Tag Archives: 美浜町

【社会福祉学部】公務員育成プロジェクト~考えた課題解決のアイディアに地域の意見もらう~


7月19日(木)、暑い日差しの下、社会福祉学部行政専修の公務員育成チャレンジプロジェクトの報告会が開催されました。愛知県、東海市、美浜町の3つの自治体から提示された5つの課題に対して、これまでグループで検討してきた課題解決のアイディアを披露しました。この日は、自治体ごとに課題に関係する以下のゲストの方にご協力をいただき、住民目線のフィードバックをしてもらうことで、11月に予定される行政関係者を前にした報告会にむけてさらに具体的な提案を目指していきます。

(愛知県)
山本廣枝(愛知県母子寡婦連合会)
伊藤一美(特定非営利活動法人子ども&まちネット)
(東海市)
加藤龍子(NPO法人まち・ネット・みんなの広場)
森岡由美(NPO法人まち・ネット・みんなの広場)
(美浜町)
辻直哉(愛知障害フォーラム事務局長)
美浜在住の行政職員


このプロジェクトは、県・市・町の行政担当者が仕事の内容や抱える課題の一端を披露し、学生たちと共有するだけでなく、その解決に向けて学生たちがグループワークを行い、幾度かのフィードバックを経て提言(提言は11月)としてまとめていくものです。一連のプロセスの経験により、参加した学生が公務員を目ざす理由を明確にし、主体的な学習姿勢を醸成し、日本の地域社会に貢献することの意義を理解することを目的としています。
これまで実施されたきたプロジェクトでは、愛知県・東海市・美浜町の担当者から、それぞれが抱える課題を5つ提示いただき、学生たちはその解決に向けて調査やディスカッションを行ってきました。東海市の課題に取り組むクラスでは、高齢者が暮らしやすい街を目指して、中心市街地に多目的トイレを整備するアイディアが披露されました。それに対して、住民からは東海市で活動するオストメイトの会の話があり、ニーズがあることが確認されました。この他にも、各ゲストから有意義なコメントをたくさんいただき、学生にとっては大変貴重な学習機会となっていました。
ご協力いただいたみなさん、ありがとうございました。
【関連記事】
大学ホームページ トピックス(7月20日)
http://www.n-fukushi.ac.jp/news/18/180720/18072001.html
大学ホームページ トピックス(6月4日)
http://www.n-fukushi.ac.jp/news/18/180604/18060401.html
大学メディア掲載情報(6月18日)
中日新聞(6月1日)「公務員目指す学生 自治体の課題に提案 日本福祉大学」
http://www.n-fukushi.ac.jp/news/media/18/1806/13.html

【東海 看護学部】在宅介護方法論~地域の社会資源とケースマネージメント~

在宅看護方法論「地域の社会資源とケースマネージメント」では、地域の特徴と地域にあるフォーマルサービス・インフォーマルサービスについて調べ、地域の社会資源の活用とケースマネージメントの必要性を学びます。
その方法として、①地域の概要②法令に基づくもの、県や市町の条例に基づくフォーマルサポートとNPO法人、個人や地域が行っている活動やサービスなどのインフォーマルサポートなど利用可能な社会資源を調べる。③QOL向上を目指すために必要と考えた社会資源について検討する。④調べる際に活用した資料やHPなど文献リストにする。一連の方法で、グループで指定された4つの地域について、まず個人やグループで調べ学習をし、学習成果を発表し、学びの共有と拡大を図っていきます。
指定された地域の一つ、本学がある「美浜町に居住し、南部知多訪問看護ステーションを利用している」と想定し、美浜町の地域の概要、産業、観光、文化、歴史とあらゆる資源を調べて、地域の課題を探っていきます。その中で、フォーマルサポートもインフォーマルサポートも情報量が多いことに気づき、その人に合ったサポートサービスを提供することが大切と考えました。

この学習を経て、ゲストスピーカーによる講義を受けたのち、後期からの実習に備えていきます。

【美浜 社会福祉学部】「総合演習」~農業体験を通じて課題を見つけ出す~

6月21日(木)、美浜町内の上野間地区において、「総合演習」(山本和恵ゼミ)の一環として、農業体験を通じて地域の課題を見つけ出す学習が行われました。
この日は、地域連携アドバイザーの廣澤さんの協力のもと、名古屋市から美浜町に移住し農業をしている株式会社出口崇仁農園の出口崇仁さんを講師に迎え、社会福祉学部人間福祉専修の学生(1年次)が2グループに分かれて体験しました。1つのグループは、草刈りから鍬で耕し、ならしてから畝(うね)をつくり、種をまくまでの一連の農作業。もう1つのグループは、新じゃがと天草を使ったところてんの料理体験と交互に行いました。

