4月19日(木)、社会福祉学部総合演習のサブゼミの時間に社会福祉学部の1年生全員が2つのグループに分かれて、合同で春季セミナーの事前説明会が開催されました。
※春季セミナーとは、1泊2日の宿泊型セミナーで、毎年この時期に行われています。導入教育として「読む」、「書く」、「話す」という学習の基礎リテラシーを育むためや、仲間づくりなど複数の目的で実施されます。今年は、5月13日(日)と5月14日(月)出発の2つの日程で19クラスの学生が研修に参加します。
この日は、事前説明とあわせて、1日目に行われる知多半島を中心に各地域で行われるフィールドワークの事前研修として、全学教育センターの佐藤大介助教が、「知多半島に出かけよう」というテーマでフィールドワークのポイントが伝えられました。社会福祉学部の春季セミナーは、日本福祉大学COC事業「ふくし・マイスター」養成の一歩である「ふくし・コミュニティプログラム」に位置付けられており、地域で学ぶための5つのステップ(「地域を知る」「地域を調べる」「地域と関わる」「学習を深める」「成果をまとめる」)が、学習の要素として組み込まれています。
これから4年間を過ごす知多半島について、知って学びを深めてほしいです。
6月7日(木)には、春季セミナーフィールドワーク報告会が予定されており、それぞれのクラスでの成果が報告されます。
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【東海】経済学部・地域研究プロジェクトⅡ
経済学部では、経済・経営の専門分野だけではなく、医療・福祉分野も含めて、人間や社会を理解し、人々の幸福を考えて経済を動かすことができる、そんなふくしマインドを身につけた人材を育てます。特に重視しているのは、現場で考え行動するフィールドワークです。地域の方々と協働することにより、社会で活躍するための実践的な能力を身につけます。
今回、東海市デジタルマッププロジェクトⅡの遠藤秀紀准教授のゼミでは、ゲスト講師に「まち・ネット・みんなの広場」理事長の加藤龍子さんをお招きして、太田川駅東西地区のフィールドワークを実施しました。5月23日(水)に1年生の地域志向科目「地域社会と共生」で「まちあるき企画」を実施するために、遠藤ゼミでは事前学習を行いました。
まず、Cラボ東海に集まり、「まち・ネット・みんなの広場」理事長の加藤龍子さんから、全体の流れの説明を受けました。加藤さんは、太田川駅東西地区で普段見逃しがちなスポットについてお話いただきました。
続いて、実際にフィールドワークを実施し、2時間掛けて9か所を回りました。
学生たちはカメラや文章で記録していき、5月23日(水)に実施される「地域社会と共生」の事業に向けて、ただ今、準備を進めています。また改めて、この「地域社会と共生」の科目の模様については報告していきます。
【半田】情報工学専修1年生の新入生セミナーを開催しました
今年度から半田キャンパスの「健康情報専修」は「情報工学専修」に名称変更となり情報系の科目が大幅に強化されますが、その情報工学専修の新入生44名が新入生セミナーで半田のまちを巡りました。
新入生セミナーでは、キャンパスのある半田のまちを知ることを目的とし、半田赤レンガ建物で赤煉瓦倶楽部半田の馬場理事長・宮原理事から半田赤レンガ建物の保存活動の取組みや、先人たちのカブトビールの挑戦の歴史を教えていただきました。
今回情報工学専修に入学した学生たちには半田市のまちのことをよく知り、大学での学びを地域の中で実践しながら自らの学びを深めていってほしいと思います。
その後学生たちははんだまちづくりひろばで行われたステンドグラスの除幕式に参加しました。今回寄贈されたステンドグラスは15年前に当時の本学の学生が行った「ART FESTA2003」というイベントの中で、一般市民とともに協働で作り上げたステンドグラスです。
このステンドグラスは、赤レンガ建物の耐震工事開始まで5階の窓に飾られていましたが、工事に伴い取り外されていたものを、今回半田市に寄贈しはんだまちづくりひろばに設置させていただきました。
