Category Archives: 学ぶ

【Cラボ美浜】美浜町のファミリー・サポート制度についてのざっくばらんな意見交換会

美浜町の子育て支援の1つ、ファミリー・サポート制度が9月からスタートしました。ファミリー・サポート・センターの大矢先生から、制度の概要や現状報告があり、今後改善してほしいこと・あったらいいなーと思うことなどを意見交換しました。

美浜町に住む子育て中のお母さん、これから出産を迎える妊婦さん、子どもを預かってもいいかな?と思っている地域の人、本学の教員、学生と、さまざまな立場の人が参加していました。

「提供会員は、美浜町在住で20歳以上ということは、学生も登録して、お子さんを預かってもいいですか?」「ファミリー・サポート制度でできることとできないことがあるから、民間のファミリー・サポート制度をつくろうかしら?!」「美浜町の人は人情が厚く、あたたかい。その人柄を子育てにも生かしたい」と、2時間では話しきれないほどの意見が出ました。
 
さまざまな立場の人が、互いを認めつつ、「子育てしやすい美浜町にしたい!」という想いで意見交換ができた場でした。
※本企画は、「市民研究員しらべて・みはま隊」の主催でした。
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Cラボでは知多半島の地域創生に資する取組で、学びの機会となる情報を学内外に紹介しています。Cラボ美浜・半田・東海の地域連携コーディネータまでご相談ください。連絡先:info@ml.n-fukushi.ac.jp

【サービスラーニング】授業で、コミュニティカフェを体験しました

10月2日の岡本一美ゼミでは、「コミュニティカフェを体験してみよう」という趣旨のもと、知多市市民活動センターにある「Ada-coda」というお店のシェフをお迎えして、大学構内のCラボ美浜で昼食をいただきつつ、学習に取り組みました。

 「Ada-coda」は、ワンデイシェフという、プロではない一般の主婦(夫)やOL、学生といった人が日替わりで厨房に入り、それぞれの思い通りのランチを調理するといった方式を取り入れたお店であり、作り手の個性や想いが料理にそのまま込められていらっしゃいました。
 この日の昼食のメニューは、栗ご飯(おかわりさせて頂きました!)、二種類のドレッシングを添えた蒸し野菜、秋鮭とジャガイモのグラタン、鶏肉とえのき・しいたけ・しめじのムニエルという、秋の味覚がふんだんに盛り込まれつつも彩りよく仕上がっており、とても美味しくいただきました。普段はこういったメニューを\650で提供されているとのことですが、可能であれば毎日でも訪れてみたいと強く感じました。

 こういった体験を通して自分が考えたことは、誰でも人は自分を必要としてくれる居場所を求めているということであり、その居場所に必要とされることがその人の生きがいにつながることで、その人も他人も幸せにすることができるのではないかということです。Ada-codaの想いにもあるように、働く意欲や心の輝きを求めている人が集まって、自分たちの思いを形にすることができる、そんな場所があることで地域の為に何か力になることができるならば、それは素晴らしいことではないでしょうか。
 このような機会がまたありましたら、今度は自分たちも積極的にかかわっていくことで、今後の学習に活かしていきたいと考えています。ありがとうございました!

記録:社会福祉学部社会福祉学科2年 海野裕希

参照:Ada-coda

【Cラボ東海】「みんなの広場」に参加しました

10月1日、東海キャンパスの学生たちが東海市市民活動センターで開催された「みんなの広場」に参加しました。東海市内でさまざまな市民活動をされている団体の方が集まり、「自分が地域でできること」「これから地域でやってみたいこと」を話し合いました。

開催にあたっては、現役の経済学部生でありながら、今年東海市内にカフェバーをオープンした入山拓己さんが話題提供をしました。入山さんは高校時代から慣れ親しんだ東海市でお店を開きたたかったという思いや、資金調達の苦労などを話しながら「もっと地元にお店を浸透させていきたいし、地域と一緒に成長していく店にしたい」という夢を語ってくれました。

グループに分かれてのワークショップの内容を、国際福祉開発学部の学生が発表するなど、学生たちは世代や立場を超えて東海市の皆さんと交流を楽しんでいました。
会場からは「この機会を通じて得たつながりを、実際の活動で生もかしていきたい」といった意見も出されました。引き続き大学や学生と地域の皆さんとの協働が進むよう、Cラボとしてもいろいろな方の意見をお聴きしながらますます頑張ってまいります。