 
 
 
 
 
学生たちは、はじめは慣れない手つきだった鎌や鍬といった農具の使い方を覚え、畝をつくり、枝豆の種をひとつひとつに愛情を込めて植えました。
並行して、廣澤くみ子さんの指導のもと、ところてんを作ったり、新じゃがの皮むきと盛りつけをし、食卓に運び準備をします。


 
 
 
 
農作業を終えたチームと食卓の準備を終えたチームが揃うと、出口さんの講和・質疑応答とともにご飯会が行われました。

 
 
 
 
 
出口さんからは、自分が有機農業を始めた経緯や農業に対する想い、出口さんが追求している幸せを生む『健幸野菜』づくりについて、熱く語っていただきました。
その後、学生から農作業で大変なことやどんな生活をしているか、土づくりのなど、出口崇仁さんと廣澤くみ子さんにそれぞれ質問をしました。

山本和恵ゼミの学生の1人関本匡孝さんは、「農業体験は初めてのことで楽しかったけど、毎日はしんどいと思う。将来は高齢者分野で働くことを考えているため、高齢者と農業で何ができるか考えるきっかけになった。」と感想を話しました。
また、比内茉莉さんは、「出口さんの話を聞き、自分のやりたいことや夢に向かって突き進んでいる姿勢を尊敬します。周りの意見や思い込みだけで判断するのではなく、実際にやってみることが大切だと思います。」と感想を話しました。

【社会福祉学部】自治体の課題解決のアイディアを出し合う


社会福祉学部行政専修(専修長:末盛慶社会福祉学部准教授)では、同専修の1年生を主な対象とした「公務員育成チャレンジプロジェクト」を立ち上げました。2018年6月21日の3限に1231教室で、社会福祉学部行政専修のボランティア科目の3回目の「公務員育成チャレンジプロジェクト」が開講されました。このプロジェクトは、愛知県、東海市、美浜町と3つの自治体と連携して、実際の行政課題を学生に提示してもらい、その課題に対して学生がグループで課題解決の提案をフィードバックをもらいながら行うことで、公務員の業務の理解と志望動機を高めることを目的にしています。

美浜町を担当する角崎准教授と学生のクラス


美浜町は末盛慶准教授、東海市は角崎洋平准教授、愛知県は久保隆志助教が、それぞれの自治体の課題に向き合う学生の支援をしています。学生は、この日までに、自分が担当する課題に対して、5つ解決策を考えてくることになっており、思いのこもった解決策をメンバーの前で披露していました。
同じ行政専修でもこの日が初めて顔をあわせる学生もいる中で、教員のサポートを受けながら次第に課題の本質を議論する中で、打ち解けあって行く様子が垣間見えました。
担当する角崎洋平准教授は、「楽しいところも、難しいところもあったと思うが、政策作成のプロセスを実践してみることで、実際の公務員の仕事について少しでもイメージを持って公務員の仕事を理解していってもらいたい」と、1年生のこの時期から自主的に参加する学生の姿に期待を寄せていました。
次回、7月19日の開講日には、それぞれの自治体の住民の方をゲストに招き、課題の解決策をプレゼンテーション行い、住民のニーズがしっかりと施策に反映できているのかフィードバックをもらいます。11月には、自治体担当者の前でグループごとに報告を行う予定になっています。
関連リンク
日本福祉大学公式ホームページ 公務員育成チャレンジプロジェクト
http://www.n-fukushi.ac.jp/news/18/180604/18060401.html
日本福祉大学ふくし・マイスターblog
http://blog.n-fukushi.ac.jp/coc/archives/2279
メディア掲載
中日新聞 6月1日(金)「公務員目指す学生ら 自治体の課題に提言 日本福祉大学」http://www.n-fukushi.ac.jp/news/media/18/1806/13.html

【美浜】高齢者にやさしい手作りハザードマップの作成(市民研究員)

本学では、大学COC事業の一環で住民の視点から具体的な地域課題を明らかにし、その解決の道筋を探求する調査や研究に対して支援を行う「市民研究員制度」を2015年度に創設して、よりよいまちづくりに寄与することを目的に、美浜町、半田市、東海市、知多市の地域課題に関わる研究テーマを設定し、地域課題の解決にむけて積極的に取り組んでいます。

この日は、美浜町の防災・減災の課題に取り組む宮澤史明さんを中心とするグループが、大学の全学教育センターで美浜町防災課の職員と美浜町の2つの区の区長と話し合いが行われました。美浜町防災課の呼びかけによって、2つの区に協力いただけることになり、研究の概要説明と具体的にどのような行程で進めていくのかについて説明を行いました。