除幕式にあたっては、当時製作を指導いただいた平岡ステンドグラスの平岡和広さんから作品の製作に込められた思いや、学生と行った取組みについてのお話しを紹介いただき、学生たちは、昔から伝統的に続く日本福祉大学の地域連携の取組みを知るきっかけとなりました。
【東海】太田川駅前憩いの場キッチン
「太田川駅前憩いの場キッチン」とは、東海市が主催し、事業の自立的な運営を図っていくため将来の担い手育成や仕組みづくりを目的として、太田川駅周辺の広場における自主体験の場を提供し、キッチンカー等を使用した出店など、みんなのやってみたいことで、にぎわいや文化の創出にチャレンジするプロジェクトです。
今回、「太田川駅前憩いの場キッチン」では、国際福祉開発学部の吉村ゼミと経済学部の吉田ゼミが出店しました。
国際福祉開発学部の吉村ゼミでは、ふくしフィールドワーク実践を経て、3月7日と14日に「OTAGAWAまちなかピクニック」と題し、大屋根広場で人工芝や木のベンチ、ハンモックなど憩いの場を提供しつつ、キッチンカーでは「究極のカンボジア風ごはん」の販売を行いました。
2日とも天候にも恵まれ、キッチンカーで販売した商品は完売し、大屋根広場には年齢を問わず、多くの人が訪れて、くつろぎの時間を過ごしていました。
一方、3月19日(月)~3月30日(金)は吉田ゼミがスイーツの「トライフル」とカフェの販売を行いました。飲食店のアルバイトで経験を積んだ学生が中心なってメニューを考案。パッケージや見た目にこだわり、「インスタ映え」を狙った商品を販売しました。また、12日間の出店のため、ローテーションも組み、運営に備えました。
また、太田川駅での周知活動、来客にSNS投稿を依頼するなど、営業活動も積極的に行いました。19日の開始当初、売り上げに苦戦し、活動の中心となった学生の一人は、「準備不足」と反省しつつも、皆と力を合わせて、修正しながら、活動を終えることができました。
【美浜】奥田区祭礼を共に盛り上げる
3月24日、25日に、美浜町の奥田区で行われた祭礼において社会福祉学部4年の泉周作さんが、子ども向けのゲームの企画・運営をしました。奥田地区祭礼は、五穀豊穣などを願い地元神社へのお囃子の奉納を行う由緒ある神事としてこれまで地域のさまざまな方の協力の上に継承されてきました。
今回、伝統と発展を融合すべく奥田北区長の都築さんから「大学生の参加を。」と協力の願いがあり、その話をまちづくりに関心をもつ泉さんに話したところ、直接、地区の担当の渡辺さんに連絡をとり、活動が生まれました。泉さんの呼びかけで集まったNPO法人チャレンジド職員の宮本さんや日ごろから地域活動に励む学生たちの協力によって運営された「スーパーボールすくい」と「自作のピンボールゲーム」は子どもたちに大人気。2日間でおよそ250人ほどの人がゲーム参加をしたといいます。また、本学の災害ボランティアセンターのボランティアスタッフも地元商工会と協力し「水風船釣り」などを企画・運営していました。
学生たちは、日頃の活動の中で地元商工会の方や住民と出会い、それぞれに声をかけてもらいブースを出店することになりました。企画から運営までを行った社会福祉学部の泉周作さんは、「子どもと大人が、こうした文化・伝統行事を通して関わりあえる機会がこれからの地域づくりに必要だと思います。これからもこうした行事への積極的な参加を通して、学生と地域との顔の見える関係が作っていければと思います。」と、話してくれました。
【半田】ふくしフィールドワーク実践「一人の暮らしを皆で支える地域包括ケア」
社会福祉学部、子ども発達学部、看護学部の学生11名が、「一人の暮らしを皆で支える地域包括ケア」を学ぶために混成でチームを作り、半田市社会福祉協議会の方々にご協力いただきながら、対象者をアセスメントし、「病気や障がいをもつ方の支援プラン」の作成を行いました。
2018年2月26日(月)実際のケースに関わっている支援事業所を訪問し、支援する側の方々からお話を伺いました。また、翌27日(火)は要支援者の方のお宅へ訪問させていただき、要支援者の方のこれまでの暮らしや、今考えていることなどのお話を伺った上で、チームごとに支援プランを検討していきました。