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【地域研究プロジェクト】はんだPJ~ラジオ番組でプロジェクトの学びをふりかえる~

@FMの冨田次長から取り組みのヒアリングをうけるはんだプロジェクト

2015年9月28日(月)@FM80.7(旧:FM愛知)の出演にむけて、地域研究プロジェクトはんだプロジェクトの鈴木健司経済学部准教授と学生が取材をうけています。

はんだプロジェクトは、地域のにぎわいを創出するというテーマのもとで、半田市岩滑にお店を構えるパンのトラを経営する株式会社トラムスコープさんと連携をして5月〜8月下旬にかけて、地域の特産物を活かした24時間TVで販売したチャリティパンの企画に取り組んできました。
夜通しパンの販売に協力した経済学部2年の杉浦くんは、「プロジェクトのプロセスを通して1つのものをつくり出すためには、こんなにも多くの方が関わっていることをしることができた。普段知ることのできない仕事の裏舞台をしることができて本当に勉強になった。また、限定商品が何故うれるのか、広報の力など現場で実際に体験することで、普段学んでいる内容を理解することができた。」とプロジェクトの経験を通した学びをふりかえっていました。
プロジェクトを担当する鈴木先生からは、「企業と連携することで、売れる商品をつくるためには学生の視点だけなく様々な要素を調整していくことが必要だということを身をもって学べた。」とふりかえりの言葉がありました。
半年間の短いプロジェクトの中で、学生が自らの体験を言葉で振り返ることができたのは、大きな成長の証だとおもいます。
本番の収録は、2015年10月28日(水)14:00〜@FM80.7から行われ、そのまま生放送にて流れます。みなさん、本番でもうまく話せることを祈りながら番組を視聴ください。
関連記事:経済学部ブログ
パンのトラさん連携①
パンのトラさん連携②
パンのトラさん連携③
 
 

【地域研究プロジェクト】VCプロジェクト~ 全校児童13人の運動会を盛り上げました~

 
日本福祉大学では、地域貢献をテーマに「あんしん」「にぎわい」「つたえる」の3つの要素をコンセプトとして、正課科目『地域研究プロジェクト』を開講しています。この科目は経済学部と社会福祉学部の学生を対象としており、現在7つのプロジェクトが展開されています。人の繋がりによる地域活性化を目指すボランティアコーディネートプロジェクト(通称:VCPJ、担当教員:後藤順久経済学部教授)では、9月20日(土)に長野県下伊那郡辰野町川島小学校の運動会の支援を目的に、学生4人が参加しました。

 日本福祉大学と辰野町・辰野高校は2007年に交流連携協定を締結しました。学生たちは辰野町で川島地域に向かうアクセス道路沿いに花を植栽する花街道整備や高齢者生活実態調査、辰野高校との交流キャンプ事業などを行ってきました。本年度は、新たに川島区住民減少対策委員会と連携を行い、新たに定住・移住促進に向けて取り組みを進めています。川島小学校は町の中心部から北西に10キロほど離れた谷筋に位置し、およそ300世帯が暮らす川島地区にあり、 13人の児童が学んでいます。川島小学校の運動会は、児童だけでなく中学生や、地元の警察官、消防団の方など地域で盛り上げる全員参加型のものでした。児童らは、時間をかけて練習をしてきた一輪車での演技を通して成長の歩み披露していました。演技が終わり全員で礼をした瞬間、会場からは温かい拍手と歓声が湧き起こりました。

◆一輪車での演技を終えて礼をする児童

◆児童や保護者、地域住民と一緒になって
綱引きに参加する学生

 この日に向けて、プロジェクトのメンバーは「華のステージ」と称したプログラムを考案し、準備を進めてきました。このプログラムは、あらかじめ設置したビニールシートの上に参加者全員が乗るまでのスピードを競う紅白対抗戦です。本番を前に練習してみると、ビニールシートが広すぎて全員があっという間に乗ってしまいました。そこで当初の8分の1ほど小さくしてみたところ、参加者たちは肩車やおんぶなど工夫し、歓声をあげながら競技する姿が見られました。
この取り組みに参加し、プログラム内容の説明を行った高栁未佳さん(社会福祉学部3年)は、「川島地区のみなさんの団結の強さを感じることができました」と感想を話してくれました。

