【社福春季セミナー】東浦町で「困った時はお互いさま」の心を学ぶ

社会福祉学部では、入学して間もなく、春季セミナーという合宿型研修を毎年行っています。春季セミナーの中で知多半島地域のフィールドワーク(以下、FWと略す)を通して、1年生全員がゼミごとに分かれて、地域を知り・地域を学ぶ体験を培うプログラムを実施しています。今年は、2日間の日程に分かれて18コースでフィールドワークを行いました。
2017年5月15日(月)、高須ゼミは東浦町緒川地区にある認定NPO法人絆(きずな)を訪問しました。現在の施設は、ウグイスやカエルの鳴き声が聞こえるなど、自然あふれる環境の中にあります。

認定NPO法人絆(きずな)では「困った時はお互いさま」の心で助け合い、助け合いの輪を地域に広げ、平成6年から活動を続けています。今回は、日常の活動を体験するということで、職員でもあり、音楽療法士の鈴木真由美さん指導の下に「音楽を通して利用者さんと交流」を行いました。最初は堅かった学生も徐々に利用者さんと目線を合わせ、触れ合うことの大切さを学んでいきました。利用者さんも次第に笑顔が増してきました。

続いて、絆さんの施設、コミュニティカフェを運営しているトレーラーハウス「風(ふう)ハウス」、空き家を活用した施設で「さをり織」が体験できる「あんきにきて家(や)」を見学しました。

最後に、代表の山﨑紀恵子さんからお話を伺い、「困った時はお互いさま」の心で助け合いの輪を地域に広げる事業や一人一人の困難に向き合い、その人がその人らしく生活できるよう、心に寄り添う支援の活動など説明を受けました。また、世代を超えた人と人との絆を大切にし、互いに学び合い、支え合いながら、生きがいや自己の実現につなげることの大切さを説きました。

高須和博助教は 皆さんが「福祉を支える素晴らしい人々」の姿やその精神に触発され、 福祉の奥深い森に分け入り、学びを深めてくれることを期待します」と総括しました。