉学部正課科目「フィールド実践演習」(担当:斉藤雅茂准教授)では、認知症の啓発を目的に学びを深める取組を行っています。
学生たちは、「企画」「絵本」「絵あわせ」「双六」と4グループに分かれ、認知症への理解を深めるとともに、当事者やその家族が抱える課題を理解し、啓蒙に向けた企画の提案や実施、そして活動の成果を地域社会に発信することを目標として活動しています。
10月26日、「双六」制作を進めている学生グループが、試行錯誤して作った双六のボードをラミネート加工して、A2サイズの双六の試作品を作りました。
この「双六」は『おじいさんぽ』といい、おじいさんの言動から認知症の理解と対応するスキルを身につけ、ゴールすると「認知症声かけマスター」になれます。
その制作の話し合いを進める中で、対象年齢の設定、使用目的、遊び方のルールなどのコンセプトを決めることに苦戦したとのことです。また適切な言葉の表現方法は、他のグループや先生方のアドバイスをいただきながら、工夫して何とかカタチにしたとのことです。
制作した学生たちは、「認知症の方に対しての声かけを考えてもらうために作成しました。既存の答えを選ぶのではなく、自分たちで考えて答えを出すことに意味があると思います。このゲームを通して『認知症』への理解を深め、認知症に優しい街づくりに活かしてほしい」と思いを語ってくれました。
【美浜 社会福祉学部】「社会福祉専門演習Ⅰ」~地域福祉と地方自治~
10月19日(金)、岡久美子ゼミと新井和樹ゼミと合同で「地域福祉と地方自治」をテーマに、日進市議会の市民派女性議員を招いて講義を行いました。
今回お越しいただいたのは、白井えり子さん、島村きよみさん、舟橋よしえさん、山田久美さんの市民派女性議員として活躍している『チームえきよく』の議員さんです。
自己紹介では、「どうして議員になったか」「議員になって何が変わったか」をお話しいただきました。4人4様ですが、4名共通していることは、市民活動や学校の教育現場、日々の暮らしの中で感じる課題の解決には、議決権を持つ議員として議会での発言が必要であることを痛感して、市民のための日進市変革を志したことです。例えば学校にスクールソーシャルワーカーを配置するために、議会に必要性を示し議決して3人分の予算をつけるなど、十分ではなくても少しずつ改善をしています。
その他にも、「活動紹介」や「政治分野での女性議員が果たす役割」、活動再開をした選挙講座「女性を議会に!ネットワーク」での選挙や議員活動のノウハウを学ぶ様子もお話くださいました。また女性の議員を増やすことを促す日本で初めての法律「候補者男女均等法」が5月に成立したことに触れ、女性議員をもっと増やしたいと意欲を語っていただきました。
その後、学生は4グループに分かれ、質問や感想、政治や議員について普段の疑問について、直接聞かせていただきました。
「社会福祉専門演習Ⅰ」では、ゼミ生自身が社会構造と個人との関係の中で問題をとらえ、解決策を考察し、実践する力を身につけていきます。今回お招きした議員さんは、市民活動の後に議員となった方たちです。市民の目線で市政に取り組む議員の話を直接聞くことで、学生たちには大きな刺激となったことでしょう。
岡久美子先生は、「この機会に議員や政治を身近に感じてもらいたい。そして、私の問題はみんなの問題。私が困っていることはみんなも困っているから、みんなで解決する・できるということをゼミ生の心に刻んでもらいたい」と話しました。
【半田】イベント「ろじうら」で日頃の研究を展示発表しました
今週日曜日に亀崎で「ろじうら」というイベントが開催され、そのイベントの企画の一部「亀崎地域大学」でバリアフリーデザイン専修の坂口ゼミの学生達が日頃の活動を展示発表しました。
亀崎地域大学は、亀崎地区で研究を行っている大学生の活動や研究をまとめて展示したもので、今年度は本学の坂口ゼミの他、名城大学の生田研究室、椙山女学園大学の橋本研究室が参加しました。
会場は望洲楼本宅。料亭望洲楼の旧店舗であり、明治十一年に住宅兼店舗として建築された歴史的な建物です。
坂口ゼミの学生達は日頃心に地元のあらゆる世代の方々と一緒に亀崎地区で行っている「亀崎こども建築塾」「建築ものづくり塾」の活動を中心にパネル展示しました。途中、こども建築塾に参加したことのある小学生が在廊した学生に声をかけて仲良く話をしている姿も見受けられ、日頃のまちの根ざした活動と良好な関係性を実感する一日となりました。