◆リレー走者をゴールで待ち構える
名取さんと高栁さん

◆どれだけ多くの人が乗れるかを競う
「華のステージ」

 運動会の片づけ後、後藤教授と学生たちは、住民減少対策委員会の方と、本年度行う予定の住民意識調査アンケートの打ち合わせを行いました。その際に、名取奏さん(社会福祉学部3年)から、太陽生命厚生財団より助成金の採択を受けたことが報告されました。助成を受けて「地域交流による高齢者孤立化の防止と認知症における正しい知識の啓発 」を行ってきます。VCプロジェクトは、今後、11月に開催される紅葉まつりや、2月に予定されている川島小学校学習発表会にも参加し、辰野町の地域活性化にかかわっていきます。

◆住民アンケートの打合せを終えて、記念撮影する住民と後藤教授、VCプロジェクトの学生たち

関連リンク

【Cラボ美浜】Cラボコーディネーター・スキルアップ勉強会を開催しました

美浜・半田・東海の各Cラボには専属のスタッフ「地域連携コーディネーター」がおり、大学(学生・教職員・大学が持つ様々な施設など…)と、地域の皆さんをつなぎ、新たな交流やプロジェクトを生み出す要となって日々活動しています。

9/16、Cラボ美浜では、講師に一般社団法人ウェルビー・デザインの篠原辰二氏、積丹町社会福祉協議会の五十嵐宣勝氏をお迎えし、「個人の力を知る チームの力(チームワークを知る)」をテーマに研修を実施し、様々な思いや背景を持つ多くの人と協働していくために必要な、チームワークやリーダーシップについて学びました。各ラボの地域連携コーディネーターに加え、大学の教職員有志も参加してともに学びました。

研修ではメンバーが協力してブロックで模型を作るワークショップ(※)と講義が行われました。チームの中で「課題達成の機能」がどのようにはたらいていたか、また、課題達成ばかりにフォーカスすると、チーム内のコミュニケーションを和やかにしメンバーを生き生きとさせる「集団維持機能」がおろそかになってしまうこと。メンバーの役割分担をはっきりさせるだけでなく、役割と役割の垣根を超えて連携しなければパフォーマンスは上がらない…など、参加者からはまさにいま地域づくりの課題となっていることと重なる気づきが得られたと好評でした。

講師の篠原氏によれば「チームに課題があると感じたら、その課題についてリーダーがトップダウンで指示したりするよりも、メンバー全員でどうしていきたいかを話し合うことが大切」とのことで、地域課題に向かう上での心構えをあらためて正す機会となりました。

※教材参考:株式会社プレスタイム 新盤CHR「ブロック・モデル」
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【地域研究プロジェクト】多職種連携プロジェクト MIHAMA F-es2015〜地域の魅力発掘市〜へ参加

多職種連携プロジェクト(担当:藤井博之教授)の社会福祉学部の学生が、サービスラーニングセンターにて、プロジェクトを行っています。多職種連携プロジェクトでは、専門職が連携し合い社会の課題解決を目指す働き方をフィールドワークや実践を通して学んでいます。

今日は、10月18日(日)10:00〜15:00に美浜町総合体育館で行われる「MIHAMA F-es2015〜地域の魅力発掘市〜」(主催:美浜町商工会青年部、共催:日本福祉大学・美浜町・美浜商工会)の中のおたのしみ企画である「カフェ運営ゲーム」のシュミレーションを行っています。

カフェ運営では、「店長」、「料理人」「インテリアデザイナー」の3つの役割が設定されており、一つのカフェ運営を行うための課題をチームで一緒に取り組んでいきます。
振り返りでは、「知らない中学生の子同士で作業するのは難しいのでは?」「コミュニケーションをどう取るかが鍵だよね。」など、本番に向けて修正しないといけない課題点がみつかったようです。
狙いにあわせたゲームを0から創る力を養うことは、大学生ならでは。そして、このプロセスをプロジェクトで共有する中で、チームで働く力を身につけているようです。
本番が、楽しみにですね!