チーム内での話し合いについては、各学部で学んでいることの違いを感じながらも、様々な視点からの考えをまとめる合意形成の難しさや、お互いの考えを尊重し、要支援者のためにそれぞれの専門性において知識を補い合うことの重要性などを学ぶことができました。
28日(水)には振り返り講義では、半田市社会福祉協議会の方々を前に自分たちが立案したケアプランの発表を行いました。
地域社会の中での実践的なフィールドワークによって、多職種と協働できる人材を育てるこの「ふくしフィールドワーク実践」。
地域包括ケアの重要性が叫ばれている現在において、将来的に一緒に働くであろう専門職同士が学生の頃から互いを認め合い、一緒に学習する意義は非常に大きいはずです。
【全学】目指せ!「ふくし・マイスター」
本学は、「建学の精神」のもと「地域に根ざし、世界を目ざす『ふくし』の総合大学」として、地域社会と時代が求める人財を養成しています。
その一環として、学部科目と全学共通科目による体系的な地域連携教育で「ふくし・マイスター」を養成しています。(※2015年度新入生より対象)
「ふくし・マイスター」とは、地域の課題を理解するとともに、生涯を通して地域と関わりながら暮らす市民としての基礎力、地域課題を見据える「ふくし」の視点を身につけ、「身をもって」地域課題の解決に取り組むことができる人のことです。
この度、地域活動を積極的に取り組み、「ふくし・マイスター」を目指している学生にインタビューをしました。各学部、特色のある取り組みをして、学びを深めています。
※画像をクリックすると、インタビュー動画をみることができます。(本学アカウントのみ)
「ふくし・マイスター」になるには、2つの条件が必要です。
①「所属学部+全学教育センター」の「地域志向科目」の中から、卒業時までに10科目20単位以上修得すること。
②1年次から4年次まで、毎年リフレクション(ふりかえり)を実施すること。
学びを積み重ね、「ふくし社会」を担う力を高めた学生には、卒業時に「ふくし・マイスター」の修了証が授与されます。
地域と関わり、活動を通して学びを深め、リフレクションを積み重ねて「ふくし・マイスター」を修得することで、得られるメリットがあります。
学生生活を通して地域と関わることで、視野を拡げ専門的な学びを深める機会がここにあります。その経験は、就職活動や自分の将来にも活かすことができます。自分なりの「ふくし・マイスター」を語り、地域社会と時代が求める人財として活躍することを期待しています!
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Cラボでは知多半島の地域創生に資する取組で、学びの機会となる情報を学内外に紹介しています。Cラボ美浜・半田・東海の地域連携コーディネータまでご相談ください。
連絡先:info@ml.n-fukushi.ac.jp
【半田】新美南吉記念館で子供向けワークショップを開催
今回のワークショップでは、新美南吉記念館のイメージに併せて、紙とストローで作るちょうちょ・紙皿と割り箸とストローで作る風車・牛乳パックとストローで作る竹とんぼの3種類を作ることができ、雨が小雨になった屋外では、作った風車で楽しく遊ぶ子どもの姿が見られました。
今回のワークショップのスタッフとして参加した新4年生の湯地宏成くんは、「雨で残念だったけど、参加してくれた子たちが遊んでいる様子を見て、教えた甲斐があったと感じました。」と教えてくれました。
湯地くんは将来施設の職員として子どもと関わり合いながら働くことを夢見て頑張っていますが、子どもの反応や親御さんの反応を見ながら実践的な学びができていることに充実感を漂わせていました。
【東海】2018市民交流プラザまつりに参加
Cラボ東海では、毎年恒例で行われる東海市主催の「市民交流プラザまつり」に参加しました。今回は星城大学さんと共有スペースで大学の取組の紹介と舞台発表で参加しました。
Cラボ東海では、ブースにパネルを設置し、映像などで取り組みを紹介しました。
舞台発表では東海市で手話サークルで活動する下川智恵子さん指導のもと、手話とギター弾き語り演奏を披露しました。手話は経済学部2年の羽田直生さん、ギター弾き語りは、国際福祉開発学部3年の谷川セイジさん。2人ともこのような形で披露するのは初めてで、下川さんから、「歌詞の意味をきちんと考えるように」とアドバイスを受け、練習に励んできました。