協力をしていただくことになった一色(野間)地区区長・副区長さん、そして、古布(河和南部)地区の区長さんは、それぞれ地区の課題を持っているようで、話し合いの随所で真剣な議論が交わされていました。
市民研究員の宮澤さんは、はじめ一つの地区に限定して調査を行うことを考えていたようでした。しかし、この日の議論を元に地域の実状に合わせていくことを重点に調査を進めていけるように具体的な課題を持ち帰り考えていくことになり、実りのある議論が行われているようでした。宮澤さんは、「この研究を通じて、より地域と繋がり、地域の課題解決の足掛かりになれるよう動いていきたい」と抱負を話してくださいました。
参考:ふくし・マイスターHP 研究ページ
http://www.n-fukushi.ac.jp/coc/research/

【美浜 社会福祉学部】公務員チャレンジプロジェクト

5月31日(木)、社会福祉学部の行政専修の1年生を対象としたボランティア科目「公務員チャレンジプロジェクト」を実施しています。このプロジェクトは、愛知県、東海市、美浜町と3つの自治体と連携して、実際の行政課題を学生に提示してもらい、その課題に対して学生がグループで課題解決の提案をフィードバックをもらいながら行うことで、公務員の業務の理解と志望動機を高めることを目的にしています。
この日は、はじめにこの科目を主導する末盛慶准教授から、オリエンテーションが行われた後、興味関心に応じて3つの自治体ごとに分かれて、行政職員のプレゼンテーションを聞きました。愛知県、東海市、美浜町から現役の行政職員の方が、美浜キャンパスにお越しいただき、それぞれ課題を提示いただきました。学生は、現役の公務員の方のプレゼンテーションを聞いて、それに対して「施策を作成するプロセスはどのようになっているのですか」や「公務員の仕事でやりがいと困難なことはなんですか」など積極的に質問をしていました。

自治体から提示された課題一覧

愛知県
少子化の流れを変えるためには、どうしたらよいか?
安心・安全に子どもを妊娠・出産できるためには、どのようにサポートすれば良いか?
小学生が放課後に安心して過ごすことができる居場所を確保するためには、どうすれば良いか?
ひとり親家庭に必要な支援情報を届けるためには、どうすれば良いか?
児童養護施設等で生活する子どもが自立するためには、どうすれば良いか?
東海市
子育て支援・ひとづくり
高齢者福祉(地域包括ケア・高齢者の支えあい)
地域防災力の向上
シティプロモーション
観光振興
美浜町
みはまイルミネーション
ラッピングバス
地域資源を活かした地域ブランドの開発と情報発信
知多奥田駅周辺のまちづくり
美しいまちをつくろう~ゴミの出し方~

 

【社会福祉学部】「総合演習」(大濱ゼミ)奥田区フィールドワーク

2018年5月10日、「総合演習」(大濱ゼミ)を履修する行政専修の1年生学生がサブゼミアワーを利用して、知多奥田駅をスタート地点にフィールドワークを行いました。この日のテーマは、「共同管理を観る」ということで、奥田の農道と旧道を抜けて、知多奥田駅の駐輪場、知多奥田の水田に利用される水のため池、山車が納められているさや、住宅地の一角にある花壇などを巡りました。

学生たちは、はじめに指導教員の大濱先生から、「見えていないないものを”観る”ことがフィールドワークでは大事」とオリエンテーションを受けて、「田んぼの水はどこからきている」と質問をうけました。学生たちは、はじめのうち「雨」、「川」からと答えていましたが、先生から「高いところを見てごらん」といわれると、「ため池」とある学生が答えました。
また教員に「ため池は、だれが、どうやって管理しているのかなぁ。管理するためには、何が必要になってくるだろう」と問われ、学生たちは、一つずつ問に答える中で、私有地でなく、共有地の存在に気づき、共有地には共同管理が必要になるという理解を深めていきました。また、そのための組織や、ルール、資源、能力や経験がどのように蓄積されているか、外部との連携はどうなっているのかを考えていくことが必要だという自治の基本や条件について学んでいました。

他にも学生は、知多奥田の焼杉の壁をみながら、「なんでどの家も壁が黒いんだろう」など気づきを口にしていました。その後、学生はグループに分かれて、春の穏やかな表情を見せる奥田区のフィールドワークを行いました。
大濱ゼミは、5月13日に春季セミナーのフィールドワークで半田市の岩滑地区を訪問して、岩滑区の自治について学ぶことになっています。
ノーベル経済学賞を受賞したエリノア・オストロム教授は、共有財産の管理について、1000件以上の事例をもとに、国家権力か市場による解決ではなく、セルフガバナンス(自主統治)の可能性を示した※1が、いかに人間は利害の対立を克服して協力を実現できるか、また、人間は(第三者の強制なしに)いかに協力を実現するルールを自らが構築できるかを考えていくことは、豊かな地域づくりにとって必要なことであることを学生たちは、小さな事例をもとに感じ取っていたようでした。(中野)