日本福祉大学・藤田保健衛生大学 包括連携協定 キックオフシンポジウム

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日本福祉大学と藤田保健衛生大学は9月12日、日本福祉大学東海キャンパスにてシンポジウム「地域包括ケアの推進と多職種連携の課題」を開催しました。両大学は今年2月13日に包括連携協定を締結し、医療及び福祉分野での研究と人材育成を促進するとともに、大規模災害時における医療と福祉の連携した支援のあり方を検討することで、医療・福祉に関する地域の課題解決にも取り組み、地域への貢献を目指しています。
今回のシンポジウムでは、基調講演に厚生労働省老健局の遠藤征也氏をお招きし、日本の現状と、求められている地域包括ケアシステムの在り方について解説していただきました。その後、地域包括ケアの推進にかかわる多職種連携の課題について、それぞれの大学研究者から報告がなされました。
日本福祉大学の藤井博之社会福祉学部教授からは、1980年代から実施されてきた地域医療の実践についての報告の後、社会福祉学部と医学部の両方を含めたIPE(専門職連携教育)のプログラムの必要性等についての課題が提起されました。藤田保健衛生大学の大槻眞嗣医学部教授からは、同大学の4年生が参加し、異なる学科の学生がチームで豊明市民の健康課題の解決に向けて取り組む「アセンブリ」という授業についてご紹介いただきました。
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また、藤田保健衛生大学の金田嘉清医学部教授からは、学校法人として初めて介護保険事業設置許可を得て解説した同大学の「地域包括ケア中核センター」を中心とした人材育成についてお話しいただきました。今年4月からは学生と職員18名が豊明団地での居住を開始するととともに、高齢者向けの介護サービスのみならず「ふじたまちかど保健室」では母子や障害者福祉まで対象を広げて相談受付などを行うなど、同大学による地域包括ケアの取り組みの広がりについてお話しいただきました。日本福祉大学の原田正樹社会福祉学部教授は、住民の参画という視点から地域包括ケアについて話題提供がなされました。本学のある知多半島内のNPOが取り組む「0歳から100歳までの地域包括ケアシステム」について紹介するとともに、様々な人と連携して地域課題に取り組むことのできる人材を「ふくし・マイスター」として養成する本学の取り組みについても述べられました。
シンポジウム後の質疑応答では、これまでに無い学部・学科横断型のIPEのプログラムをどう作っていくか、学生だけではなく、医療や介護の現場で働く専門職へのIPEはどのように実施するかといった議論も交わされました。

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講演会後に開かれたワークショップで意見を話す日本福祉大学の二木立学長


今後も両大学では協働して地域包括ケアをはじめとする医療と福祉の連携の在り方について様々な視点から検討を深めていきます。(Y.I)

【Cラボ東海】スーパー公務員木村俊昭氏から学ぶ

9月12日(土)東海市ソラト太田川の市民活動センターにて、スーパー公務員木村俊昭さんの講演会が行われました。愛知県内の行政職員を中心とする30名の参加者の中で、日本福祉大学の学生も一緒に学ばせていただきました。控室のCラボ東海

木村俊昭さんは、北海道小樽市に入庁され、内閣官房・内閣府、農林水産省職員としてまちづくりに手腕を発揮され、いわゆる「スーパー公務員」として活躍されてきました。現在は、東京農業大学教授、内閣官房のシティーマネージャーとして活躍されています。

「ニッポンの地域力を研く」というテーマで行われた講演は、①産業歴史文化を徹底的に掘りおこし、地域から世界に向けて発信するキラリと光る「まちづくり」と、②未来を担う子どもたちを地域一体で愛着心を持てるように養成する「ひとづくり」のビジョンを掲げて取り組んでいる実践に基づく内容でした。
そのキーワードは、「全体最適」。
地域の資源を掘りおこし、それを「まちづくり」と「ひとづくり」に結びつけて事業を構想していくこと、それが必要であるという結論でした。
そのためには、①情報共有、②役割分担、③事業構想が必要になってくるという内容でしたが、「実学現場主義」という実践にもとづく説明は、大変納得させられる内容ばかりでした。
参加した国際福祉開発学部の1年の岸玲司くんは、講演会前に企画された木村さんとの昼食を食べながらの交流会にも参加させてもらい、木村さんに「将来、発展途上国に、日本にある生活の知恵や技術を活用して、現地の人の力になりたい」という夢を語っていました。その夢が、今日の時間でまた一歩現実に近づいたんではないでしょうか。
木村さん、素敵な時間をありがとうございました。
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【地域研究プロジェクト】認知症PJ~学童保育の子どもたちに認知症啓発活動!お酢を使った“酢イーツ”づくりを行いました