椙山女学園大学生活環境デザイン学科の学生は、亀崎のまちの要素をとらえたインスタレーションを11月から「街かどサロンかめとも」で開催するということで、今と昔の亀崎の姿を比較した研究展示を行いました。
名城大学理工学部建築学科の学生たちは亀崎の観月亭に着目し、模型を使いながら観月亭の新しいカタチを提示したり、亀崎の未来を担う子どもたちに着目したものづくり拠点の提案・ヒアリングを行ったりしました。
普段なかなか他大学の学生と一緒に活動をする機会の少ない学生たちにとって、今回のような同じ地域を研究フィールドとする学生同士が一堂に会することは、現時点の自分の位置を認識するいい機会になり、学生にとって刺激的な一日となったようです。
大学の垣根を超えて、これからもよい研究生活を送ってほしいと思います。
【美浜】スペシャルオリンピックス日本ナショナル大会合宿ボランティア
2018年9月22日~24日、4年に一度開催されるスペシャルオリンピックス日本の夏季ナショナルゲーム大会が愛知県で開催されました。全国から知的障害をもつアスリートたちが愛知に集まり、全13種目において、日頃のトレーニングの成果を競い合い、全国のアスリート・コーチ・ボランティアが交流・親睦を深める機会として開催されました。
この大会では、全国から約1000名のアスリートと約500人の役員・コーチが参加して、延べ4500人のボランティアが大会の運営を支えています。日本福祉大学からは教職員とスポーツ科学部と社会福祉学部の学生合わせて約120名が宿泊ボランティアとして参加をして、3日間にわたり宿泊会場の一つとなった美浜少年自然の家において、競泳・ボウリングのアスリートとコーチ併せて約500名の受け入れを行いました。
学生たちは、アスリートの出迎えや受付、入浴や食事といった、いわば裏方となり、アスリートや選手たちが大会での緊張感で疲れた体をリラックスしてもらい、次の試合に臨めるように、企業ボランティアと3名のリーダー学生を中心に宿泊施設の運営が行われました。
2日目は、予定していたよりも1時間も早くアスリートたちが到着する想定外の出来事が発生しましたが、先に入浴を済ませてもらうように臨機応変に対応しました。食事では、お腹を空かせたアスリートたちが限られた食堂スペースに押し寄せてしまいましたが、学生たちは配膳や下膳、席の確保などを行い円滑に食事をとれるようにサポートしていました。帰り際に「ありがとう」「明日も頑張ってきます」と感謝される姿は、とても満足感に満ちているように見えました。また夜間は、アスリートたちが施設外に出ていかないように見回りを行うといった活動も経験しました。
学生たちは、「大変だった」と口々にしていましたが障害をもったアスリートとのふれあいを通して、支援する役割を全うした達成感を強く感じていました。3日目まで参加した学生は、活動後バスにのり2限の授業に笑顔で向かっていきました。
本活動には、学生の移動費などに日本福祉大学後援会の「学生への教育活動における支援を目的とした特別支援事業」が充てられています。後援会のみなさま、ありがとうございました。
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スペシャルオリンピックス宿泊ボランティア
【美浜】一色地区で高齢者にやさしい手作りハザードマップ
2018年9月22日に美浜町一色地区で日本福祉大学2018年度市民研究員の宮澤史明氏が中心となって美浜町一色区役員と社会福祉学部の学生2名らが、ハザードマップ作成にむけてまち歩きに参加し、危険個所をみて回りました。この研究は、GISを活用した高齢者にやさしい手作りハザードマップの作成(防災・減災の仕組みづくり)を目指すものです。
10月21日(日)には、地域住民が避難場所まで歩くルートの下見や天候・体調不良者が出た場合の対処とそして、当日まち歩きをする準備物などあらゆる想定を考えて地区を2つに分けてそれぞれ津波の到着地点と時間を考え歩き非難想定を行いました。
その後、それぞれの状況を振り返りました。漁村の面影を残す一色地区では、海風をしのぐため家々が密集しており、道が狭いということがわかりました。また、空き家も多くあり手入れが行き届かない家の一部が壊れているなど、危険な箇所があることがわかりました。参加した学生らは、日本福祉大学災害ボランティアセンターに所属しており、防災・減災の取組みは、日常からの顔の見える関係づくりが大切と宮澤さんが主催する活動趣旨に賛同し参加しました。
2018年度市民研究員の活動について
日本福祉大学災害ボランティアセンターを知る