※1出典:岡田章、2009年「エリノア・オストロム教授のノーベル経済学賞受賞の意義」

【美浜】地域課題解決型研究(防災・減災)のミーティングを実施

本学は「地(知)の拠点整備事業」の一環として、住民の視点から美浜町、半田市、東海市、知多市の具体的な地域課題を明らかにし、その解決の道筋を探求する調査や活動に対して支援を行う「市民研究員制度」(一般対象)および「地域課題解決型研究支援制度」(本学教員対象)を2015年度に創設し、2018年度で4年目を迎えます。
先日4月25日(水)に行われた「COC研究交流会」にて、防災・減災を研究する教員と市民研究員の交流で、相互に協力し合い研究していけるよう話し合いの場を設けることになりました。
 
5月8日(水)、美浜町役場の担当課の方たちに美浜キャンパスへお越しいただき、担当教員と市民研究員でミーティングを行いました。それぞれの研究内容や実施内容、またその効果を踏まえ、美浜町との協働について話し合われました。
知多半島は大震災が発生した時に、災害ボランティアが来ない可能性があると言われている地域です。だからこそ、災害発生時に対応できる準備、そして二次災害を防ぐための減災が必要です。これらの研究を通して、地域の防災力向上に貢献にしていきたいです。

【美浜】スポーツ科学部春季セミナー 美浜町ウォークラリー


4月26日(木)、スポーツ科学部の春季セミナーが開催されました。この春季セミナーは、ふくしコミュニティプログラムの一環です。日本福祉大学では、すべての学部の学生が1年生科目において地域と関わる学び”ふくしコミュニティプログラム”を展開しております。
今年は、188名の新入生が24グループに分かれ、これから4年間を過ごす美浜キャンパス周辺約10kmのウォークラリーを行い、チェックポイントを巡りミッションを達成します。
当日は、真っ赤なお揃いの学部Tシャツを着て、晴天のもと元気よくスタートしました。

地元の人たちに挨拶しながら、体育館や小学校、海水浴場や美浜町の観光スポットなどを巡り、日差しが照りつける中、チームで声を掛け合い歩く姿が印象的でした。
 
  
約3時間のウォークラリーのゴールは、全コース南知多ビーチランドです。出迎えた教職員と共にグループでBBQを楽しみました。共に汗を流し、同じ釜の飯を食べたことで、ますます仲が深まったように感じました。

その後、春セミ企画として、名刺交換やゼミ発表が行われ、学部の一体感が高まったようです。
おそろいの赤いTシャツには、金澤翔子本学客員准教授による「挑」の文字が刻まれています。
2年目を迎えたスポーツ科学部の今後の挑戦が楽しみです。

【美浜】奥田区祭礼を共に盛り上げる


3月24日、25日に、美浜町の奥田区で行われた祭礼において社会福祉学部4年の泉周作さんが、子ども向けのゲームの企画・運営をしました。奥田地区祭礼は、五穀豊穣などを願い地元神社へのお囃子の奉納を行う由緒ある神事としてこれまで地域のさまざまな方の協力の上に継承されてきました。
今回、伝統と発展を融合すべく奥田北区長の都築さんから「大学生の参加を。」と協力の願いがあり、その話をまちづくりに関心をもつ泉さんに話したところ、直接、地区の担当の渡辺さんに連絡をとり、活動が生まれました。泉さんの呼びかけで集まったNPO法人チャレンジド職員の宮本さんや日ごろから地域活動に励む学生たちの協力によって運営された「スーパーボールすくい」と「自作のピンボールゲーム」は子どもたちに大人気。2日間でおよそ250人ほどの人がゲーム参加をしたといいます。また、本学の災害ボランティアセンターのボランティアスタッフも地元商工会と協力し「水風船釣り」などを企画・運営していました。

学生たちは、日頃の活動の中で地元商工会の方や住民と出会い、それぞれに声をかけてもらいブースを出店することになりました。企画から運営までを行った社会福祉学部の泉周作さんは、「子どもと大人が、こうした文化・伝統行事を通して関わりあえる機会がこれからの地域づくりに必要だと思います。これからもこうした行事への積極的な参加を通して、学生と地域との顔の見える関係が作っていければと思います。」と、話してくれました。