学童保育の子どもたちに認知症啓発活動!お酢を使った“酢イーツ”づくりを行いました

2015年8月28日

 日本福祉大学では、地域貢献をテーマに「あんしん」「にぎわい」「つたえる」の3つの要素をコンセプトとして、正課科目「地域研究プロジェクト」を開講しています。認知症の理解の促進に向けて活動する認知症啓発プロジェクトでは、子どもたちを対象とした啓発運動を8月17日(月)にNPO法人プレママクラブで開催し、児童や学生・教職員などおよそ40人が参加しました。

◆半田キャンパスからもほど近く、会場となったNPO法人プレママクラブ「土っ子クラブ」(写真左側)
学生たちは円陣を組み成功を祈りました(写真右側)

 認知症啓発プロジェクトでは、認知症学習アプリを「公益社団法人認知症の人と家族の会愛知県支部(東海市)」の協力を得て大人用・子ども用とそれぞれ開発し、同家族会がユニーグループ各店で定期に開催する認知症啓発イベントに参加し、来場客への試行を続けてきました。この企画は、次世代を担う子どもたちを対象に、健康に良いとされる酢を使った「酢イーツ」づくりのほか学生による認知症に関する啓発を目的に実施されました。また今回は株式会社Mizkan Holdingsから、地元企業としての学生活動全般への支援として、お酢を提供いただきました。会場となったNPO法人プレママクラブは本学半田キャンパスのある亀崎地区にあり、社会福祉学部2年生を対象に開講しているNPO協働型サービスラーニング(※)でもお世話になっています。今回の企画は同法人が運営する学童保育「土っ子クラブ」を利用する小学校4年生から6年生の児童を対象に実施されました。
開始1時間前に会場に到着した学生たちは、これまでに経験したことのない多人数を対象とした企画を前に口数も少なく、スタート前にはメンバー全員で円陣を組むなど緊張する様子がみられました。お揃いの三角巾を付けた子どもたちが現れ会場が元気な声に満ちあふれると、学生たちの表情も次第に柔らかくなっていきました。まずは酢をテーマにした学習会が行われ、子どもたちの好物である食材と酢の関わりを紹介し、身近な存在であることを理解してもらいました。そして酢イーツづくりのスタートです。今回はお酢を使ったカップケーキとオリジナルジュースを作りました。生クリームに砂糖とブルーベリー黒酢を入れ、泡だて器を使って混ぜていき、それを学生たちがフォローします。慣れない作業に苦戦していましたが、交代しながら混ぜ続けていくとブルーベリー黒酢生クリームができあがりました。プラスチックのコップにカステラとフルーツを入れ、そこに先ほどの生クリームをのせて完成しました。オリジナルジュースは3種類の黒酢(ブルーベリー・カモミール&ライチ、リンゴ)に牛乳や炭酸水、リンゴジュースを混ぜて作ります。当初は学生からのアドバイスを聞きながらジュースを作っていた子どもたちでしたが、要領をつかむと思い思いにジュースを作り味見をするたびに喜んでいました。酢イーツを食べ終えてから、学生からお酢が持つ力や認知症に関する説明がなされ、同プロジェクトで開発した認知症学習アプリの試行やクイズラリーが行われました。

◆株式会社Mizkan Holdingsから地元企業としての学生活動全般への支援として、お酢を提供いただきました(写真左下)

 参加した子どもたちからは、「初めて酢を飲んだが美味しかった」「友だちと料理できて楽しかった」「家に帰ったらお母さんと一緒に作りたい」などの感想が寄せられました。今回の企画に参加した社会福祉学部3年の廣瀬貴正さんは、「これまでの活動を振り返り、反省点を修正しながらスムーズに運営することができた。子どもたちが楽しそうに酢イーツを作るだけでなく、私たちが知らなかった混ぜ方で美味しいジュースを作る姿には驚いた。これからも機会があれば企画していきたい」と語りました。

◆クイズラリーや認知症学習アプリの試行が行われました(写真中・右側)

※サービスラーニングとは、『学生が直接、自分自身で意味ある経験をすること』『その経験を教員の指導のもと熟考し、ふりかえり、分析すること』という二つの過程を結び付けた学習方法。日本福祉大学では、地域のニーズに応えているNPOの活動に参加し、多くの人々と関わることで、市民性を育むことができるのではないかと考えました。そこで、知多半島のNPO法人をネットワークしている「地域福祉サポートちた」による全面的な協力のもと、大学とNPO法人の皆さんとの協働により、プログラムを創り上げています。