手話とギター弾き語りは方法は違うけれど、「伝える」という目的は一緒です。それも考えながら舞台に立ってもらえるようにアドバイスしました。
舞台では、下川さんに終始リードをしていただき、1曲を披露しました。学生2人は初めての体験で表情も堅く、緊張していた様子でした。予想外のアンコールも飛び出し、戸惑いましたが、何とか舞台を終えることができました。終了後、羽田さんは「手話を勉強していたが、さらに深く勉強する良い機会となった」谷川さんは、「間違えてしまったけど、楽しかった」と振り返りました。手話の指導をしていただいた下川さんは「学生さんたちと一緒に舞台に立てて、エネルギーをもらった」とお話いただきました。
Cラボ東海では、今後も地域の方々と積極的に繋がり、福祉(ふくし)の「ふつうのくらしのしあわせ」に寄与できるよう、活動してまいります。
【東海】ふくしフィールドワーク実践~いきいき暮らせるまちを育む地域デザイン~
2月26日(月)から28日(水)にかけて、東海キャンパスでは、全学教育センター開講科目の「ふくしフィールドワーク実践(東海)」(担当:吉村輝彦国際福祉開発学部教授)が開講されました。テーマは東海市をフィールドとした「いきいき暮らせるまちを育む地域デザイン」について学びました。
この科目では、知多半島における課題解決に求められる多職種・多分野連携のあり方、その中での地域の各主体の役割などを生ぶことを目的に、学生は地域での体験学習を重視して、地域を創造していく力を身につけていきます。この期間、国際福祉開発学部、経済学部、社会福祉開発学部の学生が参加をしました。
はじめに、吉村教授は、講義の進め方を説明しました。東海市の中心市街地は、ハード面の整備が完了した一方で、そこを訪れる人や利用する人の視点に立った時に、まだまだ潜在的なニーズを取り込めていないのが現状が課題とし、「居場所のデザイン」をイメージし、「SPACE(空間)をPLACE(場所)とする、プレイスメイキングについて考案していきます。続いて、東海市大田川駅前周辺のフィールドワークで①複数人が交流できる場所②おひとり様空間デザイン、2種類の居場所を徹底的にリサーチをすること、リサーチの結果から現状把握し、どんなものが必要なのかを考えます。
一日目は太田川駅前周辺でフィールドワークを中心に実施しました。①複数人が交流できる場所②おひとり様空間デザインを調査し、「どこで、誰が、いつ、どんなことをしているのか」など視点を持ち、実態を記していきます。
2日目は主に一日目で実態を調査したものを、紙面に落とし込みをしていく作業から取り掛かりまりした。市民にインタビューし、多角的な視点も取り入れながら、現状把握するために、グループワークで活発な意見交換が行われ、課題を共有していきます。さらに、1日目に行けなかった場所や現状を再確認するために、再度フィールドワークを実施しました。
3日目には、具体的な太田川駅周辺の利活用について、日常性・波及性・継続性の視点に基づいた利活用についてアイデア出しを行いました。吉村教授は、アイデアが詰まったときの考え方として、書籍や雑誌などにヒントがあるとし、学生は、アイデア出しの手法についても学んでいきます。
アイデアを1人5つ考え、さらに意見交換を進めていきます。太田川駅周辺の利活用について、個人の視点でプレゼンテーションして行き、具体的に紙面に落とし込む作業を実施しました。
今回の講義を通して、学生たちは、実際にまちを観察して、多様な視点から課題を捉えて、目的に向けて合意を形成しながら、アイデアをまとめる実践を行った。講義のふりかえりでは、どんな情報を「input」するかによって、アイデアを「output」が違ってくることを学び、いいアイデアを創造するためには、多様な視点と多様な価値観を受容することが必要であることを学びました。
このアイデアを形にできればと、吉村ゼミでは早速3月7日(水)と3月14日(水)の二日間、太田川駅西広場で新たな展開が計画されています。改めて、この模様を報告します。